諦め猫熊はかく語りき   作:幽 

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私の愚かな人生の話をお聞きください。
何もなせず、何も変えられず、逃げてばかりの人生をその光は確かに悔いなきものに変えてくれたのです。

スパンダムの話しになります。続きます。また、感想いただけましたら嬉しいです。
Twitterのほうで乗せているSSはある程度溜まったらこちらにも乗せます。

Q CP9が死んだらスパンダムさんどうなるの?
A 古代兵器引っ張り出してきて、世界と心中をします。


この世は舞台というならば、滑稽な役者の話をお聞きください。

その世界に生まれたと知ったとき、自由に生きられると思った。

自分が知る世界を生きる少年はひどく自由だったものだから。

けれど、そんなことはできなかった。そんな力は自分になかった。そんな勇気を持っていなかった。

だから、諦めて、ことごとく何もかもから逃げていた。

そうして、一度だけ、光に会った。

諦めていた、何もかもから逃げていた。けれど、その美しい光にだけは報いたいと願ってしまった。

 

 

スパンダムと名付けられた自分が、前世なんてものを思い出したのは、ある手配書を見た時のことだった。

それは、新聞に混ざった、一枚のそれ。普段はスパンダインが嫌がるために手配書なんて目に映ることはなかった。

けれど、その日、スパンダムは見てしまった。

ゴール・D・ロジャー、未来の海賊王の手配書を。

それで全てが変わってしまった。全てが、悉く、ひっくり返ってしまった。

スパンダムは、それがなければ自分はきっと、もっと平凡に生きていたのだと思う。

それまでのスパンダムはうっすらとしたデジャブを感じているだけで、はっきりとしたことはほとんど覚えていなかった。ただ、喉の奥に何かが引っかかったかのような違和感だけがあった。

けれど、それさえ気にしなければ、正しい世界のように傲慢でもなければ権力にも興味が無い、良くも悪くも大人しい子どもで終ったのだ。

 

 

思い出した時、スパンダムが思ったのはこれはこれでラッキーではないかということだった。

 

(父さんと母さんに対して罪悪感はあるけど。)

 

それでも元より、前世とスパンダムというそれがうっすらと繋がっていた彼女にとって、前世もスパンダムの人生も己のものという感覚があったこともある。

だからこそ、早々と自分の人生というものを察して、それから逃れようと決意した。

オハラの悲劇だとか、死んでしまう人だとか、そんなものから目をそらした。

幼い子どもにとって、自分に何が出来ると思ったのだ。

 

(・・・学者になりたい。)

 

真っ先にどう生きていくかということに関して思ったのはそれだった。

 

この世界とはなんなのか?

 

スパンダムが知る限り、ワンピースという漫画はどんどん新しい事実が出てきていたけれど、本質の部分がなんなのか、わからないことが多い。

もちろん、天竜人などの秘密なんて自分の立場では絶対にわからないことだろう。

けれど、漠然とした世界への好奇心があった。なんでもいい、この世界のことが知りたい。

なら、学者になろう。

そうだ、動物だとか、植物だとか、について勉強をしよう。それならば、島から島へふらつく事へも弁が立つ。

だから、スパンダムはその日、父にねだったのだ。

学者になりたいと。

それは親にとっては喜ぶべき事だろう。

勉強を頑張って、人にとっては誇れることだ。

スパンダムはその日まで、スパンダインを慕っていたのだ。早くに母を亡くしたスパンダムを彼はかわいがってくれたし、優しくしてくれた。

前世といっても、個人的な事柄を覚えていないスパンダムにとってスパンダインは確かに父だった。

 

「ねえ、父さん。」

「お、どうした、スパンダム。何か、欲しい物でもあるのか?」

 

珍しく、家にいたスパンダインはでれでれと娘に微笑みかけた。母親に似た彼女をスパンダインは溺愛していた。喜ぶならば、何でも叶えようとしてくる熱量からそれは察せられた。

スパンダムはあの世界での自分の性格の原因を察しながら、父親に言った。

 

「父様、私、将来たくさん勉強して、学者になりたいんだ。」

だから、と。

 

本をねだろうと思った。けれど、それよりも先にスパンダムの肩にスパンダインの大きな手が乗せられた。

肩に、鈍い痛みが走った。驚きで固まるスパンダムは己の父親を見上げた。

 

「・・・・スパンダム、前に、パパと約束しただろう?パパと同じ、政府で働くって。」

それは、嘘だったのか?

 

目の前で真顔で己を見る男、じっと自分を見る冷たい瞳、みしりと耳の奥でなった音。

それに、ああ、スパンダムは思う。

 

なんてばかなことを考えたのだろうか、自分に自由なんてあるはずがなかったじゃないか。

 

 

 

それからスパンダムはスパンダインの思った通りの行動をした。

スパンダムはきっと望まれていて、恵まれたほうだと思う。奴隷という身分からはほど遠く、豊かな生活をしていたし、誰にもいじめられるような立場ではなかった。

庇護者のスパンダインはスパンダムを溺愛していた。

だからこそ、スパンダムはスパンダインに逆らうことを恐れた。彼の庇護を失い、生きていける自信は無かった。

独り立ちを願って、戦う術を模索したが、スパンダムは残念ながらその才はなかった。

 

ならば、と思った。

勉強だけは出来た。それは前の世界と変わらなかった。媚びの売り方も上手く出来た。それは前の世界と変わらなかった。

 

昼行灯のように生きた。

敵を作らないように仕事だけは必死にこなして、父にやり方を教わった。

最低限の仕事をした。やる気の無いスパンダムを出世させられるほどの力はスパンダインになかったようで下っ端のままそこにいた。

 

ああ、これはこれでいいじゃないか。

CPの人間ならばさほど無碍にはされない。文官仕事は危険は少なかった。これでいい。このまま、流されるように生きれば、いつかやってくる自由の風に全てが攫われるのだろう。

スパンダインが死んだとき、その時、貯めた金を持って隠居でもしよう。

全てから逃げた。死んだように生きていた。

弱い自分、何かをなすという意思の欠けた自分。そんな自分にはそんな生活で精一杯だった。

 

男の格好をして、父親に頼んで書類上でも男として偽った。ばれたときは、不備だったとアナログの今日では十分だった。

理由は簡単だった。ただ、そちらの方が楽だったのだ。スパンダインの娘ではあまりにも悪意を買いやすかった。

スパンダムは運命を変えようと思っていた。待っている筋書き、それにあらがって、死んだように生きようとしていた。けれど、そのくせスパンダムは恐ろしかったのだ。

スパンダムは原作では死ななかった。男の姿をすること、原作通りのあり方をすることで、物語が始まるまで死なないという事実をなぞれないかと願掛けをしたのだ。

スパンダインはスパンダムの意を汲んでくれ、好きなようにさせてくれた。

 

それでよかった。

逃げて、恐れて、何もなせず、ただ死んでいければよかった。

自分には世界を変える力も、全てを受け入れられる愛もなく、そうして、誰かのために生きていけるほどの優しさなど無かった。

 

なのに、なのに、なのに。

出会ってしまったのはきっと、それは、運命だったのかもしれない。

 

 

 

グアンハオという名前に聞き覚えはなかった。ただ、その日、父親はわざわざスパンダムにシルクハットまで被せてとある島に連れてきた。

どこかの査察に連れて行かれるのは初めてではなく、周りからのやっかみももう気にならなかった。そう言ったときの気の回し方も慣れたものだった。

 

グアンハオの意味を知ったとき、頭に浮かんだのはスパンダムというそれが登場したW7のことだった。

どくりと、心臓が鳴った。ここに、こここそに、己の破滅の始まりがいる。事実、スパンダムはそこに見覚えのある顔立ちの子どもを幾人かみつけた。鍛錬をしているというそれを遠目に見た。

けれど、すぐに頭を冷やした。だって、スパンダムはCP9の長官になんてならないのだ。

 

ならば、無視でいいのだと思った。

スパンダインの後ろでぼんやりと全てを流していた。そのまま影が薄いままで、帰ろうと思っていた。

なのに、その日、ふらふらとグアンハオの森の中を歩いてしまったのは、息が詰まっていたからだ。

普段ならば周りからヘイトを買わないように慎重に過ごしていたのに、その日は何故か、グアンハオの教官達が嫌がるだろう事をしてしまった。

それは、何故だろうか。

けれど、それでもよかったのかもしれない。それは悲劇の始まりだったのかもしれない。

それでも、スパンダムはその子どもに会ってしまった。

 

 

迷っていたのは事実だった。けれど、高い塔を見れば変えられないわけでもなかった。

けれど、くるっぽーという鳥の声と、子どもの声にさすがに反応してしまった。

もしかしたら、子どもがいるのかもしれないと、声をかけてしまった。

 

小さな夜が飛び出してきた。

 

そんな詩的な表現が浮かんだ。

事実、その木の生い茂った暗がりから子どもが出てきた。それにスパンダムは、これまた綺麗な顔立ちに、感心した。幼いながらに秀麗な顔立ちのそれは、なんだか泣きそうな顔をしていた。

真っ黒はくせっ毛は動物染みていて、緑の瞳は賢しくて生意気そうだった。

気位の高い、肉食動物のこどものようだった。

スパンダムはてっきり、叱られた子どもが秘密の場所で泣いてでもいるのかと思った。けれど、もうすでに夕方だ。帰らなければ子どもは叱られるか、それとも、罰でも受けるだろう。

それは忍びなかった。

話を聞くと、鳩の処分をしにきたという。

 

鳩?

 

ばくりと、心臓が鳴った。

くるっぽーと、鳴いていた。それは、白い鳩。平和の象徴、白い鳥。

いつかの、殺戮兵器に侍り続けていた、鳥。

 

「ハットリ。」

 

それに全てを理解する。それに、嘘であってくれと必死に願った。それに、今すぐ逃げ出したかった。

けれど、子どもを一人にするという、彼女を苛み続ける遠い昔の善性が待ったをかける。

そうだ、ただ、同じ名前の鳩を飼っているだけかもしれない。ただ、だから、確かめた。

名前は、というそれにそれはまるで警戒心を込めた猫のように顔をしかめた。

 

ルッチ、そうだ、それはそう名乗った。

 

ああ、なんて皮肉な話じゃないか。

なんて、恐ろしい話じゃないか。

遠い昔、紙の中で自分を蔑み続けた、あの殺戮兵器。それは、今、自分の目の前にいる。

隠しきれなかった動揺にルッチは顔をしかめた。

不審がられたことを察して、スパンダムは必死にその場を取り繕おうとした。

その時、口から出てきたのは、ひどくお粗末な言葉で。

 

「いや、ただとても美しい名前だと思ってな。」

 

なぜ、そんなことを言ったのだろうか。けれど、ルッチの名前の意味を知ったとき、とても綺麗な名前だと思った。暗がりで、人殺しとして育てられた子どもには、あまりにも清廉で、美しい名前だと。

 

スパンダムは気を取り直した。

そうだ、どうせ、この場だけの縁なのだ。明日には自分はいなくなる。CP9にも入らない。ならば、ここだけの縁ならば。

スパンダムはせめてと大人として振る舞おうと思った。

子どもを背負って、送った。

軽い体だった。軽く、暖かな体だった。

 

(殺戮兵器も、昔はこんなだったのか。)

 

そう、思い出して、スパンダムは吐き気がした。

この、幼い子どもが、この、鳩を殺すことに戸惑う子どもが。

 

いつか、人を殺すのだ。

 

ずしりと、静かになったルッチが重く感じた。これは、贄なのだ。

漠然と思った。

 

この、柔らかな子どもは。この、あどけない少年は。この、寂しい子どもは。

いつか、世界のために、多くを殺すのだ。

世界を滞りなく回すために。誰かが幸せであるために、誰かを薪にして全てを回すのだ。

世界はそれを容認している。父は、これを認めている。

喉にせり上がるような悍ましさじゃないか。

一歩、一歩、歩いて、スパンダムはここから逃げ出したくなった。

ふらりと、このまま、止まった船に駆け込んでしまいたかった。

この、背に背負われた子どもを連れて、逃げ出したくなった。立ち止まった、けれど、スパンダムはすぐに歩き出した。

 

(何が、できるんだよ。)

 

そうだ、スパンダムは弱いのだ。そうだ、スパンダムは弱虫なのだ。

死にたくない。死にたくはない。

そうだ、いいじゃないか。

これは人殺しとしての生を謳歌する。これとは二度と会わない。これと、自分の人生は交わらない。

 

(そうだ、自分だって、この子どもを贄とした世界の恩赦を受けている。なら、何を言えるんだ?)

 

そんな資格、誰にあると言うのだと。

だから、スパンダムは諦めた。その子どもを諦めた。その贄がくべられる様を黙って見つめているのだと。

 

 

ハットリを助けたのは、ただの罪悪感の延長だった。

今更、などと言わないで欲しい。けれど、せめて、それぐらいは赦されるだろう。どうせ正しい世界でもハットリは生き残っていたのだ。

ただ、鳩を助けただけだ。

スパンダムは己の罪悪感のためにそんな行いをする自分を嘲笑った。

さっさと帰ろう。視察はそれで終わりだ。何も変わらないだろう。

そう、思っていたのに。

それは当たり前のようにスパンダムの元にやってきた。帰るまでの間、誰にも会いたくなくて、人気の無い場所にいた。

なのに、ルッチはあっさりと自分を見つけた。

 

おざなりに扱って、そうすればプライドの高そうな少年は怒って帰ると思ったのに。

飛び出したのは、望むこと、なんて。

ああ、止めてくれ。

何を望む資格がある?

罪悪感に苛まれた末の、偽善にいったい何をそんな顔をする。ただの子どもだった。

 

頼む、早く消えてくれ。

頼む、自分の事なんて無視してくれ。

頼む、頼むから、そんな子どものような顔をしないでくれ。

 

質問に質問で返したのは、混ぜ返して、さっさと全てから逃げたかった。

不幸な子どもなら多くいた。可哀想な子供なら、グアンハオに山ほどいた。その一人にだけ、慈悲を、哀れみをかけるなんて滑稽なことだろう。

それにルッチはこの場でも立ち去るのだと思った。興味なんて無くすのだと思った。

 

なのに、なのに、なのに。

その子どもは、スパンダムに言ったのだ。

その子どもを取り巻く、地獄の一部。お前を助けない愚かな大人。お前を恐れる身勝手なそれ。

なあ、蔑まれるべきだったのに。なあ、くだらないと捨て置くべきだったのに。

なあ、私の事なんて、忘れるべきだったのに。

なのに、その子どもは、まるで、まるで、宝物を差し出すように。緑の瞳をキラキラさせて、言ったのだ。

 

「あなたのことを、守ってあげます。」

 

なんて、無垢なる言葉だろう?

なんて、いじらしいあり方だろうか?

なんて、なんて、なんて、おぞましい光景だろうか。

 

スパンダムはこみ上げてくる吐き気を必死に押さえた。

なあ、ルッチ。

お前の目の前にいる大人は、お前が人殺しになることを止めようとしないんだ。お前が贄になることを受け入れて、自ら火にくべるのだ。

お前がいつか、血を浴びて喜ぶ悍ましい事実を受け入れているんだ。

なあ、ルッチ、知ってるか。

私は、お前が贄になることを止められないんだ。

 

(なあ、守る価値なんて、ないんだよ。)

 

こんな、こんな、弱い人間に。こんな、こんな、弱虫な人間に。

世界を変えることはできないとして、自分の身一つ、自由に出来ない私にそんな価なんてないだろう?

 

それでも、ルッチは。少年自身は気づいていなかったのだろう、嬉しそうに笑ったのだ。

子どもの笑みだった、得意げな子どもの笑みだった、愛らしくて柔らかな、守られるべき子どもの笑みだった。

 

「だって、あなたは弱そうだから。すぐにでも死んでしまいそうなので。俺は強いので、あなたのことぐらい守ってあげます。」

 

それは、確かに。

遠いいつかに、血に濡れるとして、誰かを殺すとして、何かを踏みにじるとして。

けれど、確かに、その少年はこの世界で何よりもいじらしい、愛されるベきものだった。

 

だめだ、そう思った。

これは、これは、これに関わればスパンダムは否応なしに戦わなくてはいけない。この世界という、何よりも残酷なもの。

人は縛り付けられ、一部の人間の独善に踊らされ、正義なんて世迷い言を旗にして目をそらす愚か者達に守られた世界。

 

なあ、馬鹿らしいだろう。このまま、なあなあですませればいいじゃないか。それで、いいだろう。

 

スパンダムは弱い人間だ。スパンダムは意気地なしだ。

ヒーローにはなれない。そんな勇気は無いからだ。

自由を夢見る冒険者にはなれない。法こそが弱者足るスパンダムを何よりも守るからだ。

全てを飲み込む英雄にはなれない。そんな偽善には耐えられない。

だから、逃げていた。まるで、死んだように、全てを無視して子どものように体を丸めて自分のことだけを守っていた。

知っていることは多くある。けれど、何も守ろうとは思わなかった。

それでも、目の前の少年は、誰よりも強く、スパンダムを守るというのだ。

 

それに、スパンダムは諦めた。

逃げ続けることも、無視し続けることも、そうして、戦うことを放棄することも。

 

今まで、スパンダムを本当の意味で見てくれるものはいなかった。

友人はスパンダムのコネを目当てにしていた。使用人達は金を求めた。母は死に、父は、スパンダムを勢力の一部として扱った。いつかに、スパンダムの夢をひねり潰した時のように。

スパンダムは無価値だった。生まれ以外で、スパンダムというそれに誇れる物は無かった。けれど、その子どもは、たった一度の助けでスパンダムを守るというのだ。

無価値な自分に、価値を見いだしたのだ。

 

ああ、ならば、自分はこれだけには報いらなくてはいけない。

この、すぐに潰される柔らかな善性に、くびり殺される純粋さに、それを見殺しにするとわかっていても。

スパンダムはルッチに報いなくてはいけない。

だから、スパンダムは約束をした。望まなかったCP9。筋書きの道を辿ることを決意した。

そのために、スパンダムは言ったのだ。

その子どもが自分を守るというのなら、それは命で贖うべきだろうと。

 

「もしも、いつか、その必要があるというのなら。俺はお前のために死んでやろう。」

 

それしかスパンダムに差し出せる物は無かったのだ。いつか、強く、賢しくなる君に与えられるものなんてそれぐらいで。

 

ルッチ、ロブ・ルッチ。

いつか、光を奪う子へ。

君はきっと私のことを蔑むだろう、嫌悪して、無価値だと蔑むのだろう。正しい世界でそうであったように。

けれど、それでも構わない。君はその名の通り、スパンダムという愚か者の光だった。生きる道しるべだった。

いつか、本当の意味で筋書き通りにしかならないのだとするのなら。

その時は、全てをぶち壊して、君が自由になれる選択肢をあげよう。

例え、命をかけるとしても。

それは、死んだように生きるしかなかったスパンダムに訪れた、光へのせめてもの報いだったのだ。

 

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