AI: ソムニウム ファイル THE futurity Decker 作:ガンダムラザーニャ
それと、セイバードラゴンさんからのリクエストで、サイバーゴモラをディメンション怪獣として出しました。
また活動報告のリクエスト募集を続けてますので、皆様のリクエストをお待ちしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=282648&uid=99940
今日も俺は地下の修練場で、デッカーに変身して、クロトさんが投影した怪獣と戦った。
「ふぅ…」
「お疲れだな彼方。
でも大分ウルトラマンとしては様にはなってるんじゃないか?」
変身を解除したところで、クロトさんがスポーツドリンクを持ってきたのでそれを飲む。
「そうですけど、やっぱり長期戦は無理ですね。
デッカーとしての姿が3分間しか変身できないんですから」
「ふっ、ウルトラマンとはそういうものさ。
だが、その限られた時間の中で大分使いこなせてるじゃないか」
クロトさんは笑いながらそう言ってくれた。
「…そうだ。
データ収集をしながら、君のフラッシャーに通信機能もつけておいたよ」
「通信機能?」
「あぁ、君はまだ相手の怪獣がどういうやつかわからないこともあるだろう。
だが私は色んな世界のウルトラマンを見てきたから怪獣がどんな動きをするのか、弱点なども知ってる。
だから変身している間に私が君に情報を提示するためにも必要なものだ」
なるほど……確かにそれはありがたい。
俺も相手の動きを見てどう対処すればいいか考えることはできるけど、限界はあるしな……。
「ありがとうございます! 助かります!」
「気にすることはないさ。
私も君には期待しているんだ。
私が最高のウルトラマンを造るためにも、君のデータが必要だからねぇ…」
「いつか、造れたらいいですよね。
最高のウルトラマンを」
そう言ってると、地面が揺れた。
なんだ? 地震かな?
「いや、これは……」
「まさか……!?」
クロトさんは慌ててパソコンのキーボードを打ち込んだ。
「彼方!
この店の近くに怪獣が現れた!
すぐに向かってくれ!」
「了解です!」
俺は急いで飛び出した。
現場に着くとそこには見たことのない怪獣がいた。
「あれは……一体なんですか?」
『そいつは古代怪獣ゴモラだ。
どうやらスフィアの刺激で出現したらしいな』
「あの怪獣が……」
見た感じ、茶色くて、頭には三日月みたいな角を生やした、恐竜のような怪獣だ。
そう考えていると、ゴモラが勢いよく尻尾を振り回して、建物を破壊した。
しかもその建物の瓦礫の真下には、逃げ遅れた人たちがいた。
「まずい!」
『ウルトラディメンション!』
「輝け!フラッシュ!デッカー!!」
『ウルトラマンデッカー フラッシュタイプ!!』
フラッシュタイプのデッカーへと変身して、今まさに落ちようとしていた瓦礫を受け止めた。
それを見た人たちは、俺にお礼を言ってすぐさま避難した。
「よし、これで大丈夫だな」
受け止めた瓦礫を静かに下ろしてからゴモラへと向き直る。
咆哮を上げ、こちらへ向かってきた。
「くっ!」
腕を振るって攻撃してくるがそれをかわす。
しかし、ゴモラの攻撃はまだ終わっていなかった。
今度は尻尾を振り回して、俺を打ちのめした。
「ぐぁっ!?」
俺はたまらず、そのまま転がってしまう。
「くそっ、何て力だ!」
『落ち着け。
やつは強いが、決して無敵ではない。
まずはあの強力な尻尾を破壊するんだ』
「クロトさん!
…わかりました!
俺は身構え、突進してくるゴモラの鼻先の角を掴んだ。
「ぐ…っ!」
突進が強く、俺の足が地面にめり込む。
だが、俺は何とか踏ん張り、掴んでいた角を振り解いて、その隙にゴモラの両手にチョップをかます。
「ハァッ!」
すると、ゴモラが痛みのあまりに後ろに蹌踉めきながら怯んだ。
このチャンスを逃さず俺は滑り込みで後ろに回り込み、連続で手裏剣の光線を尻尾に当てた。
そうすることでゴモラの尻尾を根本から斬り飛ばすことに成功した。
「よし!」
『これでやつは尻尾という強力な武器を失った。
このまま一気に…!?
バカな、この反応は!』
「どうしたんですかクロトさん!」
『…このタイミングで奴らが現れた。
注意するんだ!』
「奴らって!」
俺は気配を察して上空を見上げると、大量のスフィアが飛び回っていた。
俺は思わず身構えるも、スフィアは一体ともこちらに来ることなく、ゴモラを囲んだ。
すると、スフィアが次々とゴモラに纏わりつき、ゴモラの姿が異形のものとなる。
斬り落とした尻尾の付け根にも纏わりつき、禍々しい形の尻尾として再生する。
そうしてより凶悪な姿となったゴモラは咆哮を上げる。
「こ、こいつは……!」
『あぁ……最悪だな……。
やつはスフィアと融合してしまった。
これは最早ゴモラじゃない、スフィアゴモラと言うべきか。
とにかく気をつけろ!
恐らくやつはさっきよりも格段に強くなっている!』
「っ、わかりました!
…ぐっ!?」
突進してきたスフィアゴモラの攻撃を受け止めきれず、俺はそのまま吹き飛ばされてしまう。
「がはっ!」
地面に倒れた俺の体目がけて、思い切り踏みつけようとするのが見えたので横に転がるように避けた。
スフィアゴモラの腹をぶん殴るが、硬くて全く効いていない。
むしろ、殴った俺の拳が痛くなるばかりだ。
「くっ、ならこれはどうだ!」
『ウルトラディメンション!』
「弾けろ!ストロング!デッカー!」
『ウルトラマンデッカー ストロングタイプ!!』
ストロングタイプへとチェンジし、全身に力を込める。
そして、タックルを仕掛ける。
「うぉおおおっ!!」
流石にこっちのほうが力があるからか、スフィアゴモラは大きく怯んだ。
そのまま続けて顔面をぶん殴ると、大きく仰反るスフィアゴモラ。
だが、スフィアゴモラはすぐに立ち直り、尻尾を振り回してくる。
難なく受け止めたが、俺はそのまま持ち上げられ、すぐに地面に叩きつけられた。
「がっ!?」
すぐに立ち上がろうとするが、続けざまに尻尾で叩きつけてくるので起き上がれない。
そうこうしてるうちに胸のランプが赤く点滅し始めた。
やばい、このままではやられる!
そう思った時だった。
いきなりカードケースから新しくカードが飛び出した。
カードには、あのゴモラとよく似た怪獣が描かれていた。
「まさか、これを使えってことか?
よくわからないけど、やるしかない!」
俺はすぐさまカードを取り、フラッシャーにセットした。
『モンスディメンション!』
そこからさらに角を立たせて、トリガーを押した。
『サイバーゴモラ!!』
その音声と共に、近くでカードに描かれた怪獣・サイバーゴモラが出現し、スフィアゴモラを突き飛ばした。
『なっ、これは…!
まさかウルトラDフラッシャーの新しい機能か!』
「何でか俺にもよくわかりませんが、どうやらあの召喚した怪獣は味方、みたいですね」
サイバーゴモラの隣に立ち、共に走り出した。
それを迎え撃つように、スフィアゴモラが頭の角からエネルギーを溜めて、鼻先の角が赤く染まり始める。
『…っ、彼方気をつけろ!
奴は超振動波を繰り出そうとしている!
だからやつの鼻先の角に気をつけろ!』
「わかりました!」
と、そこでサイバーゴモラが先に前に出で、そのまま前に転がるように尻尾を振り回し、スフィアゴモラの頭部を勢いよく叩きつけた。
その衝撃で、超振動波が中断させられ、大きく仰け反った。
「これで、終わりだぁぁ!!!」
俺は右手の拳にエネルギーを込めて、そのままスフィアゴモラの胴体をアッパーカットのように殴りつける。
その一撃によってスフィアゴモラは上空高くまで打ち上げられ、爆発四散した。
「よし!」
『見事だな』
「サイバーゴモラも、ありがとうな」
俺が礼を言うと、サイバーゴモラは嬉しそうに吠えてから光となってそのまま俺の中に戻った。
俺も変身を解除して、さっきのカードを見る。
「まさかこれ、怪獣を召喚できるなんて…」
『私のウルトラマンの中には、今みたいに怪獣を召喚するものはいたので、別に珍しくもないな。
しかし、これは新しい発見だ。
すまないが彼方、フラッシャーを調べておきたいから、戻ったら預からせてもらえないだろうか?』
「えぇ、それは構いませんよ」
そう言って俺は急いで店の地下へと戻った。
「…嘘。
彼方さんが、あのウルトラマン?」
変身を解除したところを、建物の隅から簪ちゃんに見られていたことを、このときの俺には知る由もなかった。