かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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大事な物は忘れた頃に出来上がる

 

 

~魔法の森~「香霖堂」

 

ふふふ、ようやくだ。

ようやく出来たよ皆………あとはこれを届けるだk…………

 

ぐふっ

 

 

 

ガランゴルム、ルナガロン、ヨツミワドウと次々幻想要りする大型モンスター(一部子供)の事で割と忘れられかけては居たが香霖堂の店主である『森近 霖之助』は一人黙々と素材の加工による龍属性付与の魔道具製作に取りかかっていた。

いくら柔らかくなったとは言え己の武器としても使われるバルファルクの翼は凄まじい強度を誇り、霖之助の全力の一撃でようやく傷が付くレベルの堅さだったのだ。

その為細かい魔法陣の製作には想定以上の時間がかかり、今となっては霖之助は10徹をしており、テンションがおかしくなっていた。

 

しかしそんな中でも黙々と作業を続けた結果、腕輪の形状をしており、任意発動型の龍属性付与の魔道具が完成したのだ。

 

そしてその完成するまでをちゃんとスキマから見ていた八雲紫はスキマによる不法侵入をし、倒れた霖之助に毛布を掛け、手にある魔道具の変わりに『これは私が届けておくわ、お疲れ様』と労いの言葉の書かれた手紙を持たせ、即座にスキマで紅魔館に向かう。

しかしさっきまでの光景を思い出したくないのか顔には軽く不快さがあり、早歩きで向かっていた。

 

 

そう、霖之助は『テンションがおかしくなっていたのだ』。

 

 

毛布をかけられる前の彼は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふんどし一丁で腰を振りながらそれは楽しそうに作業していたのだ。

 

 

紫としてもちゃんと労ってあげたかったのだがさすがにあの姿で作業し続ける姿を何日も見る羽目になってはさすがに不愉快さが強かった。

 

 

 

 

 

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~紅魔館~『中庭』

 

 

 

メル・ゼナは今日は珍しく自然に目が覚める。

いつもならあの天狗が睡眠の邪魔をして美鈴ごとしばかれるのがいつものパターンなのだが今日は珍しく来なかったのだ。

その為この日は気持ちよく起きれており、かなり機嫌が良さそうに見えた。

 

そして朝食としてキュリアが暴れ妖怪から吸ってきたエネルギーを体に通し、その体を伸ばす。

 

この日は珍しく眠れたのもあり、いつもならここまで優しくはやらないのだが美鈴を翼で軽くつつく程度の力で起こす。 

 

「……zzZZZZ………zzzzZZZZ………あとごはん…………」

 

しかし起きる様子はない。

そこでキュリアに軽く生気を吸わせてみる。

「………zzzZZZ………あぁ、私のごはん~~」

「…………イラァ」

 

なかなか起きない美鈴にメル・ゼナは軽くイラつきを感じる。

そしてついにその後翼を用いて軽く殴りはじめる。

 

そして…………

 

「ぐふっ!?ちょっ!?メル・ゼナさん!?起きて!?起きてますからもうやめあぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?!?」

 

「結局美鈴はいつも通りしばかれたのだった。」

そしておやつを咲夜から貰っていた時にそいつらは来た。

 

「ごめんくださーい!」

「図書館の魔法使いは居るかーい?」

「わぉぉおおん!!」

「ぐげぇぇえええ」

 

どっかで聞いたような鳴き声を聞き、メル・ゼナも入口へと向かう………

 

 

開いた口が閉じそうにない。

なにがあったし。

そう言葉にしたくなるほど入口はカオスな光景となっていた。

 

 

 

なぜか口にマスゴミを含んでもきゅもきゅしている幼体のヨツミワドウとそのマスゴミの後ろ姿を自分の氷の爪で突っつく幼体のルナガロン、そして鼻から血を流す椛とにとりの姿だった。

 

 

 

 

 

 

あぁ、だからあのカラス天狗に起こされなかったのか。

 

 

メル・ゼナは考える事を放棄した。

 

 

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~地霊殿~

 

 

 

いつも通り書類に目を通し、仕事をしていた地霊殿の主『古明地 さとり』は目の前にいきなり開いたスキマから思わず仕事を中断する内容の書かれた手紙が目の前に現れる。

 

 

『さとり?貴女がご所望のアレがついに出来たわよ。

思ったより苦戦してたみたいだから時間はかかっていたけどこれで貴女の念願が叶うと良いわね。

とりあえず紅魔館で今思考停止しているメル・ゼナの尻尾に引っ掻けておいたからガランゴルムと一緒に取りに来なさい?こいしは多分そのうち紅魔館に来るでしょうし。

八雲紫より。』

 

ガタッ

 

「お燐!お燐ー!」

「はい?どうしましたかさとり様ー!」

「一旦仕事を任せても良いでしょうか!私は急ぎの用事があるのでガランゴルムを連れて紅魔館に向かいます!」

「ふぇ?わ、わかりましたー!お気を付けてー!」

 

そして私は急ぎで支度をして地霊殿で勇儀と腕力勝負をしていたガランゴルムを呼び出し、急ぎで紅魔館に向かう。

私の慌てように何があったのかある程度理解した勇儀も付いてきており、その昼頃には紅魔館に到着する。

 

しかし私はこの時手紙にあったメル・ゼナが思考停止した理由を理解したのだった。

 

そこには足の半分が外に出るくらいまで丸呑みにされたカラス天狗と、それをもきゅもきゅと咥えている可愛らしい河童のような蛙。

口が開いたまま思考停止し、動かないメル・ゼナとそれを面白そうにペチペチと叩く蒼い鱗と甲殻に覆われた狼。

 

そして近くで鼻血を出し、痙攣しながら満足そうに倒れる白狼天狗と河童。

 

さらに門の前でボコボコにしばかれた門番になにをどう対応すれは良いか迷うメイドの姿があった…………

 

 

 

 

 

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