九話です。
「紫ちゃん。この世界の人って能力あるのかな?」
「はい。限られた人だけですけど。」
此処は、縁側。紫ちゃん家の。
お茶を飲みながら話をしている。
「紫ちゃんって能力あるの?」
これは、疑問であった。
この家は、なぜ襲われなかった?
初めてあったときあれだけの数に襲われていた。
これは、ただの予想だが…能力者は、襲われやすいんじゃないか?
こーりんは、分からないが…
「…はい。」
答えはYESだった。
「私の能力は、境界を操る程度の能力。空間の境界を操って裂け目を作ることで、離れた場所同士をつなげてしまう事が出来る能力です。しかし今の私にはそんなことは出来ません。できることは、この家にたどり着く事くらいです。」
…そういえば最初に会った時は、修行中と言っていたな。
そしてこの家が襲われない理由も、この家はこの世界の境界と言う訳か。
…グレート。
「ちょっと紫ちゃん。あっちを向いててね~」
全く何もないところを指差した。
「え?何ですか?」
紫ちゃんがそっちの方向を向いた。
その瞬間にッ!!
自分の能力の中のとある一つを全力で力を溜めて紫ちゃんの背中に触れる。
「何ですか!?狂夜さ…!?」
周りの空間が裂けた。
比喩は無い。
表現通りだ。
裂け目の両端にリボンが結ばれていて、その開けている空間の中から多数の目が覗いている。
紫ちゃんは、立ち上がった。
「これが…私の能力!?」
空間の中にある目が一斉に紫ちゃんを見る。
紫ちゃんは、少し怖がったように震えた。
俺はズズズッとお茶を飲んだ。
「紫ちゃん、操るんだ。」
俺が紫ちゃんを見て言うと、紫ちゃんは、首を縦に振った。
「閉じろ。」
紫ちゃんは、いつもと違う口調で言った。
すると裂けた空間は、元に戻った。
紫ちゃんは俺を見て聞いてきた。
「どうやって完成させたんですか!?」
「…俺の能力の一つを使い、紫ちゃんにパワーを送り込んだ。」
簡単な話だ。
紫ちゃんの話で能力を理解し、一度体験をした。
そしてイメージを送り込み、能力を開花させた。
この能力は、『戦友協力』俺の10個ある能力の中の一つ。
欠点は、人にしか使えない事と、あくまでも完成させると言う事だ。
素質がある人にも使えるが、俺が理解し、体験しなければならない。
その能力は家に入るためと言うことで、体験したしな。
「狂夜さんは…何者なんですか?」
「外から来た者ですよ?」
聞かれた質問をに返した。
「外の世界の人は、皆使えるんですか?」
外の世界怖すぎだろ…
「さぁ?使える人は、使えるんじゃない?」
まぁ…そう答えておくのが妥当かな。
その時だった何かを感じとった。
なにか…胸騒ぎが…
その瞬間だった。
外から大きな爆発音のような音がした。
かなり離れた場所から…距離的に…妖怪の山の方から…
ついでに東方に能力者だから襲われやすいなんてもんは、無いです。
境界を操る程度の能力
狂夜が、『戦友協力』と言う能力で完成させた。
空間の境界を操って裂け目を作ることで、離れた場所同士をつなげてしまう事が出来る。
この「スキマ」の中は一種の亜空間のようになっているが、紫が開いたスキマの中にはたくさんの目が見える。
これは狂夜が見た外の世界の「人間と言う生物の汚さ」と言うイメージの表れです。
勿論本家とは、違います。
では次は、妖怪の山でなにか起きたようです。
ではまた次回。