あこと付き合って一週間くらいが経過した。お互いよく、家に行ったり来たりして料理したり、ゲームしたり、演奏したりしてるけど……
「久しぶりのお姉ちゃんだね。……輪廻、お姉ちゃんを放っておいた報復の覚悟は?」
「多分出来てないです。特に急に朝っぱらから眼のハイライト亡くなられたら覚悟出来ないです」
「あこちゃんとシたの?」
「キスだけです」
「まぁ、キスくらいなら……わたしも小さい時輪廻としたし」
「え? 記憶ないけど」
「寝てる時だからね」
「犯罪者がいますね」
嘘だろ、まさかのファーストキスを姉に取られてた件。セカンドも取られたけど、しかも男である。
「輪廻はホモでロリコンだもんね」
「やめてマジで黒歴史だから」
あの狼のせいでRoseliaに弄られる。なんならあこにも弄られる。泣きそう。まぁ、あの件で雷狼さんと仲良くなったけど。
「……ねぇ、輪廻」
「なんだよブラコン」
「あこちゃんと付き合っても……お姉ちゃんのこと大事にしてくれる?」
「……なんだよ、寂しいのか?」
「うん。人肌恋しい」
「意味が違うと思う」
「輪廻のこと考えると……子宮がキュンって「それ以上はいけない」とにかく、離れないで欲しいな」
離れないで欲しいと言われた時、俺の中で昔の俺が出てきた。姉に嫉妬して、嫌っていた俺の幼少期が……罪悪感ヤバいな。
「……ああ、当たり前だ。もう、俺は燐子姉さんから離れないよ」
「……本当?」
「ああ、あこと付き合ってても、姉さんを蔑ろにはしないから。安心してくれ」
「うーん……やっぱりブラきついなぁ……」
「話聞けよ!?」
しかも弟の前でなんてこと言ってんだこいつ。しかもそれ以上デカくなるの? 栄養全部胸だろもうこの姉。
「……揉む?」
「結構です。それしたらあこに殺される」
そう言った瞬間俺の携帯にメッセージが届く。
『今りんりんの胸見てたでしょ? ごめんねちっちゃくて』
「なんで考えてることわかんの?」
「うわぁ、仲良いね。微笑ましい」
「微笑ましくないよ。全然微笑ましくない」
とりあえず返事として『俺はあこの身体が好きだから。貧乳最高』と変態メッセージを送っておいた。
『……ちょっとあこ今輪廻に喧嘩売られたから買うね』
「なんでそうなる!?」
「貧乳なんて言うから……」
「うるせぇ! 好きなのは事実だ!」
「にっこにっこにー。輪廻の隣にあこあこあー」
「あこ眼が死んでる。しかも棒読みだしどっちだよ」
「覚悟は?」
「出来てないです」
「お姉ちゃん出かけるね」
「おいコラ白金えええええ!!」
「「輪廻(さん)も白金でしょ?」」
流石NFOコンビ、息ぴった。文字ぴったん。因みに姉さんはマジでどっかいった。
♪♪♪
「……ふぅ、良かったよ。あこ。ありがとう」
「うん。あこも良かったよ。まだ痛いけど」
「ごめんな、付き合わせて」
「ううん。幸せだからいいよ」
セリフだけだとコイツら交尾したんだと言われるセリフだが、普通にゲーソン演奏してただけである。
「……ねぇ、輪廻さん」
「……なしたよあこ」
「いつ、りんりんと弾くの?」
「……っ、もう少し待っててくれ」
「輪廻さんがりんりんに劣等感抱いてるのは分かるけどさ……それでも、あこは一緒に演奏した方がいいって思ってる。あこもお姉ちゃんいるけど、それでも二人で演奏したら楽しいもん」
「あこ……」
俺は、いつまで姉から逃げる気なのだろう。
『あこちゃんと付き合っても……お姉ちゃんのこと大事にしてくれる?』
そんな事今まで言われた事はなかった。いや、きっと姉さんは気づいてたんだ。俺がピアノを弾いてるとあこから聞いた時から、俺が白金燐子に嫉妬してた事を気づいてたんだと思う。
「……あこ、もう少しだけ。頼む。待ってくれ。まだ、俺も気持ちの整理が出来てないからさ」
「その言葉言われるとホモ輪廻思い出しちゃうよ」
「本当にごめんなさい」
白金輪廻は雷狼竜とキスしました(マジでふざけんな)あこと姉さんに怒られました。
♪♪♪
「という訳なんですよ雷狼さん」
「成る程。姉への劣等感か……」
翌日、俺は我が友(ホモ野郎)の雷狼竜に相談してみた。
「俺は兄弟いないからそういうのはわからんな。ってか俺の名前おかしくなかった?」
「ですよね……どうしたらいいんですかね? 気にしたら負けです」
「分からんって言ってんのに聞くな……あ、それならアイツに聞いてみるか」
そう言って携帯で誰かとメッセージを交わす雷狼さん。
「誰と連絡を?」
「Roseliaの慈愛の女神って誰か知ってるか?」
「リサさんですよね? 彼女自慢ですか?」
「前者は合ってる。でも後者はそういう話じゃねぇよ。実はな、Roselia以外でも、いるんだ。別名花咲川の慈愛の女神。まぁ、男だけどな」
「へ? 男なのに女神?」
「そいつも確かリサに嫉妬してたらしい。姉弟としてな」
「……姉弟ってことはまさか」
「ああ。リサの弟だ。名は
そう言って雷狼さんは笑ったのだった。
♪♪♪
「あら、ようこそ花咲川へ。私は今井ルナ。リサの弟よ。アンタが竜の言ってた輪廻って人ね。燐子に弟がどうとかほんの少し聞いてたけど、本当にいたとは思わなかったわ」
「……え? 男ですよね?」
「オネエよ。まぁ、紗夜って知ってる? Roseliaのギターの。あの子の彼氏よ一応」
「え? 紗夜さん彼氏いたの?」
「いるんだなそれが」
「あ、この前ルナに会いたいとか言ってたのはそういう事でしたか」
花咲川に、訪問した俺達はオネエ口調のルナさんに会った。男なんだこの人。しかも、Roseliaの3人彼氏持ちってスキャンダルすぎね? いや、俺が言えた義理じゃねぇけど。……あ、友希那さんもその予定だから……姉さんだけ独身『輪廻、後でお説教ね』こいつ直接脳内に、後許してください。
「それで、何を悩んでいるの?」
「こいつ燐子さんに劣等感抱いてんだとよ。お前も確かリサに嫉妬してた話してたからなんか解決になるんじゃねぇかって」
「ちょっと雷狼さん!?」
「成る程。分かったわ。確かに私もリサが楽器弾けて、私は楽器が弾けないことに悔しさはあったから。それで、貴方の現状教えなさい」
「……わかりました」
そう言って俺はピアノとあこと、燐子の事を話すのだった。