かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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回想ではありますが
メル・ゼナvs勇儀決着です。
一応戦闘の描写はこの2話で完全に初めてなので何かおかしいなと思ったらコメントしてください。



生きた災害  その2

 

 

 

純粋な力と力がぶつかり、その衝撃波により周囲の木々がなぎ倒され、湖の水が吹き飛ぶ。

 

メル・ゼナが翼を薙ぎ払えば地面を抉りながら進む衝撃波と共に、抉られた地面から龍属性の弾幕が吹き出す。

これも幻想郷用に生み出し、より龍属性やられや劫血やられを引き起こしやすくする為に威力を少し下げる代わりに制圧力を高めた技だ。

 

「フンッ!!オラッ!どうした!こんな!ものかぁ!」

 

勇儀は衝撃波を拳で吹き飛ばし、弾幕を自身の拳や足に発生させて相殺する、攻防一体の弾幕ではあるが勇儀はあまり遠距離や中距離での戦闘は得意ではない。

 

メル・ゼナが勇儀に突撃し、その場で回転して尻尾を叩きつける。

 

「っ!?瞬間的な加速なら天狗並か!?」

 

勇儀はその叩きつけをバックステップでなんとか避ける。

が、それがいけなかった。

 

「なっ!?本命はそっちかい!?」

 

三ツ又の尻尾が地面を抉りながら槍による鋭い突きのように迫り来る、そしてその尻尾には深紅の雷、龍属性が纏われていた。そして勇儀はギリギリで避けるが左腕にかすり傷を受けてしまう。

龍属性やられにはならないがキュリアの毒による劫血やられになってしまう。

 

「今度は瞬間移動かい!?」

 

メル・ゼナから黒い霧が発生したと思いきやその次の瞬間にはメル・ゼナは尻尾を叩きつけた姿勢で勇儀の後ろに立つ。

これは霧による目眩ましと一時的に爆発的な身体強化を施し、一瞬で高速移動することでまるで消えたかのように移動するメル・ゼナという種族特有の技術だ。

そして射出体制にある尻尾による強力な刺突が繰り出される。

 

「うぉぉぉおおおお!!鬼符『怪力乱心』!!!!」

 

回避は間に合わない、他のスペルカードでは迎撃が間に合わない。

そして今発動してるスペルカードを防御に力を割り当てて受け流すように尻尾による刺突を受け止める。

 

「ッ!?」

 

メル・ゼナは驚いた、初見でここまで見切られた事に。

そして勇儀は焦る、そのあまりの威力とその身体能力に加え龍属性という封印能力に。

 

「っ!?傷の治りが遅い……それどころか生命力を吸われてる?」

 

さらに直撃仕掛けた後傷が一切治らない事に気が付き劫血やられになっていると言うことに初めて気付く、だがそれ以上に尻尾による一撃を受けた際に右腕を軽く負傷し、龍属性が大きくまとわりついていた。

幸い左腕の龍属性やられはもう完治していたのだが今度は右腕をやられる。

 

『こいつは足を一度でもやられればおしまいだねぇ………確実に避けきれなくなる。』

 

そして距離を離した際にメル・ゼナが動きを見せる。

その口に膨大な龍属性エネルギーを溜め込み始めたのだ。

 

「成る程、これで決着をつけたいのかい?」

 

『利き腕が使えないから威力は多少下がるがやるしかないか』

 

「ならアタシも答えてやるよ!怪力乱心を持つ力の称号を持ったアタシの最大の一撃で!」

 

勇儀が一歩力強く踏み込む、そしてその地面にはクレーターが出来る程の罅が出来る。

 

メル・ゼナの紅い光が輝きを増す、それに答えるかのように。

 

勇儀がもう一歩力強く踏み込む、それにより勇儀の圧倒的な力が左腕に集中する。

 

メル・ゼナの目がさらに赤く光る、獲物を完全に仕留める為に。

 

勇儀が最後の一歩を踏み込み、その左腕を振りかぶる。

 

メル・ゼナはそれに答えるように咆哮と共に膨大な龍属性を放出する!

 

「ギュォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

「四天王奥義!『三歩必殺』ッ!!!!」

 

とてつもない程凝縮された龍属性とメル・ゼナが吸収し続けた生命力によるブレスが勇儀の身を包む、そして勇儀は左腕による一撃でそのブレスを相殺するべく殴りかかる。

 

ブレスが切り裂かれ、2つに別れたそれは湖に直撃し、膨大な龍属性をその中に拡散させる。

 

 

………………………一匹人魚なような妖怪が巻き込まれていたが気にしたら敗けだ。

 

 

そして勇儀はギリギリでブレスを相殺仕切った、しかし全身は龍属性でやられておりこれ以上戦闘は不可能と判断する。

 

「いやー、敗けだ敗け。全身にこのビリビリ食らったら『怪力乱心を持つ程度の能力』がどこにも発動しやしない、お前さんすごいなぁ。」

 

「グルルルゥ…………」

 

そしてメル・ゼナはいつもの姿に戻るがさすがに疲れた様子だった。

 

「あっははははは、そうかいそうかい。

まぁあれだけやりあったんだ、そりゃ疲れもするさね。

そういうアタシだって完全に満身創痍なんだからね。」

 

勇儀はとても満足そうにメル・ゼナの腕を叩き、何処からともなく取り出した皿に酒を注ぐ。

 

「んぐっんぐっんぐっプハァ!やっぱり戦った後の酒は最高だねぇ!ほれ、お前さんも飲んでみなよ。」

「……………んぐっ……っ!?」

 

メル・ゼナは勇儀から酒を受け取り、口に流し込み飲もうとする。

しかしメル・ゼナにとって人生、いや龍生で初めて飲む酒でなにもないはずが無く、喉を通る焼けるような感覚に軽くむせそうになった。

 

「あっははははは、お前さんにはちょいときつかったか。

悪い悪い、でも悪くないもんだろ?」

「・・・・グルルラァ」

「そうかい、それが勝利の美酒ってやつだ。

覚えといて損はないよ?」

 

勝利の美酒、初めての感覚だがメル・ゼナはなかなか悪くないと思えた

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