かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
~断裂群島~『対巨龍迎撃用決戦機動要塞キューカッパー』
ガイアデルムはさらにキュリアを喰らい、その傷を瞬時に回復させる。
妖力、魔力と来て次に霊力を吸収し、自分の力へと変えたガイアデルムはさらに姿を変える。
全身の甲殻の色はさらに深く、引き込まれそうな黒となり、逆に腹部等の甲殻には覆われておらず、鱗によって包まれている部位は穢れを持たず、全てを吸い込むような純白の鱗となる。
角は龍の力が集中し、黒の中に紅い輝きが加えられている。
爪には膨大な魔力によって紫色の怪しい輝きを放っていた。
翼脚のエラ状担っている部位から放出されるエネルギーによって形成された翼膜は白と黒、紫と紅黒い輝きが混じりあいつつも色が混じり、重なることの無い混沌とした輝きを秘めていた。
全身から妖力、魔力、霊力を膨大な量放出しており、龍としての力も凄まじい威圧感を放っている。
『深きものに その報しらせはもたらされよう
機は満ちたりと
深きものは吉兆に応えよう 集え 我の元へと
供されし命を喰らい 脅威は凄まじさを増して
ついにその威容を顕現するであろう』
深淵から迫る絶望
ガイアデルム。
「キュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
新たな姿として新生したガイアデルムは咆哮する。
己の本来あるべき姿を取り戻したかのような歓喜に身を震わせて。
人々に崇められ、天を統べし巨龍は地の底へと封じられ、再び天高くへと飛ぶ事を夢見る。
しかし龍はこの翼では地の底から抜け出せないことを悟り、己の翼を引き裂いてしまう。
風を受け、大空を舞うこの偉大なる翼は狭き地の底では邪魔でしかない。
龍は堕ちて翼を腕へと変える。
天へと目指すその脚はやがて千切去り、地を這いずるヒレとなる。
堕ちた龍は給仕から贄を受け取り、己の力として蓄えて地の底から抜け出し、再び空を飛ぶことをいつも夢見る。
しかし一度龍が地の底から抜け出すと人は龍を悪魔と称し龍を再び封じる万人となる龍がいた。
給仕は主を変え、悪魔となった龍は再び地の底へと落とされてしまったのだ。
『消えては結び、帰るべきは何処へ…………』
だが悪魔となった龍は幻想の地にてその翼を再び羽ばたかせる夢を叶えた。
しかし幻想を喰らい、己を取り戻さんとする龍はまだ喰らい足りない。
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「完全な………幻想の存在となったわね………」
「だけどこれは………妖怪でもあり龍でもある、分類なんて出来ないわよ。
なんなのよ幻想の存在でありながら現世の生物でもあるなんて…………。」
霊夢達は絶望を露にする。
あれだけの攻撃を加えても傷を完全に再生させ、さらに強くなる目の前の幻想に。
「キュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
幻想となった龍はただ飛翔するだけで穢れ無き純白の輝きを周囲に発しており、妖怪はただ近付くだけで大きく力を削がれる。
人はその膨大な妖力と魔力に当てられて恐怖に身を委ねる。
「ちっ!!霊符『夢想封印』!!!!」
霊夢は先制攻撃にといきなり、夢想封印を叩き込む。
だが…………。
バチッ!!
「なっ!?弾かれた!?」
夢想封印はガイアデルムの放つ膨大な霊力の層を超えることが出来ずに弾かれたのだ。
つまり霊力が彼女を圧倒出来る程膨大なものとなっている。
ガイアデルムはその小さな手を開き指で何かを書くような動きを見せる。
それが終わるとガイアデルムの周囲に全てを浄化せんとする巨大な純白の霊力球が6つ浮かぶ。
「なっ!?私の夢想封印を真似したっていうの!?」
「しかも、霊夢の奴より威力が高いわよ!!全員全力で避けなさい!!
当たったら死ぬわよ!!」
「「「っ!?」」」
「キュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ガイアデルムの咆哮を合図に浄化の光は彼女らへと襲いかかる。
「避けきれない!?『夢想転生』!!」
霊夢はとっさにこの世から浮き、全ての攻撃が捉える事が出来なくなる切り札『夢想転生』を発動する。
これにより霊夢を捉えていた球はすり抜け、地面へと激突して消滅するが、当たった側の地面も大きく消滅していた。
魔理沙は持ち前のスピードでなんとか引き剥がし、パチュリーへと向かっていた球にぶつけて相殺する。
アリスとヤツカダキは、ツケヒバキ達を退避させてゴリアテ人形に自信の気配や魔力などを偽装したデコイを張り付ける。
「ごっつぁんでぇぇぇぇぇぇええええす!!!!!」
これにより霊力球がゴリアテ人形へと狙いを変えた為に被害は無かった。
ラージャン二頭はお互いの力を限界まで強化した一撃でこれを殴り飛ばし、残った最後の一発を相殺した。
古の姿を足り戻したガイアデルムはその絶大な力で幻想を喰い破ろうとする。
龍の帰るべき場所は何処へ……………