白金輪廻はブラコンと共に   作:初見さん

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 四作目です。

 今回も私の書いてる二次創作と少しだけ接してる部分があります。
 ですが読まなくても何とかなります。なので、この小説だけ読みたかったらそれでも問題無いです。


1、白金燐子はブラコンキーボード

『はい、姉さん。あーん』

『恥ずかしいよ……輪廻』

『いいじゃん、教室には誰も居ないんだからさ。それに、今日の唐揚げは自信作なんだ。姉さん食べてよ』

『……しょうがないなぁ……あーん……んぐっ……美味しいよ輪廻』

『姉さん、好きだよ』

『うん……わたしも好きだよ輪廻』

 

 そう言って、二人は幸せなキスをして終了……

 

「んなわけあるかあああ!! ……はぁ……はぁ、ゆ、夢か」

「……輪廻、お姉ちゃんにご飯あーんして「ぎゃああああ!!」」

 

 閑話休題。

 

「……朝から最悪な目にあった」

「どんな夢見てたの?」

「口が裂けても言えないぜ」

 

 まさかの姉弟でキスを致すという寝汗が凄いことになる夢を見て死にかけてる俺の名は白金輪廻(しろかねりんね)。大人気バンドRoselia(ロゼリア)のキーボード担当である白金燐子(しろかねりんこ)の弟である。黒髪ロングに口数少ない大人しい巨乳である。

 男子への人気はうなぎのぼりらしいけど、実の姉には劣情は無いし、デカい姉といるからこそ、俺の好きな人は貧乳なのだ。多分。

 

「輪廻、今日生徒会で遅くなるから迎えに来なくていいよ」

「いつも迎えに行ってないんですがそれは」

「え? 『いつもお姉ちゃん待ってたよ!』って羽丘から来てくれたよね?」

「行った記憶も言った記憶もないよ。入学式で姉さんが迎えに来た時はあったけどその時は……」

 

『輪廻! ……待ってたよ。お姉ちゃんと家に帰って子・づ・く・りしましょ♪」

『帰って、どうぞ』

 

「酷い記憶だ」

「どうしたの?」

 

 キョトンとしながらこちらを見るブラコン(燐子)がいる。やめろ、そんな眼で俺を見るな。

 

「とにかく、姉さんは今日遅くなるんだな」

「うん……ごめんね?」

「いいよ、今日はあこちゃんとどのみち約束あるし」

「……は?」

 

 俺の言葉に眼のハイライトを無くしたヤンデレさんが俺に言う。

 

「……あこちゃんとナニするの?」

「落ち着け姉さん。まずは眼を直せ」

「わたしよりあこちゃんが良いの? 可愛いもんね。わたし愛想無いし……」

「姉さん待て、あことはまだそう言う関係じゃない」

「まだ? 死にたいの?」

「怖いよ。ごめん、まだってのは綾だ。気にしないでくれ」

「あこちゃんにナニするの?」

「さっきからアクセントがおかしい。最近あこちゃんが……まぁ、なんだ、フられてしまったらしくてな。ちょっと元気づけに飯でもと思って。たまたま今日は運良く都合がいいからさ」

「そうなんだ……ごめんね? 疑って」

「いや、別にいいよ。自分の親友と弟が男女で出かけるってやっぱなんか嫌な人もいるだろうし」

「わたしはただ……輪廻があこちゃんにご飯で元気づけて、その後輪廻の下半身のウィンナーで快楽づけるかと勘違いしただけだよ」

「酷い勘違いだね。確かに俺は歳下で妹みたいな貧乳が好きだけど、フラれた子の心につけ込むなんてゴミ屑にはならないよ。それに、あこちゃんはまだ傷が癒えてないからさ」

「お姉ちゃんは対象外?」

「寧ろ何で行けると思ったのかな?」

「知ってる? ……この世界ってアイドルとの恋愛が許される世界なんだよ? 近親相姦くらい何よ」

「何よじゃねぇんだよバカ姉」

「白金燐子に……全てをかける覚悟はある?」

「圧が強い」

 

 そんな姉を宥めて、俺は学校へ向かうのだった。

 

 ♪♪♪ 

 

「ほらあこ、好きなの食え」

「ありがとうリンリン」

「姉と被るからやめようね」

「だって輪兄とか言いづらいんだもん。しかもあこリサ姉しか○○姉って言ってないのに何で色んな人に○○姉とか兄とか言わないといけないの?」

「やべぇこのあこちゃん心が荒んでる」

「いつも通り輪廻さんって呼ぶね」

「かしこまです」

 

 今日は過去一闇のオーラを放っている宇田川(うだがわ)あこ。Roseliaのドラム担当で、普段なら明るいムードメーカーである。紫髪のツインテールに高校一年生ながらも小柄で可愛らしい女の子である。

 因みに俺は高二で姉は高三である。留年? 知らんな。みんなそろそろ大学行けや。

 

「悔しくて時々リサ姉をリサ/姉にしたくなる」

「何で姉さんもあこちゃんもそんな物騒な思考持ってんだ」

「りんりんも?」

「なんか俺とあこが飯行くのをデートと勘違いして眼のハイライト無くしだした」

「相変わらずりんりんって輪廻さんの事好きですよね」

「別に無理して敬語にする必要はねぇよ。頼むから普通になってくれねぇかな」

「仲悪いよりいいんじゃない?」

「まぁな」

 

 いかんせん距離が近い気がするけど、と俺は付け加えてあこと食事を取るのだった。

 

「このお店も美味しいけどあこと輪廻さんが作ったハンバーグの方が美味しい」

「……そうか」

「……ねぇ輪廻さん……」

「どうした?」

「ありがとうございます」

 

 何に対してかはあえて聞かなかったけど、何に対して感謝しているかは俺も何となく察した。だから、こう言った。

 

「ああ、リア充はことごとく滅んでくれ」

「え? フラれた人の前でそれいう?」

 

 ♪♪♪ 

 

「輪廻……待ってたよ。早く家に帰ってわたしと営もう?」

「貴方花咲川(はなさきがわ)ですよね? 何で羽丘学園(はねおかがくえん)にいるんですか!?」

「生徒会の話し合いで……来たんだよ?」

「ああ、成る程……って違う、廊下で俺達と違う制服を着てなんて事言ってるんですか」

「何で敬語なの?」

「姉といえども年上なので」

「輪廻さん。りんりんは渡さないよ?」

「渡すも何も俺の姉なんですけど」

「ドラムであこに勝ったらりんりんはあげる!」

「圧倒的な不利を被られてるんですけど……姉さんあこちゃん止めて」

「……え? 何?」

「ピアノ教本読んでよそ見してんじゃねぇよ!?」

「りんりん話聞いて!」

「あー、うん。……なんか飽きちゃった」

「「意味わからん(意味わかんないよ)!?」」

 

 白金輪廻は白金燐子の弟だ。最近の悩みは、ブラコンで自由気ままな姉に手を焼いている事だ。

 

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