遊戯王GXアフター幻魔を統べるもの〜金髪爆乳お姉さんハモンとショタの日常〜   作:kiakia

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第三話 ハモンとイチャイチャ生活を送る為には?

 

 

 クロノス教諭専用の教頭室に、突如として現れたハモンと名乗る美女は、自己紹介を済ませると一瞬の内に破顔させてマスターである少年、才賀直にべったりと抱き着いた。

 

 突然の事にクロノス教諭が呆然と見つめていると、彼女はまるで恋する乙女の様に瞳を潤ませながらすり寄っていく。その姿にクロノス教諭は絶句するしかない。果たして目を疑うが、これがあの世界を滅ぼす力を秘めていると称された三幻魔の一角の姿なのだろうか?

 

 

 威圧感のカケラもないハモンは人前である事を気にせずマスターに抱き着くと、うっとりとした表情を浮かべて甘えるように体を預けていく。

 

 

「マスター♡改めてクロノス教諭との決闘の勝利おめでとうございます♡ご褒美は何が良いですか?ハグですか?添い寝ですか?お風呂でお背中を流せば良いのでしょうか?」

 

「ハ、ハモン!先生の前だから控えて!人間界だと学校でそういう事しちゃダメなんだよ?」

 

 

 赤面しつつ才賀が諭すように答えるとハモンは渋々と言った様子で少年から離れる。クロノス教諭からすれば普段この二人がどんな日常を送っているのかを教師として注意すべきだろうか?と少し悩んだのだが、そうこうしている内にようやくマスターとのいちゃつきを終えた金髪の美女はクロノス教諭の方へと向き直る。

 

「それでは要件を終わらせましょうか…クロノス教諭。貴方も私について問い詰めたい事や恨み節などは幾らでもあると思いますが……マスター、申し訳ございません。少しの間クロノス教諭と二人きりでお話をしても宜しいでしょうか?」

 

 すると、少年は心配そうな表情を浮かべてハモンに問いかける。

 

 

「ハモン、やっぱり僕も同伴した方が……」

 

「大丈夫ですよマスター。ご心配なさらずともクロノス教諭は私を脅迫する事や貶める事をするような方でない事は知っていますから、ですが交渉が決裂した際は……貴方様にご迷惑をお掛けする事になりますが……」

 

 

 ハモンは先程までの甘々な雰囲気を漂わせつつも少しだけ罪悪感を秘めた目で見つめるが、ハモンのマスターは優しい表情で彼女の手を握るとハッキリと答える。

 

 

「僕は、ハモンとずっと一緒だって決めたんだ。どんな結果に終わってもハモンを信じてるよ」

 

「あぁ……♡マスター……私も、貴方の傍を離れるつもりはありません。これから先も永遠に……それでは少しだけお待ち下さいませ♡」

 

「うん。それではクロノス教諭。少しだけ失礼します……!」

 

 

 

 そういいつつ才賀直は一礼すると部屋を出ていき、残されたクロノス教諭とハモンは視線を交わす。クロノス教諭も口を挟まない程の関係を見せつけていた彼女であるがマスターがいなくなった途端、甘々な雰囲気は霧散し、理知的な表情を取り戻すと静かに頭を下げた。

 

 

「まずはお詫びを申し上げましょう。数十年前アカデミアを混乱に陥れた事、そしてユベルの尖兵として貴方の大切な生徒達を傷つけた事を謝罪させて頂きます。最も後者は貴方はデュエルゾンビになっていましたので記憶には残っていないとは思いますが」

 

「……マンマミーア……トリックやドッキリではナーク。シニョーラは本当にあのハモン、ナノーネ?」

 

「えぇ。正真正銘三幻魔のオリジナルのハモンです。訳あってこの姿をしていますが……あの時と違い、私個人としては問題行動を起こすつもりは一切ございません。と言っても……過去に暴れた、私の言葉に説得力なんて皆無だと思いますが」

 

 

 自嘲するように口を開くハモン。その言葉を聞いたクロノス教諭はホッと胸を撫で下ろす。あの三幻魔を相手に自分がどれだけ抵抗できるのか、仮に戦ったとしても自身が犠牲になるだけならまだしも、他の生徒にも被害が及ぶかもしれないと言う事を危惧していたのだから。

 

 

「取り敢えずは安心しターノ……ほ、本当に悪さをする予定はないノーネ?」

 

「ええっ。私はあのお方に全てを尽くす事に幸福を感じていますので、ただし、もしマスターの御身に危険を及ぼすようなら……例えば無理矢理ハモンを寄越せと他の生徒がマスターに手出しをするのであれば、その様なクズは八つ裂きにした上で焼き尽くして差し上げる所存ですが」

 

 

 そう告げるハモンの目はゾッとする程冷たい光を帯びており、獰猛に獲物を屠る事を望むその目は緑色から血の様な真っ赤な色に変色しており、彼女が人ではなくカードの精霊である事を嫌でもクロノス教諭は感じ取れてしまう。

 

 

「ですが、マスターはお優しい方ですので例えどの様なクズが相手でも、その様な結果を望まないでしょうし、私もマスターの学園生活の妨げになるつもりはありません。ですので初犯の内は三日間程雷撃で昏倒させる程度で許して差し上げましょう」

 

 そう語るハモンは、やはり先程のマスターと会話していた時とは異なり、感情の無い機械の様に冷酷な声音で淡々と言葉を紡ぐ。

 

 だが、クロノス教諭はあえてスルーする。ここでマスターに二度も敵対行動をした場合どの様な報復をハモンが行うのか聞くのは精神衛生的にもよろしくないと判断したからだ。

 

 

(このシニョーラ、やべぇ女ナーノ……)

 

 

 狂気的なまでのマスターへの深い愛情を伺わせるハモンに対してクロノス教諭は思わず戦慄するが、彼女にハッキリと伝えるべき事は伝えておかなければならない。

 

 

 

「シニョーラ、貴女のマスターに対する想いは十分に伝わってきたノーネ。だがしかーし!肝心な貴女の目的をまだ聞いてないノーネ!」

 

 

 ビシリと指をさしながらクロノス教諭はデュエルディスクを起動させる。あの優等生、才賀直はこちらに敵対行動をとるつもりは無さそうな様子ではあるが、クロノス教諭は悪事を企てる者程、最初を猫をかぶるという事実を悲しいかな経験上痛い程に知っているのだ。

 

 

「アカデミアの生徒を守る教師の一人として納得のいく説明を聞く必要があるノーネ!シニョーラハモン!あの優等生ボーイと貴女はいったい何が目的ナノーネ!?」

 

 

 クロノス教諭の問いかけに対し、ハモンはしばらく沈黙を保つ。同時に、この教師は震えつつも、生徒の為ならば自身と差し違える覚悟である事実に内心微笑みつつも、己が仕えるべき主の事をゆっくりと語り始めるのであった。

 

 

「クロノス教諭……貴方から見てマスターと私の付き合いはどれ程の期間だと思いますか?」

 

「にゅぅ……あの距離感を見るかぎーリ!3年、いや5年は経ってると見たノーネ!」

 

 

 ハモンは静かに首を横に振る。

 

 

「一週間……私がマスターにカードとして拾われた期間は3年程経ちますが、この姿で顕現したのはたった一週間程ですね」

 

 

 彼女の言葉に思わずクロノス教諭は困惑する。先程まで目の前でイチャついていた二人の距離感は最早姉弟や恋人のそれと言っても良く、とてもではないが出会って1週間とは思えなかったからだ。そんなクロノス教諭の反応を見たハモンは静かに笑みを浮かべる。

 

 

「そう、一週間。マスターがデュエルアカデミアに入学すると知った私はそれまでカードの精霊である事を隠してきましたが、流石にオリジナルの三幻魔である私を人前で使えば、間違いなくマスターに何らかの嫌疑がかかるはずです。そう、クロノス教諭。貴方のようなあの影丸理事長の暴走や、異世界転移事件に関わった方なら尚更です」

 

 

 静かに語るハモンの言葉にクロノス教諭も一瞬だけ図星をつかれたのかバツの悪い表情を見せるが、当然でしょうとハモンは肯定した。

 

 

「私は、自分の意志では無いにしろ過去にデュエルアカデミアで大惨事を引き起こした者達の使用したカード。無理矢理人々や精霊達から生気を吸い取り暴走する様は控えめにいって……邪悪な化け物です」

 

 

 自嘲気味に語るハモンの言葉にクロノス教諭も何も反論できずにいる。確かにあの事件は彼にとっても苦々しい記憶であり、後にこの弱体化したとはいえ三幻魔のレプリカカードが一般販売されたと知った時は苦虫を噛み潰す様な気分だった。

 

 

「だからこそ、私はマスターに全てを話しました。自分は多くの人々を傷つけた化け物である事。今まで黙ってマスターのカードとして潜伏していた事。そしてこんなカードを持っていればマスターにも危害が及ぶ可能性が高くなる事も……」

 

 

 ハモンの口調から段々と感情が失われていく。それは彼女にとって一番辛く悲しい過去を思い出すが故なのかもしれない。

 

 

「ですが……マスターは……」

 

 

 そこまで言うとハモンの目からは涙が溢れ、頬を流れ落ちていく。しかし、彼女はその涙を拭うことなくただひたすらに言葉を紡いでいく。

 

 

「マスターは私の為に、涙を流して「利用されたハモンは何も悪くないじゃないか!」と言いながら抱きしめてくれたのです……もう……その時は……そのお言葉でどれだけ救われたか……」

 

 

 美しいエメラルドのような瞳を潤ませ、幻魔は涙を流す。だが、その悲哀に満ちた顔には紛れもない幸福感が浮かんでいた。クロノス教諭は無言でデュエルディスクを下ろすとハンカチを差し出そうとするが、彼女はそれを手で制し、言葉を紡ぐ。

 

 

「ありがとうございます。クロノス教諭……貴方の様な先生に学び、育てられたからこそ……あの遊城十代は私達を止められたのでしょう」

 

 

 涙を流し終えた彼女は何処か晴れ晴れと、それでいて悲しみを背負った複雑そうな笑顔をクロノス教諭に向ける。

 

 その姿はまるで聖女のようであり、彼女は心の底からあの少年の幸せを願っている事がクロノス教諭にもありありと伝わってくる。

 

 

「一週間、沢山の事を話しました。今までの事を、そしてこれからの事を。マスターは私をデッキから外すつもりも手放し、処分するつもりもない。私の過去に犯した罪を共に背負い、私は絶対に悪い事はしない。そして私と共にこのアカデミアでの生活を認めて貰うが為に一つの計画を立てたのです」

 

「……それが、私とのデュエルという訳ナノーネ?」

 

 

 

 初等部の成績優秀者は入学と同時にレクリエーションとしてアカデミアの教師と決闘をする事は広く知れ渡っている。生徒や教師も含め多くの人々が見守る中の決闘はハモンの存在をアカデミアに知らしめるという目的を果たす事に関してはこれ以上にないと言う程の絶好のチャンスであり、その目論見は成功したと言えるだろう。

 

 だからこそ才賀直は【図書館エクゾ】に近い構築であるデッキを使用した。普段のデッキではなく確実にハモンを召喚する為に無茶苦茶としか言いようがないデッキを使ったのだが、クロノス教諭はまんまと直談判や説明を願う二人の思惑にハメられたという訳だ。

 

 

「質問に答えていませんでしたね。マスターの目的はオリジナルの『降雷皇ハモン』との学園生活、及び私の名誉回復であり、その為ならばマスターはなんだってしてくれるでしょう。私を危険だからと封印しようとする人や、悪事に利用しようと言う人がいれば退学になる事も、一生私と共に逃亡生活を行う覚悟を示してくれましたが……私の望みは、ただマスターに子供らしく、楽しくアカデミアでの生活を送って欲しいだけです」

 

「ハモン……貴女は……」

 

「クロノス教諭……」

 

 

 深々とハモンは頭を下げる。彼女がその気になれば数秒で消し炭になるであろう矮小な人間に、雷の皇は万感の想いを込めて恭しく一礼する。

 

 

「クロノス教諭、お願いします。多くの人々を傷つけた化け物の言葉は信じなくても構いませんが、ただマスターの……あの日私を拾ってくださり、世界を敵に回してでも共に歩むと決意した少年の言葉だけは信じてほしい。そして願わくば、マスターと共にこのデュエルアカデミアを卒業するまでの間、共に歩む時間を認めて頂けませんか?」

 

 

 ハモンが言葉を終えると部屋には沈黙が宿り、静寂に包まれる。やがてクロノス教諭は溜息を吐くと椅子に深く腰掛け直し、静かに口を開く。

 

 

「ハモン……貴女の気持ちは良く分かったノーネ。私がその問いに答える前に一つだけ最後に質問させて貰うノーネ」

 

「なんでしょうか」

 

 

 真剣な表情でクロノス教諭を見つめるハモンに対し、クロノス教諭は三幻魔に恐れず真っ直ぐ視線を返す。そして教育者として、一人の人間としてどうしても聞かなければならない事を口にした。

 

 

 

 

 

 

「貴女は今、人間をどう思っているノーネ?」

 

 

 

 

 

 

 

 その問いにハモンは一瞬だけ目を伏せると、意を決したように再び顔を上げ、はっきりと答えた。

 

 

 

 

「どうでもいいです」

 

 

 

 

帰ってきた言葉は無関心。憎悪や殺意も、関心や好意もなく、ハモンは断言する。

 

 

 

 

 

 

「人間も、聖霊も等しくまとめて死ねばいい。私達の味わった苦しみをお前達も味わえ。憎悪や屈辱に塗れて苦しみ、汚物に塗れて屍となれ……そう、過去に思った事があるのか?といえば肯定しましょう。しかし、今はただ大好きなマスターの横で過ごしたいとしか思わない。だからもう一度答えましょう、だからもう一度答えましょう、人間なんて私にとっては最早どうでもいいのです、と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すっかり暗くなった屋外にてハモンとそのマスター才賀直は並んで歩く。もう夜と言って差し支えない時間帯の為、周囲に人影の姿は見えずに二人きり、人気のない静かな道を歩いているとハモンは、少年に手を差し出しながら期待した目で問いかける。

 

 

「その、マスター……手を握って頂けませんか?」

 

「えっ!?あ、うん…じゃ、じゃあ……」

 

 ハモンの手を握るのに躊躇しながらも才賀は彼女の手を握り、ゆっくりと歩き出す。最初は緊張していた様子だったが、ハモンにぎゅっと手を強く握られると自然と力が抜け、お互いに指を絡めるようにして手を繋ぐ形となる。互いの体温を感じつつ、初々しい恋人同士の様な二人の歩みは何処までも続いていくような錯覚を覚える程にゆっくりだ。

 

 お互いの顔を見合わせると気恥ずかしさがこみ上げてきて二人は何も喋らずに黙々と歩を進める。しかし、不思議と気まずさは無く心地よい無言の時間を楽しむ。

 

 

「ふふっ♡なんだか照れ臭いですね……いっつも一緒にお風呂に入ったり、毎晩添い寝をしたりしているのに……♡」

 

 

 その言葉に羞恥の余り才賀は吹き出してしまうが、そんな自身の何よりも愛おしいマスターを優しい目で見つめながらハモンと少年は寮への帰路につくのであった。

 

 

 

 

 

 

「全く…私も甘くなったノーネ。うぅアチチ……なんだか胃が痛くなってきたノーネ……」

 

 そんな二人の様子を屋上からクロノス教諭は見つめていた。これからやるべき事は幾らでもあるだろう、関係者各位に連絡する必要もあり、中にはあのペガサス会長や海馬社長に一言伝えなければならないのかと思うと憂鬱になってしまう。

 

 

 彼は幻魔とそのマスターの二人にアカデミアでの生活を約束した。ハモンには留学生の地位を暫定的に与え、二人で過ごせる様と便宜を図ったのだが、三幻魔の名誉回復という点に関しては難色を示したのだ。

 

 

 というのも、三幻魔やセブンスターズの暗躍に関する罪は影丸理事長が全て背負って既に鬼籍となっており、精霊界での出来事でもハモンはユベルのデッキに入ってはいたが、その事実を知る生徒はごく少数だ。

 

 つまり、名誉回復をしようがなく、これからも三幻魔は世界を破滅に導く悪魔か流通しているレアカードとしてしか見られない。彼女が悪い存在ではないと大々的に説明をすれば寧ろ悪影響しかないとクロノス教諭が説明すると、ハモンが過去に受けた心の傷を思ってかマスターである才賀は残念そうに項垂れてしまう。

 

 

「しかーし!ミスター優等生ボーイ!シニョールが決闘者であるのならまた別の方法があるノーネ!」

 

「別の、方法?」

 

 

 クロノス教諭はにっこりと微笑むと自信満々といった表情で宣言する。

 

 

「三幻魔の怖さや過去の風評を上回る活躍をシニョールが決闘者として見せつければいい、即ち!シニョール才賀が『降雷皇ハモン』を使いこなスィ!大舞台で人々にアピールによって、ヒーローになれば良いノーネ!」

 

 

 『降雷皇ハモン』は弱体化したレプリカではあるが既に世界中にレアカードとして流通している。しかし、その評価は永続魔法を3枚も墓地に送るコストの重さや耐性の無さなどもあって、プロデュエリストやコレクターから評価はロマン枠の観賞用カードという現状だ。

 

 しかし、もしもそんな扱いを受けているハモンを使いこなす事でプロデュエリストとして少年が活躍すればどうなるのだろう?一風違った効果である三幻魔を使い、その力を世間に示せば?観客からの声援を受ければ?世間の人々の多くはこう思うはずだ。

 

 

 

 

 ────カッコいいと。

 

 

 

 封印された過去のある悍ましい化け物ではなく、

人々の恐怖の象徴でもない。人々にとっての憧れや希望の存在になればいいのだと。

 

 

「クロノス、先生……」

 

「強くなるノーネ。アカデミアでシニョーラ、ハモンと共に過ごし、プロデュエリストになり、二人三脚で多くの人々を笑顔にするノーネ。それが教師として私が出せる提案の一つであり、これから先はシニョールの頑張り次第って事ナノーネ」

 

 

 

 自分以外にハモンを認めてくれる人がいた。そして未来への青写真を提示してくれた事に感動した才賀は静かに涙を流しつつも決意を秘めた表情となる。

 

 

 ハモンを認めさせる為には決闘者としての腕前を磨き、人々を魅了できる様なデュエルタクティクスを身につけなければ。そして何より大切なのは……。

 

 

「はい、僕……強くなります。ハモンと一緒に、絶対に誰にも負けない強さを身につけてみせます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 涙を拭き取り、真っ直ぐと前を向く少年。そしてその横で嬉しそうに彼を見つめる長身の美女。夜の闇を照らす様に輝く美しい月夜の下で二人の絆は遠くから見守るクロノス教諭は懐かしそうに目を細める。

 

 

 

「ふっ……昔を思い出すノーネ……あの三幻魔と心を通わせる少年か……ドロップアウトボーイ。貴方はあの二人を見て、なんて思うノーネ?」

 

 

 

 これだから教師はやめられない。クロノス教諭は過去の問題児に想いを馳せると優しく微笑み、屋上を後にして職員室へと戻っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 なお、この物語には少しだけ続きがあり、クロノス教諭のアドバイスによってハモンの名を世間一般に流通しているレプリカのハモンとは別のものに書き換えるべきだとアドバイスをしたのだが。

 

 

「そうですね……『マスターのハモン』『才賀直の下僕たるハモン』他にも『才賀ハモン』……ふふっ♡マスタァ♡私としてはどの様な名前でも構いませんが貴方との繋がりが欲しいですね♡」

 

 

 なんて言い出して一悶着があり、その結果無難に『真・降雷皇ハモン』と名付けられる事になる。

 

 

 

 

 そして、クロノス教諭は才賀直のデッキを見るとハモンが何故一枚だけしか入っていない?レプリカではあるが2枚も追加で入れるべきだと指摘すると。

 

 

 

 

「ええっ、ハモンを活躍させる為にお小遣いをはたいてレプリカのハモンを2枚デッキに入れてたんですが……何故か、何度決闘してもレプリカのハモンは一切ドローする事が出来ずに、あのハモンしか手札にきてくれないんですよね……」

 

 

 なんて苦笑しながら暴露した結果、やっぱりこの女はやばいのでは?と少し頭が痛くなるクロノス教諭であった。






・ハモンの罪
アニメGXでの影丸理事長とユベルの尖兵として働くだけではなく、それ以前から伝承を見る限り精霊界や人間界も含めて色々とやらかしている可能性あり。ですが今作ではダイスの導きとはいえ、三幻魔は基本的には意志を見せないアニメ版の描写などから三幻魔は本当に破壊や憎悪を望んでいたのか?ただ存在するだけでその体質から忌み嫌われたポケモンのダークライやアブソルのような存在ではないか?という想定によってこのお話は誕生するのでした。

 ハモンとしては自分達三幻魔を便利な野望を叶えるための道具扱いする者達全員に対する深い憎悪を、そして利用されて多くの人々を傷つけた自分達に罪悪感をもっており。

 GX本編後は完全にスレて意気消沈していた所を優しい少年に拾われた結果完全に心を虜にされ、カードの精霊としてマスターの姿に現れた時にはダイス判定によると100が結婚確定の深い愛情という上限だと言うのに本編開始から143という限界突破の愛情値に。更にどんどん上がっていきますので……


 つまり、一歩ミスすればどこぞのヤンデレの様にハモン大☆暴☆走の可能性も……



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デュエル回は

  • もう少しだけ見てみたい
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