AI: ソムニウム ファイル THE futurity Decker   作:ガンダムラザーニャ

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スフィアの元凶

伊久米神社での出来事のあと、俺がシャルモンに向かって帰ってると黒服たちが俺を囲んだ。

 

「な、何だよあんたたちは!?」

 

「我々はNAIX、主宰がお前に話があるとこうしてやってきたのだ」

 

「俺に?」

 

NAIXだと?

 

刀奈ちゃんが言ってたスフィアを動かしてるって言う秘密結社の!

 

まさか…!?

 

そう思ってると、黒服たちの奥から、白い服を来た女性がやってきた。

 

「初めまして、明日見彼方さん。

 

私はNAIX主宰の時雨時子と申します。以後お見知りおきを」

 

「…そのNAIXが一体俺に何の用だ?」

 

俺は警戒しながら時雨に質問する。

 

「隠さなくてもいいですよウルトラマン。

 

いえ、ここはデッカーとでも読んであげましょうか?」

 

「…っ!どうしてそれを!?」

 

「簡単な話です。

 

スフィアは個体それぞれで情報を共有してるんです。

 

だからあなたが明日見彼方であることや、ウルトラマンデッカーであることは知ってるんですよ」

 

「スフィアはこの地球で様々な被害を生み出してるんだぞ。

 

そもそも仮にそんな能力があったとして、何で人間のあんたにっ!?」

 

…いや待てよ、まさか!

 

「そうそのまさかです。

 

我々が、スフィアを呼び寄せ、尚且つスフィアを自身の体に取り込ませているのです。

 

だからスフィアの情報を共有してるのです」

 

「スフィアを、自分の体に!?」

 

「えぇ、ですが身を委ねれば簡単なものですよ。

 

スフィアの力さえあれば、この地球を覆い尽くし、人類を解脱へと導くことができるのです。

 

…と、話が逸れましたね。

 

我々が一体何の用であなたに訪ねたのか。

 

単刀直入に言いますと、宣戦布告ですよ。

 

理由は、わかりますね?」

 

「…スフィアが地球を覆い尽くすのに、俺たちが邪魔をするから、ってことか?」

 

「その通りです。

 

スフィアザウルスやスフィア合成獣で街を襲撃すればあなたが現れ、悉く邪魔をしてきました。

 

ならばいっそ、まとめて始末した方が楽というわけです」

 

……こいつら、本気なのか?

 

自分たちが何をしてるのか、わかってるのか!?

 

「もちろん本気です。

 

それに、あなたたちはもうすぐ滅びゆく定めにあるのですから」

 

「どういうことだ?」

 

「先日、あなたが結界を張った大型スフィアを撃破したことにより、スフィアたちが怒りを覚え、本体である暗黒惑星グランスフィアを呼び寄せています。

 

…これであなたたちの終わりは確定し、この全人類は解脱へと導かれる」

 

「グラン…スフィア?」

 

「スフィアたちの本体ですよ。

 

かつてより多くの惑星を取り込み、解脱へと導く存在。

 

そして解脱へと導かれれば、新たな進化を辿り、どのようなこともできるのです。

 

例えば、亡くなった人たちを生き返らせるとか、争いも色欲も物欲も、全てが満ち満ちるとか」

 

無表情だった時雨の表情は狂気のものへと変わる。

 

グランスフィアが来ることで自分たち含む人類が解脱へと導かれることに喜びを抱くように。

 

だがそれは、スフィアに取り込まれれば混沌に満ちた世界になるということと同義だ。

 

「そんなこと…、そんなこと、絶対にさせない!

 

俺は、俺たちはどんなことがあっても必ず守ってみせる!」

 

「残念ながら、間もなくグランスフィアは飛来します。

 

いくらデッカーに変身できるあなたでも、グランスフィアに取り込まれるのが運命なのです。

 

…では失礼」

 

「くっ…!」

 

時雨は黒服たちを連れてシャルモンを出て行った。

 

「絶対に諦めてたまるか…!」

 

俺はフラッシャーを手に、絶対に勝ってみせると誓うのであった。

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