かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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今日の仕事ヤバすぎ………仕事の書類の量が年末の二倍とか殺す気か!?……………ガクッ


火車と怨虎竜

地底~『地霊殿』

 

地底を管理する覚妖怪達が住む地霊殿。

そこの中庭では主人の妹とそのペット、そして主人のペットとそのペットのペットが遊んでいた。

 

「にゃん!にゃ!?にゃにゃにゃ!?にゃん!」

「ぐぉお………(ゴロゴロゴロゴロ)」

「ほれほれー、後ちょっとだよー!がんばれー!」

「ふっふっふー(スッ)」

 

そこでは、手に焼き魚を持った火車の妖怪、地霊殿の主である古明地さとりのペット、『火焔猫 燐』。

通称お燐と、無意識状態で手に猫じゃらしを持って待機する地霊殿の主の妹、『古明地こいし』。

さらにお燐のいる所に転がりながら向かうこいしのペットである岩竜『バサルモス』の赤子レベルのサイズをした子供。

そしてその転がるバサルモスの上に玉乗りの要領で乗りながらお燐のお魚目掛けて移動するお燐のペット、怨虎竜『マガイマガド』の幼体。

 

そしてそんな2人と2匹をのんびりとあくびをしながら見守る地霊殿の門番的な存在になった剛纏獣『ガランゴルム』の姿があった。

 

最近お燐によって召喚されたマガイマガドは、肉食の大型モンスターではあるのだが、まだ自分で狩りを出来るような段階の大きさではなく、まだ親の狩りを見て自分も学びながら成長していくような時期の幼体の為、地霊殿で焼き魚や生魚等、骨ごと食べやすいような魚をメインで与えられて育てられていた。

 

何故骨ごと食べることが前提かと言うと、それはマガイマガドの生態に由来する。

マガイマガドは鬼火という特殊な炎を使って戦いを行うモンスターなのだが、その鬼火はマガイマガドが食べて消化した骨が原料となっており、今この時期ならば、親から肉を貰ってそれに必死に噛みついて喰らい、骨を噛み砕けるようになるまで顎の力を鍛えて鬼火を使う事が出来るようになる。

しかしこの生態をたまたま幻想入りしていた生態書から知っていたパチュリーは地霊殿組に伝え、このような発想が生まれる。

 

人でも噛み砕けるような魚の骨から食わせればすぐに鬼火使えるようになるんじゃない?

 

そしてそれは成功しており、マガイマガドはたった2日で鬼火をちょっとだけ出せるようになっていた。

しかしその量はとても少なく、すぐにガス欠を起こしてしまう程だったのだ。

それに加えて顎に負担が掛かりにくいので、顎が鍛えにくいという点もあり、骨付きの焼き魚はおやつとして、普段のご飯には比較的硬い、まだ処理されてない牛バラ肉を小さく切り分けたものを使っていた。

 

そして狩りが出来るようにするためにどうするべきか考え、何かしらを鍛えるトレーニングをさせて、そのご褒美におやつを上げれば良いのではという結論になったのだ。

 

そして今の玉乗りのような状況になっていたのである。

 

お燐の所まで後ちょっとという場所まで二匹が移動した所で無意識状態で待機していたこいしが動き出す。

腕に付けている自信の能力を制限する腕輪を使い、姿を現す、そしてその手に持っている猫じゃらしをマガイマガドの目の前で振る。

 

すると…………

 

「にゃ!?…………にゃぁ?………にゃううううううう!?!?」

「ぐぉっ!?ぐぉおお!?」

 

お燐のお魚と目の前で振られる猫じゃらしの誘惑によりマガイマガドは葛藤する。

もし猫じゃらしに負けてしまえばおやつは無しになってしまうと考えたからだ。

そして一番大変なのはそんな葛藤するマガイマガドを落とさないようにちゃんと転がりを調整するバサルモスであった。

 

そしてそんな様子を見ていたお燐は…………

 

 

「…………(ダバダバダバダバ)」

 

焼き魚を持ってない方の手で顔を抑え、大量の鼻血を出していた。

モンスターの赤子の大半にいえるのだが、モンスターの赤子はどれもこれもとてつもなく可愛いようで、幼体をペットとした手に入れることが出来た物達は、それはもう溺愛するほどだった。

こいしは毎日肌身離さず抱き抱える程であり、地底の上に存在する妖怪の山に住む白狼天狗の椛と河童のにとりは、お互いのペットが戯れる姿を見て鼻血を大量に出していた。

 

そしてお燐はそんな妖怪の山にいる二人と同じようなタイプであり、そのあまりの可愛さに撃沈していたのだった。

 

そしてそんな鼻血を出しているお燐の側でマガイマガドはと言うと。

 

「にゃうううう…………にゃん!にゃんにゃん!(ペチペチ)」

「ぐぉ?ぐぉぉおお(ゴロゴロゴロゴロ)」

 

マガイマガドは葛藤の末、おやつの焼き魚を優勢することにして、こいしによる猫じゃらしの誘惑に勝ったようだ。

そしてそんなマガイマガドはバサルモスの背中を叩いて合図をして、バサルモスは転がりを再開する。

 

「にゃんにゃんにゃん!にゃんにゃんにゃん!」

 

バサルモスが転がる際にその翼によりマガイマガドが落ちてしまう可能性があったが、マガイマガドはバサルモスの転がりをちゃんと把握し、それにあわせてジャンプして進んでいたのだ。

 

そしてお燐の所にたどり着き、お燐の頭をペチペチする。

 

「あ、あぁ、よく頑張ったね。ほら、おやつだよ?」

「にゃん!(モキュモキュモキュ)」

 

まだ口が大きくない為かモキュモキュと食べるその姿はとても愛くるしい。

 

『あああああああ可愛いいいいいいいいい!!!!』

 

お燐は今までの人生で最高の幸福感に満たされていたのだった。

 

 

 

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