かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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後日談その19  地底のモンスター建築組

 

 

~地底~『建築現場』

 

 

地底の建築はいつも騒がしい。

 

基本的に建築を担当するのは鬼であり、殆ど力業で作るの上に設計図等作らず勘で適当に作るのだが鬼は基本的にノリと勢いと酒で作るために作業中に酔っぱらう鬼も結構いたりする。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp…………」

 

中にはこのように発狂するような酔い方をする鬼もいる。

 

「おーい!?こっちのやつは流石に限界だから対処頼む!!」

「任せろ。」

「班長!毎度すいません!頼んます!」

 

悪酔いが酷いようであれば建築班の班長によって抱えられてトイレに連れていかれ、ある程度沈静化していた。

流石に毎回毎回班長に対処させるのは申しわけないと思う部下もいるのだが班長は気にしていないようだ。

 

 

 

 

 

ちなみに班長は青いつなぎのイイ男鬼であり、角は髪に隠れる程度の長さだが体のどこかにすごく大きい角を隠しているらしい。

 

 

 

 

班長の介抱で酔いが覚めた鬼は基本的に記憶が飛んでいるためにまた指示を出す必用があるので扱いが少々面倒臭いが、最近はドスバギィが睡眠ブレスによって強制的に眠らせてからタックルで叩き起こす事によって班長の負担を減らすことに成功していた。

 

「ホワァァァァァァアアアアアアアア!?!?!?!?」

 

「おーい!ドスバギィ!!こっちよ発狂したやつ頼む!」

「ギャオ!!ペッ!」

「タピオカパン…………(ウトウト)」

「ギャオ!」

「イヤァァァァアアアアアア!?!?!?」

 

酔いが軽い者は尻尾による往復ビンタで済ませるが酔いが回りすぎてアホになる者も多く、そういう奴らはタックルで吹き飛ばしていた。

 

「おーい、オサイズチ~!こっちの板をこの下書き通りに斬っといてくれ~!」

「キュオー!」

 

オサイズチはその尻尾の鎌の扱いには鬼達も舌を巻いており、最近は鬼の鍛冶職人達に尻尾の鎌に取り付ける用のアタッチメントをいくつか作ってもらい、それぞれ斧、ノコギリ、鍵爪、トンカチ等いろいろな用途に用いることが出来る。

 

一応オサイズチ事態に手はあるのだが少し退化しており、なにかを掴む程度にしか使わずトンカチやノコギリ等の道具を扱うのには向いていないようだ。

 

「ドスフロギィ!こっちの運搬頼んだ、廃材置き場のとこまで持ってっといてくれ。」

「ウォン!」

 

ドスフロギィはバギィ、イズチよりもスタミナも力もあり、主に運搬をメインとした力仕事を任されていた。

どうもドスフロギィは地底に来てから頻繁に散歩するようになってどんどん足腰が鍛えられているらしく、たまに子供や鬼と一緒に地底でランニングしている姿も見られていた。

更にその脚力は丸太をまるごと数本引きずって動けるくらいには力強く、今ではドスフロギィ専用の荷車も用意されていて、たまにドスバギィ、オサイズチの子供達も混ざってフロギィ達が荷台に乗ってドスフロギィに引いてもらっている様子も見受けられる。

 

なお建築を手伝っている間子供達はと言うと…………

 

「キュー!キュオー!」

「キャーギャー!」

「ギュオーギュオー!」

「まぁ可愛いじゃないか。」

「アタシも子供をこさえたらこんな感じになるのかねぇ。」

「今晩は精が付く料理にするかねぇ。」

「賛成!良いわね!」

「鱗でちょっとさらっとしてるけどいい肌触りねぇ………こっちは毛がふさふさして気持ちいいわぁ。」

 

建築班の女将衆に全力で可愛がられており、楽しそうにじゃれている。

 

特にイズチはそのふさふさとした毛でかなり人気が上がっていた。

 

そして男衆の既婚組だが…………

 

「「「「「「ヒェッ!?」」」」」」

 

何故かとてつもない寒気に襲われており、すこぶる嫌な予感がしていた。

 

なお非モテ組の男たちなのだが…………

 

「「「「「「ァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?!?!?!?」」」」」」」

 

嫉妬により発狂していた。

 

ちなみに班長がトイレに連れ込むのは基本的にこっちの非モテ組の男衆であり、既婚組は同僚や女将衆に任せていた。

 

ナニがとは言いにくいのだが一応良識はあったらしい。

 

3匹の長はそんなこんなで地底での暮らしにかなり慣れてきていたのであった。




鬼A「班長が酔っぱらいを正気に戻す時ってなんかトイレで獣みたいな声が毎回するんだよなぁ。」

鬼B「あーわかるわ。毎回出してるあたり班長が正気に戻すためになんかやってんのかねぇ。
お前さんたしかこの間連れ込まれてたよな?ナニされたの?」

鬼C「うーん、記憶が飛んでたからわっかんねぇんだよ。
ただ尻がヒリヒリと痛かったのだけは覚えてるな。」
鬼B「ふーん。」


『アーーーーーーーッ!?!?』

今日も今日とて野獣の咆哮が響き渡るのだった。
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