かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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幻想龍の目覚め

 

 

~断裂群島~『対巨龍迎撃用決戦機動要塞キューカッパー』

 

 

灼熱の炎がガイアデルムの結界を悉く貫き、札や針がガイアデルムの甲殻に浅く突き刺さる。

それにあわせて龍属性の大玉がガイアデルムの体にぶつけられ、力が上手く出せなくなる。

そこに雷が打ち付けられ、トゲの生えた尻尾が叩きつける。

ラージャン二頭による物理攻撃で軽く甲殻に拳の跡が付く。

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

「ぐっ!?あぁぁあ!?」

「吹き飛ばされるっ!?」

「うるさっ!?」

 

ガイアデルムは咆哮により周囲の全てを吹き飛ばし、クルペッコ二頭もその咆哮で動けなくなっていた。

 

さらにガイアデルムは翼脚の関節付近にあるエラ状の部位から妖力、魔力、龍の力によって生成される翼を作り出す。

 

「あれは…………翼!?」

 

ガイアデルムは立ち上がり、その巨体に比べて遥かに小さなその翼を生やした翼脚を羽ばたかせる。

翼はどんどん大きさを増していき、それは大きな翼膜となる。

 

その翼はついに両手両足すらも退化したガイアデルムを空へと持ち上げた。

 

「飛んだ!?って不味い!?この場所から逃げられてしまうわ。」

「にとり!!」

「あいよ!河童狙撃班!!巨龍砲用意!!」

『巨龍砲用意!!龍属性エンジン駆動開始!!

龍属性エネルギー充填120%、いつでも撃て(暴発)ます!』

 

 

「ちょっとにとり!?猛烈に嫌な予感がするんだけど!?」

「いやー、あらかじめ龍属性エネルギーを限界まで入れてたからねぇ、エンジン駆動したら限界値越えるようになってたのさ!」

「ちょっと!?」

「芸術は爆破ダァァァァァアアアアア!!!!!

撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!!」

 

『了解!発射ァァァァァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛』

 

通信が巨大な爆発音と複数から聞こえる悲鳴によって聞こえなくなる。

 

さらに言えば巨龍砲を設置していた場所からきのこ雲が立ち上っていた。

だがその巨龍砲から放たれた超大型滅龍弾はしっかりとガイアデルムを捉えており、ガイアデルムはそれを迎撃する為にブレスと大量の魔術をぶつけた。

 

 

「不味いわ!!あのままだと押し返される!?」

「くっ!!出力不足だったか!?

ポリポリ………。」

『きゅうりきゅうり…………あった。

巨龍砲大破!!これ以上の発射は不可能です!!

ポリポリ………。』

「何呑気にきゅうり食べてるのよ!?」

「使えないわね!?

アルトゥーラ!!」

『行けるよ!!『ルーチェ』!!!』

 

 

超大型滅龍弾を後ろから押すようにアルトゥーラの『ルーチェ』がぶつかる。

超大型滅龍弾の龍属性を全て吸収した『ルーチェ』はそのまま超大型滅龍弾を消滅させ、ブレスへと激突する。

膨大な龍属性エネルギーを吸収した『ルーチェ』はガイアデルムのブレスすらも吸収し、その大きさと威力を増してガイアデルムへと徐々に近付き、激突する。

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!?!?!?」

 

そのあまりの威力にガイアデルムは地面へと叩き落とされる。

 

「よし!河童狙撃班!!撃瓜槍(げきうりそう)!1番!!2番!!発射!!!」

『ザザ……ザ………げきザザ……うザ……1ばザザ………ザっしゃ………ザザ………』

 

どうやら通信機が巨龍砲の巻き添えで完全に壊れたらしい。

砂嵐がひどく、またもに聞くことが出来ない。

 

「ちょっと待ってまたなんか嫌な予感が………」

 

擊龍槍設置地点からズドンッ!!という何かが発射される音が響く。

 

さらに空からは………………巨大なきゅうりが降ってきた。

 

「ちょっと!?擊龍槍はどうしたのよ!?」

 

霊夢はにとりの首を絞めて前後に振り回す。

 

「ぐぇ!?ちょっ!?ギブギブ!?」

 

上から落ちて来た超巨大きゅうりは空中で二つに割れ、中からは大量の小型擊龍槍がジェット噴射でガイアデルムへと向かっていき、突き刺さった瞬間大爆発を引き起こした。

煙から龍属性の雷も出ている為に龍属性エネルギーはちゃんと使っているようだ。

 

「さ、3番!!発射!!」

『ザザ………ザーザーザーザザ……………ザーーーーーー』

「うん、逝ったね。」

「これ向こう側に指示届いてるんでしょうね?」

「たぶ……ぐぇ!?ギフギブギブッ!?」

 

にとりはヘッドロックをかけられた。

 

だがこの時ガイアデルムの様子がおかしい事に気付いた。

 

あまりにも静かなのだ。

ガイアデルムが………

 

もちろん死んではいない。

だが静かすぎた。

 

 

 

煙から紅い光が飛んでいるのがわかる。

 

「まさか!?」

 

それに気が付いた霊夢は上を見た。

そこには……………。

 

「なに………あれ!?」

「あれが全て………キュリア!?」

「あの方向…………人里………嘘でしょ!?」

 

ガイアデルムは急に動きだし、煙ごとキュリアを吸い付くした。

 

「ギャォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

今ここに妖力、魔力、霊力を兼ね備えた最恐の龍が誕生した。

 

 

 

 

 

 

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