かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

81 / 126
人里に迫る百鬼夜行

 

 

~人里~『慧音邸』

 

 

霊夢達がガイアデルムとの戦闘を開始していた頃。

 

人里を守護し、教鞭(催眠術と頭突き)を取る半獣、『上白澤慧音』、その慧音が寺子屋としても利用している自宅に人里の警備責任者、重鎮、⑨を背中に乗せるプケプケ亜種、青電主ライゼクスを抱えているリグル、エスピナスの毒を大量に入れたビンとその毒用の抗毒液を抱えたメディスン、庭から一本角を出しているディアソルテによる襲撃対策の会議が行われていた。

 

いつもは寺子屋で使う黒板で大雑把に人里の位置を書き、傀異化した妖怪達をどう対処するかの話をしていた。

 

「慧音殿、今回は今までのように人里を隠すというのは無しなのですか?」

「あぁ、今回はそうもいかない。

人里を隠している間は私が動けないのもあるんだが今回の異変により傀異化という現象に飲み込まれた妖怪、妖獣等は完全に理性を失い、破壊衝動と本能のみに身を任せている。

破壊衝動についてはキュリアに無理矢理寄生されて肉体への負担からくる苦痛による物のようで、理性を失う事により本能で嗅覚や聴覚に頼ってくる。

私が隠せるのは歴史から一時的に無かったことにする事で視覚では分からなくしているからだ。

とはいえ人里自体はその場所に存在している為に一度発見されると完全に効力が切れてしまう。

特に犬や狼型などの嗅覚に特に優れた妖怪とかならすぐにバレてしまうだろうからな。」

 

「しかし一時的とはいえ時間は稼げますしその方が良いのではないですか?

それにディアソルテ殿は地面を潜れますから空を飛ぶ貴女方と同じように道を無視できます。駆けつけるのは容易だと思われますが。」

 

「私が警戒してるのはそちらではないんだ。

恐らくだが今回発生するであろう襲撃は今までのように2~3体を相手にするのとは訳が違うんだ。

下手したら100近い妖怪が襲ってきてもおかしくないらしい。」

 

「なっ!?たった1体ですら脅威だと言うのに100ですか!?何ですかその馬鹿げた数は!?」

「あぁ、私も何度冗談であればと思ったが霊夢の勘によって教えて貰った事だ。

恐らく確実に戦うことになるだろう。」

 

「博霊の巫女殿の勘ですか………そうなるとほぼ確定でしょうな………。」

 

「問題はその群がどのタイミングでこちらに現れるかになりますな。」

 

 

なにやら話し合っている間に外が急に騒がしくなり始めていた。

そして慧音邸の入口がドンドンと叩かれ、慧音を呼ぶ声がする、かなり慌てている様子だ。

 

 

「慧音先生!!慧音先生!!大変です!!!」

「君は確か警戒担当の!っと言うことは来たのか!?」

「はい!東門付近に多数接近、数は少なくとも100はいるかと思われます。」

「西門にも十数体接近中です、こちらは命連寺の皆様が担当してくれるそうです。」

「北門には2~3体接近しております。」

「南門は8体程接近しています。」

 

「そうか、報告助かる。

 

とりあえず私は東門で奴らを倒してくる、だがさすがに私だけではさすがに厳しすぎる。

チルノ!!」

「ほぇ?」

「君にもそのプケプケとやらで人里を守ってほしい。

子供達とかにとってのヒーローのヒーローになってやってくれ。」

 

「ーーっ!!わかった!アタイがひーろー?になってやる!!

 

「メディスンはその毒で南門に近づく敵を動けなくしてやってくれ。」

「ふん!しょーがないわね!」 

「ありがとうな、メディスン。」

「えへへ~…………………ハッ!?べべべ、別に嬉しくもなんとも無いんだから!!」

 

「リグル、君は………」

 

慧音は言いづらそうにしていた。

リグルは他の者達に比べてまだ力がかなり弱く、今回の戦いに付いてこれるかかなりの不安を残していた。

 

だが彼女は覚悟を決めた表情で答える。

 

「慧音先生、慧音先生が言いたいことはわかります。

でも僕だって力になりたいんです。

お世話になってる皆を守りたいんです。」

 

そういうとリグルはライゼクスをぎゅっと抱えた。

 

「…………わかった。

君は北門を頼む、ただし無理はしないで時間稼ぎをしてくれ。」

 

「っ!!はい!!」

 

 

そして全員がそれぞれの方角へと分散し、傀異化した妖怪を撃退しにいく。

 

 

 

_________________________________________________

 

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」

 

 

 

霊夢達の向かったとされる方角からとてつもなく大きな咆哮が聞こえてくる。

 

 

それだけではなく、咆哮が聞こえてからしばらくした後、突如突風が襲いかかる。

 

 

「ぐぅぅううううう!?!?」

 

「あーーーーれーーーーーー!?!?」

 

慧音はなんとか耐え、ディアソルテはその咆哮により地面から頭部のみを出していたがその突風に対して余裕で耐えており、プケプケ亜種は顔面を地面に突き刺す事で耐えていたが、⑨は飛んでいた為にかなり吹き飛ばされた。

 

 

そして慧音はこの咆哮と共に膨大な妖力と魔力を感じとる。

 

「これが今回の異変の元凶だと言うのか………………勝てるのか?いや、勝つしか道は残されていないのだろうな。」

 

 

そして慧音は半獣としての力を解放し、その角を巨大化させる。

 

 

「さぁ!来い!!!」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。