アクセル・ワールド ベストマッチな加速能力者 作:ナツ・ドラグニル
美空「バイクというチートを使う骸骨ライダーのアッシュ・ローラーに対して、ハルユキはバイクの後輪を持ち上げることでアッシュ・ローラーを攻略するのでありました」
兎美「ていうか、バイクとか卑怯でしょ!!なんでそんなもん持ってんのよ!!」
美空「レベル2って事は初期装備なんじゃない?」
兎美「バイクが初期装備って、どんだけ凄い男なのよ」
美空「それはやっぱり、父親が革ジャン着ててるような奴じゃないの?」
兎美「それは極論でしょ、さてどうなる第7話」
デビュー戦を終え、非加速世界に復帰したハルユキは、午後の陽光を大きく吸い込み、長く吐き出した。
対戦はカウント600を残して決着したので、現実では1秒そこそこしか経過していない計算だ。
しかし両の掌は汗でじっとりと濡れ、痺れた様に冷たくなっている。
強張った指先でニューロリンカーのグローバルネット切断ボタンを長押ししていると、いきなりバシーン!と背中を叩かれた。
「おい、やったな、シルバー・クロウ!まさかあそこまでやると思わなかったぞ!」
振り向いた先にあったのは、珍しく明確な笑顔を浮かべた黒雪姫の小さな顔だった。
校門を出た所で並んで加速したのだから当然だ。
「僕は一瞬負けるかと思いましたが」
「まさか初戦が格上の相手だとは思いませんでしたよ」
「だがそのお陰で格好いい勝ち方が出来たじゃないか。ギャラリーたちの話を小耳に挟んだが、アッシュ・ローラーをあんなふうに攻略したのは君が初めてらしいぞ。立派な勝利だよ」
「は、はぁ...」
「なかなかどうして《キック》も様になっていたぞ。最後の《ヘッドバット》も使うタイミングが旨かった。あれならオーソドックスな格闘タイプ相手ならそうそう遅れは取るまい。...っと、いつまで立ち話も何だな」
黒雪姫の言葉に改めて周囲を見ると、校門のまん前に、立つ二人を、下校する生徒たちが歩きながら、あるいは立ち止まって好奇心も露わに眺めていた。
ヒイッ、と自分の陰に隠れるかごとく身を縮めたハルユキは、人垣の輪の奥にチユリの顔を見つけて息を詰めた。
ハルユキはチユリの顔を見た瞬間、長年の付き合いのお陰で直に気が付いた。
今のチユリは怒っていると。
怒っている理由が分からず固まっているハルユキに、少々いぶかしむように黒雪姫が言った。
「どうした、場所を移すならどこかそのへんの店に...———ん?君は...」
「ハルをどうする気なんですか?」
チユリは黒雪姫に近づき、小柄な体を精一杯仰け反らせて黒雪姫に対峙する。
ハルユキだけに判る、最大級の負けん気を発揮しているときの角度で太い眉を固定したチユリは、低めの声でさらにいい募った。
「昨日ハルが暴力を振るわれたのは、先輩がちょっかい出したせいなんでしょう?なのにまだこんな風にハルを晒し物にして、どういうつもりなんですか?何が楽しいんですか?」
チユリは黒雪姫に質問する。
「へぇ、その話私達にも詳しく聞かせてくれないかしら」
その時、ハルユキの後ろから凄い聞き覚えがあり、ここにはいないはずの者の声が聞こえた。
ハルユキは恐る恐る振り返るとそこには、物凄く不機嫌な兎美と美空がいた。
その2人の後ろには、手を合わせてごめーんと謝る紗羽の姿があった。
ひ————。
何これ何だよこの状況!どうすればいいんだ!
己のキャパシティを完全に超えた成り行きに全身をすくませながらも、ハルユキは強張った口をどうにか動かした。
「お、おいお前ら...」
『ハルは黙ってて!!』
幼少のみぎりから記憶に刻まれた視線の一撃を食らえば、かつての手下としては直立不動で押し黙るしかなく、それも兎美と美空が追加してとなったらハルユキには成す術もない。
その超火力チユリビームや兎美達の視線を真正面から受け止めながらも、黒雪姫はさすがの貫禄を見せ、兎美達に視線を向け涼しい微笑と共に小さく首をかしげた。
「君達はここの生徒ではないようだが、どちらさまかな?」
「そんなことはどうでもいいのよ、昨日チユリから殴られた話は聞いたけどまさかあなたのせいだったとはね。それにこんな大勢の前で目立つような事をして何を考えているのかしら?」
兎美は黒雪姫を睨みながら質問する。
「ん...、少々意味が解らないな。私が何か有田君の意に染まぬ事をして楽しんでいると、そう糾弾しているのかな?」
「違いますか。ハルはこういうのは嫌いなんです、目立ったりじろじろ見られたりするの」
「さっきからハルが困ってるのに、あんたは気がつかないわけ?まぁ、あんたには解らないでしょうけど」
チユリが説明し、美空が指摘し挑発する。
気のせいか、いつもより棘がある気がする。
「ふむ。なるほど確かに、私は有田君を彼の好まぬ状況に置いていたかもしれない。しかし、それを選ぶ選ばないは彼の意思だと思うがね。君達に口を出す権利があるのかな?」
「あるに決まってんでしょ、私達はハルの家族なんだから」
「私もあります。この学校で、私が一番長い友達ですから」
「ほう、家族に友達...ね」
兎美とチユリの宣言を聞いた途端、白い美貌に極冷気クロユキスマイルが浮かんだ。
「ならば、私の方が優先度は高いな。君はもう噂は聞いているだろう、私は彼に告白して現在返事待ちだ。これから軽くデートするところだ」
ギャー。
黒雪姫の言葉でハルユキは悟った。
今日が自分の命日だと。
まるで加速した時の様に、チユリ達と周囲の人並がしーんと凍り付いた。
ハルユキもまた不自然な姿勢でフリーズし、汗だけがダラダラと額を流れた。
静寂のなか、黒雪姫は制服のポケットから純白のハンカチを取り出す。
「もうすぐ冬だというのに、おかしな奴だな」
ハルユキの汗をフキフキしてから、右腕にがっしと自分の腕をからめた。
「ではごきげんよう、家族君に友達君」
そして、花道のごとく左右に並ぶ生徒達の間を、ハルユキの巨体をずるずる引き摺りながら進み始めた。
後ろ向きに引っ張られながら、ハルユキは家族と幼馴染の顔が、呆然とした驚きから怒りゲージ3本の大爆発寸前へと変化するのを、恐怖とともに見つめた。
☆★☆★☆★
「くく繰り返しますが...な、何考えてんですか!!」
幹線道路から煉瓦敷きの裏道へと入った所で、ようやくハルユキは黒雪姫の腕から手を引き抜き、叫んだ。
「いい言っときますけど、世の中には《加速》で解決出来ないこともあるんです!!」
「アハハハハ」
黒雪姫は心底愉快そうに笑った。
「ハハハ...早速そんなバーストリンカーの極意にたどり着いたのか、よかったじゃないか」
「よくないですよいっこも!明日から登校出来なくなったら先輩のせいですからね!」
「おや、君だって満更でもなさそうな顔をしていたぞ。今度も視界スクショでバッチリ撮ったが、見るか?」
「見ません!ていうか捨ててください!!」
「ふふふ...」
黒雪姫は尚もしばらく肩を小刻みに揺らして笑い続けた。
やがて、小さく息を吐いて表情を改め、それには、と続けた。
「ちょっと気になる...というか、確かめたいことがあったのでね」
「へ?気になる...って、チユリがですか」
「ほう、名前で呼び捨てする仲か」
「あっ、いえその、倉嶋です、倉嶋千百合、1年1組の」
「知っている。君の1番の友達というのは初耳だが。と言うより、本当にただの友達なのか?」
疑わしそうな視線を浴びせられ、ハルユキはかくかくと首を縦に振った。
「そうです。幼馴染の腐れ縁ってやつです」
「ほう?それにしては...いや...うむ、ふーむ」
「...何がふーむなんですか」
「いや何、現実世界の深みを再認識していただけだ」
「は、はぁ...」
訳が分からずため息を吞み込んでから、ハルユキは、先刻少し引っ掛かった事を尋ねた。
「えと...さっき、チユリの名前をもう知ってた、って言いました?」
「その通りだ。まったくの偶然だが、彼女には、君とは別の意味で注目していたのだ」
「ど、どういう意味ですか?」
「ひと言では説明できん。私が君を見出し加速世界へと誘った、その理由に直結しているからな。ま、お茶でも飲みながらゆっくり話そう。勝利祝いだ、ご馳走するよ」
そう言うと、黒雪姫は向きを変え、最初からそこを目指していたらしいコーヒーショップチェーンの店舗へと歩み入った。
まだ午後も浅い時間のせいか、幸い店内に客の姿はまばらだったが、黒雪姫が足を踏み入れた途端、少なからぬ視線がさっと集まるのをハルユキは感じた。
それだけで、後ろに続くのが恐ろしくなる。
ただでさえ下校途中に―いや人生のあらゆる時間においてあまり親しくない女の子と二人きりでお茶を飲むなどという経験が絶無であるハルユキはたちまち脳が過負荷状態に陥り、ほとんど自動的に甘くて巨大な飲み物をオーダーし、おとなしくオゴってもらい、奥まったテーブル席にふらふらと嵌まり込んだ。
直後、目の前に差し出されてきたケーブルを、自分のニューロリンカーに突き刺しながら考える。
うわあなんだこりゃ、これじゃまるでほんとにデート...には見えないだろうな、この組み合わせじゃあ。
姉と弟?いやご主人様と鞄持ち?
『何考えてるか分かるぞ』
途端、じろりと睨まれてしまい、慌ててキャラメル風味の甘いやつをすぞぞっと吸い込む。
『い、いえ、何も。それよりさっきの、僕を加速世界に誘った理由というのを...』
『そんなに急ぐなよ。長い話になるんだ』
上品な仕草で、あまり甘くなさそうな飲み物に唇をつけてから、黒雪姫は短いため息とともに軽く頬杖をついた。
『ま、さっきは本当によく頑張ったな。改めて、初勝利おめでとう、ハルユキ君』
『はっ...はい、どうも、ありがとうございます』
『うむ、あの調子なら、すぐにレベル2になれるだろう。あるいは今年中に3まで行けるかもしれん』
『は...はぁ...。正直、まだ想像もできないですが...』
危うい所で1勝もぎ取ったばかりなのだ。
今後、あんな厳しい戦いに何十回も勝たねばならないと言われても呆然とするだけだ。
と、黒雪姫がすっと微笑を消し、ハルユキの胸中を読んだかのように頷いた。
『うむ。実際、想像を絶する長い道のりだよ。総数一千と推定されるバーストリンカーの中でも、その先、レベル4に上がれる者は、かなり限られてくる。5、6となるとソロプレイではほぼ到達不可能だ。レベル7、8のバーストリンカーはもう、全てが巨大集団の指揮官クラスと思って間違いない』
『しゅ、集団?』
『他のオンラインゲームでもよくあるギルドやチームのようなものだ。我々は、《軍団》...《レギオン》と呼ぶかね。現在の加速世界は、6つの巨大レギオンに分割支配されている。それらを統べるのが、わずか6人のレベル9バーストリンカーたち...青、赤、黄、緑、紫、そして白の名を冠する《純色の六王》だ!』
突然、刃のような鋭さを纏った声が脳内に響き渡り、ハルユキは目を見開いた。
視線に気づいた黒雪姫が、ぱちぱちと瞬きしてから淡く苦笑した。
『...大声を出してすまん』
『いえ...でも6人、ですか』
バーストリンカーが千人も居る事にも驚かされたが、レベル9に達し得た者の少なさにはただ唖然とするしかない。
『僕もいろんなネットゲームやりましたけど、レベル上限に届いたプレイヤーがたったそれだけなんて聞いたことないですよ』
さぞかし気持ちいいだろうなぁ、とのんきな羨望を交えてハルユキは呟いたが、それを聞いた黒雪姫はぴくりと片眉を動かし、首を横に振った。
『レベル9が上限だ、なんて私は言ってないぞ』
『え...じゃあ、レベル10もいるんですか?何人...?』
答えは、再びの否定のジェスチャーだった。
黒雪姫はもうひとくちコーヒーを含み、椅子の背もたれをかすかに鳴らして視線を宙に向けた。
引っ張られた直結ケーブルが、ふたりの間できらきらと銀色に揺れる。
『ブレイン・バースト...正式名称≪Brain Burst 2039≫は、7年前に正体不明の製作者の手によってリリースされ、すでに幾度ものアップデートを得ている。しかしそれだけの時間が経過してなお、レベル10に到達したバーストリンカーは一人もいない。理由はひとえに...課せられたルールの過酷さ故、だ』
『対戦に、ものすごく勝たないといけないんですか?千勝とか...一万くらい?』
「いや、たったの5回でいい」
意外な言葉を口にした唇に、一瞬、どこか剣呑な笑みがよぎった。
『ただしその相手は、同じレベル9リンカーに限られる。そして、レベル9同士の戦いにもし1度でも負ければ、その瞬間全てのポイントを喪失し、ブレイン・バーストを強制アンインストールされる...』
絶句したハルユキに、黒雪姫は闇色の瞳をまっすぐに向けてきた。
『ハルユキ君。≪思考の加速≫などという驚異的現象を可能とするブレイン・バーストが、なぜ7年ものあいだ一般社会に秘匿され続け得たのか、不思議だとは思わないか?』
突然の問いにハルユキは途惑ったが、言われてみれば、それは大いに奇妙な話だ。
バーストリンカーが1千人もいるなら、とっくの昔にどこからか秘密が漏れ、世間を驚愕させていてもいいはずではないか。
『そうさせているのは、ブレイン・バースト適正者となるための条件の厳しさなのだ』
『条件...?ゲームがうまい、とか...』
ハルユキの問いに、黒雪姫は苦笑で答えた。
『そんな曖昧な話ではないよ。最大の条件は、≪生まれたその直後からニューロリンカーを常時装着し続けてきたこと≫だ。第1世代ニューロリンカーが市販されたのが15年前...つまり、だ』
一瞬の間を置き、黒雪姫はゆっくりと先を告げた。
『バーストリンカーに大人はいないのだ。最年長の者でもわずか15歳、ほんの子供さ。子供であるがゆえに、バーストリンカーでいる間はその特権を何が何でも守ろうとするし、強制アンインストールされたあとは大人に何を言っても信じてもらえない』
艶やかな唇に、一瞬ではあるが、皮肉げな笑みが横切る。
『そしてまた、子供ゆえの甘い幻想をも共有している。2年前の夏...幼き王達は皆、ほとんど同時にレベル9に達した。
直後システムメッセージによりレベル10へと至るための残酷なルールを知った。結果、彼らは血みどろの抗争に突入したか?...否だ。
王たちが選んだのは、永い停滞だった。先に進む事よりも、自分達だけの箱庭の維持を優先した。つまり...加速世界をそれぞれのレギオンで分割統治すると定め、領土の不可侵条約を結んだのだ。
まったく、茶番もいいところさ。自分達は、レベル9に達するために無数のリンカーを狩ってきたというのに』
ごくり、とハルユキは唾を飲んだ。
からからに渇いた喉に痛みが走る。
溶けかけたキャラメルフラッペを大きく啜ってから、恐る恐る思念を送る。
『つまり、先輩の目的というのは、その≪純色の六王≫達に挑む事なんですか...?』
それを聞いた黒雪姫は、ふっと謎めいた笑いを浮かべた。
『いや、それはもうやった』
『は...!?』
『六王は...かつては≪純色の七王≫だったんだよ。ライバルでありながら、強い絆で結ばれた、7人の少年少女たちさ。互いに無数の対戦を繰り返し、同じくらい勝ったり負けたりして、しかし一片の憎しみも抱くことは無かった。≪黒の王≫が皆を裏切り、狩ろうとした。2年前のあの夜まで』
黒の―王。
つまりそのアバターネームには...ブラックの冠が...。
目を見開き、呼吸を止めたハルユキをじっと見つめ、黒雪姫はゆっくりと頷いた。
『そう...この私だ。黒の王ブラック・ロータスは、皆がレベル9に到達したのちにただ1人。和平の選択に異を唱えた。絆も、友情も、敬意も全て棄て去り、7人の総ポイントを賭けた戦いに突入すべしと主張した。そしてそれが退けられると―会議の円卓を、突如の鮮血に染めたのだ』
『な...何を...したんです』
『7人の王が一堂に会した最後の夜...と言っても、もちろんリアルで会っていたのではない。バーストリンカーは、極力現実での顔と名前を隠さねばならないからな』
それは何故、とハルユキは尋ねようとしたが、すぐに理由を察した。
顔や名前が他のバーストリンカーに割れれば、最悪の場合≪現実での襲撃≫もあり得るからだ。
ポイントをどうしても稼がねばならない状況に追い詰められた者なら、それくらいのことはするだろう。
ハルユキの心を読んだように黒雪姫も軽く頷き、続けた。
『その夜の会議は、7人全員が対戦者として同一フィールドに接続できる≪バトルロイヤルモード≫で行われた。私は...目の前で友情を説き不戦を訴える≪赤の王≫の不意をつき...』
艶やかな前髪の奥で、白い顔から表情が抜け落ちる。
虚無を映す瞳を1点に固定し、黒雪姫はぽつんとその先を告げた。
『首を落とした。完璧なクリティカルヒット...彼は一瞬で全ゲージを失い、新ルールに従って全ポイントも失い、ゆえにブレイン・バーストそのものも喪った。現在の赤の王は2代目さ。そこから先は...まさしく地獄の具現化だったよ、ふふ。赤と恋仲だった紫は泣き叫び、青は怒り狂い、そんな彼らと私は名誉も敬意もない殺し合いを演じた。最初で最後の機会だと解っていたからね...なんとかあと4人の首を取ろうと死に物狂いになったが、さすがに無謀だったな...』
色の薄い唇が歪み、肉声の笑いがくっ、くっ、と漏れた。
『理性的判断力なんてものは消し飛んでいた。狂気に衝き動かされるまま私は戦い、しかしそれ以上1人も狩れず、ただ斃される事も無く、気づけば30分が過ぎてリンクアウトしていた。――以来2年、ひたすら逃げ隠れているというわけさ。今の私は、加速世界最大の裏切り者であり、最高の賞金首であり、最低の臆病者だ』
『...なんで...』
独白のあまりの凄惨さにハルユキの思考は半ば麻痺し、単純な疑問だけが意識から放たれた。
『なんでそんなことを...?』
『友情より、名誉より、遥かに優先されるからだ...レベル10になることが。私はそのためだけに生きているとすら言っていい。――システムメッセージは、こうも告げていたんだよ。レベル10に達したバーストリンカーは、プログラム製作者と邂逅し、ブレイン・バーストが存在する本当の意味と、その目指す究極を知らされるだろう、と。私は...知りたい。どうしても知りたいのだ』
テーブルに両肘を突き、握り締めた両手に顔を隠した黒雪姫は、無限の深淵から響いてくるような重苦しい思念でハルユキに囁いた。
『思考を加速し、金や、成績や、名声を手に入れる。本当にそんなものが我々の戦う意味であり、求める報酬であり、達し得る限界なのか?もっと...もっと先があるんじゃないのか...?この...人間という殻の...外側に...もっと...』
ああ——。
少し、ほんの少しだけだけど...解る。
耐え難い≪地上≫から、遥か遠い≪空≫を仰ぎ見る、その感じ。
まるで刹那の思考までもが伝わったかのように、黒雪姫はゆるりと顔を上げ、切迫した光を浮かべた瞳でハルユキを見つめた。
しかしそれも一瞬の事で、両腕をぱたんとテーブルに倒した美貌の上級生は、乾いた笑みを浮かべて呟いた。
『...どうだ、呆れたか...それとも軽蔑したかな、ハルユキ君。私は、私の目的のためなら、いつか君すらも犠牲にするかもしれん。これ以上協力はできない、というなら、それでも構わんよ。引きとめはしないし、君のブレイン・バーストを奪いもしない』
ハルユキは、2秒ほど考えてから——。
『あの、ですね...。どんなゲームでも、エンディングを見るのを放棄して、その直前のマップを永遠にうろつきたいなんて奴がいたら、そいつはただのアホです。上のレベルがあるなら目指すのは当然...だって、そのためにブレイン・バーストは存在するんでしょう』
黒雪姫におもねるための嘘ではなかった。
物心つく頃からの筋金入りのゲーマーとして、ハルユキは心の底から、真剣にそう思ったのだ。
黒雪姫は一瞬きょとんと目を丸くし、数秒後、小さく吹き出すように笑った。
『ふ、あはは...。何てことだ、君は既にして私よりもバーストリンカーだな。なるほどな...目指して当然、そう来たか...』
『わ...笑うとこじゃないです』
少しばかり傷つき、唇を尖らせてから、ハルユキは背筋を伸ばして続けた。
『と、ともかく、だから僕はこれからも先輩の手助けをしますよ。僕だって、いつかなりたいですし...レベル10に』
突然、卓上の黒雪姫の左手が動き、ぎゅっとハルユキの右手を握った。
『ありがとう』
泡を食うハルユキに、先刻までの虚ろな残響の失せた黒雪姫の思念が、暖かく注がれた。
『ありがとう、ハルユキ君。やはり...私の決断は間違ってなかった。君を選んでよかったと、心から思うよ』
ここで、手を握り返し、瞳を見つめ合わせる――というような真似は、しかしハルユキには到底出来ないことだった。
そのかわりに、反射的に右手を引っ込め、亀のように首を縮めて、ハルユキは萎縮した思考音声でもごもごと言った。
『い、いえ、そんな...僕なんてどうせ、ろくに使えやしないですから...。そ、それより、早く本題っていうか、その...僕は何をすればいいんです...?』
短い沈黙のなか、じっと向けられる瞳に浮かぶのは、憐れみだろうか。
やがて、密やかなため息に続いて、黒雪姫は静かに言葉を発した。
『そうだな。ずいぶん前置きが長くなってしまったが...本題に入ろう。先ほど私は、2年間生き延びている、と言ったな?』
ハルユキも、溜めていた息を大きく吐き出しながら顔を上げ、冷静な表情に戻った黒雪姫にこくりと頷いた。
『それは、怒り狂った王たち自身の、あるいは差し向けられる刺客の挑戦に勝ち抜いてきた、という意味ではない。そうではなく...私はこの2年間、1度たりともニューロリンカーをグローバルネットに接続していないのだ。マッチングリストに登録されなければ、挑戦も何もあったもんじゃないだろ?』
『げっ...ま...マジですか』
思わず呻いてしまう。
ハルユキにとって、グローバルネットから情報を摂取するのは、水を飲み空気を吸うに等しい必須活動なのだ。
それを断たれたら、比喩でなく枯死してしまうかも。
『大マジさ。別に、固定パネル端末でもサイトは閲覧出きるしメールも読めるからな、2D画面は眼が疲れるけどな。慣れればどうということもない...だかな、グローバルネットは遮断できても、私は私の社会身分ゆえに、どうしても毎日接続せねばならないネットがひとつだけあるのだ』
『み、身分...?つまりお嬢様...いやお姫様?』
『バカモノ』
冷たい声で否定されてから、ようやくこの人も同じ中学生だったのだと思い至る。
『あ、ああ...そうか。梅里中の学内ローカルネットですね。...って...え、ちょ、ちょっと待ってください。まさか...』
『そのまさかだ』
黒雪姫はぐいっとコーヒーを飲み干し、そのカップを握り潰した。
『2ヶ月前、夏休みが終わったその日、私は校内でローカルネットを通じて≪対戦≫を挑まれた。同じ梅里中の誰かにな』
唖然としたハルユキを、続く言葉がさらに驚倒させた。
『そして、最悪なことに...その時点で私は本来のデュエルアバターを、観戦用のダミーアバターへと変更していた』
『ダミー...そんな機能があるんですか?』
『うむ。正体を隠してギャラリーしたい場合も多々あるからな。ただ、当然ダミーアバターに戦闘力は皆無だ。しかし問題はそこではなく...今にして思えばうかつの極みだが、私は、ダミーに、学内ローカルネット用のアバターを流用していたのだ。よもや、同じ学校にバーストリンカーが突如出現するなどとは予想もしていなかったのでな...』
一瞬途惑ってから、ハルユキはガタンと椅子を鳴らして軽く飛び上がった。
『え...それって、あの黒揚羽蝶の...!?』
脳裏に映し出された妖艶なアバターが、目の前の楚々とした制服姿にぴたりと重なる。
『あれを、敵に見られた...学内ネットで...?てことは...という、ことは...』
『察しがいいな。そうだ。彼奴は、この私が...』
黒雪姫はカップをトレイに戻し、右手でぐっと胸元を押さえた。
『この現実の私が、≪ブラック・ロータス≫であることを知ってしまった。バーストリンカー最大の禁忌≪リアル割れ≫さ。私は、六王の刺客による現実での襲撃を恐れた』
現実での...襲撃。
ハルユキはすでに、その言葉に秘められた恐ろしさを推測していた。
もし現実での身元を突き止められる事が出来れば、極論、拉致監禁し暴力で脅してポイントを根こそぎ奪い取ることも可能なのだ。
ハルユキは息を詰めて黒雪姫の説明の続きを待った。
しかし―。
『なのに...無かったのだ、何も。襲撃どころか、接触の気配すら』
『え...?』
『私も大いに途惑ったが...となると、こう考えるよりない。敵は...独り占めする気なのだ。リアル割れしたのを幸い、大物賞金首である私をじわじわと追い詰め、所属レギオンには知らせずポイントを全て自分だけで狩り尽くす気なんだよ』
『追い詰める...?』
『実際、この2ヶ月で私は10回以上も奴1人に襲われている。今のところ露骨なタイミングばかりではないゆえ、どうにかドローで逃げ切っているがな』
『な...なるほど。何と言うか、随分とまぁ強欲な奴ですね...。でも、ある意味不幸中の幸いと言うか...』
『まあ、現実での襲撃に比べれば、な。だが、そうなればなったで、私もダミーから本来のデュエルアバターに戻って奴を叩きのめすというわけにはいかん。敵にこれはムリだなどと思わせてしまえば、私のポイントを諦め、王たちが私の首に掛けているけちな報酬ポイントで手を打つかもしれんからな...』
『あ、ああ...そうか...うーん』
ハルユキは思わず唸った。
八方ふさがりとはまさにこのことだ。
『じゃあ、でも、そうすりゃいいんです?逃げられないし、返り討ちにも出来ないなんて』
『知れた事だ。打開策はたった1つしかない。こちらも、奴のリアルを割るのだ。いったい何年何組のどいつが、私の知らないバーストリンカーなのか』
ぽん。
と膝を打ちたい気分に、ハルユキは襲われた。
互いが相手の身元を把握しているなら、それぞれのブレイン・バーストを守る為に、絶対に停戦せざるを得ないのだ。
『そうか、そうですね。それができれば、敵の動きは完全に封じられる。ていうか...それ、けっこう簡単じゃないです?
たとえば朝礼とかで、全生徒が講堂に集まってるとき、加速して対戦を挑めばいいんだ。相手が出現した場所から、クラスと出席番号は割り出せる』
『ほう、大したものだ。私がその手を思いつくのには、丸1日かかったぞ』
『...てことは...もうやったんですか?』
『やったとも。そして...愕然とした。あんなに驚いたのは久々のことだったよ』
『だ...誰だったんです...?』
『居なかった』
黒雪姫は、ハルユキが予想だにしなかった答えを口にした。
『マッチングリストには、私の名前しかなかったのだ。いいか、君も知っての通り、梅里中の生徒は学内に居る間は一瞬たりともローカルネットから切断することは許されていない。
出席確認や、授業自体もそのネット経由で行われるからな。もし切ろうものなら、即座に全校放送で警告される。それゆえに私も、敵の襲撃を遮断できないのだ。なのに...奴はリストに居なかった!』
『か、風邪で学校休んでたとか』
じろっとハルユキを見つめ、黒雪姫は軽く鼻を鳴らした。
『その日欠席した者が全員登校している日に確認したさ。それどころか、襲撃され、辛くもドローで逃げ切った直後にすら、リストに奴の名はなかった。
つまり...信じがたいことだが、奴はブロックできるんだよ、何らかの手段でな。自分からは好き放題対戦を挑めるが、他のバーストリンカーからは一切乱入されない。
加速世界の大原則を根底から吹き飛ばす、凄まじい特権だ。そんな事が出来るのは...難攻不落であるはずのブレイン・バースト・プログラム本体の改変に成功するほどの超ハッカーか、あるいは――プログラム製作者その人と接点がある者...』
『...つまり...先輩が、僕にさせたい事って言うのは...その敵の正体を突き止める手助け、なんですね』
『ん...まあ、そういうことだ。実のところ、すでにかなりの情報を得ている。今解っていることを列拳するとだな...まず、敵の名前。奴のデュエルアバターは、≪シアン。パイル≫と言う。レベルは4』
『シアン...パイル...』
かなり――かっこいい。
それに強そうだ。
いや、レベル4というのは最初の壁だと黒雪姫も言っていた。つまり実際、強いのだ。
『属性は、かなり純粋な≪近接の青≫だ。ステージの薄い壁をパンチでぶち抜くのを何度も見たからな。翻って飛び道具はないようだ。
だから私も今のところどうにか逃げ切れているのだが...正直、そろそろ限界だ。こちらの集中力が持たない』
それは、そうだろう。
登校から下校までのどの瞬間に襲われるか判らない、などという状況は、ハルユキは恐らく三日と耐えられない。
しかし黒雪姫は、疲労の影すらない明晰な思念で言葉を続けた。
『さらに、これはあくまで推測なのだが......どうも、私だけではなく奴も追い詰められている、そんな気配がする』
『え.......何に、ですか?』
『加速を喪う恐怖に。奴はおそらく、バーストポイント枯渇の危機に瀕しているのだ。ポイントに余裕のある者は、ふつうもっと対戦を対戦として楽しもうとするものだ。キミが戦ったアッシュ・ローラーのように』
『あ、ああ......確かに、あいつはえらい楽しんでましたけどね......』
『しかし、シアン・パイルにその余裕は微塵もない。無言で、なりふり構わず、ほとんど狂乱の体で私を迫ってくる。あの気配は、喪失の恐怖に怯えるバーストリンカーに特有のものさ。王たちが私に掛けているケチな賞金では足りず、私が蓄積したポイント全てを欲するくらいだからな。......ま、だからどうだという話でもないが......』
『そう......ですね。まさか、全生徒にメンタルチェックを受けさせるわけには行きませんし。判ってることっていうのは、それだけですか?』
何気なくハルユキはそう尋ねた――のだが。
不意に、黒雪姫の思考が微妙に強張った、ような気がした。
はて、と思ったが、疑問を口にするより早く、黒雪姫がかぶりを振って言った。
『いや。もうひとつ、重大な情報源がある。...ガイドカーソルだ』
『へ?あの、水色の矢印ですか?』
『そうだ。あれは、対戦開始直後から、敵の居る方向を指し示している。つまり...だな、シアン・パイルが出現する瞬間を見ることはできなくても、開始時のカーソルの方向を記憶しておけば、その直後軌道上のどこかに生身の敵が存在する...という理屈なのだ』
『あっ...ああ!そうか、そうですよね。ステージは現実の地形そのままなんだから、校舎のどの方角にそいつが隠れているか、までは判るんだ!』
『その通りだ。私は、これまでの10数回の襲撃のたびにガイドカーソルの方向を記憶し、現実の梅里中においてその方角に居た生徒たちをリストアップして、重複する名前を抽出した。
結果、ある生徒が最もシアン・パイルである可能性が高いと推測するに判った。だが、それは決して確たる証拠ではない。あれほど高密度の人間がひしめいている場所で、直線が1本では足りないのだ。
その軌道上には常に数十人もの生徒が居るのだからな。...ハルユキ君、私が君にしてほしいのは、次の私への襲撃を自動観戦し、シアン・パイルを示すギャラリー用カーソルの方向を記憶する事なんだ』
『カーソルが...2本、あれば...』
呆然と呟いたハルユキに向かって、黒雪姫は尚も硬い表情のまま頷いた。
『そう。2本あれば、その交差する座標に1点に絞り込める。そして、その場所にこの生徒が居れば...文句なしに確定する。シアン・パイルの正体が、な』
きゅっと唇を噛み、黒雪姫はすばやく右手指を宙に走らせて、彼女だけに見える仮想デスクトップを操作した。
呼び出した1枚のファイルを、ハルユキに向かって滑らせる――その寸前、しかし、指の動きがぴたりと止まった。
『...?どうしたんです?誰なんですか、その候補っていうのは?』
掻き立てられた興味のせいで、巨大なフラッペを飲み干した直後なのにからからになってしまった喉をぐびりと動かしながら、ハルユキは身を乗り出した。
黒雪姫は尚も逡巡する様子だったが、やがて、まるで言い訳するように呟きつつファイルを弾いて寄越した。
『いいか...私がそのファイルを用意したのは、散々探し求めた梅里中3人目の加速適正者、つまり君をあのゲームコーナーで見出したのより1週間も前なんだからな』
なぜそんな断りを入れるのかまったく分からず、ハルユキは眉を寄せながらファイルを受信した。
仮想デスクトップに表示されたアイコンを、指先でためらいもせず叩く。
開いたのは、1枚の画像だった。おそらく学籍簿から流用したのであろう、バストアップの正面顔が映っている。
『...え...?あれ...?なん...で』
勢い良く切り揃えられたショートの髪。
青いヘアピン。
どこか猫っぽい大きな眼。
見覚えのある――どころではない。
母親と兎美達を除けば、世界で最も長く見てきた顔がそこにあった。
『チ...チユリ?...あいつが...バーストリンカー...?』
呟き、たっぷり5秒以上も放心してから、ハルユキは泡を食って黒雪姫に向き直った。
『いや...あり得ないですよ!あいつ、ゲームとかものっすごいヘタクソなんです。ジャンル問わずダメダメで...バーストリンカーの適正なんかあるわけないです。どんくさいし...何でも顔に出るし...その、先輩をしつこく付け狙ったりとか、そういう奴じゃないんです』
『よく知ってるんだな』
ほんの少しだけ硬さを増した声で、黒雪姫は視線を合わせずに言った。
『それは...まあ、幼馴染ですし...』
『さっき校門で彼女が接触してきた時は、私も内心驚いた。もし彼女が≪シアン・パイル≫なら、当然私が≪ブラック・ロータス≫だと知っているはずだからな。何かの作戦かと疑ったが...』
『あの、ですから、そんな腹芸みたいなこと出来るほど器用じゃないですあいつ。というか物凄い不器用で、思っていること全部顔と態度に出るんです』
ハルユキが抗弁すればするほど、なぜか両眉を鋭角に持ち上げながら、黒雪姫は一層冷ややかな声を返してくる。
『それならばむしろ、彼女こそが≪シアン・パイル≫だと考えたほうが自然とも思えるが?彼女...倉嶋君の、私に対する明確な敵意は君も見ただろう』
『いやっ、あれはその、そういうんじゃなくて、僕が先輩と、その、直結したりなんだりしたから...』
『なぜそれを彼女に怒られなきゃならないんだ?倉嶋君とはただの幼馴染なんだろう?なら、私がハルユキ君と直結しようが腕を組もうが文句を言われる義理はなかろうが』
『そ...それは...そうなんですが...』
なんでこんな流れになっちゃったんだ、と頭を抱えたい気分でハルユキはごにょごにょと口籠った。
チユリとは只の幼馴染だが、それとは別に、その――なんだ――僕は、あいつの――。
手下? 所有物? 所得占有物件?
ちょっと口に出す気にならない単語がいくつか脳裏を横切り、そのへんのニュアンスをどう説明したものかと苦悩するハルユキに、黒雪姫の容赦ない追い討ちをが浴びせられた。
『つまりあの態度はこういうことじゃないのか?倉嶋君は以前からバーストリンカーで、いずれは君を≪子≫にしようと思っていた。
なのに私が突然横から掻っ攫ってしまった。そこで、怒り心頭辛抱堪らず私に突っかかってきた。そう考えると一緒に抗議してきた君の家族も怪しいな...もしかしたら彼女達もバーストリンカーで私の首を取る為に』
バンッ!!!
黒雪姫が話している最中、ハルユキは我慢できなくなり机を思いっきり叩いた。
「いい加減にしてください!!何も知らないくせにチユリだけでなく兎美達のことも悪く言うなんて!!兎美達はそんな人間じゃありません!!分かりました!!そんなに言うなら直結して僕がアプリの有無を直接確かめます!!それだったら先輩も納得してくれますよね!!」
チユリだけじゃなく兎美達のことまでも悪く言われた事に、ハルユキはカッとなってしまい思考発声ではなく声に出して叫んでしまった。
黒雪姫は突如怒ったハルユキに驚き、固まっていた。
ハルユキは自分とチユリが住むマンションへ向かう為、店を飛び出した。
どうも、ナツ・ドラグニルです!!
9話まで書き終わった所で、6話以降投稿していない事に気づきました。
マジですみませんでした!!
てか、アクセル・ビルドの話をコピペしてるんですが、今回の話を書いている時にアクセル・ビルドでガイドカーソルを説明している時に、まさかのハルユキの台詞を書き忘れて黒雪姫が自問自答する意味の解らない会話になっていましたww
どんだけミスってんだよと思い、少し笑ってしまいました。
今回は、兎美達は一瞬しか出ず、殆どがハルユキと黒雪姫の会話だけでしたが...
それでは次回、第8話もしくはLOVE TAIL第9話でお会いしましょう!!