かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
メル・ゼナは永遠亭にてマスゴミを捨ててきた後、妖怪の山にある地底への入口へと向かっていた。
メル・ゼナにとって地の底に繋がる道というのは因縁があり、古龍としてキュリアによる生態系破壊の防止や、とある古龍が地上に出ないように牽制するという役割があったからだ。
ただし幻想郷に来た今となってはこの役割も前者はともかくとして後者に関してはそもそもその古龍がこの世界に存在しないために果たせないのだ。
しかしメル・ゼナとしてはどうしても警戒をしてしまう為、定期的に見に来ていたのだった。
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地底の入口はそこまで広くない為、メル・ゼナが飛んで入るのは難しい。
その為メル・ゼナは徒歩で地底の旧地獄に向かっていた。
『旧地獄』
死後の世界を管理し、生前の行いを裁く事によって天国に行くか地獄に行くか転生するかを判断し、実行する閻魔大王こと『四季映姫・ヤマザナドゥ』
そして旧地獄とは地獄や天国を管理する閻魔庁で深刻な資金不足や人手不足に陥った為に放棄された元地獄として知られており、今は地上で忌み嫌われた存在達が放棄されていた旧都と呼ばれる地獄の町を住みかにして一つの町として再建していた。
そしてそんな旧都の住人の一人である妖怪釣瓶落としのキスメは、無謀にもメル・ゼナのところに落ち危害を加えようとしていた………………
のそり………のそり……
メル・ゼナは優雅に歩いていく、その上になにがいるのかにも気が付く様子はなかった…………
「くっくっく、誰だか知らないけどこの地底に来た自分を恨む事ね。ただなんか気配がずいぶん大きい気がするけど。」
そして徹に補強された気の桶に入った少女はその桶をメル・ゼナの頭部に向けて落下する!!
ヒューーーー………………………ポカッ
・・・・・として軽い音が響く
そう、釣瓶おとしの攻撃はメル・ゼナには擦り傷一つすらつかなかった。
「へっ!?何で効かないのよ!?ひっ」
「スゥゥゥゥゥゥウウウウ」
「えっと……あの?その………良い天気ですね!」
「ギャァァァァアアアアア!!!!!」
「ごごご、ごめんなさいーーーーー!!!!!」
そしてメル・ゼナは攻撃を仕掛けてきたキスメに対して咆哮による威嚇をした。
キスメはあまりの恐怖から逃げ出したのだった………
キスメを軽く脅した後、しばらく進み続けてるととてつもなく大きな空洞、地底の旧都があるエリアにたどり着く、そしてそこには一本角の生え、腕に枷と千切れた鎖をぶら下げ片手に酒を持った女性『星熊 勇儀』が近付いてくる。
「おや?メル・ゼナじゃないか?道理でさっきキスメが逃げてきた訳だ。今日も幻想郷を見て回ってるのかい?」
「コクリッ」
「そうかいそうかい、まぁ立ち話もなんだし家においでよ、お前さんが軽く居座る程度のスペースなら空いてるからさ。」
実を言うと勇儀は数日前にマスゴミの新聞に釣られて紅魔館まで出向いて来ており、その際に会っていた。
この時勇儀とは一度戦闘をしており、力では拮抗していたがキュリアによりどんどん生命力を吸い取る事の出来るメル・ゼナが最終的に持久勝ちしていた。
メル・ゼナはその時のことを思い出す………
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メルゼナが探索を終え紅魔館に戻り、おやつを咲夜から貰いながら寝ている中国をしばき終えていた頃、勇儀はやって来た。
「??」
「お?あんたが新聞に載っていた『爵銀龍メル・ゼナ』かい?アタシは勇儀、地底に住む鬼さね。」
メル・ゼナは鬼と聞いて種族名だと理解はしたが特徴らしい特徴が人間とほぼ変わらない為軽く疑問を持っていたが勇儀の角を見て角が生えた人間=鬼と認識したのだった。
「にしても本当にデカイ上にすごい存在感を放ってるねぇ、見たところ純粋な力もかなり強いと見える。
それにこの紅い蝶みたいなのが………ってこいつ良く見たら蛭かい?
まぁこいつがキュリアってやつか。たしかに見た目だけ見ればあの吸血鬼姉妹よりも吸血鬼っぽいね。」
「はぁ………ついには鬼までメル・ゼナに会いに来るなんてね。
用件は分かりきってるけど一応聞いておきましょうか?」
「そいつは聞く意味あるのかい咲夜?
まぁいいや、用件はあんたの予想通りこいつとヤりあいに来ただけだよ。」
「やっぱりね………ごめんなさいねメル・ゼナ、どうもあの天狗の新聞に釣られて貴方と戦いに来たらしいわ。
でも殺しあいに来たって訳じゃなくて鬼は戦いを娯楽としてるのよ、だから紅魔館に被害が出ないように霧の湖の辺りで戦ってくれないかしら?」
「…………………………コクリッ」
メル・ゼナは咲夜を見て断れないと分かったのか諦めてその戦闘を受けることにした。そして次あのマスゴミと会ったら死にかけになるまで生気を吸い尽くすと誓ったのだった。
「お?話がわかるねぇ。さっそくやろうじゃないか。」
そしてメル・ゼナは霧の湖の畔へと向かい、勇儀との戦闘を始めるのだった