かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
幻想入りの条件的にぴったり合うやつがあったのでお楽しみにしてください。
そして紫盾蟹さん、FMR1021さん。
☆10評価ありがとうございます!!!
そしてholdさんも☆4評価ありがとうございます!
例え評価は低くともしてくれるだけでかなり嬉しいです。
これからの励みになります。
皆様ありがとうございます!
~マヨヒガ~
「キュ………キュゥ………」
マヨヒガを住みかとする八雲 紫、今日も今日とて深淵の悪魔の侵入を防いでいた。
そしてその紫の頭の上には式神となったゴア・マガラが乗っかっていた。
そして唸っているのは紫のやっている侵入者対策にゴア・マガラの狂竜ウイルスを敵にのみ有効にさせて免疫を大幅に下げて弱体化を狙っていた。
もちろん狂竜化させないように調整はしているが弱らせる為に全力で強化しているものだ。
しかし相手は古龍なのもあり、ゴア・マガラ、それも生まれたての個体の狂竜ウイルスではあまり効果は出ていなかったのである。
そして文献によれば超大型古龍であるダレン・モーランですら狂竜化には抗えなかった記録が残っており、成体になった際のウイルスの強さが未知数な為早めに成長して欲しい所だが、それまで深淵の悪魔が待ってくれるとは思えなかった。
「これ以上に向こうの世界の侵入を防ぎすぎているとボロがいい加減出そうね…………土地を一部幻想入りさせて向こうの世界の繋がりを大きくして結界を強くするしかないか…………」
元々繋がりが弱く、遠すぎる世界のスキマを無理矢理塞ごうとしていたこともあり深淵の悪魔との力の均衡は大幅に悪魔側に軍配が上がっていた。
だが土地を一部幻想入りさせることで繋がりを強くすれば世界同士が近付くという危険こそあるがその繋がりを利用することでこちらの結界に適応させやすくして悪魔が侵入しにくくすることが出来るのだ。
だが幻想郷の環境が大きく崩れてしまう危険もあるためあまり取りたくない手段でもあったのだが仕方ないと割りきっていた。
そして最終的にモンスターがかなり幻想郷に入ってきてるのもあり、それを一ヶ所に集めやすくするために幻想入りすることに決めたのだ。
そしてその幻想入り予定の場所も検討を付けており、キュリアの影響が一切無く、狩られ過ぎて土地の再生の為主力禁止区域となって人も竜人もいない群島、リオレウス豪火種やリオレイア灼熱種、ジンオウガ不死種の故郷ともいえる断裂群島そのものを幻想郷に招くつもりだ。
範囲そのものがとてつもなく広いが巨大なモンスターがどんどん幻想郷に来ている影響で軽く手狭になり始めていたので拡張しておきたいという所でもあったのだ。
それに一部調査に来たハンター達によって対巨龍兵器も設置されており、それがまるごと回収されずに残っているので限界が来たら悪魔をこの地に出させて決戦を仕掛けるつもりでもあった。
「藍!」
「はい!お呼びでしょうか?」
「今からちょっと無理やるからしばらくこっちお願い、私はこいつと戦っても影響が少なく、有利になる場所を幻想郷に招くわ。
ただとてつもなく広い土地をこちらに招くから回復までかなりかかるわ。
それまで私は回復に集中するから任せたわよ………」
「ッ!?わかりました。それまでなんとか耐えて見せます!」
「お願い………それと無茶言うようで悪いのだけれど向こうの世界の対巨龍兵器も入ってくるからそれを見つけ出して河童に量産を頼んで頂戴。
じゃあいくわよ!!」
そして紫は巨大な霊力、魔力、妖力、神力によって作られた結界陣を展開し、自分で拡張出来る所を拡張する。
これにより幻想郷の範囲が大きく広がり、広がった土地を埋めるために土地を招く準備が整う。
そして全力の妖力を使って幻想入りさせる土地を設定し、結果を適応させる。
「忘れられた幻想の地を今ここに!!」
そして幻想郷はこの日、大きな地響きに見舞われた………。
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バタリと倒れる音が響く、それが自分の主人が力を使い果たしたことにより倒れたという事実に気が付くまで時間はかからなかった。
「紫様…………。ゴア・マガラ………紫様を寝室までお連れして寝かせてやってくれ。」
「キュ………。」
そして妖力を使い果たして子供サイズまで小さくなった主を背負い、ゴア・マガラは寝室まで移動する。
藍は今は深淵の悪魔の侵入を防いでいる為に動くことは許されない。
「紫様、貴女から頂いた通信用のスキマを使わせて頂きます。」
そして藍はそのスキマを博霊神社に繋いだ。
「霊夢、聞こえているか?」
『藍!紫のやつ結界に何かしたでしょ!?あの地揺れはなによ!?まさか土地を幻想郷に招いたというの!?』
そしてスキマから聞こえてくる彼女の声には怒りと焦りが感じられる
「霊夢、落ち着いて聞いてくれ。」
『これが落ち着いて居られるものですか!なに?異変でも起こすつもり?』
「霊夢!!…………頼む、話を聞いてくれ。」
そして藍の必死な様子に霊夢は違和感を覚えて落ち着いた。
『ッ!?………ちゃんと説明するのでしょうね。』
「あぁ、だが時間がないから手短になる。
まずこの幻想郷の結界を無理矢理破って侵入を試みている者がいる。」
『なっ!?この結界を破るだなんてそんな………』
あり得ない、そう言おうとした霊夢だが次の言葉に絶句する。
「いや、すでに限界が近くなっている。
今回の土地の幻想入りも時間稼ぎに近い、それと最近異変を起こしているメル・ゼナの配下ではないキュリアもこいつが原因だ。」
『なによ………それ……、もう殆ど破られかけているの!?』
「霊夢!よく聞いてくれ、今回入る土地にはこいつを迎撃するための兵器も入ってきている!それを見つけ出して河童に量産を頼んでくれ!私はこいつを押さえなければならない………」
『……………紫は?』
「………今は回復の為に寝込んでおられる、恐らく破られるまで間に合わないだろう。」
『そう………』
ザザッザ……
ノイズが入り始める。
スキマに込められた力が限界を迎えたようだ。
「後を………頼んだ………」
そしてスキマが消滅する。
私はこのまま限界まで時間を稼がねば…………