かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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VS幻想を喰らうガイアデルム 第二形態 その1

 

 

~断裂群島~『対巨龍迎撃用決戦機動要塞キューカッパー内部』

 

 

ガイアデルムは全ての結晶を破壊した後、結晶によって隠れていたエラ状の部位から膨大な魔力と妖力を放出する。

 

魔力を隠していたのか妖結晶が蓋をしていたのかわからないがさっきまでの状態はかなり手加減されていたらしい。

 

当たるかどうかはともかくとして一撃でも貰えば致命傷になりかねない威力だったというのにそれがさらに強化された訳だ。

モンスター達も当たればかなり危ないだろう。

 

ガイアデルムは周囲を吹き飛ばした後に自身の全身へと多重の魔法結界を構築する。

 

こんな時にパチュリーがいて欲しいが今は召喚を行っており、まだ余裕のある状況ではなさそうだ。

 

「全員気を付けなさい!あの魔法結界がなにを防ぐのかわからない上に発動したら何が起こるかもわからないわ!」

 

「任せろ霊夢!要は遠距離から叩けってことだろ!!

恋符『マスタースパーク』!!!!」

 

「あっ!?ちょっといきなり仕掛けるんじゃないわよ!!」

 

魔理沙は今までの攻撃が近接攻撃だったのもあり、対物理障壁だと思ってマスタースパークを使っていたのだが、それを簡単に直撃させてくれる程甘くはなかった。

 

ガイアデルムは10枚の魔法結界をマスタースパークのある方向に展開し、マスタースパークをいとも容易く弾き返す。

良く見れば多重魔法結界の形はハニカム状となっており、平面の攻撃に対して最も強い形状となっていた。

 

「はぁ!?マスタースパークで結界が一つも壊れないってどういうことだよ!?」

「反撃が来るわよ!!」

「なにぃ!?」

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!」

 

ガイアデルムはその結界に魔力と妖力を集中させ、魔理沙のマスタースパークと同等以上の威力を持った妖魔砲を放つ。

だがガイアデルムはあれ程の威力の反撃を行っておきながら感じ取れる魔力と妖力の消耗具合としては殆ど減っていなかった。

 

「アリス!」

「ええ、あれは恐らく吸収反射型の結界よ。

一度あの多重の結界魔法で攻撃のエネルギーを吸収、それに一部弾かれてたのを見る限り吸収のキャパシティを超える威力の者は弾いているようね。

そして二段階目に術者の魔力と妖力を起動に使って弾いたほんの少しの力を補充してカウンターとして放っているみたい。

結界の構造を見る限り面の攻撃は基本的に全部さっきと同じオチになるわよ!!」

 

「つまり欲しいのは貫通力、ということは私の出番というわけね。

いくわよ!神槍『スピア・ザ・グングニル』!!!」

 

レミリアは力に余力を残して使っていては確実にダメージが入らないのを理解していた為、全力の力と妖力を込めて投げる。

 

「ギャッ!?」

 

その全てを貫かんとする槍はガイアデルムに凄まじい勢いで迫り、想定していた威力と速度を大きく上回る一撃にガイアデルムは軽く驚いていた。

 

ガイアデルムは急いで結界を展開するがあまりにも速度が速く、6枚の多重結界を展開するのが限界だった。

魔法結界を重ねるように展開してはいるがその全てを貫く槍はその結界を悉く貫き、最後の一枚に突き刺さり、ヒビを入れる。

 

だがそこまでしか貫くことは出来ず、槍は消滅していく。

 

「ちぃ、あと少しだったか………万全の態勢で結界を張られたら私のグングニルじゃ貫くのは不可能ね。」

 

展開して防御していた結界を全て破壊した為に幸い反撃は来なかったが、今まで以上の警戒具合をガイアデルムは見せる。

 

「嘘だろ!?レミリアの槍でも完全に貫けないのかよ!?」

「いえ、一部貫けたということはまだ防御を貫けなくはないということよ。

とはいえそれ以上の貫通力をどうやれば出せるか………。」

 

私達が悩んでいる間にもガイアデルムの攻撃は続く。

 

数多の属性による弾幕でモンスター達は耐えるが弱点のものわも混ざっている為に時々顔をしかめていたのだった。

 

だがここでパチュリーの魔法が完成する。  

 

「呼び出すわよ!!」

 

 

そしてパチュリーの目の前にメル・ゼナの物と同じ形状の魔法陣が形成され、それが二つに分裂して二体のモンスターが出現する。

 

「へっ!?絆石が!?」

 

だがそれと同時に絆石が展開されて強く光輝き、その二頭の情報が霊夢に流れ込んだ。

 

その二頭は全身に鱗以外にもド派手な色をした羽毛に包まれており、その翼の先端には石のような物があった。

最大の特徴はその頭部にある嘴で、ラッパのような形状となっている。

 

その二頭の名は………

 

「『彩鳥クルペッコ』、『紅彩鳥クルペッコ亜種』………

だけどなによこれ………あの二頭に備わる力が私が今まで見てきたガイアデルム以外のモンスター達とは別格に強い。」

 

クルペッコは本来力の強いモンスターとは言えず、古龍と比べればかなり弱い部類に入る。

 

だがクルペッコからはまるでリオレウスやリオレイアを思わせる灼熱太陽のような気配が漂っており、亜種からは太陽、月、嵐等さまざまな力を感じており、そのなかには穏やかな自然のような暖かさが混じっていた。

 

 

この二頭が絆石と深く共鳴している理由とは何か………

 

ガイアデルムとの戦いはさらに激しさを増していた。

 

 

 

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