ソードアート・オンライン ブレイクアンドリベッツ 作:難聴の村上さん
空気がやけに乾いていて、何処と無く虚しさを感じさせる風が流れた。
一時、作戦変更の時間が設けられ、両方は一つずつに集まり作戦を練り直していた。残り2対2、しかしクラインが先に晒されてしまった今、少々の不利があるとうかがえる。相手方は、クラインの対策を練りおそらく当初の予定していた人物から変更して来るだろう、しかしそれはズルではないのかとも言いたいが、相手方に誰が出るのかなどは、全く言い合っていないため変更されたかどうかがわからないのが現状だ。最も、ルナらも一時の作戦考察時間を求め、中堅を変更することも出来たのだが、何故立候補者が人数ちょうどであったために順番しか変えられない。しかし中堅と大将を入れ替えたとしても、手探り状態のこちらには何のメリットもないため、行動に移さなかったのだが。
先程勝利したクラインが中心となり、相手方のメンバーのそれぞれの武器を確認し、その対策を考えた。
「誰か、相手の奴らの武器を一つずつ言って見てくれ。」
クラインは自前のリーダーシップでグループをまとめ、仕切り始めた。
「一人はまず槍使いのロタール、これはさっきクラインが倒したから、残るは7人の武器だよな。」
「あとはリーダー格の男、最初脅すためにダガー構えて無かったか?多分、あいつはダガー使いだと思う。」
「ルナちゃんと同じじゃないか、あとは、一番最初に切りかかってきた奴、あいつは確か片手長剣だったきがする。」
「片手用ロングソードか…厄介だね。」
グループメンバーは個々に言葉を発し、自分の見た情報を言った。ルナがリーダーの言葉一つで纏まるメンバーに感心するのはいつもの事、その連帯の良さにひかれ発言した。
「あとは両手鈍器使い、同じく槍使い、重装備の片手剣使い、後の二人は見てないわ、ただし囲まれてる時確認出来なかったくらいだから、よほど小型な物で尚且つ出しやすい物だと思う。」
「へへ、流石だぜルナちゃん。」
「お世辞はいい、私の予想では残る二人もダガー、もしくは同系統の物を使っていて、大将にリーダー格を置くのがセオリーだろうしダガーを出して来るのは無いと思う。同じ理由で槍使いも無いと断言するわ。だから残るは両手鈍器使いと重装備片手剣士のどちらかだと思うんだけど…クラインはどう思う?」
「俺も同じ考えだ、でも重装備片手剣士が出てくるのもねえと思う。PvPの基本は素早さの次に力だろ?現実世界でそうかと聞かれれば違うかもしれねえけど、SAOの中ではパワータイプとスピードタイプの速さの違いは雲泥の差がある。もちろんパワーでごり押しも出来るだろうが、それはある程度のスピードがあるって言う前提が無ければダメだからな。」
「ごもっとも、でもあの両手鈍器使いにもそこまでのスピードは無いと思うけど、そこの所はどう思う?」
「そこなんだよなぁ…大将がダガーの対策を取られている相手と戦う覚悟でいるんなら、ダガー使いもねえとは言い切れないしな。かと言って、あの両手鈍器使いをおいてきても次に出て来るルナちゃんのスピードに追いつけない事くらいは想像出来るだろうし、戦い方が違うって事で苦戦するだろうと睨まれて槍使いをおいて来るかもしれねえ。結局のところ…わからずじめえだ。」
「でも…それは相手方も同じなんだろうけどね。」
優男のしめた言葉に続いて、メンバー全員が相手型の集まりを見た。その顔には、確かに焦りのような何かを感じとれる表情をしている、優男の言うとおり、相手もかなり切羽が詰まっているのだろう。
そこでクラインは、結果的に両手鈍器使いが出て来るであろうと仮定した。もちろん他が出てくる可能性もあるが、一番確率が高いのが両手鈍器使いなので、そうふんだ。しかしもし外れていた場合、その時はその時、物は試しと言う意見で纏まった。
もう少し慎重に考えろと言いたいルナであったが、グループの纏まりや今後の作戦考察の支障になりかねないと思い、自重した。
その後、両手鈍器使いへの対策を考察し、クライン自身の戦い方が纏まった。その戦法は、両手鈍器使いよりは高い敏捷力を使い、防がれてもリスクの無い細かな攻撃で相手を翻弄し、大振りの一撃を誘い込みそこに生じた隙を着くと言う作戦だ。完璧、とは言い難いが、妥当であった。
「こっちは作戦まとまったぜー。」
「ああ…こちらもだ。」
相手方の険しい表情を余裕の微笑で見交わすクラインは、始めに先鋒と先鋒が向き合いその結果なんとなく雰囲気で戦う場所と決まってしまった場所に立ち、相手に誰が出てくるかを待った。
そして相手は…予想通り両手鈍器使いだった。
鈍器使いは気合の怒声を上げ、クラインと向き合い、デュエルを申し込んだ。
どうもー!むらぽんです。
今回は切りがいいので、ちょっと短めでーす。前回のこともありますしねぇ、これからデュエル!となるともっと長くなりそうですので、それは次回かなーって思ってます。
そうそう、みなさんリベットって知ってます?この作品のタイトルにも入れていますが、リベットって言うのは東京タワーの鉄骨をつないでいるあれの事です。むらぽんはなぜかあれが大好きで、繋ぎ目的な意味を勝手なイメージで持っています。まあ実際つなぐ時にも使いますしね。
さてさて、それでは今回はこれにてドロンです。次回は金曜日予定です、それではアディオース