かりちゅまより吸血鬼らしい爵銀龍の幻想入り 作:クロマ・グロ
~断裂群島~『宴会会場』
金槌の叩かれる音と斧が木を斬り倒し、木の根っこが引っ張り出される音が響き渡る。
今回の異変はかなり大規模な異変だったのもあり、宴会の規模も過去最大級のものとなることが決定していた。
だが最大の理由としては…………
「オラオラァ!モンスター達はどいつもこいつもでけぇんだからまだまだ木を斬り倒して会場広げるよ!!!」
「グォァァァァァアアアアアアア!!!!!!!」
「「「へい!勇儀の姐さん!!」」」
そう、モンスターのサイズはどいつもこいつも巨大であり、今回の異変に巻き込まれて暴れてしまったモンスターを含めるとかなりの量がこちらに迷い込んでしまっていた。
ただ勇儀の計らいによりそれらのモンスター達は地底組と建築作業をやれるようになっていた。
幽香によってボコされたモンスター組に関しては元々凶暴なやつもいたのだが人の形をしている幽香によって恐怖を植え付けられたせいかその凶暴性も鳴りを潜めており、すっかりおとなしくなっていたので簡単に言うことを聞いてくれていた。
特にオサイズチ、ドスフロギィ、ドスバギィの三体に関しては群れの子供も2頭ずつ雄雌そろって来ていたというのもあり、この子供達の保護と仕事中は面倒を見るという条件で快諾しているのもありかなり積極的に仕事をしている。
オサイズチは尻尾に斧を付けて樹木の伐採、ドスフロギィとドスバギィは運搬を担当し、無茶をして働くバカにはドスバギィが睡眠液をぶっかける手筈となっている。
セルレギオスは全身の刃鱗を剥ぎ取られていたのもあり、まだ回復しきっておらず、空路での運搬を担当していた。
泥んこ組に関しては全身の泥を落として綺麗にした上で作業を手伝って貰っており、斧で半分くらい亀裂が入ればボルボロスの突進でへし折れるのもあってボルボロスは伐採組、オロミドロはその尻尾の長さと扱いを見込み、その尻尾に鬼を乗せて会場の設置をしている。
ジュラトドスは地面の上でも普通に活動できる為に運搬組になった。
イソネミクニ達人魚組についても水の中で生活する妖怪を宴会に誘うために海の上での宴会会場設置を手伝っていた。
さらにゴシャハギは手に氷の刃等を作れる能力を買われて建築組で作業をしている。
他にも人里の方を襲っていたモンスターでロアルドロスも来ており、そいつは群れのルドロスと協力して水辺での作業をやっていた。
更にそのスポンジ状のたてがみをかなり綺麗にした上で飲み水をたっぷりと染み込ませ、ちょっとしたウォーターサーバーになっていた。
とはいえ今回の異変の影響もあって結界がかなり不安定らしく、その後もバゼルギウスが乱入してきて勇儀達にしばかれたりもしていた。
結果としては赤熱化しても問題が少ない海上での作業をするように命じられて渋々手伝っていた。
他にも飯の匂いに釣られてアンジャナフが来ており、そっちはご飯をあげながら仕事をさせて教育した所あっさり手懐けられた。どうやら飢餓寸前だったらしく食事をくれたことに恩を感じているようだ。
まぁ無理矢理押さえつけられて喰わされていたが。
さらにラングロトラ、ウルクススも人里の襲撃に加わっていたりしていたが今では人里のマスコットとして受けており、こちらの作業組には組み込めなかった。
バカルテットも途中でさらにトビカガチと何故かベリオロスを舎弟にしていたチルノ達によって手伝おうとしに来ていたが普通に邪魔だったので追い出されていた。
それ以外にも地霊殿にフルフルがペットとして飼われたりもしていたがこれは皆スルーしていた。
流石に見た目が受け付けなかったらしい。
ちなみにダイミョウザザミは見た目が縁起良さそうなので置物のように鎮座する席を作られてそこで鎮座していた。
無論食べられそうになったようだが食べようとしたバカはドスバギィによって強制睡眠させられていた。
モンスター達はすっかり幻想郷に馴染んでいっていたのである。
まぁ殆どが地底の建築作業用になってはいたが地底も鬼によって家が壊れるのが日常茶飯事な為に仕事は絶えなかったらしい。
宴会の準備は着々と進んでおり、スキマ妖怪こと紫も招待状を各所に送っていた。
メル・ゼナはあの戦いの後まだ回復しきっておらず、肉体を一部だけ戻し、チビキャラとなって生活しているのもあってフランにずっと抱かれながら生活する羽目になっていた。
キュリアの大半を肉体に戻すことが出来ない程力を使いきってしまっていたらしい。
逆にガイアデルムは信仰を得たのもあり、どんどん回復していると知ったメル・ゼナはちょっと悔しそうな顔をしていたのもあって可愛かったらしい。
さらに地底からガランゴルムやラージャンの協力によって超巨大な酒樽が持ち込まれようとしており、モンスター達にすら酒を飲ませる気満々の鬼によって宴会が凄まじい事になるのが確定したのはこの後日の話。
幻想郷最大の宴会まで後少し。