かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

76 / 126
集うモンスター達

 

 

~断裂群島~『巨龍迎撃用要塞跡地』

 

 

 

断裂群島で発見された対巨龍迎撃用要塞、そこでは河童達の手によって移動が可能となった巨龍砲と立て付け式出はなく発射式となって移動可能にした撃龍槍の姿があった。

 

とはいえ重量が重量な為に移動にはパワードスーツ装備の河童数人がかりで運ぶ必要があり、なかなか苦労していた。

 

今は要塞の残った部分を解体してその構造を解析、対巨龍を想定した場合どれ程頑丈な要塞が必要なのかを調べていた。

 

「こいつは凄まじいね………要塞の壁全てに最近幻想郷に入って来たマカライト鉱石にドラグライト鉱石が混ぜ込まれている。

それも一定の品質を保ってる辺り向こうの世界の技術力は相当な物らしいね、割合についても申し分ない………硬さとそれを破壊させない為の柔軟性を両立している。

 

だが…………ここまでしないと突破されるってことは巨龍というのはどれだけの存在だというんだい…………この強度だと我々河童やあの文ですら傷をつけるのが難しいぞ。」

 

竜世界の鉱石はかなり特殊で、マカライト鉱石ですらモンスターが食べ、自分の体に取り込む場合が多々ある。

これによって鉱石を食べるモンスターの体はハンターの全力の攻撃すら弾き返す屈強な肉体を得る事が出来るのだがこれは分かりやすく言えば鉄を消化して自分の体に取り込むのと同じ事であり、普通の生物ではあり得ない。

 

だがそれを平然と行われる竜世界ではそれを取り込み、重さと頑丈さを増した竜や龍の巨体による体当たりだけでも圧倒的なまでの驚異となっており、その硬く重い体を受け止めるには圧倒的な強度が必要となる。

その為に必然的に同じ鉱石をより頑丈になる割合で配合した壁が必要になる。

 

にとり達はその技術力に軽く恐怖を覚えていた。

 

 

そして迎撃用の機動要塞へと進化させていた河童達は胡瓜と工具を両手に作業を続けていたのであった。

 

________________________________________________

 

 

そしてさらに2日が経った。

 

 

ガイアデルムが侵入してくるまであと1日、さすがに限界が来ているのか断裂群島の砂漠地帯にガイアデルムが無理矢理抉じ開けようとしているスキマが発生しており、その位置を確認した霊夢達はそこに迎撃用の設備を用意していた。

 

そしてモンスター達もそこに集結しており、設備を設置する手伝いをしていた。

 

これにより設備は着々と出来上がっており、機動要塞となった対巨龍迎撃用要塞は対巨龍決戦用の要塞となっていた。

 

そして建設班に対してにとりは声をかける。

 

「おーい!建設班!そっちはどうだい?」

 

「にとり!こっちの兵器防御用の防御壁はなんとか準備出来たよー、ただほぼ使い捨ての防御になるから相手からの大技を防げるのは一回と考えといてくれ!」

「了解した、兵器班は大丈夫かいー?」

 

「こちらも大丈夫です!城壁移動型の大砲とバリスタを6門ずつ、さらに固定式で4門ずつ、それと固定式の速射砲4門を設置してあります。

パチュリー様によって速射砲の設計図を頂いたお陰でなんとかここまで作れました。」

 

パチュリーはこの期間の間にカムラの里の兵器の設計図を見つけ出し、それを河童に渡すことで戦力の増加を狙っていた。

 

しかし時間があまりにも無いため大砲とバリスタの作成を止めて全員を速射砲作成に回してなんとか4門までは作成出来た。

これらの迎撃兵器は河童砲術隊によって扱われるらしい。

 

そして撃龍槍と巨龍砲は要塞の外に設置されており、河童狙撃手が河童観測隊によるサポートを受けて発射し、砦の外から攻撃をする予定となっている。

 

しかし不発だったり防がれてしまうと不味いため一旦ガイアデルムを弱らせてから発射する手筈となっていた。

 

「よし、魔理沙!そっちの固定式大型八卦炉の方はどうだい?」

「どうだもなにも私だけじゃ発射まで魔力が足りねぇよ!

そういう風に設計してただろうが!」

「あぁ、済まない!聞き方を間違えた。

ちゃんと可動出来そうかい?」

「あぁ、そっちは大丈夫だ。

だけど私以外のパチュリーやアリスと一緒に魔力込めなきゃいけないからそれをやったときどうなるかはぶっつけ本番になるから分からないぞ?」

「河童は度胸!何でもやってみるものさ!」

「私は人間だっつの!」

 

魔理沙のマスタースパークを参考に巨龍に対して有効なダメージを与えるにはどうするべきかを考えた結果、魔法使い複数の魔力を一度の攻撃に使ってみたらどうだろうという意見が出ており、有効と判断された為に河童とパチュリーが共同で作った超大型八卦炉は一度使ったら壊れる仕組みとなっていた。

 

理由としては八卦炉自体が3人の魔力を増幅する際に純粋に耐えられないのである。

 

これも使い捨ての兵器となっていたが威力は一番期待されていた。

 

そして霊夢はアルトゥーラに乗り、その膨大な霊力をアルトゥーラに注ぎ込む。

 

「大丈夫?」

 

『うん………なんとか………だけどそろそろ貯めておきたいかも。』

 

「分かったわ………行くわよ………」

 

『「インジェスティオーネ!!」』

 

霊夢とアルトゥーラは霊力と全属性の力を注ぎ込み、ガイアデルムが出現した際にいきなり大技を叩き込もうとしていた。

 

しかしチャージに時間がかかるため次に撃ててもあと一回が限度という結論が出ており、ガイアデルムがどれだけの耐久性を持っているかが鍵となっていた。

 

さらにイブシマキヒコとナルハタタヒメは周囲を回って暴風による結界を発生させてキュリアが出てくるのを押さえていた。

 

ただすでに幻想郷にかなりの量のキュリアが入り込んでおり、どうなるかがまだ分からないため、これ以上の悪化を防ぐという意味での結界だった。

 

 

 

決戦まであと1日…………百竜は百鬼に勝てるのか………

 

そして隠れ潜む傀異化の前兆は妖怪の山や地底の野良妖怪にあり、それらは全員この断裂群島にすでに誘導されていたのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。