AI: ソムニウム ファイル THE futurity Decker   作:ガンダムラザーニャ

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今回はmja823.ver2さんからのリクエストで、ゼットンの話を書かせていただきました。

活動報告のリクエスト募集を続けてますので、皆様のリクエストをお待ちしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=282648&uid=99940


暴走のディメンション怪獣

シャルモンの地下の修練場の一室で、クロトさんがキーボードをカタカタと慣れた手付きで叩いていた。

 

「クロトさん、話があるとは聞いたんですけど、どうしたんですか?」

 

「あぁ、わざわざすまないね。

少し君に見せておきたいものがあってね」

 

そう言って窓の外を指差すと、既に倒された怪獣の山が出来上がっており、その上に黒い怪獣がいた。

 

時折聞こえるピポポポという鳴き声がして不気味な印象がある。

 

「…クロトさん、あの怪獣は?」

 

「宇宙恐竜ゼットンさ。

かつてウルトラマンを倒したことのある最強の怪獣。

そんな怪獣が君の味方になれば、実に頼もしいとは思わないか?」

 

「いや……確かに強いんだろうなと思いますけど…。

何かちょっと嫌な予感がするというか……」

 

「ふっ、君の不安もわかるさ。

かつてとある世界でゼットンのデータを使って、ウルトラマンの味方にしようとして暴走したことがあるからね」

 

「したことあるんですな!?」

 

「まぁ、それもその世界のウルトラマンが倒してくれたさ。

…しかし、私のはそんな暴走はしないようにしているつもりさ。

このゼットンは君のフラッシャーに対応するように研究を重ねているからね。

まだ試作段階だが、完成すれば優秀なディメンション怪獣として、君の助けになるだろう」

 

「ほ、本当ですか?」

 

「あぁそうだ。

完成したときは、その時こそ神の恵みをありがたく受け取れぇ!」

 

そんな狂ったようなテンションで言うクロトさんだが。

 

ビーッ!ビーッ!

 

「んっ、何だ?」

 

突然パソコンから警告が鳴り響き、クロトさんがキーボードを叩く。

 

「どうしたんですか?」

 

「…ゼットンがこちらの命令を受け付けない。

まさか、暴走したのか? いや、そんなはずはない。

暴走する可能性があるなら、最初から暴走しないように調整していたはずだ」

 

クロトさんは焦りながらも冷静に対処しようとする。

 

そして、パソコン画面にはエラーメッセージが表示されていた。

 

『暴走中』

 

すると、ゼットンが俺たちに向かって火球を放ってきた。

 

「危ないっ!!」

 

クロトさんを庇って、その場を避ける。

 

背後の壁が爆発音とともに吹き飛び、土煙が立ち込める。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あぁ、助かったよ」

 

そう言いながら、クロトさんの表情はどこか暗かった。

 

その視線の先では、ゼットンが扉へと向かっていた。

 

「…マズイ。

このままゼットンに外に出ていかれたらマズイことになる」

 

「どういうことですか?」

 

「あぁ、ここでは実体化させた怪獣を人間サイズの大きさにして、尚且つ制御できるようにしてあるんだ。

だが、この部屋から離れると、その怪獣は本来の大きさに戻って完全に制御できなくなるんだ」

 

「じゃあ、あのドアを開けると?」

 

「…完全に巨大化・暴走してしまう」

 

…マジかよ!

 

ここはシャルモンの地下だ、もし怪獣がここで巨大化すれば鳳蓮さんもお客さんも危ない!

 

「なら、俺がここで止めます!」

 

『ウルトラディメンション!』

 

「輝け!フラッシュ!デッカー!!」

 

『ウルトラマンデッカー フラッシュタイプ!!』

 

デッカーに変身した俺はゼットンを羽交い締めにする。

 

だが、力が強く抑えきれない。

 

くそっ、こんなところで負けてたまるか!!

 

俺は更に力を込めようとしたときだった。

 

ドガァアアンッ!!!

 

振り返ったゼットンの口から放たれた光線により、俺の体が弾き飛ばされる。

 

「うわあああっ!?」

 

俺はそのまま吹き飛び、壁に激突する。

 

ゼットンはそのまま俺に向いて近付いてくる。

 

…よし、スマートにはいかないけどドアから引き離すことはできたか。

 

後はこいつが部屋に出る前に倒すだけだ!

 

「ハアッ!!」

 

ゼットンに飛びかかり、殴りつける。

 

一瞬怯む様子を見せるがすぐに体勢を立て直して口から火球を吐きかけて来る。

 

それを素早く避け、手裏剣のように光線を放つ。

 

その瞬間にゼットンが全身にリフレクターみたいなものを張り、防いでしまう。

 

「くっ、強い!

クロトさん、ゼットンには何か弱点ってありますか?」

 

「…確証はないが、ゼットンはこれまで様々な方法で倒されている。

だが、ゼットンは少なくとも背後からの攻撃や複数人からの攻撃に弱い傾向がある。

つまり……」

 

「背後に回り込むか何人かで攻撃するかってことですよね?」

 

「あぁ、そうだ」

 

確かに、こいつは強い。

 

流石は過去にウルトラマンを倒したという情報を持っているだけのことはある。

 

とてもじゃないけど3分間に正面から戦うのは分が悪過ぎる。

 

なら!

 

『ウルトラディメンション!』

 

「飛び出せ!ミラクル!デッカー!!」

 

『ウルトラマンデッカー ミラクルタイプ!!』

 

俺はミラクルタイプになって、3人に分裂し、高速移動しながら攻撃していく。

 

これには流石のゼットンも対応しきれないのか、怯んで後退する。

 

その隙に背後に回ってフラッシュタイプにチェンジし、両手をクロスさせてエネルギーを溜める。

 

ゼットンもそれに気付いて振り向こうとするも、既に遅かった。

 

「これで、終わりだぁ!!」

 

十字にクロスした腕から必殺の光線が放たれ、ゼットンの体に直撃する。

 

ゼットンは悲鳴を上げ、爆発した。

 

「ふぅ……。

何とか倒せた……」

 

「こっちでも、何とかゼットンのデータの回収が出来た。

まさか、あれだけ調整したのにまだ暴走するとは」

 

変身解除した俺はクロトさんに駆け寄り、操作していたパソコンを見る。

 

「…やはり、力が強過ぎるゼットンでは君のディメンション怪獣としては不十分ということかな」

 

「…それは、俺にもよくわかりませんが、今度は俺にも手伝わせてもらってもいいですか?」

 

「……そうだね。

君とゼットンとの適合率なども調べる必要があるからね。

次からはそうさせてもらうよ」

 

そう言ってから、俺たちはその場に座り込んで休憩することになった。

 

その際、騒ぎを聞きつけた鳳蓮さんがやってきて、修練場が荒れてることに驚きながらも俺たちに飲み物を持って来てくれた。

それから、しばらく談笑した後、クロトさんは用事があると言って帰っていった。

その際に、また明日も来ていいと言われた。

まぁ、今日は色々と疲れたし、ゆっくり休むか。

そんなことを考えながら、

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