かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り   作:クロマ・グロ

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VS幻想を喰らうガイアデルム 第三形態  その3

~断裂群島~『上空』

 

 

 

「キュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

二頭の龍の咆哮が響き、黒き暴風『龍風圧』となって周囲を吹き飛ばす。

 

メル・ゼナは全身を黒いキュリアに変えて霧散し、四つの群れに別れて再度体を構成しなおした。

 

「「「「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」」

 

「あれは妹様の禁忌『フォーオブアカインド』!?」

「グングニルを尻尾で再現していたしあれくらいはやれるか………この分だと二人の能力もある程度受け継いでいそうね。」

 

メル・ゼナ二頭はその虹色のフランドールを彷彿とさせる翼から大量の弾幕を発射する。

 

その一撃一撃がガイアデルムの発する力によって自動的に生成される結界を『破壊』し全ての分身がまるで『未来予知』でもしてるようにガイアデルムによる反撃を全て回避するか完璧にカウンターを合わせている。

 

「やはり二人の能力を若干引き継いでいるわね………そういえばレミィ、フランの能力はガイアデルムには効かないのかしら?」

 

「えぇ………ぐっ、あの子曰く『目が硬すぎる上に大きくて握りつぶせない』だそうよ。」

 

「メル・ゼナはおそらくフランから引き継いだ能力を肉体の破壊までやれる程強く引き継いではないと思うわよ。」

「………でしょうね。」

「完全に引き継ぐのだとしたらあんたらを完全に消滅するまで吸血する必要があるわよ。

とはいえ弱体化した能力でもガイアデルムの結界を壊すくらいは造作もない上に使える力がフランよりも弱いから握りつぶしたりとかも必要ない。

レミリアの運命を見る力も能力が弱まって精々が数秒先を見る程度になってるのでしょうけど代わりにあんたと違って常に発動しながら動ける程制約が無くなってるわ。

 

あんたらの能力弱体化した方が強いんじゃないの?」

 

「…………………フランは即死まで使えるからいいのよ。

私はかなり先まで見据えて動けるのだし問題ないわ………

 

ええ……無いとも………カリスマカリスマカリスマ……………」

 

「キュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 

ガイアデルムは当たらぬのならばまとめて殲滅するという判断に至ったのか口に妖力、魔力、霊力、龍属性を一度に放つ為にエネルギーを溜め始めた。

 

メル・ゼナは黒いキュリアに姿を変えた後に一つに集まって分散させていた力を再び一つにする。

その後、突如として尻尾が紅蓮の炎に包まれて長さを増し、灼熱の剣となった。

 

「禁忌『レーヴァテイン』ね、あれはレミィの『スピア・ザ・グングニル』と同等以上の威力でレミィの槍よりも攻撃の有効範囲が広いからメル・ゼナが使えばどこまで高い威力になるのか………私でも検討が付かないわ。

まさか妖怪となったメル・ゼナがここまでの力を手に入れるなんて………。」

「いえ………不思議でも………なんでもないわよ………。

伝承を………よく思い出しなさい………。」

「伝承ってメル・ゼナの…………まさか!?」

 

「えぇ………国を滅ぼした古龍………人の恐怖を………種族単位で………凄まじい量取り込んでいるわね。」

「元々妖怪になる一歩手前というわけね。

おそらくその伝承が残ったままずっと発見されなければ自然と妖怪となっていたでしょうね。」

 

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

メル・ゼナは縦に回転し、遠心力による勢いと己の力を全力で込めたその一撃をガイアデルムの顔面に叩き込む。

 

とはいえそう簡単に攻撃を中断させるような隙を見せていた訳ではなく、ガイアデルムの頭部に20枚という凄まじい枚数の複合型結界魔法が展開されていた。

それが原因で14枚目を破壊した所で結界に止められてしまう。

 

だが……………

 

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」  

 

メル・ゼナはならば全てを破壊するのみだと言わんばかりにその尻尾の剣を高速で振り回し、結界を悉く破壊していく。

一度で数枚の結界を切り裂いていたメル・ゼナの『レーヴァテイン』はさらに加速を繰り返している。

 

メル・ゼナがその尻尾の剣を結界を破壊してる間にガイアデルムはまた新しく結界を生成しながら力を貯めていている口への多重の結界を張り巡らせる。

どうやら時間を喰えば喰うほどガイアデルムに有利となっていくようだ。

 

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

メル・ゼナの真後ろからメル・ゼナとほぼ同じ咆哮を放っていた。

 

 

そう、クルペッコ亜種による猛撃の咆哮だ。

 

これによって力をさらに増幅したメル・ゼナはガイアデルムの頭部を切り裂いた。

 

 

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