日艦戦争   作:綾凪九尾

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前回のあらすじ
広島城攻略?


第伍戦

「榛名はここに居ますよお姉様。」

 

「榛名、そんな顔しないで。天国のお姉様が悲しむから。」

 

「お姉様方時間です。そろそろ行きましょう。」

 

妹たちは鎮守府が所有しているヘリポートへ歩き出す。そこには複数の攻撃ヘリが置かれており、それは自衛隊から奪った攻撃ヘリである。妹たちはそのヘリに乗り、戦場に向かっていく。

一方その頃…

〜横須賀鎮守府〜

「では、そちらの要求はこちらは飲みます。ですので、こちらの要求を飲んでいただいてもらったら…。」

 

「もちろんです。そのために私がここに来ているのです。英雄たちに人殺しはさせられませんからね。」

 

「言ってくださいますね。一応、口約束では信用出来ないのでこの書類にお名前を書き下さい。」

 

「ははは。もちろんです、では書かせていただきますね。横須賀鎮守府提督代理『赤城』殿。」

 

「ええ、皆さんを守るにはこうするしかないのです。そして、私が手を貸したのは金剛さんであって、時雨さんではありません。」

 

「これは確実に裏切り行為ですよ?良いんですか?」

 

「そのために自衛隊の護衛をお願いしたいんです。それと、あの方を引き取って貰って頂いて。」

 

「そのあの方とは?」

 

「それはこちらに来ていただいたら分かります。」

 

「なら、ご案内をお願いします。」

 

「加賀さんこの方をあの方の所へ。」

 

「…わかりました。」

 

〜広島城跡地(同時刻)〜

時雨は呉鎮守府ではなく、広島城跡地に陣を構えていた。

 

「あきつ丸は金剛型達を前線へ連れていき、この広島城は重巡達に守らせてるんだね。まあ、対空できるのなら文句はないかな。」

 

「失礼するぜ。」

 

「ん?どうしたんだい?摩耶。」

 

「おう。ちょっとな。」

 

「相談かな?」

 

摩耶は時雨のテントに入ると話し出した。

 

「時雨…この戦争に意味ってあると思うか?」

 

「あはは…やだな〜。提督の敵討ち仕方ないじゃないか。それとも、意味が無い戦争だと思ってるのかい?君は?」

 

「いやぁ。そう思っているわけじゃないんだがな?」

 

「君は何が言いたいのかな?」

 

「市民を殺して何になるんだ?あ?」

 

「君も金剛みたいなこと言うんだね。」

 

「あったりまえだろ。お前は何がしたいんだ?」

 

「ふふっ。ダメだよ?この周りは僕のテリトリーだからね。」

 

「チッ!」

 

テントの陰に隠れて銃を構えていたのは、鳥海だった。摩耶はその存在を気づくが、もう弾丸は鳥海の持つ銃から放たれていた。

 

「鳥海…お前…!」

 

「摩耶…時雨さんの邪魔したらダメよ。」

 

「わかってんのか!鳥海!」

 

「わかってるわよ。時雨さんなら国に対しての弔い合戦ができるって。」

 

「さすがだよ鳥海。君は僕のことを信用しているようだね。」

 

時雨も摩耶に拳銃を向ける。摩耶は弾丸が当たった脇腹を押さえながら、時雨と鳥海と話す。

 

「君のその行動は宜しくないんじゃないかな?摩耶。」

 

「時雨!何が言いてぇんだ!?」

 

「君がそうすることによって、君の姉たちに迷惑がかかるんじゃないかな?」

 

「んな事…わかってる。」

 

「そっか。鳥海捕まえて。」

 

「了解しました。」

 

鳥海は時雨の指示を受け、摩耶の手に手錠をつける。そして、時雨は「一応救護用テントに連れて行ってから、檻に入れて置いて。」と言う。鳥海は時雨のテントを出ていった。

 

「やっぱり、僕は信用されてないんだね…。」

 

時雨は独り言を言って、書類に目を通す。そして、青葉が時雨のテントに入ってくる。

 

「時雨さん。ご報告がこの青葉からありますよ〜。」

 

「うん。聞いてみるよ。」

 

「横須賀鎮守府が自衛隊に無血開城をしたらしいですよ。」

 

「なっ!?」

 

時雨の耳に入ったのは横須賀鎮守府が無血開城してから数時間後であった。時雨はすぐに横須賀鎮守府と交渉するために誰かを派遣しようとしたが、青葉から続いて報告された言葉に絶句した。

 

「横須賀鎮守府は自衛隊に守ってもらうことを条件に無血開城をしたらしいです。」

 

「くっ…!」

 

「何があったんですかね〜?」

 

「僕について行こうとしてないんだよ多分だけど。僕じゃなくて金剛の考えに賛成だったのかもね。そっか…。なら、横須賀鎮守府も敵ってことになるね。」

 

「そうなるんですかね?」

 

「なるよ。さてと、そろそろ呉強襲部隊が戦場に着くはずだけど…?」

 

そう言うと時雨は腕時計を見る。

〜ヘリ内〜

榛名がヘリコプターから、ある港町を見下ろす。そして、ボソッと独り言を言う。

 

「あれが…神戸。」

 

独り言に答えるようにあきつ丸が続けた。

 

「そうであります。ここは榛名殿の生まれ故郷でもありますからな。もちろん、自分もありますが…。」

 

「これからここが戦場になるんですか?」

 

「仕方あるまいなのですよ。」

 

「このままヘリは各部隊を下ろした後弾薬庫を襲撃してもらいます。」

 

霧島は各攻撃ヘリの操縦士に指示をして、悲しそうな顔をする。そして、近くの広場にヘリが着陸し、銃を構えた艦娘たちが降りる。そして、海から来た艦娘たちが神戸の街並みを砲撃する。観光に来ていた人達は逃げ惑い、自衛官達は避難を指示しつつ艦娘の侵略を止める。しかし、無数の砲弾は神戸の街並みに投げ込まれる。寄港している護衛艦には砲弾や艦載機の爆弾と魚雷が投げ込まれ、護衛艦達は火を噴きつつ艦載機に向けて対空砲を撃ち続ける。潜水艦は魚雷に火が回り、大爆発を起こして沈んでいく。海の艦娘たちは燃え盛る神戸の街並みを見ながら、涙を流す。ヘリコプターから来た妹達とあきつ丸は避難した民間人を探し出した。

 

「この先が避難先があるでありますよ。」

 

「了解です。各部隊は神戸の港を制圧後、こちらの捜索に参加お願いします。」

 

霧島は無線で海上の艦娘たちに指示をして、無線を切る。そして、あきつ丸は地面に神戸の地図を広げた。そして、指し棒を取り出して作戦を伝え出した。

 

「自分たちの居場所はここであります。」

 

あきつ丸は砲弾が飛び交う中、自分たちが居る東遊園地を指さす。そして、海上組が上陸する場所を確認する。

 

「霧島殿、改めて海上組の上陸地点を確認して欲しいであります。」

 

「はい。私たちが今居るのが神戸の街のほぼほぼ真ん中の東遊園地です。次に海上組の上陸地点はメリケンパークと言われる広場になります。その後、その地点を基地に京都へ進軍します。」

 

「了解であります。とりあえず、 民間人を拘束する感じで今は動くであります。」

 

「それは…意味あるんですか?榛名は大丈夫じゃありません…。」

 

「民間人を拘束すれば、自衛隊も攻めて来れなくのでありますよ。これは戦略的に最善でありますからな。とりあえず、地下を探すでありますよ。」

 

あきつ丸は100式機関短銃を肩に抱えて、瓦礫になりつつある神戸の街を歩く。比叡や榛名、霧島はあきつ丸の後ろをついて行く。少し歩いていると、神戸三宮の駅前には自衛隊が防衛線を張っていた。戦車もあり、艤装のない艦娘にはどうすることも出来ないが、海上には艤装をつけた艦娘が配置されているため、霧島はすぐにモールス信号を送り砲撃支援を要請した。

 

〜海上(メリケンパーク付近)〜

「はぁ…日本を守ったと思ったら…次は日本と戦争するなんて…不幸だわ。」

 

「山城、これは提督の弔い合戦よ。そんなことを言ってはいけないわ。」

 

海上組の旗艦は扶桑で、周りに愛宕や矢矧などが艦隊に参加していた。沖の方には翔鶴と蒼龍が艦載機を上げて周りを監視していた。扶桑と山城一段落して、神戸の街並みを見ている時に霧島からのモールス信号を受信した。

 

「山城、砲撃支援よ。」

 

「はぁ…どうしてゆっくりしてる時に支援を要請するのよ…。どこですか?扶桑姉様」

 

「東経134、北緯34よ。」

 

「えっと…?ここから1200mですか…。だいたいこれくらいですか?扶桑姉様」

 

「そうね。だいたいそれぐらいよ。行くわよ。」

 

扶桑型の姉妹の艤装から35.6cm砲が放たれた。そして1秒も経たずして、神戸三宮前に砲弾の雨が降り注いだ。その場所は戦車が爆発し、ある者は砲弾が直撃し四肢全てバラバラになったり、ある者は至近弾で脚を無くしていたりと神戸三宮前は地獄絵図になっていた。防衛線を張っていた自衛官達はほぼ全滅し、妹たちとあきつ丸は神戸三宮の地下に向かうが、シャッターを閉めており中に入ることは出来なかった。あきつ丸はカバンから爆薬を取り出し、シャッターに取り付ける。

 

「こうゆう時はこうするのが1番であります。」

 

「ところで…あきつ丸さん。」

 

「どうしたでありますか?」

 

「私たちを逃がしてくれるって本当ですか?」

 

「榛名殿…時雨殿に聞かれたら自分が殺されるので、気をつけてくださいでありますよ?」

 

「なら、ちゃんと説明してください!」

 

「仕方ないでありますな。まず、貴殿たちの姉…金剛殿でありますが…死んでないでありますよ。金剛殿は提督殿から女神を持たされているのであります。もちろん、金剛殿は知らないのでありますよ。」

 

「お姉様が生きてる…ですか?」

 

「比叡殿、その通りであります。今は生死の狭間をさまよってるはずでありますよ。」

 

「じゃあ…お姉様の死体を横須賀に送ったのは…?」

 

「実際、あれは予想外でありますよ。」

 

あきつ丸と妹たちはシャッターに爆薬を用意している時に衝撃の真実を知った。あきつ丸は顔色一つ変えずに爆薬を用意する。あきつ丸は手を停めずに金剛の話を進めていく。

 

「自分の予想が合っているのであれば…特公が動くはずでありますよ。」

 

「特公…ですか?」

 

「特別公安委員会でありますよ。」

 

「国家公安委員会とはまた違うのですか?」

 

「自分もあまり知らないでありますが…特別公安委員会の委員長はあの方らしいでありますよ。」

 

「あの方…ってどなたですか?」

 

「私もその話を聞いことがありますね。」

 

「さすが霧島殿、じゃあ霧島殿にわかりやすくお話をお願いするであります。」

 

「私もあまり知りませんが…。特公…国家特別公安委員会は委員長は日露戦争の英雄『三笠』さんです。滅多に表に出ず、ほぼほぼ周りの艦娘が動いているらしいです。あと、国家特別公安委員会は艦娘だけで結成された委員会で、第二次世界大戦後に特別高等警察が廃止された時に三笠さんがGHQに『これから出てくる艦娘たちが反乱を起こさないように見守るために結成させて欲しい。』と嘆願したらしいです。」

 

「なるほど…。」

 

「さて、説明が終わったぐらいでありますね。じゃあ、離れるでありますよ。」

 

あきつ丸らは爆薬が用意されたシャッターから離れる。そして、物陰に隠れてあきつ丸は爆薬を起爆する。シャッターは爆薬の爆発で穴が開き、あきつ丸らは銃を構えて中に入る。観光客達は悲鳴をあげる。

 

「静かにするであります。自分たちは貴殿らを殺すつもりはないであります。少しだけ耐えてもらうだけでいいでありますよ。」

 

観光客らは静かに頷き、手を挙げた。あきつ丸は銃を下ろし、京都の自衛隊司令部へ無線をする。

 

「あーあー。聞こえているでありますかー?こちらに、神戸三宮のあきつ丸でありますよー。」

 

『貴様!神戸を陥落させたのか!!』

 

「もちろんでありますよ。呉に仇すら物は全て、破壊するのが当たり前でありますよ。」

 

『待て!観光客はどうなっている!?』

 

「こちらの手の内でありますが?」

 

『ぐっ…!悪魔め…。』

 

「悪魔と言われるのは心外でありますなぁ?特に悪魔から言われるのは。」

 

『私たちが何をした!貴様らを援護してやったんだぞ!』

 

「黙れでありますよ。政府のゴミ犬共が。」

 

『貴様…!』

 

「ここを攻めれば、民間人も被害を食らうでありますよ?」

 

『我々は何も出来ずに…指を咥えとけと言うことか!!』

 

「何か出来るのなら、やってみろでありますな?」

 

あきつ丸はそう言うと、無線に拳銃を撃って無線を切る。そして、あきつ丸と霧島は扶桑達がメリケンパークに用意したテントに入る。そして、広島に陣を構えてる時雨に無線を繋げた。

 

「時雨殿、神戸を攻略したであります。」

 

『よくやったよ!これで京都に近づいたね!』

 

「奴らは何も出来ないはずでありますが…。時雨殿も神戸に来るのでありますな?」

 

『そうなるね。僕も京都入城を見てみたいからね。』

 

「民間人は拘束だけでいいでありますな?」

 

『うん。それでいいよ。』

 

時雨は机に肘をついて、話す。あきつ丸は気をつけをして話を続ける。

 

『そういえば、横須賀鎮守府が無血開城したよ。』

 

「…そうでありますか。」

 

『とりあえず、神戸市役所の旗を軍旗に変えておいてよ。神戸も陥落したと日本に知らしめるんだよ。』

 

「了解であります。」

 

あきつ丸は時雨に敬礼をして、無線を切る。あきつ丸は、霧島に「時雨殿が来るらしいので、何とか対応するでありますよ。」と言って、テントの外に出ていく。

 

この後、神戸陥落したことは日本中が知り、観光客の家族が自衛隊へ押しかけて、神戸を取り返せと言うが、自衛隊は何も対応ができなかった。




お久しぶりです。綾凪九尾でございます。
遅れてしまい申し訳ありません。しかし、これは私のせいでありますので。
やる気とやる気が出なかったんです。どうすることも出来なかったのです。
さて、今回の日艦戦争ですが、実際の北緯東経です。神戸三宮駅のね。
なにも、話すことは無いのでここで締めさせて貰います。
相変わらず、不定期でいきます。それでは。
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