遊戯王GXアフター幻魔を統べるもの〜金髪爆乳お姉さんハモンとショタの日常〜 作:kiakia
地面が揺れ、窓ガラスにヒビが入り、警報音が鳴り響く。生徒達はシェルターに不安を抱きつつも急いでその中へと逃げ込み、教師とマスターとしての責務を果たすために。二人の小柄な人影は廊下を走りぬける。そんな
そんな異常事態を引き起こした火種は余りにも単純なもの。しかし導火線についた火は時間と共にどんどん広がっていく。事の発端はつい数十分前まで遡る。
白瀬美兎。オベリスクブルー初等部にて優秀な成績で入学を行うも、その見た目とは似つかわない不良の様な言動から周囲との関係構築を拒絶した三幻魔の一角たるラビエルの転生体の少女はカバンにいくつかの本を詰め込み唯一の友人である才賀の元に向かっていた。
正確には彼女は少年との関係を腐れ縁、向こうから一方的に話しかけてくるだけと友人である事を公言するのは間違いなく拒絶するだろうとはいえ、周囲からは不良少女の唯一の友人。もしくは哀れなパシリだと才賀が思われているのは事実であるのだがそんな事など露知らずに彼女は舌打ちをしながら廊下を歩いていく。
「ったく…あのバカ。せっかく本を用意してやったのによ…」
長いポニーテールを揺らしつつ、彼女はぶつくさと文句を口ずさむ。自身の極めて特殊な出自だけではなく本人の気質的にも面倒だから周囲との関係構築を拒絶しているラビエルであるが、同時に彼女は読書家であり所謂本の虫であった。
故に暇さえあれば図書室に入り浸り本を読んでいるのだが、ある日偶然読んでいた本がどうやら才賀の興味を煽るものだったらしく、読み終えれば是非貸して欲しいと彼女に頼み込んでいたのだ。
だからこそ彼女も放課後に彼に本を渡そうとしたのだが、いつも彼が通る道でいくら待っても彼の姿は見えない。実際に才賀は、宇里亜により部屋に呼び出されているが為に入れ違ったのが原因ではあるが、明日渡すのも面倒だとラビエルは痺れを切らして彼の部屋に向かう事を決意したのであった。
「そういや、アイツの部屋に行くのはこれが初めてか…」
いつもは教室や図書室にて休暇を除けば毎日のように顔を突き合わせている少年の部屋に行く事は彼女がこれが初めてだ。義理とはいえ自身を育ててくれた父親を除けば異性の部屋に訪れるという行為に若干の緊張と期待を抱く。
とは言え、彼女の中で才賀は男ではなくただのクラスメイトだ。それも子供である10歳児同士が部屋を行き来するなんてやましい事でも、珍しいものでもなく、なにより自身は人間ではなく精霊界や人間界にて恐れられている幻魔の転生体なのだからと一瞬浮かんだ緊張感を首を横にふって吹き飛ばす。
恋愛感情を抱いている訳でもなければ、そもそも才賀が自分を女として見ていない事は彼女自身が一番理解している。そう、緊張する必要なんて何一つない。 だと言うのに何故か、もどかしい気持ちを抱えながらラビエルは才賀の部屋の前に到着すると、扉越しにノックをするが返事はない。
(ちっ……留守か?ってあのバカ鍵かけてねぇのかよ……)
普段から不用心な才賀に呆れると同時に彼女は扉を開けて部屋の中に入る。そこで見た光景は、
「はーい❤️マスター❤️お帰りなさ…」
ハモンがいた。
ラビエルと同じく三幻魔である降雷皇ハモンがそこにはいた。
そんな彼女が自身のマスターであるあの少年への好意を爆発させながら下着一つ身につけないバスローブ姿で、それはもう媚びっ媚びの甘い声を出しつつベッドの上で待ち構えていたのだ。
一瞬の沈黙はまさに世界そのものが沈黙したと錯覚させる程に長く感じられる。媚びた表情のまま豊満な胸を寄せ上げ、明らかに手慣れている様子で媚びていたハモンの姿にラビエルは思わず固まってしまう。
一方のハモンはと言うと、完全に硬直していた。媚びた表情のままマスターではなく知人。それも人間に例えるのなら姉妹だとかそういった関係であろう少女に見られた事でハモンは全身の血の気が引いていく感覚を覚える。
「おっ…おま……!!」
「……見なかった事にしませんか?ラビエル?」
ふぅと何事もなかったかの様に、ハモンは明らかな作り笑いを浮かべると何事もなかったかの様にニコニコと笑みを見せる。しかし、それで誤魔化す事ができる程にラビエルは甘くはない訳で。
「何やってんだぁ!?この痴女がぁぁぁぁぁ!!!!!!」
あの時程、オベリスクブルーの部屋の壁が防音仕様である事に感謝する日はなかったですと後にハモンはマスターにそう語るのであった。
それから後の事は語るまでもないだろう。当初はハモンがラビエルを宥めようとするも、普段から自身のマスターとどの様な行為に及んでいるのかを知ったラビエルは自身の覇気を手に秘めながら痴女だのなんだのと罵声を浴びせさせ、平気な顔をしていたハモンも。
「全く……しつこいですね。別に貴方はマスターの彼女でも何でもないでしょうに」
その一言でついにブチ切れたラビエルは、もはやデュエルモンスターズすら介さずに己の拳のみでハモンを叩き潰そうと襲い掛かり、それに対してハモンもまたカードに頼らずに自らの力だけで迎え撃つ。
「血の気の多さは幻魔一ですね。まぁ私はマスターといっつもイチャイチャしてますけどね。毎日とってもあの方は優しくしてくださって…♡いっつも二人でお風呂に入って……♡ふふっ♡今朝なんて寝ぼけて私の胸を…♡あの時のマスターは本当に可愛かったんですよぉ……♡」
「テメェ……!マジぶっ殺す……!」
互いに全力全開の力を込めての殴り合い。肉体言語による会話を行いつつもハモンは余裕綽々だ。ラビエル自身も何故ハモンにこれ程までに顔を真っ赤にして激怒しているのか本人にすら理解出来ず、それでも覇気を纏った拳をぶつけようと試みる。
「はぁ!?あたしだって毎日アイツと隣の席に座って授業受けて休み時間は一緒に過ごしとるわ!!なんなら平日はテメェより一緒にいる時間は長いだろうなぁ!ああん!?」
「はぁ?なんですってぇ……!?」
それまで淡々と怒りのままに振り下ろされていた拳を避け続けながら煽っていたハモンはその一言で一瞬で激昂すると全身に電気をバチバチと走らせつつ決して自身のマスターの前ではしないであろう顔つきになると、ラビエル同様に手に雷撃を纏わせる。
ラビエルにとっては何気ない言動であった様だが、内心この大人びた姿故に、留学生の地位を会得しても当然マスターと共に同じクラスで過ごす事は許されずに、内心その事をかなり気にしていたのだ。正にハモンの感情の万能地雷グレイモアを的確に踏み潰したラビエルにハモンも容赦はしないとばかりに攻撃の手を強める。
「貴女こそマスターと一緒の時間が多いとか言っていますが、それならマスターと一緒にお風呂に入った事はあるんですか!?ありませんよね?そんな事したらマスターの大切な○○ん○んが汚れてしまいますからねぇ!?」
「10歳児相手に何を想像しているんだよお前はよぉ!!」
互いの力を込められた拳がぶつかり合う。その衝撃で周囲の家具や窓ガラスは闘気だけでヒビが入り、天井からは埃が落ちてくる始末。人間の姿をしていたとしてもその力は微塵も弱体化しておらず、寧ろ穏やかな海が荒れ狂う程の大嵐の如く激しい争いを繰り広げる二人に、遂には部屋全体が軋み始める。
それは数十年前、影丸理事長が彼女達を召喚した時のそれより遥かに酷い状況と言えるだろう。痴情のもつれになる本格的な幻魔達のぶつかり合いは下手をするとこのデュエルアカデミアを崩壊させかねない程に苛烈を極めていたのだ。
「そこまでよ!!」
「ハモン!ラビちゃん!?」
雷撃と覇気を纏った拳をぶつかり合うこと数刻。やがて違反に気がついたハモンのマスターである少年、才賀と三幻魔最後の一人であるウリアは目の前の惨状に頬を引きつかせる。部屋の中の物は衝撃によって散乱しており、窓ガラスはこの部屋どころかこのフロアにある物全て割れている有様だ。
そして何よりも恐ろしい事に、頭に血が登った二人は完全に周りの方などお構いなく拳の応酬を止める気配がない。互いに殺すつもりはなく、あくまで「ワカらせる為」の力と力のぶつかり合い。だが一発でも相手にクリーンヒットすれば骨の数本は砕けるであろう一撃を放ち続ける二人の少女の姿に流石のウリアも止めに入るしかなかった。
「一体何があったの!?」
「「コイツが悪い!」」
しかし、ハモンとラビエルは揃ってお互いを指差すと即座に責任の擦り付けを行う。
「元はと言えば貴女のせいでしょう!?」
「はぁ!?先に挑発してきたのはテメェだろ!?」
バチバチと全身に電気を纏わせるハモンと闘気を纏わせたラビエルは互いを睨むと再び殴り合おうとするも、今度は間に割って入ったウリアは二人の拳を手首を掴む事で必死になって止めて見せる。その姿を見て才賀は例え小柄であっても彼女もまた三幻魔の一角である事を思い出すのであった。
「落ち着いて!とにかく冷静になりなさい!」
「ぐっ……!離してくださいウリア……!」
「……チッ」
「……いい加減にしなさい!」
どうにか落ち着かせようとするも、ハモンとラビエルは一向に引く様子はない。そこで業を煮やしたウリアは手首を掴む力を更に強めると、そのまま二人の腕を捻って関節技を決め込む。全身に駆け巡る痛みと手から放たれる熱さに苦痛にハモンとラビエルは悲鳴を上げる。
「痛っ……!」
「いっ!?」
「あのさぁ!?アンタら何ヤってんのよ!?ここアカデミアなんだよ!?もし二人が暴れたら!一人でも生徒の子に怪我でもさせたらここにいられなくなるんだよ!?」
幻魔としてではなく教師として。最も早くこの世界に転生し、人として生きていく事を決めた彼女は馬鹿な真似をしようとする同胞二人に説教をする。幻魔は過去に利用され、その力で人々を苦しめた。だがもし自身の意思で人を傷つけてしまえばそれは過去に罪を犯した罪人達と変わらない。
寧ろ自身の意思で人々を苦しめてしまえばもはや最後の一線を容易く超えてしまうだろう。もしそうなれば……この世界で彼女達が生きていく事は許されない。ありとあらゆる障害が三幻魔を正義の名のもとに排除しようとする事は明白なのだから。
この世界は精霊界の様な弱肉強食の世界ではなく、常識やルールが存在しそれに従って生きる事を強要される場所。故に一度過ちを犯せば、それがたとえ故意ではないにしろ、幻魔という存在は二度と人の社会に溶け込めない。あくまで自分達は異物である事を痛感していたウリアは二人に対して警告する。
自分達はバケモノであってはいけないと、人間社会に溶け込む為には幻魔である事を隠し通し、決して人を傷つけてはいけないと。そして、私利私欲ではなく心から幻魔の事を大切にしてくれている一人の少年の事を思い出せと。
これがいつもの冷静なハモンとラビエルであれば、頭に血が登っていない二人であればその言葉の意味を理解してくれる筈だった。もしくは決闘者として決闘で決着をつけるという道も存在しただろう。
しかし不幸であったのはハモンはカードの精霊でありながら決闘には左程興味を持たずにアカデミアから与えられたサンプルデッキとデュエルディスクを物置に押し込んでいた事、二人が闘争本能が昂り冷静になる為にはもう少し時間が必要だった事。
「わかりましたから、ラビエルに一発かませば満足ですし貴方は少し黙って見ていてください。小さい体でちょろちょろ妨害されると邪魔なんですよウリア!」
「そうだぞこのチビ!!テメェは黙って引っ込んでいろ!!」
そして、ハモンとラビエルの二人は互いの顔を見合わせると「お前がどけ」「いや貴女こそ」と再び喧嘩を始めようとする。だがその瞬間ウリアの周囲にメラメラと燃える炎がオーラの様に浮かび上がる。
「そう、わかったわ……。ならもういいよ……」
ウリアの瞳孔が大きく開くと同時に彼女の周囲の空気が変わる。まるで空間そのものが歪んだかの様に、彼女の周囲からは陽炎が発生し、その光景を見た才賀はゴクリと息を飲み絶句する。
彼女は笑っていた。しかしその笑顔は普段浮かべるような穏やかなものではなく、怒りと殺意が込められた獰猛な微笑み。後ろから漏れ出た炎はやがて赤色の龍の形へと変わり、彼女を守る様に宙を舞うその姿はまさに彼女が例え小柄であっても三幻魔の一角である事を示しているだろう。
ハモンにとっての心の地雷がマスターと学園生活を送ることが出来ない事ならば、宇里亜にとっての地雷はその身長だ。20歳を超えても小学生並の身長しかない彼女はその事を強く気にしており、何も知らないで小学生扱いをしてくる輩には免許証を見せて証明する羽目になっていた。
そんな時にハモンだけでは無く、肉体年齢が10歳であるのに自身よりも頭一つは身長に差があるラビエルにすらチビと罵られる。これは彼女にしてみれば我慢ならない出来事であり、ウリアは怒りのボルテージを上げていく。
「もう、わかったよ……優等生君ちょっと下がっていてね。このアホ二人は火炎地獄で1000回焼いてあげないと話が通じないらしいから…!」
バチバチと電撃を周囲に轟かせるハモン。
圧倒的な闘気で窓にヒビをつけながら睨みつけるラビエルは。
そして、メラメラと熱気を放つウリアは正に一触即発。全ての幻魔がこの部屋に集い、共通の想いを胸に秘める。
さっさと切り上げなければならないのは理解した。しかし、この馬鹿共に一発入れなければ気が済まない。
ハモンとラビエル、二人の幻魔は視線をぶつけ合うと互いに構えを取り、ウリアとまたここが才賀の自室である事を忘れて次の瞬間に動き出そうとしていた。
(こ、こんな時…こんな時先生が言ってたのは!!)
こんな状態でも気絶や逃げ出す事もせずに三人を止めようと足掻く才賀はある意味では大物だろう。焦った様子でデュエルディスクを展開させるとあらかじめ用意をしていたカードを3枚発動させる。
それは直前にウリアが……教師である宇里亜が冷静であった時に、万が一の手段として彼に伝えていた対象法の一つであった。
『いい優等生君?アタシ達はこうして受肉はしてるけどカードの精霊。つまりデュエルディスクから放たれる効果には嫌でも受けてしまうし抵抗できないの。例えば今アタシに『洗脳-ブレインコントロール-』を使えば短期間だけど無抵抗に洗脳されちゃうし、『サンダーボルト』を喰らえば死にはしないけど激痛で一時的に動けなくなるわ』
ラビエルよりも何年も前にこの世界で生きてきた彼女は自身の身体で何ができるのか、もしくは何をされれば過去に自分達を悪用した決闘者達に好き放題されないのかという事への研究に余念がなかった様子だ。
『だからアタシのデュエルディスクには常に『マジックジャマー』や『洗脳解除』、『盗賊の七つ道具』と言ったカードが入って、不意打ち気味に悪意ある相手に発動されても無効化できる様にはしてるわ。という事で貴方にはこのカードを先に渡しとく』
廊下を走りながら彼女は懐から3枚のカードを受け渡す。
『自分に使って色々と大変なことになったし、多分このカードならハモン達を止められると思う……もしも先生があの二人を止められなかった時はこのカードを容赦なく発動してよね!残り一つは予備として渡しとくから!』
『だ、大丈夫なんですか?このカード罠っぽいですけど幻魔に罠カードは通用しないんじゃ…』
『普段はね。そりゃ巨大化して幻魔の姿になれば通用はしないけど今の先生みたいに人間体なら通用するから!でも悪用は禁止だからね!合図があるか、先生が倒れたりした時は躊躇なく使ってね!』
結果的にはウリアが激怒してしまい合図を送る暇もなく彼女は目メラメラと炎を纏い始めたのだが、それでも彼女の残したこのカードは才賀にとって切り札となり得るものであった。
「そ、それじゃあ行くよ……!三人ともこれで落ち着いて!お願いだから!」
才賀は意を決すると3枚のカードを一斉に発動する。その瞬間、ウリアの周囲に渦巻いていた炎、ラビエルの周囲の闘気、ハモンの電撃が一斉にその姿を消失させ、室内は一瞬にして静寂に包まれる。
その光景を見て才賀は安堵の息を漏らす。揺れていた地面やカタカタと音を鳴らしていた窓もようやく落ち着きを取り戻し、才賀の額からは汗が流れ落ちる。ある意味ではかのダークネス事件以来となる大惨事を未然に防ぐ事が出来た。
後は三人の頭を冷やせば問題は全て解決だろう。後始末の為に化け物が現れたがそれをデュエルで元の世界に放逐したとでもカバーストーリーを構築すれば全てが元に戻る。最悪の事態を未然に防ぐ事が出来たと才賀は確信したのだが……。
「あっ…ちょ、優等生君…♡、だ、き、キツいからやめなさい…!わ、悪かったから…!はーっ…はっ♡…あっ!ちょっ…優等生君!こんな事ダメだよ!退学しちゃうよ!?」
ウリアはその身を拘束されて、褐色のヘソ周りが性的に露になっている。ハモンとラビエルとまた同じで何かに拘束され、ハモンは胸辺りを、ラビエルは臀部を強制的に縛られて強調されるような体勢にさせられていた。
「ま、マスター♡だ、ダメです…うぅ…おっぱいが、おっぱいが締め付けられ…んんっ…!」
「あっ!?おいてめっ…マジで殺…!今すぐやめっんおっ♡!?」
どこか淫靡な声を上げる三人の姿を見て、才賀も股間がムズムズしてしまう。あくまで不可抗力、これは宇里亜が非常時に使えと言っていたカードであり彼に卑猥な意図はなかった。
それでもハモンによって精通に既に導かれている幼い少年にとって目の前で『鎖』によって拘束され、乱れている姿は思春期になりかけの少年の性欲を刺激するには十分過ぎた。
彼が発動したカードは『デモンズ・チェーン』強制的に対象のモンスターの攻撃と効果を永続的に封じることができる強力な永続罠カードだ。痛みを与える事もなく暴走した幻魔を取り押さえる事が出来るこのカードを宇里亜が予備も含めて3枚渡していた事は結果的に功を奏した。
しかし、どうもこの『デモンズ・チェーン』は相手の効果を強制的に無効化する為に、キツく縛っているのではなく相手の力を発揮させない為の鎖であり。その為にこの鎖で縛られている最中は行動を抑制するが為に強制的に快楽を与えてしまう効果があるようだ。
現にハモンは胸の部分をギチギチに縛り上げられて、先端部分が勃起したバスローブ越しに乳首の形が浮かび上がっている。その度に彼女は甘い吐息を漏らし、表情もトロンとしており頬も赤く染まっている。ラビエルもまた幼い割にかなり大きめの臀部を強調するように『鎖』が食い込んでおり、お尻の割れ目がくっきりと見えてしまっている。
ウリアも例外ではなく、『鎖』による緊縛に加えて、先程からずっと身体を震わせており、明らかに快感に悶えていた。本来であれば予めデュエルディスクに仕込んでいるカードによって無効化されるはずの『鎖』も二人を止める為に運悪く『盗賊の七つ道具』を抜いていたが為に発動出来ず、結果として彼女達はただひたすらに『鎖』の効力を受け続ける事しかできなかった。
「ご、ごご、ごめん!?まさかこうなるって思わなくて!?」
思い切り狼狽した様子で才賀は謝り始める。しかし、彼は遅すぎた。もしも彼が謝罪をする前にデュエルディスクの電源を切っていればここで物語は終わり、平穏な毎日が戻ってきたであろう。しかし、偶然にも彼が少しの時間ためらってしまった結果、卑猥な格好で縛られている三幻魔の少女達は体に眩い光に包まれていく。
「えっ…?」
「「「あっ……これは……」」」
呆気を取られる才賀を他所に三人の体から放たれた光は収束していく。全てを理解した三幻魔達は久しぶりの感覚に身を委ねつつ、深い反省と後悔に包まれる。これから起こる事は間違いなく大惨事になる。それは自分達が一番良く知っている事だ。
「マスター…本当に、本当に申し訳ございません…!」
やがてハモンは鎖に縛られつつも才賀に頭を下げながら謝罪する。その瞳からは大粒の涙が流れ落ち、頬を伝う。後悔してももう遅い、だが一時の感情に身を委ねた結果こんな事になるなんて。忠誠を捧げるマスターを傷つけかねない事象を予測した彼女は深く恥じ入る。
「あぁ……クソッ……マジ最悪……。やっちまったよ……。ははっ……何やってんだあたし…」
一方、ラビエルはというと、全身から力が抜けたのかその場に座り込み、虚ろな笑みを浮かべている。ウリアも同様にその場で力を抜けば、ハモンに代わって彼に忠告する。
「ごめんね、優等生君……出来る限り君達を傷つけない様にこっちも頑張るけど…出来れば今すぐ逃げて。そしてアカデミアの卒業生の実力者を呼んで欲しいかなぁ…はぁ…もう教師失格だな、せんせー…」
「えっ、えっ!?何が起きるんですか!?」
「それは『我がこの世界に召喚されるという事だ』
ウリアの言葉を遮る様にして、空間全体に響く様な声が響き渡る。同時に最賀の目の前には巨大な魔法陣が展開されていく。
「先生!?ラビちゃん!?ハモン…ハモン!!!」
決死の覚悟で才賀は拘束された三人の元へ駆け寄るが、次の瞬間には彼の視界は暗転した。
「んっ……」
暗闇の中で目を覚ました才賀は自分がどこにいるか分からない状況で、とりあえず身動きが取れない状態で周囲を見渡す。目を開けても目を閉じても視界は暗闇に包まれる。もしやこれが死後の世界では?と一瞬怖い想像をしてしまったが、それは顔面を覆う柔らかな感触によって否定される。
どうやら才賀は、うつ伏せの状態で寝そべっているようだ。柔らかい何かに顔を埋めて、背中には暖かい人肌の温もりを感じる。一体自分はどうなったのだろうか?そんな疑問を抱きながらも、声を上げようとすると聞いた事もない女性の声が耳に届く。
『ようやく目覚めたか…全く、脆弱な人間風情がよくも我を呼び出したものだ……いや?今回は偶然かな?』
聞き覚えのない、それでいて威厳に満ちた声色をした女性の言葉を耳に入れると同時に、自分の置かれている状況を把握すべく意識を覚醒させる。現在自分は声の主に膝枕をされている状態であり、慌てて身を起こそうとするが抑えられている為か動けなかった。
「そ、そうだ!?ハモンは!?ハモン達はどこに!?」
『落ち着け人間。我が存在する限りハモンは無事だ。全く我の膝乳枕が不満なのか?その体勢でいいからよく聞け』
尊大で威厳のある口調ではあるが、不思議と不快感はなく、むしろ聞いてて心地よいぐらいであった。しかし、それよりも気になったのは『我が存在する限り』という言葉である。まるで彼女達は既にいないかのような言い回しに、才賀は不安を覚えるがそんな少年に気怠げな声で説明を行う。
『現在ハモン、ウリア、ラビエルの3人は我に取り込まれている。幻魔同士がその力を奮い、デュエルエナジーが無尽蔵に溜まってしまい。そして、あの鎖によって密着された状態となり、偶然にも発動条件を満たしてしまったようだな。全く……とある人間は決闘者同士のデュエルによってエネルギーを貯めていたが、こうして幻魔同士を昂らせあった方が手っ取り早かったとは皮肉なものか…』
乳枕によって隠された才賀の頭をゆっくりと抜け出させると、そこには一人の美少女が存在していた。
褐色の肌は艶めかしさを醸し出し、黒髪のロングヘアーを腰まで伸ばし、胸元は豊満な谷間を晒しており、お尻は安産型で肉付きの良い太ももが露わになっており、黒い下着がチラリと見える。その極上の肉体の持ち主はよく見れば才賀と年齢がさほど変わらない小学生の容姿をしていた。
極上の乳肉で顔を隠され、子供離れしているムチムチとした太ももを後頭部に押し当てられた彼は呆然としつつも、その身体の虜になっていなかったのは間違いなく幻魔達の行方を気にしていたからだろう。何よりも目の前の少女は……何処か3人の雰囲気をそれぞれ感じさせるものであったのだ。
「貴方は…いったい…」
『怯える事はない……矮小たる人間よ。とはいえその様子では話に集中も出来ぬか…くくっ、我の中でハモンが必死に身体の制御を取り戻そうとしているのも理解出来る。さて、それでは自己紹介も兼ねて戯れと参ろうか…』
どこまでも尊大に、どこまでも不敵な態度で少女は告げると、自らの名を高らかに宣言する。
『我の名は混沌幻魔アーミタイル……三幻魔の融合体であり、幾度となく世界を滅ぼしかけた邪悪なる闇の集合体よ』
地上に放たれる時、世界は魔に包まれ、混沌が全てを覆い、人々に巣食う闇が解放され、やがて世界は破滅し、無へと帰する。
虚無を司る力の化身が今ここに、デュエルアカデミアに降臨したのであった。
Q幻魔の皆さん喧嘩っ早くない?
Aハモンはマスターが大好きですが根っこはかなり苛烈な性格。ラビエルは頭に完全に血が上っていますが基本脳筋。そしてウリアは心の中の地雷を思い切り踏まれた結果、三幻魔は争う事に。これでも力をセーブしているとはいえ本気でぶつかり合えば巻き込まれたマスターは最悪死んでいました。
Qアーミタイルの出現条件
A三幻魔が共通の思考となり、デュエルエナジーが溜まり、何よりも密着するという事がアーミタイルの出現条件ですが短期間の内に本来では滅多に揃う事もない三つの条件が固まってしまった結果アーミタイルは顕現する事に。
Qアーミタイルの見た目
Aウリアちゃんの背を少し伸ばして黒髪爆乳ポニテにしてデカ尻にしたような雰囲気。スタイル関しては完全にハモンを引き継いでいますが尻に関してはラビエルの面影も。ラビちゃんのデカ尻設定が殆ど書かれていませんのでいずれは書きたいです。
Qデュエルは?
A確実にあと一回はするので安心して下さい。最も一つだけ言えるのはハモンは完全にマスターの下僕である事を望んでいるが為にデュエルする可能性は今の所はありませんが。
Qデモンズチェーンってなんなの?
Aこのお話の元ネタとなって原作ダイスがデモンズチェーンが無効化=快楽攻めによる無力化という事になっており、その結果三幻魔は才賀の前で痴態を晒す事になるのでした。しかし、冷静に考えればこの理論では創世神だろうが古代機械だろうが捕食植物だろうがデモチェを喰らえば凄い絵面になりそうです。
次回はそんなアーミタイルとの会話。果たしてアーミタイルはハモンのマスターである少年に何を望むのか……
デュエル回は
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もう少しだけ見てみたい
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ラブコメメインでイチャラブ優先