かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
こんなに多くの反応を貰えてとても喜ばしい限りです。
さて、今回はまだ私生活を出してなかったモンスター達の日常になります。
とりあえずはヤツカダキ→ヌシ・アオアシラ→マガにゃんの順番で出していくのでお楽しみください。
~魔法の森~『アリスの自宅』
人間は呼吸をして吸い込むだけで体調を崩すような有毒な胞子を撒き散らす化物キノコが多く生息し、人妖問わずあまり近付こうとしない魔法の森。
しかしこの魔法の森の毒や瘴気に対して耐性を持ち、余裕で耐えれる妖怪や人等にとっては都合の良い隠れ蓑にもなり、そこには二人の魔法使いと一匹のモンスターが住み着いていた。
一人は人間の魔法使いのドスメラルーこと霧雨魔理沙。
そしてもう一人は"種族"としての魔法使い、「アリス・マーガトロイド」と彼女が召喚したモンスターである『妃蜘蛛ヤツカダキ』であった。
他にも何人か住み着く人妖はいるが、ここでは割愛させて貰う。
そして魔法の森にある幻覚作用を持ったキノコ等は魔法使いとしての力を高める効果もあるため、魔法使いはこの森に必ずと言っても良い程訪れやすい。
そして最近召喚されて住み着いたヤツカダキは…………
「あら?今日はずいぶんと掛かっているわね、あ、それは妖精で食べても意味ないから放しといて良いわよ。
そこの妖怪は無断で侵入したみたいだし食べちゃっても良いわよ。
あ、そこの鹿っぽいやつは頂戴、角が秘薬や魔法の材料になるし肉がおいしいのよ。」
「シャアア」
アリスの家の周辺、縄張りとする部分に住み着き、様々な場所に子供のツケヒバキを放って罠を張らせていた。
そしてそれで捕まった獲物は基本的に好きにして良いが間違えて知り合いが捕まる可能性もあるため一度アリスに確認をして貰っていた。
そして食事を終えた後は縄張りの中にある岩などをかじり、外骨格を形成する為のミネラルを補充したり、アリスに糸を提供して人形を作る姿を見学したりしていた。
本来ヤツカダキは火山地帯等の限られた地域でのみ生息しており、性格も凶暴でとても制御出来るようなモンスターでは無いのだが魔法により召喚された個体の為かアリスに対して強い繋がりのような物を感じており、アリスの指示には従っていた。
そして最近プレゼントに貰った自分達の糸を使って作ったミニチュアのヤツカダキ&ツケヒバキ人形を大切にしており、糸で作った自分の巣に丁寧に飾っていた。
アリスとしても自分が余計な侵入者に気を取られずに済む上にモンスターの糸というと特別頑丈でキレイな糸を使わせて貰っている為かこの共存に対しては大満足していた。
そして同じ糸を使う者同士ということもあり、ヤツカダキ達はお互いの糸の使い方に興味を示して教えあっていた。
アリスの糸の使い方は傀儡のような形で人形の各部位を操り、戦わせるというもの。
それに対してヤツカダキの使い方は子供であるツケヒバキに糸を巻き付け、飛ばす事で自分を引っ張らせて素早く移動する事に使ったり、相手を拘束する事にも用いたり、四本ある足それぞれから生える曲がった形状の棘である『鉤棘』に自分の糸を引っかけて衣のように全身に糸を纏い、鎧のような役割を持たせたりしていた。
さらに自身の糸が度重なる戦闘によりほどけてしまい、本来の姿を晒した後は腹部である灯腹と呼ばれる部位に大量の糸を巻き付ける事で、ハンマーのように叩きつけて武器としても扱ったり、灯腹にいるツケヒバキ達や、卵を守ったりする役目も持っていた。
基本的にヤツカダキは身を守る事や子供との連携による糸の使い方をしており、お互いに違うスタイルでの使い方をしていたのだった。
試しにアリスが防御として糸を扱ってみたり、ヤツカダキが罠に掛かった妖怪を傀儡のように操ったりしようとしてみるがこれがなかなか難しく、お互いに悩みつつ教えあう、そんな関係になっていた。
そしてヤツカダキが試しに人形を作っていた時だったのだが…………
「うわぁぁぁあああ!?なんだこれ!?糸か!?
ってことはアリスか!?
おーーい!!!アリスー!!居るんなら返事してくれー!つか助けてくれー!!」
自分の張った罠に誰かが掛かる音がする。
アリスに教えて貰った鳴子という仕掛けのお陰で遠距離で掛かっても簡単に気付ける為、ヤツカダキは重宝していた。
そしてアリスを呼び、声がした方に折り畳んでいた爪を伸ばして教えるとアリスと共にその方向に向かう。
そしてそこに居たのは…………………
「なにやってるのよ魔理沙…………」
「おーい、アリス~………
これ恥ずかしいからほどいてほしいんだぜ…………///」
何故か亀甲縛りにされて拘束された知り合いの人間であり、魔法使いの魔理沙の姿だった。
確かにヤツカダキにいろんな縛り方等を教えた記憶はあるが、亀甲縛りまでは教えた覚えは無かった。
そして一匹のツケヒバキが罠の上から降りてきて爪を片方上げてサムズアップするようなポーズをとる。
それにヤツカダキは首を傾げていたのでどうやらこの子が自分で仕掛けていたのだろうか?
「ヤツカダキ、貴女ここの罠は自分で作った覚えある?」
「………(ふるふる)」
ヤツカダキは首を横に振る、そうなるとこのツケヒバキがやったのだろうと確信が取れた。
「この子案外糸の扱い上手くなるんじゃない?
あれって一応かなり難しい縛り方な上に罠として作るのはかなり難しいもの。」
「シャァァアア………」
そしてヤツカダキは子供の成長が楽しみなのか腹部の上に子供を乗せて生活するようになった。
そして魔理沙はいつも本を盗んでいく為にお仕置きとして1日放置を食らったのだった…………
「おーい…………そろそろ漏れそうなんだが…………
助けてなのぜーーーー!!!!」