かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
とりあえずなんとか図書館から外の庭に移動させることには成功した。
さすがに大きかったから空間を無理してかなり広げて貰ってようやく出れる大きさになった、咲夜はぐったりする羽目になったが紅魔館に被害が無くてよかった。
…………扉はあの白黒が原因で手遅れだけど。
そしてレミィと妹様、額にナイフが3本突き刺さった美鈴が庭にやってきた。
どうやらまた寝ていたらしい、本当にあれが門番で良いのだろうか。
でもレミィはいつもそれを咎めはしても解雇する事は無い辺り信用はしているのでしょうね。
そして龍の首に付いていた紅いヒルのような生き物は龍の近くを飛び回っており龍の姿と合わさって幻想的な美しさとなっていた。
表紙にあのような描かれ方をするのも納得ね。
ただそこに佇むだけで絵になるわね。
そしてレミィは………なぜか手足を地面に付けて軽く絶望していた。
どうやら認めたくないけどあのドラゴンが自分より吸血鬼らしい事をその佇まいだけで悟ったようね………。
まるでその様子は負けた………とでも思っているようにも見える………というかそのようだ。
妹様は妹様で興奮してるわね、あのドラゴンの周囲を飛び回ってその姿を眺めている。
そしてあのドラゴンは反応から察するに吸血鬼を見たことが無いようね、レミィや妹様の翼を見て興味深そうに観察していた。どうやら好奇心もそれなりにあるらしい。
美鈴はあのドラゴンからどうやら自然の力の気配を感じるらしい、それも自然災害のような力を。
そうなるとやはり何か超常的な力をもった存在なのかしらね。美鈴から聞いている力や吸血行為による生気の吸収行為から考えて恐らく何か生命に関わる物を扱っていそうだけど。
咲夜は疲れがとれたのかお茶の用意をしていた………でもあのドラゴンが何を食べるのかとかが分からなくて軽く困惑しているのみたいだわ。
まぁ実際私もあのドラゴンの食生までは知らないしあの召喚書には書かれて無かったから分からないのだが。
そうして過ごしている内に慌てた様子のスキマ妖怪がいきなり出てきたのだった…………
_________________________________________________
その龍は魔法によりあのニンゲン?達が何を言っているのかを理解していた。とりあえずあの白黒のニンゲン?が自分を呼び出した元凶であり、紫色のニンゲン?は召喚を行わせてしまったことについて謝罪をしているようだった。
龍としては自分の巣に戻れなくなったと本能的に理解しており、軽く怒りを感じていたため紫色のニンゲン?に白黒に対して体に影響が出ない程度に攻撃してかまわないと許可を貰ってから動けなくなるギリギリまで自分の牙で吸血して憂さ晴らしをした。
キュリアを使わなかった理由はキュリアを使ってしまえば毒が回ってしまう為、紫色のニンゲンが言っていた大きな傷を追わせず生きることに支障がでないようにすると言うものを破ってしまうからだ。
そして紫色のニンゲン?のとなりにはいつの間にか白い髪をした女性が佇んでおり、紫色のニンゲン?に話をしていた。
どうやらあの巣の主とその血族を呼んできたらしい。そして空間が広がり龍が通れる程の大きさにななると全員で外に向かう事になった。
そして外に出てから館の方から薄い桜色の寝間着のような服を着ており、青い髪、背中から翼の生えた少女……いや、幼女(ロリ)がやってきた。
そしてその幼女は龍を見た瞬間なにか悟ったような様子になり手足を地面に付けてなぜかダメージを受けていた………。
そしてもう一人、赤と白の似たような格好をしており金髪、枝のような骨格で翼膜は存在せず宝石が生えているような翼を持つもう一人の幼女が現れた。
龍は興味をとても引かれた。
どう見ても飛行することなど不可能な形状の翼なのに飛行しているその幼女を見て。
龍はあの幼女が自分達古龍に近い存在なのではないかと思っていた。その為その幼女が自分の周囲を飛び回り、嬉しそうにしている彼女を見つめて反応を見て楽しんでいた。
そして頭に武器を3つ突き刺された紅い髪の女性も現れた。なぜ死なないのだろう?龍はその生命力に軽く食欲をそそられる。
そうして過ごしている内に目の前の空間が引き裂かれ、胡散臭い気配を持った女性が現れた………妙な匂いを感じるが気にしないことにしたのだった。
_________________________________________________
「貴女達ね、なんて存在呼び出してくれてるのよ!?」
いきなり現れたスキマ妖怪はかなり焦っていたのか興奮状態にあった
「いきなりどうしたのよ?それと文句ならあの白黒に言ってちょうだい。
封印するつもりだった召喚魔法の魔法書を勝手に盗んで呼び出したのはあいつなのだから。」
「そう、魔理沙ね………今回はいつも以上に余計な事をしてくれたわね」
「それで?そこのスキマ妖怪は何をそんなに焦っているのかしら?」
私がスキマ妖怪に軽く返していた所レミィが皆が聞きたい事を聞いてくれた……………。
頬にお菓子の粉が付いているけど………。
「その龍……いえ、古龍と言った方が正しいわね。その存在は簡単に言えばこの世界の存在でも外の世界の存在でも無いわ。」
「やっぱり両方関係無かったわね、そうなるとやはり魔界に関わるものかしら?小悪魔があの古龍?の絵に見覚えがあると言っていたし」
「魔界?どうしてその話が出るか知らないけれどこれは全く違う物よ。これは外の世界のさらに外、完全に異なる世界、いえ星から現れた生き物よ。」
スキマ妖怪は何かを知っているようだ、だが魔界が関係無いのは意外だった。
そうなるとやはり小悪魔の勘違いかしらね?
使えないわね。
「何か知ってるようならこのドラゴンの名前とか知らないかしら?いつまでも呼ぶ名前が分からないと話が進めにくいのだけど」
「はぁ……そうね。この世界に呼び出されてしまった以上もうこの古龍は博麗大結界に保護されてしまったからもうこの世界の生き物になってしまうものね。
この古龍の名はメル・ゼナ
爵銀龍と呼ばれ一国を滅ぼし、王域三公と呼ばれる危険生物に分類される古龍種よ」