各パート毎に時系列がバラバラなので、注意して下さい。
――衛宮家。
麗紗「ねぇねぇ。ケリィは今年卒業だけど、どの高校に入るの?」
褐色の肌に、綺麗な黒髪ポニーテールの少女の名は衛宮麗紗《レイサ》。切嗣とは1歳離れた姉である。
何故切嗣がケリィと呼ばれいるのかと言うと、小さい頃麗紗は『切嗣』の発音が上手く言えずに、『ケリィ』と呼び、ソレからはそのままケリィと呼ぶようになったのだ。
切嗣「僕かい?僕は普通の高校に入るよ」
麗紗「えぇ~。ケリィはてっきり音乃木坂に来るとばっかり思ってたのに!せっかくケリィの先輩になれると思ったのに!」
莉亜「なんだい切嗣。音乃木坂にはいらないのかい?」
銀髪で、日本人離れしたスタイルをしているこの女性は切嗣の母親である衛宮莉亜《リア》。莉亜は麗紗には甘く切嗣には少し厳しい母親である。ちなみに切嗣の父親は衛宮矩賢《ノリタカ》。大学の教授である。今日は休日だが、私情で大学に行って、家には居ない。矩賢も莉亜と同じく麗紗に甘い。
切嗣「麗紗、母さん。音乃木坂は数年前に共学化はされたのは知ってる。だが、それにも関わらず女子の割合が9割以上、しかも入学希望者も年々減っている。その意味が分かるかい?」
麗紗「?つまり何が言いたいの?」
切嗣「つまり、魅力がないんだよ、音乃木坂は麗紗が通っているから悪くは言いたくないんだけど、古臭いし、何か部活動に秀でてるわけでもない、とにかく音乃木坂には何もないんだ。入学希望者を増やす為に共学化を計ったんだろうが、いくら女子の割合が多くても、ソレだけでは世の中の男連中を釣る事は出来ない。むしろ、共学化すべきではなかったんだ」
麗紗「どうして?」
切嗣「考えてもみろ、女だらけの場所に急に男が来てみろ、どっちも気まずいだろ?
どんな経緯で共学化したのか知らないが、結果だけ見れば失敗なのは明らかだ」
麗紗「確かに…私のクラスに男子いるけど、確かに気まずそうだね…この1年同じクラスだけど、あんまり喋ってるの見たことない」
切嗣「だろ?そんな訳だから僕は音乃木坂には行かない。麗紗には悪いけどね」
麗紗「……穂乃果ちゃん達も音乃木坂に来るんだよ?」
切嗣「別に穂乃果達は関係ないだろ…」
そんな話をしていた時だった。衛宮家に『ピンポーン』と軽快な音が鳴り響いた。
切嗣が玄関までいき扉を開けると穂乃果、海未、ことりの3人がいた。
穂乃果「おっはよー!遊びに来たよ切嗣君!」
海未「おはようございます切嗣。すみません朝から連絡も無しに家に来てしまって。……って穂乃果。遊びに来たわけではありませんよ」
ことり「ごめんね~切嗣君。穂乃果ちゃんが珍しく勉強したいって言うから、どうせなら切嗣君も一緒にどうかな?って思って来たんだけど迷惑だったかな?」
切嗣「いらっしゃい。別に構わないよ。僕の部屋に上がって。しかし、穂乃果から勉強なんて珍しい事があるんだね」
穂乃果「もぉ~。切嗣君も海未ちゃんとことりちゃんと一緒の事言った~」
海未「日頃勉強しない穂乃果が悪いです」
ことり「ははは…」
―――
――
―
――切嗣の部屋。
必要最低限の家具と申し訳程度のマンガや歴史物の小説、ミリタリー雑誌があるだけの質素な部屋である。
麗紗「ねぇねぇ聞いてよ穂乃果ちゃん。ケリィてば音乃木坂に入らないんだって」
穂乃果「えぇー!?何で何で!?切嗣君は穂乃果達と一緒に音乃木坂に入るとばっかりだと思っていたのに~」
切嗣「勉強しに来たんじゃないのか…後、麗紗、邪魔するなら出てってくれないか?」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんも何か言ってよ!」
海未「切嗣の進路は切嗣が決めるべきです。外野がとやかくいう問題ではありません」
ことり「ことりは切嗣君には一緒に音乃木坂に入ってほしいな~」
穂乃果「ことりちゃんもそう思うよね!?海未ちゃんは切嗣君と音乃木坂に行きたくないの?」
海未「べ、別にそうは言ってないでしょう。わ、私はただ切嗣には自分で決めた道を――」
ことり「海未ちゃん~」ウルウル
海未「――ッ!ことり、そんな目で見つめないで下さい!分かりましたから!」
切嗣(おかしい。受験勉強会な筈なのに、どうしてこうなった)
海未「切嗣!あなたは私達と音乃木坂に入って下さい!」
この後、海未の寝返りにより、味方がいなくなった切嗣は説得され音乃木坂を受験する事になった。
切嗣(――まぁいいや。別に本当に嫌なわけじゃないし、それに何よりも――)
穂乃果「よーし!花の女子高生生活を送るために勉強頑張るぞ!」エイエイオー!
切嗣(――穂乃果達と過ごす高校生活も悪くない)
この春――切嗣達は勉強の甲斐があってか、全員問題なく音乃木坂に入る事ができた。
―――
――
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――とある中学校の教室。
凛「当麻君も凛と同じで勉強が出来ないから、今から勉強だにゃ!」
当麻「凛は英語だけだろ?俺なんて全体的にだぞ…」
花陽「い、今から勉強すれば大丈夫だよ…一緒に頑張ろ」
当麻(花陽の優しさが胸に響くぜ…)
凛「今日も当麻君の家でいい?」
当麻「あぁ。別にいいぜ、凛達が来ると父さんも母さんも『美琴』も喜ぶからな」
花陽「勉強して…皆で絶対音乃木坂に入ろうね凛ちゃん、当麻君」
凛「もちろんだにゃ!」
当麻「いくら入学希望者が減ってるとはいえ、バカだと落ちるからな…頑張るよ」
当麻には最初から音乃木坂に入るつもりだった。というよりは、凛達と同じ高校に行くつもりだったので、端から諦める選択肢は存在しない。
当麻(凛と花陽がいなければ今の俺は存在しない。だから、俺は凛と花陽に少しでも恩返しするためにも、絶対に受かってみせる!)
受験勉強を死ぬ気(?)で行い、当麻達は無事に音乃木坂に合格した。
―――
――
―
――音乃木坂理事長室。
理事長「貴方が今日から音乃木坂に来た新しい先生ね?」
銀時「今日から音乃木坂でお世話になる坂田銀時です。好きなものは
熟れた果実です。という訳で今夜デートでもどうですか?」キリッ
坂田銀時と名乗る男はグダグダの白衣を着て、似合いもしないメガネをしていた。
理事長「ふふ…噂通りの人ですね…流石『歩くセクハラ』と言われているだけありますね」
銀時「えぇ!?俺陰でそんな事言われていたの!?」
理事長「知らなかったんですか?他にも色々前の学校の理事長から聞いてますよ、『マダオ』『滞納常習犯』『天パ』等々…まだまだたくさんありますよ?」
銀時「あんのババァ!余計な事言いやがって!」
理事長「――まぁ。冗談はこれくらいにして、来てそうそうに悪いのですが貴方に頼みたい事があります」
銀時「――え、もしかして夜のデー――」
理事長「銀時先生?」ニコッ
銀時「――冗談です」
理事長の笑顔じゃない笑顔の圧力により銀時は一瞬の内に黙った。
理事長「――貴方は数々の学校や生徒をその自由な教育スタイルで救って来たと聞いてます」
銀時「救う何て大層なことしちゃいねぇよ。俺ァただ、後押しをしてやっただけさ」
理事長「では後押しをしてあげて下さい。銀時先生。貴方には生徒会の顧問をやって頂きます」
――こうして、銀時は特に詳しい事情を教えられる事なく、生徒会の顧問をする事になった。
こうして役者は揃った。衛宮切嗣、上条当麻、坂田銀時。そして、まだお互いの存在をしらない9人の少女達。
彼等、彼女達の運命はこうして回り始める。
設定紹介
麗紗→シャーレイ(姉)
莉亜→ナタリア(母)
美琴(妹)禁書原作四巻の従妹設定捏造
その他衛宮家、上条家の家族構成は原作通り
色々無理があるぜ…orz
これからも色々無茶な設定が出てくるかも知れません。
なお、この作品のケリィと上条さんは幼馴染みに甘い(弱い)です。
銀さんは教師として参戦してもらいました。年は26くらいに設定してます。
もう、お分かりだとは思いますが、念のために、ケリィが二年組を、上条さんが一年組を、銀さんが三年組担当となっています。
この物語はあくまでもμ'sと切嗣達の物語なので、シャーレイや美琴等はあまりスポットが当たりません、ご了承ください。