かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
最近は本当にコメントしてくださる方も増えてきてとても書いていて楽しいですw
さて、今回は久々のメル・ゼナでの視点です。
というかそろそろ出さないとタイトル詐欺になっちまうw
それでは今後ともよろしくお願いします。
~紅魔館~『中庭』
この日紅魔館では二人の召喚により3匹のモンスターが召喚された。
ただメル・ゼナにとって見覚えがあったのは一匹だけで、城塞高地で唯一生息していたのは緋色の翼の生えた猿のようなモンスター、ビシュテンゴ亜種のみだった。
逆にいえばメル・ゼナは原種は見たことなく、ビシュテンゴ=亜種のイメージで定着してもいたのだ。
そしてもう一体いる大きな赤黒い熊のようなモンスター。
これについては姿だけは少し見覚えがあった。
ただメル・ゼナが見覚えがある個体はあんな赤黒い色はしておらず青色の毛に黄色の甲殻を持っており、全体的にもあの個体よりかなり小さかった。
特に腕の違いが顕著であり、あの個体はあそこまで腕が発達してなかった覚えがある。
そしてその赤黒いクマのモンスターはイブシマキヒコを見て怯えていることから全身に無数にあるあの傷跡はあれとは別個体のイブシマキヒコにつけられたものでは?と疑問に思った。
とはいえずっと考えていては自分の体で遊んでいる子供たちをほったらかしにしてしまう為、考えるのは程々にして子供達の相手をする。
あ、キュリアがマガイマガドに噛まれてる。
その子食べちゃダメだぞー。
メル・ゼナは何故か子供モンスター達にやけに人気があり、もはや立ち位置的にはお父さんのようになっていた。
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パチュリーside
「ウキー!ウキャキャ!ウキャァ!ウキキ!」
「ウキキ!ウキャァァアア!!ウッキャァァアア!!」
「これは猿…………なのでしょうか?でも嘴があって天狗みたいにも見えるのでなんか複雑です。」
そこには"二匹"の天狗獣と天狗が一同に集まっている珍しい光景があった。
しかし本来天狗が呼び出そうとしたモンスターは一体なのだが現実として二体呼び出されていた。
『これは新しいパターンの事故ね、恐らく本来呼び出そうとしていたモンスターにもう一体が掴み合いをしていた所を呼び出されて掴んでいたモンスターが離さなかったといった所かしら?
もしくはこの二体同時での召喚が狙われた可能性も無くはないけどどちらかというと前者のが可能性が高そうね。
魔法陣詰まってたし…………』
そしてパチュリーの予想は実は当たっており、本来呼び出されるのは原種の方だけ出会ったのだが、その時ビシュテンゴ亜種と呼び出される原種が喧嘩をしており、掴み合いになった所で召喚が発動した為詰まったのだ。
しかしモンスターの力は魔法で引き剥がせる程弱くなく、最終的に不具合を起こす前に魔法陣側がもう片方も召喚したのだった。
「おいおい?大丈夫かい?
あのイブシマキヒコのなににそんな怯えてるんだい?」
「((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
あれは…………そういえばヌシ個体はイブシマキヒコの移動に巻き込まれて大ケガを追って進化した個体だったわね。
「その子の全身の傷がすべてあのイブシマキヒコ、といっても別個体でしょうけどそれによって付けられたものだからよ。」
「パチュリー?なにか知っているのかい?」
「ええ、そのこの子の名前はアオアシラ。
別名『青熊獣』の名を持つ『尖爪目』『堅爪亜目』『熊獣下目』『アシラ科』に属する牙獣種よ
『大食いの暴れ熊』の異名でも知られているわ。」
すると勇儀は首をかしげなから聞く。
「アオアシラ?青熊獣?全然青くないじゃないか。」
「あぁ、その個体はヌシと呼ばれる個体なのだけれど現在確認されているヌシ個体っていうのはイブシマキヒコの引き起こす災害に巻き込まれて全身に大ケガを追って回復する時に異常な発達を見せる個体なのよ。
だから名前としては『ヌシ・アオアシラ』が正解なのだけれどヌシ全員が共通する特徴として全身が赤黒く染まると恐怖と怒りの感情に支配されるのよ。
色については恐らくこれは血の浴びすぎだったり全身の血管が活性化しているからだと思うわ。」
「はぁ、それでそれでこんな色な上に怯えてるわけかい」
「それで天狗の方だけれどその子達は『尖爪目』『飛膜獣亜目』『天狗獣下目』『ビシュテンゴ科』に属する牙獣種のビシュテンゴとその亜種個体であるビシュテンゴ亜種ね。
原種は『天狗獣』、亜種は『緋天狗獣』の異名で知られるわ。
どちらも悪戯好きの性格をしていて危険度としては亜種な方が高いのだけれど厄介さなら原種が上だったりするわ。まぁこれで傍迷惑は天狗にまた傍迷惑なコンビが組合わさったわけね。」
「ちょっ!?誰が傍迷惑ですか!?」
「「ウキー!?」」
「あら?ずいぶん息がぴったりじゃない。
案外悪くないコンビになるんじゃないの?」
そして今度はアオアシラと勇儀の方から怒号が飛んで来る。
「アンタはそのまま恐怖で怯えてなにも出来なくてもいいのかい!?折角そんな力を持ったんだ!もっと強くなって怯えないで済むようになりたくないのかい!?」
「グォォ………グォォォオオオオオ!!!」
「いい拳じゃないか!もっと殴りあって強くなろうじゃないか!!」
そして天狗獣達は…………
「「ウキー!ウキャキャ!!ウッキャァァアア!!!」」
とても大きな柿と松ぼっくりを投げ合っている。
迷惑ね………
「メル・ゼナ、お願い出来る?」
するとメル・ゼナは溜め息を付きながらキュリアをこっそり近付かせて暴れてるやつらに取りつかせて倒れるまで生気を吸いとった。
「はぁ、暴れるなら外でやりなさい…………」
「グォオオ…………………ガクッ」
「「ウキャァ…………………ガクッ」」
「ひでぇじゃないかい………」
「……………………はぁ」
先が思いやられるわね。