小柄な青年   作:友は屍

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頑張ってよい小説になるよう頑張ります!


陳留

陳留

 

 今は曹猛徳が県令で街の様子もいい雰囲気だな。商売も繁盛している街。

 それに仕える夏候家の夏候惇、夏候淵のほかにもいるが目立った情報ではこの二人くらいだ。夏候惇はかなりの剣使いで夏候淵は陳留一の弓使いと聞いている。あまり戦いたくないな……死ぬもん。

 

さて、商人からたんまりもらったことだし飯屋へ行く行くー!めーし!めーし!回鍋肉、キムチ、餃子、炒飯、拉麺どれにしよっかなあー?

タンっタンっと弾みながら鼻歌を歌っている。

 

 

飯屋……の前

 

うん、俺は護衛の報酬をもらって飯屋で何を食おうか考えながら歩いてきた。そして拉麺と餃子に決定した!何故なら個人的に好きだから!文句があるなら六角棒の二の舞にしてやるから出てこいや。顔潰すぞ

 

とまあ、こんな感じでここまで来たんだぁけぇどぉ……

 

「おい!さっさと馬と金を用意しろ!でなけりゃこのガキを殺すぞ!!」

 

「うぇ~ん、ママぁ!」

 

「お待ちください!お願いします!馬とお金は用意しますのでその娘に酷いことしないでください!」

 

「ぐへへ、早くしろよ!俺は気が短けーんだ。たらたらしてっとこいつの肌が表にだすぜえ?ぐへへ」

 

うーわ、こいつ別の意味で危険なやつだな。ちっこい女の子を見ながら発情してやがる。大陸中の親の敵だな。お母さんも見た目結構な手練れと見た。あの程度簡単に殺せるのにそうしないのは母親だからか……もしおれがまだ幼くてあの女の子ぐらいで人質にされたら母さんはどうしてたんだろう……

 

昔を思い出すことをやめるように首を振る

やめやめ過去のことは忘れることにしたんだからな。

 

しっかし、邪魔だな。俺は飯が食いたいのに玄関で立ち留まってるからものすっごい邪魔。……はぁ、めんどくさいけど潰すか。流石に子供の前で殺すのは気が引けるし気絶程度にするか。

 

「あ、あの!何を!?」

 

「まあまあ、ここは私に任せてください」

 

俺はお母さんより誘拐犯の前に立つ。誘拐犯の顔が険悪なかおになる。

 

「あ、なんだてめぇは?馬と金を用意出来たのか?ならさっさと持ってこい!」

 

うるさい

 

「うるさい」

 

あ、やべ!心の中で思っていたことを口に出しちゃった。

 

「あぁ!?」

 

あーどうしよう

 

「うるさいって言ってんの。そもそも何で飯屋の前で誘拐すんのかね?バカ?アホ?頭おかしいよ?」

 

頭おかしいの俺でしょうが!バカちん

 

「て、てめぇ!誰に向かっていってやがんだ!!こいつがどうなってもいいのか!?」

 

ぶっちゃけどうでもいいな。誰が死のうがそいつの運命だった。それだけだ。だから

 

「俺にとっちゃどうでもいい」

 

「な?」

 

「でも、美人なお母さんと可愛い娘の顔が宜しくないのであんたを気絶させてお礼を貰って俺は飯屋で拉麺と餃子を食う!」

 

本心出ちゃってどうすんの!もう……

 

「な、なにいってんだ?」

 

「もういっかい説明すんのめんどいからさっさと終わらすよ。それに向こうから警備隊がやっと来たしね」

 

「な!?う、嘘だろ!」

 

嘘だヨーン

 

おれが嘘を言うと意図も簡単に誘拐犯は来る方向に向く。俺はその一瞬を見逃さず六角棒に手に取り得意の突きを男の顔に見事に打つ。男は何が起こったのか分からず、倒れる。そして、落ちる女の子を直ぐ様抱えるように救出する。

 

「もう大丈夫」

 

微笑むと女の子は安堵したのか俺の胸で泣き出した。おれ、子供は少し苦手なんだけど……。お母さんは俺の所に走って娘を抱く。胸でか!

 

その後、気絶した変態誘拐犯は警備隊に連行される。遅いよったく。しばらくのあと野次馬は次々へといなくなる。お母さんと女の子だけ残る。疲れたな…

 

「ありがとうございます!ありがとうございます!あなたのお陰で娘は助かりました。本当に助けてくださってありがとうございます!」

 

お母さんも娘が無事だと知り、俺に何度も礼をする。

 

「なんのなんの、あれぐらいどうってことありません。では私はこれで」

 

母娘に小さく礼し飯屋へ振り向き、歩き出す。飯!飯!飯!とことん食うぞ!拉麺と餃子を!!

 

「あ、あの!お待ちください。御礼をしたいのですが…」

 

「結構です」

 

お母さんの提案を蹴る。

 

「し、しかしどうしても恩を御返ししたいのです!」

 

「お気持ちだけで結構ですよ」

 

「いいえ、恩返し致します!そうだ、飯屋に行こうとしてる様子なので是非、奢らせてください」

 

うぜぇ、こっちはいらないって言ってんのに……

 

「い、いやだから…」

 

「奢らせてください」

 

「あ、あのね」

 

「奢らせてください」

 

「けっ…」

 

「奢らせてください」

 

「……」

 

「……」

 

泣き止んだ女の子がお母さんと同じ意見で一歩引かずである。

 

うっとおしいなあ!!もう!!!分かった!分かった!

 

「はぁ……分かりました。ご馳走になりますよ。でも、私は食欲が半端ないですよ?手元にあるお金で何とかなりますかな?」

 

お母さんと女の子はパァッと喜びさっき泣いてたのに元気な返事をした。

 

「あ、私の名前教えてませんでしたね。私は……」

 

「お待ちください。ここで話すのもなんですしもう入りませんか?」

 

「うふ、そうですね」

 

「お兄ちゃん、助けてくれてありがとう!」

 

どういたしましてと女の子を撫でた後飯屋に入る。やっと食べられる……。




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