かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
そして後書きにその相棒達の実際のストーリーズ2でのステータスを乗せていますのでお楽しみにしていてください。
~断裂群島~『対巨龍迎撃用決戦機動要塞キューカッパー内部』
パチュリーによって呼び出された二体、クルペッコとその亜種個体は通常個体とは違い、とてつもない力を秘めており、絆石と強く共鳴していた。
パチュリーが行った契約召喚は条件付きで指示を聞かせる事が出来る術式であり、今回設定した条件はガイアデルムとの戦闘に限りこちらの味方として行動するという条件だった。
「霊夢!絆石が反応してるならその二頭はライダーに関係してるはずよ!上手く協力して頂戴!」
「ええ、わかったわ!お願い貴方達、あのデカブツを倒すのを手伝って頂戴!!」
二頭はそのデカブツ、半妖と化した冥淵龍ガイアデルムを見てこれが敵だとすぐに理解していた。
すると亜種個体のクルペッコは大きく息を吸い込み喉を風船のように膨らませ、嘴の上にある鼻の部分を大きくラッパ状に広げて咆哮する。
「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
「「「ッ!?」」」
「これは………力がすさまじく上がってる………なにこれ……魔力まで増えてるじゃない。
まさか『猛撃の咆哮』!?」
クルペッコ亜種が行った行動は『猛撃の咆哮』と呼ばれる物であり、本来は『千刃竜セルレギオス』の遺伝子に刻まれた技であり、基本的に使えるのはライターの使役するセルレギオスとなる。
だがクルペッコ亜種はこの遺伝子を継承しており、その声を複数の効果を持たせる事が可能となるように複数の遺伝子を継承していた。
「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!」
クルペッコ亜種によるサポートを受けてすぐにクルペッコが動き出し、咆哮により全身を燃やすような力強い炎を身に纏った
この行動は『ブレイブフレア』と呼ばれ、『桜火竜リオレイア亜種』の遺伝子に刻まれた技である。
効果としては自身の火属性の力を大きく増幅し、肉体強度を上げる技である。
クルペッコは亜種のように全員へのサポートは全て捨てているが攻撃にかなり特化した遺伝子を複数継承していた。
これによりかなりの強化を受けたクルペッコが飛び上がり、ガイアデルムへと向かっていく。
クルペッコ亜種は周囲の霊夢達や吹き飛ばされたガランゴルムが大きくダメージを受けているのを見つけ、自分の翼の先端についている『電気石』と呼ばれる部位をガチガチと二回撃ち鳴らし、優しく歌うように咆哮した。
「ラァァァァァアアアアアアアア!!!!」
「ッ!?傷が塞がってる!?それに疲労も一緒に消えるなんて!?」
「ウホッ!?」
「これは………恐らく癒しの声ね、かなりサポートに特化した遺伝子を複数持っているのね。」
「遺伝子?どういう事?」
そこで疑問に思った霊夢はパチュリーに聞く。
「さっきからこの二頭がやってるのは本来ならクルペッコ達がやることが出来ない行動であり、他のモンスターの使う技を使っているのだけれどライダーだけは伝承の儀と呼ばれる儀式でモンスターの持つ遺伝子を別のモンスターに継承してその力を目覚めさせる事が出来るのよ。」
「つまりこの二頭は………」
「ええ、十中八九ライダーによって育てられた個体、それも野生の成体を大きく上回るレベルの大きさにまで育っているからかなり長生きしてる個体ね。
恐らくライダー自体も伝承の儀を行ってるくらいだからかなり熟練でしょうね。」
話終えたタイミングでクルペッコは力強く飛び上がり、ガイアデルムへと突撃していく。
ガイアデルムはその翼脚やブレスで迎撃しようとするがその速さに追い付けず当たらない。
後ろを取ったクルペッコはサマーソルトをして結界一枚を一撃で破壊し、そこから大量の強力な炎ブレスを吐き出して根こそぎ結界を貫いてガイアデルムへと直撃させる。
「ギャァァァァァアアアアア!?!?!?」
あまりの威力にガイアデルムは大きく怯み、体勢を崩した。
「嘘!?あんなあっさり結界を全部貫いた!?」
「嘘でしょ!?あの攻撃方法ってリオレイア希少種の物じゃない!?」
「希少種?」
「えぇ、別名『金火竜』もしくは黄金の月とも称されるモンスターであり、下手な古龍を圧倒する程の力を持っているわ。
これを扱えるということは金火竜リオレイアの遺伝子を手に入れる、つまりリオレイア希少種を倒してその巣からタマゴを持ち去っていると言うことよ。
恐らくこの様子だと番の『銀火竜』の遺伝子も持ってるでしょうね。」
パチュリーの推測は当たっており、クルペッコは『リオレウス希少種』の遺伝子である『キングジャッジメント』と呼ばれる技と『リオレイア希少種』の遺伝子である『クインジャッジメント』と呼ばれる技をメインで継承しており、その他クルペッコが秘めている火属性の力を大きく増幅する遺伝子も持っていた為に凄まじい威力の攻撃を可能としていた。
だが結界を全て貫く程の威力が出た理由はブレイブフレアにあり、ブレイブフレアには一度だけ攻撃の威力を倍に跳ね上げる事が可能だったのだ。
亜種による猛撃の咆哮によって増幅された攻撃力とブレイブフレアによってさらに引き上げられた力により結界を根こそぎ破壊する威力となっていた。
「これは………いけるわ!クルペッコ!その調子で結界の破壊をお願い!!
全員!クルペッコが結界を破壊してる間に畳み掛けるわよ!!」
「「「おう(ええ)!!」」」
かなり劣勢だった状況が現れた二匹により大きく優勢になった。
だが霊夢はまだ油断出来ない上に何か恐ろしい物が残っているという勘がある為に警戒を最大にしており、それを使われる前に勝負を決めようとしていた。
果たしてガイアデルムとの戦いはどうなるのか………
まだまだ決戦は終わらない。