かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
それと平日で毎日二話投稿している新作の
「スライム狂による幻想王国建国記」
もよろしくお願い致します。
ちなみに今回はモンスター三体がメインな為に会話はないです。
スミマセン
後日談その1 断裂群島の泥んこトリオ
断裂群島
それは幻想郷に新たに加わった土地であり、新たな妖怪や、妖精達の住みかとしての目的もあって取り込まれた新しい土地である。
本来の目的はガイアデルムを倒すためであったが、表向きの理由が理由な為にここは新しい住みかを用意するためとしておいた。
幻想郷縁起にもその場所の存在は記されており、最近幻想郷に加わった『モンスター』という妖怪とも動物とも違う者達がかつて住みかとしていた土地らしい。
今では、少数のモンスター、特に生息血がどうしても限定されてしまう湿地や沼地に住むモンスター達の住みかとなっていた。
一応今では人里から軽く道が通されているのもあってたまにこの断裂群島にしかないものを取りに来る人間もたまにいたのだった。
とはいえそんな無防備な人間を妖怪達が狙わないはずもなく、不用意に人里を離れた人間を狙う人食いの妖怪達もでていた。
………が、ここでモンスターの出番が出てくる。
今の幻想郷のバランスとしては、妖怪は人間に強く、人間はモンスターと仲良くし、モンスターは妖怪に強い。
この特殊な三竦みの関係により何故かバランスが保たれていた。
人里の人間はモンスターを護衛としてたまに雇っていた。
しかしむやみやたらに雇われると今度は幻想郷の妖怪が困ってしまうので、幻想郷の管理者はモンスターの護衛を一月に一回と定めていたのだった。
これによりモンスターの護衛は最低限となり、断裂群島へ向かう人間を狙うものも割と最低限となっていたのだ。
とはいえ断裂群島へ向かう人間はやはり後を立たない。
やはりそこにしか無いものが多いのもあり、恋人等に贈るものとして人気になっている鉱石などもあった。
その為か月に2~3人は護衛が無くても向かっていたのだ。
もしこれで人里に戻っときたのならその人物は軽く英雄視される。
危険も持ちながら人気のある、そんな場所となっていたのだ。
妖怪側としては地底の者達が地底から断裂群島の砂漠地帯へと出ることの出来る大穴があるのもあり、久々の日の光を浴びたい妖怪が出てきていたり、居場所が無くなっていたから仕方なく地底に来ていた妖怪等は断裂群島自体に住み着くようになっていたのだった。
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~断裂群島~『沼地』
大きな足音を立てて一匹のモンスターがお腹を空かせた状態で歩く。
鼻を鳴らしながら全身についた泥の鎧を少しずつ滴し、己の餌となる植物を物色していた。
この沼地には植物がかなり豊富にあり、栄養価の高い植物から薬効の高い植物、もしくは猛毒を持つ植物まで多彩に自生していた。
泥の鎧を纏う竜のモンスター、『土砂竜ボルボロス』にとってその地は天敵の全く居ない天国のような場所となっていたのだ。
だが同族も居ないのもあり、あまり縄張りを気にしなくなっていた。
そして沼地には、同じく沼に入る生態を持っている二匹の仲間と仲良く暮らしていたのだ。
一匹は、老人のような髭を持ち、尻尾が泥の塊を掴んだりするのに最適な形となっているモンスターであり、泥の中を自由自在に泳ぐ『泥翁竜オロミドロ』。
このモンスターは本来は気性がかなり荒いのだが、一度こっちに傀異化しかけてる状態でボコされたせいか、人型の妖怪や人間がすっかり怖くなってしまい、縄張りを記にする余裕を無くしていたのだった。
今となってはボルボロス達とよく泥の中で昼寝する仲である。
そして最後の一体は『泥魚竜ジュラトドス』、魚のような竜である。
魚のような姿はしているのだが、ヒレが脚状になっており、普通に立って歩くことが出来たりもする。
とはいえ結局は魚としての性質が強いこともあって基本は泳いでいた。
この地を泳ぐジュラトドスは、本来の生息地は沼地というよりは湿地になるのだが、実を言うと沼地の沼がそのまま湿地に流れているのもあって実はこの二つはそのまま繋がっていた。
そのため泥を飲みに来たり体に纏わせたり、昼寝したりするためによく沼地にやってきていた。
そんな仲の良い三匹の沼に関わる竜の姿から、一部では泥んこトリオとも呼ばれるようになっており、絵描きを趣味にする者達がたまに昼寝して三匹が集まっている所を書くためにやってきていたりもしていた。
ただ……………肉食であるジュラトドスやオロミドロがエサと間違えて獣型の妖怪をたまに食べている上にボルボロスも昆虫型をたまに間違えて食べているのもあって三体全員が、今は妖気を発するようになってきていて、これからどうなるのかは誰も予想がついていない。
泥んこトリオは今日も今日とて集まってから昼寝をし、その後に適当にご飯を探して沼地へと戻っていく。
他にも人間や、人形の妖怪を見つけるとたまに付いていっている時もあり、その者達が何をしているのかを観察するという類いの暇潰しもしており、割と馴染んでいる三体の竜なのであった。