かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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鬼嫁には勝てなかったよ………

 

 

 

~紅魔館~『中庭』

 

 

レミリア達が呼び出した二体の切り札………

『風神龍イブシマキヒコ』

『雷神龍ナルハタタヒメ』

 

これらはメル・ゼナの世界にて百竜夜行を引き起こした原因となる古龍であり、世界でもトップクラスの力を持つ古龍……………なのだが…………

 

「ギュォォオオオオオ!!!キュオ?」

「シクシクシクシク………キュル?」

 

 

そこに現れたのは蒼い龍(夫)を叩きのめす黄金の龍(鬼嫁)の姿であった。

 

そして霊夢達は唖然としていたがすぐに再起動する。

 

 

 

「えーと、一応聞くのだけれどそれが切り札………?」

「え、えぇ、そのはずなのだけれど…………えぇ、書物通り雄の風神龍イブシマキヒコと雌の雷神龍ナルハタタヒメの番ね………」

 

「「「「・・・・・あ」」」」

 

そう、番や、雄がどうなっているか等の情報から全員が察したのだった。

 

鬼嫁に叩きのめされているダメな夫という状況に…………

 

 

 

「あのー、まず取り込み中呼び出してしまってごめんなさい。

私の名はパチュリー、・ノーレッジ、貴方達をこの場所に呼び寄せた存在よ?」

 

「・・・・・キュオオオオオ」

「ギュァアアアアア!?!?…………シクシクシクシク」

 

すると番である夫を叩きのめしていたナルハタタヒメ(鬼嫁)はイブシマキヒコの頭部を地面にめり込ませてからパチュリーの周囲を飛び、体を反転させて逆向きにパチュリーを見つめる。

 

「それで要件なのだけれど私達と契約を結んでくれないかしら?」

「キュオオオ?」

「えぇ、私達が望むのはこの世界にやってくる脅威の無力化を手伝って欲しいの。

逆に貴方達に提供する物なのだけれど………」

 

「キュォオ」

「ギュア!?キュァァァアアア!!」

「キュッ」

「ギュァアア!?!?シクシクシクシク」

 

どうやらイブシマキヒコはかなり警戒しているようだが嫁に叩きのめされてメソメソしている。

逆にナルハタタヒメは冷静なようだ。

 

「貴方達に提供したいのは安全な住みかよ、ハンターなんていう人間の皮を被った化物達から狙われる事がない安全な住みか」

 

「キュオオオオオ!?キュオオオオオオオ!!」

「ギュァアア!?!?ギュア!?ギュa…………シクシクシクシク」

「フンッ」

 

「とりあえず貴方達が疑問に思いそうなのを答えて行くわね。

 

まず呼び足したこの世界なのだけれど貴方達がいた世界ではないわ。

もしかしたら気付いているかもしれないけれどハンターといった存在も居ないから安心して頂戴。」

 

「キュォォオオオ」

 

どうやらナルハタタヒメには好印象のようだ。

 

「貴方達のもう片方の番が討伐されたのは私達も把握しているわ。

貴方達は会って子孫を残したかっただけのようね。

でもその影響で騒ぎが起こって貴方達ではない方の番は討伐された。

でも安心して、この世界だと騒ぎなんてしょっちゅうだし終わった後は皆仲直りして誰も死ぬこともないわ。

貴方達を害せる存在も殆ど居ないから安全に子供を産めると思うわ。」

 

「キュォオ!?キュオオオオオ!!!!!!!」

「ギュア!?ギュa…………シクシクシクシク」

「・・・グッ」

「キュッ」

 

どうやらナルハタタヒメは納得したようでイブシマキヒコはまだ疑っている様子だが結局叩きのめされていた。

どうやらイブシマキヒコは立場がかなり弱いようだ。

 

そして私がサムズアップするとナルハタタヒメも返してくれた。

割とノリがいいわねこの子。

 

 

「じゃあ契約の魔法陣作るからそれに触れて頂戴、これは私が破った場合私にのみペナルティが課される物だから貴方達は大丈夫よ。」

 

「キュォオ」

「グギャッ!?」

 

ナルハタタヒメは片方の魔法陣に手で触れて、もう片方にはイブシマキヒコの頭部を掴んで押し付けていた。

 

「契約成立ね。これからよろしくね?」

 

「ギュォォオオオオオ!!!」

「……………ギュオ」

「ギュァアア!!!!」

「ギュオ!?」

 

ナルハタタヒメが機嫌良さそうに咆哮をあげるとイブシマキヒコは渋々といった様子で返事をする。

 

しかしそのすぐ後にナルハタタヒメの尻尾で体を叩き落とされていた。

 

どうやらこの2匹はどこまでいってもかかぁ天下らしい。

 

 

すると苦い顔をしているさとりに魔理沙が気付いて話しかける。

 

「さとり?どうしたんだぜ?苦い顔して」

「いえ………心を読んでしまうとイブシマキヒコさん?がかなり不憫で…………」

「どういうことだぜ?」

「いえ、イブシマキヒコさん割とちゃんと考えてナルハタタヒメさんに反論していたみたいなのですが実力で叩き潰されているのでちょっと………」

「となるとナルハタタヒメはそんなに考えてないのぜ?」

「いえ、ナルハタタヒメさんも終始冷静でした。

イブシマキヒコさんの意志が貧弱だったのです。」

 

そして難しい顔をしている霊夢にアリスが気付く。

 

「どうしたのかしら?霊夢」

「いえ………まだ嫌な予感がどうしても無くならないのよ。」

 

「・・・・・霊夢、後で私の部屋にいらっしゃい?この異変についておしえてあげるわ。」

 

そういうとその場をレミリアは去っていったのだった。

 

そしてイブシマキヒコはナルハタタヒメに電流を貰っていたのだった……………

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