かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
~紅魔館~『中庭』
そこではいつも恒例のモンスター召喚が行われていたのだが………いつものようにまた事故ってしまっていた。
どうやら魔法陣に不老不死の蓬莱人の血が混ざることで本来呼べるはずの無い絶滅種を蘇らせて呼び出す事が出来てしまったのだ。
そしてそんな絶滅した豪火を身に纏うモンスターの番は召喚した妹紅に対して試すような視線を向けていた。
「そんで?パチュリー、絶滅したってのを知っているのならこいつらの種族は分かるのか?」
「えぇ、まず全身に炎を纏った黄金の竜なんだけどこれは断裂群島にのみ生息していたモンスターで火竜リオレウスの特殊種。
豪火竜『リオレウス豪火種』と呼ばれるモンスターよ。
存在するだけで火災が起きるようなモンスターでハンターに狩られ過ぎて絶滅したと聞いているわ。
ただ実力はとても高くて空を飛び狩りをする姿から原種含めて『空の王者』とも呼ばれているわ。」
「豪火種ね……特殊種ってことは通常の個体とは違うんだろうけどその違うところは…………見ての通りか。」
「えぇ、特徴としてはあの黄金の甲殻と全身が炎を纏っていることよ。
本来原種は炎を纏うなんて出来ないしあの黄金の部分は全部黒色なのよ。
全身に炎を纏っているのもあってただの突進ですら強力ね。」
リオレウス豪火種は妹紅を見つめ、何かを感じ取っているようにも見える。
そして妹紅もリオレウス豪火種に対して何か共鳴しているのを感じていた。
「それでもう片方は?」
「そっちも断裂群島にのみ生息していたモンスターで火竜リオレウスの雌個体である雌火竜リオレイアの特殊種。
赫火竜『リオレイア灼熱種』と呼ばれるモンスターね。
こっちは空を飛ぶ事に特化した雄個体のリオレウスに対して陸上での狩りに特化しているわ。
その姿から『陸の女王』とも呼ばれているわ。
このモンスターの特徴としてはこの深い赤銅色の甲殻と鱗、それに加えて頭部、胴体、尻尾の部分が発火して炎を纏う特徴があるけれどリオレウス豪火種のように全身が炎を纏ったり、ずっと纏う事は無いわ。
狩りをする際に攻撃に使う部位のみに炎を収束してリオレウス豪火種よりも強力な炎とその強靭な肉体による一撃はかなりの危険度よ。」
そしてリオレイア灼熱種も妹紅を試すような視線を向けている。
そして妹紅もリオレイア灼熱種に対して強い繋がりを感じる。
「………なぁ、これってやっぱり………」
「まぁ貴女の力にかなり強く引かれたのでしょうね。貴女自身も全身を炎に包むのだし。
いっそ目の前で炎に包まれてみたらどうかしら?」
「やっぱりこの視線は試したいという感じか。
まぁいいか、お前ら、やるんなら空でやるぞ?地上だと迷惑がかかっちまう。」
そういうと私はさっきからラージャンと殴り合いを続けてちょくちょくこっちに被害が飛んできてる萃香を睨む。
そして二匹も向こうを見つめて呆れたようにジト目になっていた。
「まぁそういう事だな。じゃあ飛ぶぞ?」
そして二匹は私を見つめて首をかしげていたが私が空を飛んだ瞬間、二匹は驚いていた。
「あ?何驚いて…………あぁそうか、お前らの世界だと基本的に魔力、妖力、霊力とかは無いんだったな。
そうなると翼がないやつが空を飛んでいるのはとてもおかしく見えるわけか。」
二匹は翼を羽ばたかせて私の背中を見つめるが翼は無いから二匹はますます首を傾げていたのだった。
「これで驚いてたらキリがねぇぞお前らー、この世界だと翼が無くても飛べるやつは結構多いからな、それに翼を持っていても飛ぶのに適してないやつばっかだからなぁ。」
「「……………グォウ」」
二匹は納得出来てない様子だったがとりあえず返事をしていた。
「じゃあ始めるkってあっぶねぇ!?」
下から雷のビームが飛んできた、流れ弾にしても威力が高すぎると思う。
「はぁ、かっこつかねぇけどやるぞ。
不死『火の鳥-鳳翼天翔』!!!」
そして妹紅から炎の翼が生まれ、その炎から火の鳥が出現し、リオレウス達に飛んでいく。
「グォォオオ!!!」
しかし伊達に空の王者と呼ばれてはおらず、火の鳥は簡単に避けられていく………だが火の鳥が通った所には大量の炎の弾幕が残る。
そして二匹目がリオレイアに飛び避けられてはいるのたが半減に強力な炎ブレスが飛んでくる。
しかし弾幕を幾度も避けてきた妹紅は余裕で避けていく。
そして二匹の火の鳥が消えた後、チャンスと見たのか二匹はこちらに飛んでくるが………
「まだこっちの攻撃は終わってないぞ!」
「「ッ!?」」
そして妹紅の翼から全方向に大量の弾幕がばらまかれると同時に、火の鳥が通った後に残った弾幕が二匹に向かって飛んでいく。
リオレウス達は全身に豪火を纏って迎撃するが、弾幕の量の多さに反撃しきれず、直撃を繰り返す。
しかし傷一つ無い。
それだけ甲殻が硬いらしい、しかし二匹の瞳のこちらを見る雰囲気が変化していた。
「とりあえずこれでいいのか?」
「「………(コクリ)」」
二匹は頷く、元々最初から殺し合いまでやる気はなく、どのような力を持つのか、この繋がりの正体が知りたかったようだ。
そして私達は中庭におりてあの脳筋共が戦闘を終えるのを待つことにしたのだった。