かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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今回はちょい短めです。


人里の戦い 命蓮寺side

 

 

 

~人里~『西門付近』

 

 

「ギュァァァァァアアアア!!!!」

 

「くっ!?姐さん!!こいつら怯みもしませんよ!?」

「えぇ、どうやらこの紅い蛭みたいな生き物が原因で正気を失っているみたいですね。

南無三!!」

「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?」

 

人里の西門では十数匹にもおよぶ傀異化した妖怪の群れに襲われており、今は命蓮寺の面々がそれをなんとか押さえていた。

だがキュリアに寄生され、傀異化した妖怪はその毒によって苦しみ続けているために痛みにより怯むような事はない、常に痛みを感じているのが原因で麻痺しているのだ。

 

怯ませるには傀異化によって発生する傀異核を破壊する事により発生する爆発等で致命的なダメージを発生させるくらいの痛みでないと怯まないのだ。

 

「くっ!?一撃が重すぎます!?

この種類の妖怪は本来こんな筋力はしていなかったはず!?」

 

傀異化した妖怪は全身が変異する為に身体能力が大幅に上がる傾向がある。

だが妖怪は肉体を持つ者と持たぬ者と別れてはいるがキュリアは何故か肉体を持たない者にも取り付き、傀異化を発生させる。

 

白蓮が今戦っている妖怪も肉体を本来持たない亡霊タイプの妖怪だったが、弾幕よりも肉弾戦の方が強くなっていた程である。

 

幻想郷にキュリアが大量に流れ込む際に人里に広く認知されたのが原因なのか宿主が半妖怪となったのが原因かは不明だが妖気を直接吸い取り、寄生する事を可能にしていたのだった。

 

「くっ!?雲山!?」

「~~!?」

 

そしてキュリアは雲山に寄生しようと妖気を吸うために噛みつこうとしているが雲のように体の密度を薄くされて苦戦しているようだった、しかし雲山に異なる妖気が混ざりはじめており、危ないのも確かだった。

 

「まずっ!?UFO全部落とされた!?動きも早くなってるわよ!?」

 

さらにぬえの呼び出すUFOも飛行タイプの妖怪により全て撃墜されており、ただでさえ移動の素早い飛行タイプの妖怪がさらに素早さを増しているのが良くわかる。

 

「聖っ!!」

「っ!?」

 

そして白蓮の背後から不意打ちのごとく傀異化した妖怪が襲いかかる。

 

 

「白蓮さん!伏せて!!」

 

急に地面の方から声が響き、白蓮はその指示に従って伏せた。

 

「キュィィィィィィィィイイイイイイイイイイ!!!!」

 

地面から名刀のごとき輝きを持った鎌が現れ、一度に複数の傀異化妖怪を切り裂いた。

 

その後鎌の生えた地面から一匹のヤドカリのような巨大な生き物が現れる

 

「ふぅ、なんとか間に合いましたか」

 

ヤドカリの背負うヤド、斬竜ディノバルドの口から妖夢が現れる。

 

「どこに入ってるんですか!?」

「つかなんで地面から!?」

 

「仕方ないじゃないですか…………ショウグンギザミさんは空を飛べないんです…………。」

 

その顔には終わった後どうやって帰ろうかという悩みが見えた。

冥界への入口は遥か空高くに存在し、飛べなければ基本的に向かうことが出来ない、その為持ち上げようにも重すぎるショウグンギザミを冥界に連れて帰るのは妖夢にはかなり難しい問題だったりするのだ。

 

さらに言えばショウグンギザミは地面を移動するよりも地中を移動した方が速かったりする。

その為妖夢は不意打ちも可能な地中移動で向かうことにしたのだ。

 

四方向にある入口のうち、二方向は気配も少なく壊滅仕掛けている上に一番気配の多い所は化物が何体も感じられた為に逃げ、最終的にここにたどり着いたらしい。

 

「あの………なら終わった後この子を持ち帰るの手伝いましょうか?」

「…………ありがとうございます………いやほんとに………」

 

妖夢は割と切実だった。

 

 

「と、とりあえず今はここを守り抜きますよ!!」

「ええ、いざ南無三!!」

「キュィィィィィィィィイイイイイイイイイイ!!!」

 

白蓮は全力の力を持って妖怪達をなぎ倒し、妖夢とショウグンギザミはお互いの剣術、鎌術を参考に研鑽してさらに鋭さを増した刃により傀異化した妖怪を全て切り裂き、吹き飛ばす。

 

これにより傀異化した妖怪は全滅して大量のキュリアがその場から離れて行く…………

 

 

だがこの時誰も気がつかなかった。

 

 

キュリアが飛び立ったのが人里の四方にある門の所からだけでなく人里の内部からも大量に飛び去っていたという事実に……………。

 

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

咆哮は響き続ける。

 

龍へ捧げる贄を得た給仕は主へと捧げるために空を飛ぶ。

 

魔力、妖力、さらにガイアデルムが求めた力は一体何をもたらすのか。

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