かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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後日談その13  リオ夫婦の1日

 

 

~迷いの竹林~『妹紅の家』

 

 

「グゥルル…………」

「よ!リオレイア、今日も卵を暖めているのか?」

「グゥ……(コクリッ)」

 

あの異変の少し後リオレイア灼熱種は卵いくつか私の家の隣に作った巣に産んでいた。

ただ卵を産んだ当時はかなり衰弱しており、一度永琳に出向いて貰って診察してもらった程だ。

 

結果としては卵を産む時にかなりの量の栄養を持っていかれるらしく、軽く栄養失調気味らしい。

リオレウス豪火種は餌を取りに行く為に迷いの竹林でちょくちょく幻想入りしているファンゴというかなり大きな猪やケルビという青や緑色の毛皮の鹿、それと竹林の外側でよく笹を食べてるリモセトスなんかを狩っていた。

巣に戻って全てリオレイア灼熱種に渡すと今度は次の獲物を狩るためにまたすぐに飛び立っていく。

 

おそらくリオレウスもリオレイアの不調の原因に気づいてるのだろうな………。

本人事態は自分の餌は狩りの途中で食べているらしいので私は割と安心してリオレイアの世話をしていたりする。

ただたまに妖怪を持ってくるときがあるのでそのときはストップしている。

たまに毒があるやつとかいるしな…………。

 

「しっかしずっと卵を暖めなきゃいけないって考えると大変だよな………リオレイア?お前辛くないか?」

「グゥラ…………」

 

リオレイアは首を横に振って翼で愛おしそうに卵を撫でている。

 

それにパチュリーからもらった生態調査書ってやつを翻訳した物にはリオレイアとリオレウスは卵を産む時期は餌が不足しやすく、どうしてもリオレイアも狩りにいかないと行けない場合が殆どらしく、私はそれを止めて私も獲物を狩って持っていく事でどうにかなっている。

 

ただ………リオレウスの負担がデカくなってるからそこはもう少しどうにかしてやりたいところだけどな。

 

リオレイアが水分補給する時はさすがに出かける必要があるので、その時は私が卵を軽く暖めながら見張りを行う。

割と大変なんだよなぁこれ………あいつらって体温めちゃくちゃ高いけど周囲が燃えない程度に炎の温度を調整しなくちゃいけないし。

 

夜になるとリオレウスが帰ってきてリオレイアと過ごしてから眠りにつくのだがちょくちょく翌日にリオレウスがげっそりしている時がある。

やはり狩りの負担が大きいのかも知れないな。

逆にリオレイアは疲労を見せてはいるがすごく満足そうにしている。

リオレイアてしても比較的安全に子育て出来るこの環境がとても気に入っているのだろう。

 

それと番といえばこの迷いの竹林では一応風神龍イブシマキヒコと雷神龍ナルハタタヒメもいる。

あいつらも今は卵を抱えているらしく、雷神龍の腹部にその卵があるらしい。

 

それと古龍というのは自分の活動エネルギーを地脈や龍脈といった所から補給しているらしく、食事は精々ケルビ一匹やファンゴ一匹で事足りるらしい。と言っても生命維持には殆ど必要ではなく、身体の成長や卵の生成に必要というだけらしい。

あいつらのいる周辺は環境がちょっと変化しすぎているのでリオレウスとリオレイアには出来るだけ近付かないように言い聞かせていた。

 

「あら、妹紅じゃない。

今日もリオレイアの世話で忙しそうね。」

「あ?輝夜か………お前さんもジンオウガの散歩か?」

「ワン!」

「おぉ、お前さんは今日も元気がいいな。」

「一応狩りもあるけどね、と言ってもジンオウガの場合共生しているこの虫が生命維持の要になってるからこの虫の餌とジンオウガが個人的に食べたいやつ、それと私達のご飯の肉の確保って所ね。」

「なるほどな……あ、タケノコ持ってくか?」

「あら?良いのかしら?」

「別に構わないよ、採ってくだけならすぐだしな。」

「ありがとう、今日のご飯は良い感じになりそうね。」

 

私と輝夜はお互いモンスターの世話をするようになってから停戦するようになった。

元々お互いの暇潰しの面もあったが殺りあったらお互い半日は殺し合いを続けて世話どころの話じゃ無くなるからだ。

しかも輝夜のやつジンオウガの力で不死身さがめちゃくちゃ増してやがるから以前に比べて殺しきるまでにめちゃくちゃ時間がかかっちまうようになったしな。

 

まぁでもちょいちょい殺し合いではなく弾幕勝負はやってるからその辺はいつも通りだな。

 

「ワォォォォォオオオオオン!!!」

「グゥララ…………」

 

それとジンオウガはリオレイアが卵を産んでからちょくちょくこっちに遊びに来るようになっていて自分の操る生命エネルギーを卵やリオレイアに分けてくれているようだ。

 

永琳の見立てではジンオウガの影響もあって卵の孵化は相当早くなるらしい。

そして輝夜が帰って少ししたくらいの時なのだが……。

 

「早く生まれて欲しいもんだな………。」

「グゥルルラ………グォッ!?」

「どうした!?リオレイア………って卵が!」

 

そう言ってるそばから卵の一つに罅が入り始めた。

私達は見守るしかない。

この卵の殻は中にいる赤子が自分で破らないとダメらしい。

 

「頑張れよ………頑張れよ…………」

 

すると更に罅が入ってついに卵が破られたんだが……………

 

「ピーッ!?ピーッ!?ピーッ!?」

 

産まれたヒナは…………頭に殻を被ってしまっており、目の前が見えず必死に取ろうとしているが身体が引っ掛かって取れないようだ。

とりあえず私が抱えてリオレイアが殻を取ってあげている。

 

どうやらリオレイアっぽい特徴の緑色の子供が産まれたようだ。

 

これからどんどん生まれていくであろう子供達に私達は胸を踊らせるのだった。

 

 

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