神樹勇者のヒーローアカデミア   作:ヲタ神NEO

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ヒロアカの二次創作観たら描きたくなりました。

基本的にこの作品に注力します。
他作品はモチベがあれば頑張ります。
見て下さってる方も多いので。
と言うか、私は作品を書くより設定を考える方が
向いてるのではと思っています。

書き溜めた設定集がいくらかあるのですが、
あげるので誰か書いてくれる人いませんかね?


第1話 追憶、人生の始まり

 

 

 

 

 

 

 

電車に揺られながら、私は目を閉じる

耳に付けたワイヤレスイヤホンから流れる音楽が

ゆっくりと聴こえなくなり、

過去の記憶が蘇る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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私が幼い頃、父はヒーローだった。

個性の『超パワー』も相まって

リトルオールマイトと呼ばれていた。

別に比喩的表現であって、蔑称という訳では無い。

それだけオールマイトの存在が大きすぎるという事だ。

それは置いといて、ヒーローランキングには

載ることは無かったが知る人ぞ知るヒーローだった。

さっきから「だった」と過去形なのは

“終わった”ことだからだ。

 

 

父はトップヒーローと比べると微々たるものだったが、

それでも多くの人を救い、多くの敵《ヴィラン》を

捕まえてきた。

当然、捕まえたヴィランから恨まれることもあった。

勿論、捕まえたヴィランの仲間から報復される

事も結構あったが、それを父は返り討ちにして

警察に突き出していた。

そうすると同時に恨まれる者が増えてゆく。

 

ここで父の大きな間違いがあった。

 

 

父は偽善的な事などには全力で報いていたが、

悪、つまりヴィランに関しては慈悲もなく

消し去ろうとした。

まさに『勧善懲悪』を悪くとったような感じだった。

無辜の民には良くてもヴィラン側からしたら

悪感情を抱くのは無理もない。

ここでヴィランにもある程度の愛を持っていれば、

悪感情を抱かせること無く更生する者も居ただろう。

でも、父はそれをしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ある日悲劇は起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日は休日で珍しく父も休みだったので、

自宅で家族団欒を楽しんでいた。

 

 

 

 

すると突然、玄関が爆音と共に破壊された。

 

何事かと父が様子を見ると、

そこに居たのは父が数ヶ月前に

暴行の容疑で取り押さえて、

警察に引き渡したはずのヴィランであった。

そのヴィランは背丈が2mを軽く超えて3m近い

大巨漢であった。

父もかなりの巨漢ではあるが、

ヴィランの方が一回りは大柄である。

 

「殺しに来たぜ、糞ヒーロー」

 

父は明らかに困惑し、

ヴィランは憎しみを含んだ表情をしているようだった。

異変に気付いた母が警察に連絡しようとした。

しかし、電話が繋がらない。

 

「残念だが、電話は繋がんないぜ。奥さん?」

 

ヴィランはニヒルな笑みを湛えて言う。

そして、ヴィランは父には目もくれず、地面を蹴る。

一瞬にして距離を詰め母の両手首を片手で掴み、持ち上げる。

 

「きゃあぁぁあぁあーーー」

 

母は悲痛な叫びをあげる。

其れを見た父は怒りを露わにして声を荒らげる。

 

「社会のゴミめ、今すぐ俺の妻を離せ!」

 

父は個性を発動し、ヴィランに拳を放った。

 

ヴィランは空いた手で父の拳を受ける。

普通『超パワー』で殴られた場合、

受けた側が負けるはずだ。

しかし、結果は………父が弾き飛ばされた。

弾き飛ばされた父は苦虫を噛み潰したような顔で言った。

 

「『反射』だと……確かお前の個性は『吸収』なはず」

 

「HAHAHAHAHA!」

 

しかし、ヴィランは笑っている。

 

その様子を隠れながら見ていたわたしは

恐怖に怯えてはいたが

幼いながら賢いこともあり、

ヴィランの個性に当たりをつけた。

いつか、テレビの科学番組で『物体の動き』について

やっていたのを思い出す。

 

物体の力の向きを変えている。

つまりは『ベクトル変換』。

父の話している内容から察するにそういう事だろう。

わたしはそう思った。

 

次の瞬間、ヴィランは母を掴みあげた状態で

父を蹴る。父は腕をクロスにして受けた…が、

父は軽く飛ばされて壁に激突し、気絶した。

恐らくは、『反射』と共に『増幅』でも

使っていたのだろう。

 

「ハァハァ、奥さん……まだまだ若いし……」

 

ヴィランは舌なめずりし、続けた。

 

「楽しませてくれるよな?」

 

「い……いや……いや、やめ……や……」

 

ヴィランは空いてる手で母の身体を弄る。

 

「その前にぃ」

 

ヴィランは手を止め、おもむろに母を投げ捨てる

 

「とどめ刺さないとな?」

 

気絶した父に歩み寄り、何度も蹴る。

自らの蹴りによる衝撃を『増幅』させ、

何度も『反射』する事で、数回の蹴りで父の全身は

握り潰したトマトのように、

中身を撒き散らしながら潰れた。

 

「アハハ、最高だなぁ、おい

あんなに偉そうだったヒーローがミンチだぜぇ」

 

「あ……あな……あなた、なんで……」

 

ヴィランは醜悪な目を母に向ける。

 

「次はあんただ、たのしもうぜぇ?」

 

「あ……いや……………」

 

ヴィランは倒れてる母に飛び付き、

服を破き、身体中を舐め回す。

 

「い……や……たす、け……て……」

 

そんな状況なのに、わたしは動けない。

助けたいのに身体が動かない。

 

そんな時、家の中の温度が一気に上がった。

よく見ると、母の穴という穴から煙が吹き出している。

主に無数にある毛穴から出ている。

ヴィランは訝しんだ。

 

「ああ?」

 

次の瞬間、母が弾け飛んだ。

赤いものを周囲に撒き散らしながら。

まるで水風船がさらに圧を加え続けて、割れるように。

ドアの隙間から見ていたわたしの顔に

母の赤い液体がかかる。

 

「チッ、折角人妻で楽しめると思ったのによ」

 

さっきの母の個性『操炎』による圧縮爆発は、

かなりの威力があったはずだ。

それなのにヴィランは傷の一つも付いていなかった。

至近距離で受けたのにも関わらず。

 

「そういえば、娘がいたよな?

幼すぎるとは思うが、まあ、便器位にはなるだろうよ

狭すぎて、すぐ果てるとは思うが

孕まねぇし好きなだけヤレるか」

 

さっきの悪意がわたしに向かってきた。

逃げないと。

そう思った瞬間、空気の流れが変わった。

 

「見つけたぜ。そこに隠れてたのか?」

 

とてつもない悪意が迫っている。

ゆっくりと、わたしの隠れてるドアのところに。

 

そんな時、わたしの頭に声が響く。

 

『今更、遅いかもしれない。

だが、お前だけは生きろ!』

 

次は頭に映像が流れた。

そのには胸に花の絵が描かれた烏が映し出される。

 

『我々の力を授ける。

約三百年の力で悪を討ち滅ぼすんだ!

我々が紡いだ想いを受け取ってくれ!

お前が新たな«勇者»だ!』

 

その言葉が発せられた瞬間、

場面が切り替わった。

 

そこにはピンク色の装束を纏い、

白く無機質な体を持つ敵を拳を振るい倒す少女か映し出された。

 

『勇者パーンチ!』

 

わたしはそれを見て疑問を口にした。

 

(なんで戦えるの?)

 

少女はわたしに振り向き笑顔を見せて、答えた。

 

『嫌なんだ。誰かが傷付くこと。

辛い思いをすること。

だからね、私は皆を助けるために戦うんだ!』

 

わたしは息を飲んだ。

そんな、残酷な事があるのか?そう思った。

他を救うために自らを犠牲にする。

 

(それじゃ、まるで……)

 

『ううん、違うよ。

残酷なんかじゃない。私はとても幸せだよ。

友達がいて、家族がいて、街の人達がいて、

そして一緒に戦う仲間がいて。

皆と楽しく過ごせるのが私の幸せ。

一緒にうどん食べたり、部室で次の演劇の準備したり、

迷子の猫を探したり、東郷さんのぼた餅を食べたり、

勇者部の皆で他愛のないおしゃべりをしたり、

小さくても、そんな幸せな時間をすごせたの。

そんな時間を護れるなら、

私はどんな相手でも立ち向かえる。

だから、私の力を使って。

あなたの幸せのために。

今はもう取り戻せないかもしれない。

でも、これからの幸せのために。

私に……ううん、私たちにあなたの幸せを護らせて!』

 

映像はそこで止まった。

その瞬間、私の全身を光が包む。

さっきまで着ていた服は先程の少女の装束に変わり、

髪色や髪型も先程の少女のものへと変わる。

周りには桜の花びらが舞っていた。

さっきの少女の話はとても永く感じられたが、

ヴィランはまだドアを開けていない。

それは先程の事が一瞬だった事を意味する。

手に付いてる手甲を握り、拳同士を打ち付ける。

すると、さっきまでの恐怖が嘘かのように消えていた。

 

そして、ドアが開かれた。

そこにはヴィランが立っていた。

ヴィランは舌なめずりしながら、わたしを見下ろす。

 

「俺を楽しませてくれよォ?」

 

あの烏と少女が居なければ

わたしはここで物のように穢されて、辱められて、

嬲られて、壊されて、殺されていたかもしれない。

 

しかし、今は託された力が……想いがある。

 

わたしは腰を低く下ろし床を踏みしめ構えた。

そして、床を蹴り上げ、

一瞬でヴィランとの距離を詰め、拳を頭の後ろまで引く。

 

(わたしは、皆の笑顔のために……戦う!)

 

「勇者、パーンチ!!!!!」

 

その言葉と同時に拳を突き出し、

今のわたしが出せる全てを込めた。

 

ヴィランはその圧倒的な力に耐えられず吹き飛び、

家の壁に激突。

そして、塀に当たった所で止まり気絶した。

 

わたしはそのまま着地をした。

息は切れ、突き出した拳が硬直して動かなかった。

 

「……わ、わたしは……皆を、助けるために、

ヒーローに……«勇者»になる!

……もう、誰も…悲しまない様に……」

 

そして、わたしは糸の切れた人形のようにその場に倒れた。

倒れた瞬間誰かに支えられた気がした。

しかし、すぐに意識を手放した。

 

『私たちがお前を一生護る。

だから、今はゆっくりと眠れ。

新たな勇者«結城美友»

お前を苦しめるものは何もない。』

 

 

結城美友、4歳。大切なものを失ったが、

生きる意味を持って進み出す。

 

 

 

その後、騒ぎを聞いた近所の人達によって

通報を受けた警察やヒーローが到着。

ヴィランは連行された。

そこに倒れていたわたしは保護され、

しばらく入院してから児童養護施設に引き取られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はゆっくりと目を開ける。

 

今日は2月26日。

日本屈指の名門、雄英高校の一般入試当日。

この日のために私は勉強と身体能力の強化を続けてきた。

電車は雄英高校の最寄り駅に止まり、そこで私は降りた。

そして、歩いて向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヴィランが一方通行?
そんなわけないです。

主人公賢すぎて可笑しい?
気の所為です。
歳の割に賢いだけです。

ヴィランの発言がR-18に引っかかりませんように(-人-)
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