駒王町……そこではとある噂が流れていた。それは廃墟や廃工場など人が寄り付かない所に現れる怪物を仮面の戦士が倒していると言う噂……
助けられた人達は皆口を揃えてこう話していた『仮面ライダーが助けてくれた』と……。
「……この作品…中々良いセンスだな、このラストのシーン、伏線が張られているな。」
駒王学園……元々は女子校だったが去年から共学化され男子生徒も通っている高校。
そこに通う『
「お!ちょうどいい所に!竜胆!これから元浜と松田で女子更衣室を覗きに行こうと思うけど……お前も来るか?」
「誰がそんな阿呆な誘いに乗ると思うか。てか、朝剣道部にしばかれて懲りたと思っていたが……」
「俺たちがその程度で覗きを辞めるわけないだろ!」
「自信満々に言うなよ……」
帰ろうとしていた竜胆を悪友であり学園の問題児の一人である『兵藤 一誠』に呼び止められ覗きの誘いを受けたが、呆れながらも一誠の誘いを断った。
兵藤 一誠は元浜、松田という生徒と共に覗きなどをしているため女子生徒達から『変態三人組』と呼ばれている。
「(性格はいいんだけど……あんな馬鹿な行為をしなければモテていたけどな〜)」
「待ってください契君」
一誠の行動に呆れながら生徒玄関に向かって歩いていると黒髪のメガネをかけた真面目そうな女子生徒によって呼び止められた。
この女子生徒の名は『支取蒼那』この学園の生徒会長であり竜胆が最も苦手とする存在でもある。
「げ、生徒会長さん……」
「げっとはなんですか?げっとは」
「あ、いやその……これは……」
「まぁいいでしょう……それよりまた授業をサボったそうですね?」
「ん!?な、なんでそれを……」
竜胆も竜胆でこの学園の問題児であり授業をよくサボることから教師や生徒会長である支取にマークされている。
今、竜胆か驚いているのはなんでサボっている事がバレていたのか。今回は担任にもバレずにサボることが出来たのに何故この生徒会長は知っているのだろうか……。
「私の目は誤魔化せませんよ?ちゃんと説教を受けてもらいますから覚悟してくださいね」
「きょ、今日はこれから用事がありまして!」
「問答無用です」
何とか言い訳をし説教から逃げようとした竜胆だったが、それも虚しく支取によって生徒会室に連行されてしまった。
「クソっ……バレずに本を読みあされるエデンは無いものか……」
『中々ソンナ場所ハ存在シナイダロウ。』
生徒会室での説教を終えた竜胆はそのまま帰り道を歩いていると、頭に何者かの声が響いてきた。
「そうだが、で何の用だ?コール」
傍から見たら独り言かのように見えるため、竜胆は人が居ないことを確認しながら、自身に語りかけてきた存在[コール]と話す。
『ハグレ悪魔ダ、アノ愚者ガ来ル前ニ、サッサト始末シニ行クゾ。』
「え〜、パスは無しか?」
『ナシダ、私ダッテ腹ガ減ッテイルンダ、サッサト帰ッテ準備シロ。』
「はいはい、りょーかいしましたよ〜。」
竜胆はコールに促されるがまま、面倒くさそうに返事をし自宅に帰る。
深夜の廃工場
人っ子一人いない廃工場からナニカが出てきた。下半身は太く大きな四本脚、上半身は人間の男性のような体だが、顔は酷く醜い不気味な容姿をしている化け物だった。
『キヒヒまた馬鹿な人間が肝試しに来たな……』
化け物が廃工場から出てきた理由はただ一つ。肝試しに来た人間を捕食する為である。この廃工場に肝試しに来た存在は行方不明になると言う噂を餌に肝試しに来た人間を捕まえては毎晩捕食している。
今回も馬鹿な人間を捕食しようと肝試しに来た人間を首を動かしながら探していると、化け物はある方向を見るのと同時に動かしていた首を止めた
『………………』
『なんだ……貴様は……』
化け物は自身の目の前に立っていた存在に驚きを隠せなかった。その存在は顔は悪鬼の様でいて、どこかスズメバチを思わせるデザインだった。
『……コール。』
「こーる?ッ!?」
仮面の戦士から出た言葉に頭を傾げているとコールという仮面の戦士が持っていた銃により両腕が弾け飛んでしまった。
『グギャァァァァァッ!?この!』
弾け飛んだ両腕の根元から血が吹き出し苦しんでいる化け物だったが、負けじと太く大きな四本足でコールを踏み潰そうとする。
『フッ』
しかし、化け物の攻撃はいとも簡単に躱されてしまい尚且つお返しと言わんばかりに顔面に蹴りを叩き込まれてしまった。
蹴り飛ばされた化け物はそのまま地面に倒れ伏せてしまった。
『(なんなんだコイツは!?はぐれ悪魔である俺をいとも簡単に!?)』
化け物はいきなり現れ、両腕を吹き飛ばしたコールと呼ばれる仮面の戦士に恐怖を抱き、この場から一刻も早く逃げ出そうと立ち上がり、走り出した。
『…………』
しかし……現実は無慈悲でありコールは銃にスタンプを装填しスイッチを押し、トリガーを引いた。
必殺承認!
ホーネット!スタンピングバースト!
コールから逃げようとする化け物にオレンジ色の貫通弾を飛ばし、化け物の身体を文字通り蜂の巣にした。
『ガッ!?』
蜂の巣にされた化け物は断末魔をあげることなく、そのまま肉片となり辺り一面は血の海になってしまった。
『……食い足りないな』
魔力の残穢はスズメバチのレリーフのスタンプに吸い込まれ、化け物に対しそういい残したコールは闇に紛れ、廃工場から消え去ってしまった。
仮面ライダーコールの詳しいスペックは次回書きます