かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
そしてこれからペアを組んだ幻想少女とモンスター達には妹紅達のコンビがやったように合体技のようなものを作るつもりです。
皆様の意見も参考になるのでアイデアがあれば遠慮なくコメントをしてくださると助かります。
~人里~『寺子屋』
慧音の里への帰還から一週間が経過した。
慧音に着いていき、最終的に寺子屋の庭に住み着いたディアソルテは普段は地面に埋まって休んでいるのをよく見かける。
本来ディアブロスは自身の縄張りを守るために縄張りの見回りをしたりするのだが、人里はディアソルテからすれば自分の上位者である慧音の縄張りの為、慧音が許す者達への危害を加えず、自分自身は縄張りを荒らさないために大人しくしているようだ。
だが大人しすぎた為か今では地上に露出させている角は子供達の遊び場となっており、たまにブランコが取り付けられている所も見える。
そして最初は怖がっていた人里の大人達も、その食事の様子や普段の様子を見て次第に警戒を解いていたのだった。
なんならたまにおやつのサボテンを与えている者もおり、食用のサボテンをおやつとして与える為に自分で育てている者もいる始末だ。
ただ運動もしないとディアソルテ自身も弱ってしまうので、寺子屋が授業をしている間は商人などの護衛を兼任した竜車をやったり、慧音のお使いを請け負ったりしている。
ただ竜車についてはあまり人気がなく、実際にやって貰った本人曰く、走るのが速すぎて怖かったそうだ。
しかしディアソルテはこれでも手加減して走っており、危なそうならちゃんと止まったりもするので、慣れた一定の層からたまに依頼が来るような形に落ち着いたようだ。
そして今ディアソルテは放課後の寺子屋で地面から出ていた所を子供達に捕まり、尻尾に乗せて上下させたりして遊ばせていた。
彼はどうやらブランコはそこまで好きではないようで、角に負担がかかって変な感じのようだ。
終わった後に地面に突き刺してグリグリやっているのを見かける。
子供達の事は慧音の群れの子供というような認識をしているようで、基本的に傷付かないように配慮してるのも見てとれる。
そしてそんな中、休憩をとっている慧音がディアソルテの所に訪れる。
「やぁディアソルテ、相変わらず人気者だな。」
「………キュオオ」
「あははは、そんな不機嫌そうにしてやるな。
お前がそれだけ人気ってことなんだからな。
それに子供達の相手をしてくれて私もとても助かっているんだぞ?
おーい、尻尾の乗り心地はどうだ?」
「けいねせんせー!とっても楽しいよー!けいねせんせーもやるー?」
「先っぽはちょっと怖いけど面白いよー!」
「座り心地がいいよー!」
「ほらな?」
「………………キュオオオオ」
顔を背けてはいるが心から嫌がっている様子ではない、割と仕方なくやっているようにも見えるがとても皆の笑顔が増えた。
「あー、でもディアソルテが来てからせんせーの頭突きがさらに痛くなった気がする!」
「確かにー!いつもゴツンって感じだったのになんか吹き飛ばされそうな感じになったよなー!」
そういうのは居眠り常連組の男子二人だった。
彼らは悪戯坊主な所もあり、割と寺子屋をサボったり出ても居眠りしたり別の事で遊んでたりするので頭突き常連になっているのだ。
「そんなのあんた達が寝てたり変なことしてるからじゃん!」
「そうよー!確かに先生の授業は眠くなるけど………(ボソッ)」
そして女子二人がそれを注意するが、一人は彼らの気持ちが分からなくはないようだ。
慧音は人里で歴史を中心に授業を行うのだが、外の世界の歴史ならまだしも、まれに人里の割とどうでも良い歴史まで授業で話すので一部の子供達はもはや催眠術と化した授業によって眠りに誘われて頭突きで眠らされるのが恒例となっていた。
そしてそれを聞いたディアソルテは慧音にジト目を向ける。
地面の中を突き進み、侵入者を排除したりするディアブロスは地面の中から地上の様子が正確に把握出来るように耳がとても良く、その突然変異であるディアソルテもその特徴を持っていた。
その為さっきの小声が聞こえていたようだ。
「そんなに痛いか?私はちゃんと怪我もしないように加減してるんだぞ?」
ジト目を向けられた慧音はその目に答えるように話す、しかし実際に一度全力を越えた頭突きにより額が割れているディアソルテは顔を反らした。
「え?もしかしてディアソルテも先生の頭突き受けたの?」
「あー、そのなんだ。
こいつと最初出会った時に力を見せる必要が出来てな、それでこいつの突進と私の頭突きでやりあったんだが………私が最終的に勝ってディアソルテはここにいるんだ。」
「へー、ディアソルテの突進に頭突きで勝ったんだー。
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
一部の頭突き常連は皆震えてしまった。
「か、勘違いするんじゃないぞ?突進と頭突きだと一ヶ所に力を集中する頭突きのが分があったってだけで………」
「あら?その割には頭突きした後そのご自慢の角を使ってこの子を投げ飛ばしていたじゃないの(ゲフッ)」
そして後ろから血を吐きながら現れたスキマ妖怪が現れる。
「ギュォオ!?」
いきなり現れたスキマ妖怪にディアソルテは驚き、警戒を露にする
「まて、ディアソルテ。
こいつ敵じゃない。
それで八雲殿、もしかしてあの時見ておられたのですか?」
「見ていたも何もちょうど胃薬貰ってた所にその子を召喚されて血を吐いたわよ…………」
「……………」
慧音は紫の胃痛の原因を知っており、だからこそ最初は召喚を遠慮していたのだが、最終的に召喚してしまったので顔を反らす。
「はぁ………まぁ別にいいわよ。
今は戦力が多いに越した事は無いのだから。
とりあえず貴女はその竜と一緒に戦うことを前提とした動きを身に付けときなさい。
あの吸血鬼姉妹によればいずれ大襲撃があるらしいからそれに備えて貴女の頭突きとディアソルテの突進を互いに教え合いなさい。」
そしてスキマ妖怪は何処かへ去っていく。
そして私達はお互いの攻撃を思い出して苦笑いするのであった。
「しかし大襲撃か…………」
いずれ起こる百鬼夜行に幻想少女達は備え初めているのだった。
「((( ;゚Д゚)))ガタガタガタガタ」
なお一部の子供はさらに震えるのだった