かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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後日談その17  マスゴミの天狗コンビ

 

 

~妖怪の山~『文の自宅』

 

 

「うーむ、異変が終わってからと言うもの……なかなか特ダネが無いですね~。

ガイアデルムの記事は凄い評判出まくってたんですけどねぇ…………。」

「ウキッ!ムシャムシャ………」

 

マスゴミこと射命丸 文の自宅には今は二匹の同居人……というかモンスターがいる。

嘴のある猿のような頭部をしており尻尾の先は何かを掴めるように手のような形状になっている。

腕には翼もあるので滑空も可能だ。

その天狗のような出で立ちから天狗獣ビシュテンゴと呼ばれている。

なお、ビシュテンゴの好物は基本的にデカデカ柿と呼ばれる巨大な柿であり、一緒に住んでいる文もちょいちょい一緒に食べていた。

 

「ここは霊夢さんの所に住んでいるガイアデルムの盗撮でもしてネタを確保するべきか………今でもガイアデルムの記事は信仰の関係でそこそこ評判が良いんですよねえ。」

「「ウキキッ」」

「あ、ありがとうございます、この柿割と美味しいんですよn…………ガガッ!?」

 

マスゴミは天狗獣ビシュテンゴとその亜種によって渡された柿を口にして麻痺する。

 

「ガ………ガガ………」

「ウーキッキッキッキッ!」

「ウキャーッキャッキャッキャッ!」

 

ビシュテンゴ達は文を指差して大笑いしている。

文が口にした柿はデカデカ柿よりちょっと黄色っぽくなっているため見た目では分かりにくいが別の柿で、ビリビリ柿と呼ばれる果汁に麻痺毒を大量に含んだ柿である。

 

この柿は例え大型モンスターですら直にいくと麻痺してしまいかねない代物であり、実を思い切り砕く事によって果汁が霧散して麻痺毒の霧を生み出すものだったりする。

 

「なんつぅもんをををををを…………」

 

マスゴミは呂律すらまともに回らない程に麻痺するが少しすると回復する。

 

「ウキッ!ウキャキャ!ウキャー!」

 

するとビシュテンゴ亜種は頭を指差して首を振って外を尻尾で指している。

 

「え?頭でずっと考えても仕方ないから外に出て動けって事ですか?」

「ウキッ!」

 

ビシュテンゴ亜種は首を縦に振る。

なお後ろでは原種の方のビシュテンゴが柿を食べていた。

 

「はぁ………貴殿方に元気付けられるとは思いもしませんでしたよ。

まぁそれはそれとしてさっきとんでもないもん喰わせてくれたお礼をしましょうか。」

「ウキッ!?」

「ウキャ!?」

 

文は何処からともなく小さな柿を取り出す。

これは龍世界には存在せず地球側の世界に存在する方の柿である。

 

そしてこっちの柿は大きく分けて二種類ある。

 

普通に食べても甘い甘柿と…………とてつもない渋みを持つ渋柿だ。

渋柿は干せば甘い干し柿になるがなにもしてない状態で食べると悶絶する程に渋いのだ。

そして文は個人が食べる分で渋柿をちょくちょく取ってきており、今取り出したのはまだ干してない渋柿である。

 

つまり…………

 

「てゐ!!」

「「うき゛ゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?!?!?!?」」

 

哀れビシュテンゴはお仕置きとしてその口にとてつもなく渋い渋柿を無理矢理食わされて悶絶するのだった。

 

「全く………そう言えば今更ながらこの子達を記事にしたことは無かったですね。

とりあえず一枚………。」

 

文は悶絶して倒れる二匹の様子を写真に納める。

 

その後アドバイスをちゃんとしていた亜種には口直しの干し柿を食べされる。

 

「うきゃ~~………」

 

ビシュテンゴ亜種はとても幸せそうな顔をして食べる。

ビシュテンゴが主食とするデカデカ柿は美味しいには美味しいのだが、味としては干し柿のが美味しかったりする。

龍世界には渋柿が無いのでビシュテンゴ達は食べたことの無い新しい柿の一つとして干し柿を気に入っていたりもする。

 

「ウキ~…………」

 

すると今度は原種のビシュテンゴが欲しそうにしていたので文は"まだちょっと早い干し柿"を持ってきて口に入れる。

 

干し柿は水分が抜けていても期間が早すぎると普通に渋い。

つまり…………

 

「うきゃぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!?!?!?!?!?」

 

ビシュテンゴの原種は悲鳴をあげて倒れたのだった。

 

「うーむ、デカデカ柿と渋柿を交配させれば大きい渋柿を作れますかねぇ。

これで巨大渋柿が作れるなら普通の干し柿よりかなり時間はかかりそうですが巨大な甘い干し柿が作れそうです。」

「ウキャ!?ウキャー!ウキャー!」

 

干し柿は甘柿を干してもそこまで甘味は出ず、渋柿を干さなければあの甘味を生み出す事は出来なかったりする。

最大の理由としては干し柿の甘味というのは殆ど渋柿の渋みが変化したものであり、その甘味は砂糖の1.5倍は甘いらしい。

とは言え長期間干す必要があるので巨大渋柿を作れたとしても食べられるようになるまでどれだけの期間が必要になるかは誰も考えては居なかった。

 

だが試さずにはいられないビシュテンゴ亜種と文はデカデカ柿と渋柿の木を交配させて新しい柿を作るのにしばらくの間ハマってしまっていたのであった。

 

とはいえ自分の仕事もあるのでネタ集めの取材という名目のストーキングや盗撮等は欠かさず行い、霊夢によって制裁を定期的に受けるマスゴミと天狗獣達だった…………。




ゴキブン「ぐへへへへ………良い写真が取れました
     ねぇ……これは男連中に売れること
     間違いなし。」
鬼巫女 「………………ガシッ」
マスゴミ「ゑ!?れれれ、霊夢さんナニを!?」
脇の化身「ミシミシミシミシ…………」
天狗のG 「ぎゃぁぁぁぁぁああああ!?」
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