かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
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~紅魔館~さとりside
とりあえずしばらく思考停止した後、メル・ゼナの尻尾に引っ掛かっていた完成した魔道具を受け取った。
そして紅魔館の図書館にいた魔法使いが中庭にやってきた。
「あら?さとりその手にあるものはもしかして?」
「えぇ、ようやく完成したそうでスキマ妖怪から連絡が来ました。
ただ思考停止しているメル・ゼナの尻尾に引っ掛けてあるとの事だったのでガランゴルムを連れて来たのですけれど…………」
そしてパチュリーは未だ思考停止しているメル・ゼナ、そしてその正面にいるバカラスを反芻しているヨツミワドウとガランゴルムに遊んで貰っているルナガロンを見た。
さらに入口でしばかれた門番とかなりの量の鼻血を出していた椛とにとりを見つける。
「あぁ、たしかにこれは思考停止してもおかしくはないわね。
ほら、メル・ゼナ?おきなさい!」
「………ガッ!?グルッ?」
パチュリーは雷の魔法をつかってメル・ゼナの思考を再開させる。
威力がそれなりに高いように見えたけど気のせいだろう………たぶん
「咲夜、とりあえずあのバカラスを取り出して頂戴。」
「え、えぇ。かしこまりました。
ほら、さすがに汚いから吐きましょう。ね?」
「ぐけ?ペッ」
「はい、お利口さん。ナデナデ」
「ぐけええええ♪」
ヨツミワドウは咲夜に言われてバカラスを勢いよく吐き捨てた。
軽く地面に刺さっていたがまぁ放置で良いでしょう。
とりあえず吐きすてたヨツミワドウを咲夜は撫で、ヨツミワドウはとても喜んでいる様子だった。
なんだろう、河童のような蛙なのに結構癒されるんですよねぇ。
「わふわふー♪」
「うほっ」
ルナガロンはガランゴルムを滑り台にして転がっている。
「たしかにこれは思考停止してもおかしくはないけど私としてはあの河童のような蛙が気になるわね、たしか勝手に使われた書物は二冊だったはずなのだけれど?」
そして目の前にまたいきなりスキマが開き、八雲紫が姿を現す。
「あぁ、それなのだけれどね。そこの蒼い狼。
ルナガロンが幼体で召喚されたのだけれどそこで実験ケースとして妖怪にモンスターを育てさせた場合どう生態が変化するのか気になっていてね。」
「なるほど、たしかに一匹じゃ実験としてはデータが足りないものね。それでもう一匹そちらで用意した訳ね。」
「えぇ、大変だったのよ?イレギュラーの対応に加えて結界の修復に丸一日、さらにあの子、ヨツミワドウと言うのだけれどタマゴから生まれたての個体を見つけるだけでも苦労したし。」
私はスキマ妖怪の心を覗いた、いや、覗いてしまった。
「いや、その…………お疲れ様です。」
「さとり………見ちゃったのね。」
「はい、その…………覗いちゃいました。
なんかスミマセン。」
「さとり達の側はまだ良いわよ、あれはあの鬼が悪いのだから。
とりあえず魔理沙にはちょっと怒ってるわよ。
霖之助はまぁ10日も徹夜してればテンションもおかしくなるとは思うからまぁ良いわよ。
とにかく胃潰瘍になるまでこんなトラブルばっか起きてたらそりゃ私だってキツいわよ!!!」
ぜー、ぜーと息を荒くするスキマ妖怪を見たのはこれが初めてだがこの方はこの方なりにとてつもない苦労をしているようだ。
私もちゃんと地底管理しなきゃね。
「話が見えないのだけれど八雲紫が相当苦労してたみたいなのはわかったわ。
あととりあえず胃潰瘍なら休んでなさいな。」
「喘息なのに最近動き回ってる貴女に言われたくは無いけど今回は私が動いたからちゃんと説明して起きたかったのよ。」
「喘息はよけiゴフッ!?」
「あぁ、言った側から………まぁいいわ。とりあえず王域三公が完全に揃ったのが原因か向こうの世界との境界が薄れたわ。私も調整はしているけど少しずつ向こうの世界から幻想入りしてくる者達も出るはずだから注意して頂戴。」
「はぁ、たしかにこれは少し対策を考えねばなりませんね。」
「とりあえずは結界に修復と同時にフィルターを施して人間との共存を考えられる異端なモンスターのみを幻想入りの条件に加えといたわ。
こうでもしないと幻想郷が滅びかねないもの。」
「そこまで強いの?あの世界のモンスターって。」
正直私もそう思わなくは無かったが心を覗いて実際にその凄まじさを見て私も考えを変えた。
「えぇ、少なくともメル・ゼナは古龍としての強さで見れば実は割と低い部類なのよ。
中には火山その物が動いてるような化物もいるし砂漠を泳ぐ巨大な鯨型のモンスターとかもいたわよ。
とにかく監視は続けていくけど何かあったら貴女達に話を通してガランゴルムとメル・ゼナに動いて貰うから把握しておいて頂戴。」
「コクリッ」
「ウホッ」
「とはいえ共存を考えるモンスターならそこまで危険は無いのでは?」
「そうとも言えないわ、モンスターは力がとてつもなく強いから扱いが難しいのよ。」
そして私達が話をしてこいしが来るまで時間を潰していた時、ちょうどこいしはやってきた。
「ねぇねぇ、何話してるのー?」
「ジタバタジタバタ」
何故か抜け出そうと必死にもがいている岩塊のような背中の甲殻を持ったちょっと大きな竜も背負って
「ゴフッ!?(吐血)」
あぁ、八雲紫の胃が………