かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
~人里~『寺子屋』
「「「けーねせんせー!一緒に遊ぼー!」」」
「はいはい、今行くよ。」
全く、つい最近異変があったばかりではあるが子供達は元気一杯だな。
そうそう、異変と言えばこの間の異変で人里に襲いに来たウルクススとラングロトラというモンスターなのだが………
「モフモフ~」
「わぁー、ひんやりしてるー!」
「かわいいー!」
まずウルクススはとりあえず屋根のある巣を作らせてチルノに定期的に溶けにくい氷や雪を持ってきて貰っている。
元々寒冷地に住むモンスターらしく暑すぎるとバテてしまうようだ。
だがウサギのような愛くるしい見た目から人里の者達、特に女性や子供に大人気となり、今ではウルクススを模した小物などが売られる程になっていた。
次にラングロトラなのだが………
「ゴロゴロ~」
「だんごむしみたい~」
「まてまてー」
割と子供達の遊び相手になってくれていた。
ラングロトラはどうやら素早く移動する手段として転がるようなのだが、この子は転がる事その物が好きな所があり、子供達を引かないようにゆっくりと転がりながら遊んでくれている。
ただラングロトラは困ったことに主食が虫らしくどうしたものかと思っていたのだが、何を思ったのか一件の古い家に向かい始めたのだ。
その家は白蟻に悩まされている所であり、ラングロトラはそこに着いたら壁に爪で軽く穴を開けて長い舌を中に入れ始める。
「~♪」
何故か妙に幸せそうな表情をしており、ラングロトラが舌を引き抜くとその舌には大量の白蟻が引っ付いていた。
そのままラングロトラは咀嚼して白蟻達を飲み込んでまた舌を入れて漁り始める。
これには里の人達も大喜びだった。
人里では基本的に全て木造建築であるというのもあり、白蟻にとっては楽園のような環境となっている。
その為里の人たちにとって白蟻はかなり悩みのたねとなっており、一度巣を作られてしまうと建物の強度に影響してくるので一度建て替えたりする必要が出てしまうのだ。
それに白蟻は家にいるのかどうか判断しにくいのもあって里の者達はかなり悩まされていたのだが………どうやらこの子は白蟻が住んでいるかどうかを簡単に見抜いて出来るだけ建物に影響がないように一部に爪で穴を開けて舌を入れる事で白蟻を全部食べれているようだ。
もう一方のウルクススなのだが、どうやら草食性の強い雑食らしい。
なので基本的には木の実やキノコが主食のようなのだがそこに少量のタンパク源として魚や肉も与えている。
肉はすぐに食べており、その姿は熊に近いのだが木の実やキノコは一部を残して巣の雪に埋めている。
どうやら非常食として雪や地面の中に埋めて保存する習性があるらしい。
里の者がウサギならニンジンも好きかなと試しに与えてみた所………
「~♪(ポリポリポリポリ)」
どうやら好物のようだった。
幸せそうに少しずつ噛って食べていた。
やはり見た目通りウサギっぽい所もあるらしい。
だがどうやら勇儀殿の所にいるアオアシラの近縁種らしく、熊のような特徴も持っていた。
四つ足でも動くようなのだが普通に二本足で立って手で掴んだものを食べたりしている。
ちなみに基本的には寝ているようだ。
パチュリー殿曰く住む地域が大幅に違うのが原因と思われており、冬になれば活発に動くだろうとのことだ。
そしてディアソルテなのだが……………
「ごしごし………」
「ごつごつしてるー!」
「こっちにみずちょーだーい!」
子供達によって全身を洗浄されていた。
基本的にディアソルテは土の中に潜っていたのもあって土が至る所に付いてしまっている。
その為定期的に洗浄するようになったのだが………
私がこいつを洗ってやっている所に子供達が来て自分もやりたいと言い始めたのだ。
それで洗浄用の道具を子供達に持たせて洗わせて見ると皆楽しそうに世話をしていたのでこれはこれでアリだと思って今後は洗う時は子供達に声をかけるようにしている。
「細かい所にも土が入り込んでるからしっかり洗ってやってくれよー?」
「「「はーーい!!」」」
「zzzzzZZZZ」
ディアソルテは洗浄に時間がかかるのをわかっている為か寝ていた。
何だかんだで人里にモンスター達は皆馴染んでいたようだ。
だがたまに妖怪が襲ってくるのは変わらない。
でもその時にはディアソルテ、ウルクスス、ラングロトラが率先して守ってくれていて私の出番は正直少なくなっていた。
だけど昆虫型の妖怪が出た時はラングロトラが積極的に食べに行くのでこのままではラングロトラが妖怪になってしまうのではないかと軽く心配にはなっていたのだが……
そもそもメル・ゼナ殿も妖怪になってしまったものの特に生態には問題なかったそうなので大丈夫だろう。
それにパチュリー殿からもこの世界に来たモンスターがちょいちょい妖怪を食べているというのを聞いてから割と心配するだけ無駄なのかもしれないな。
「けーねせんせー!」
「わかったわかった。」
子供達はやっぱり今日も元気一杯だな。