考案、作成:Luikon
【注意!】
・IFストーリー注意
・キャラ崩壊注意
・ストーリー崩壊注意
・この作品は思いっきりキャラを載せているパクリ作品ですが、ほぼ自己満足作品です
ご了承ください
また、第1章や前章から閲覧すると分かりやすくなります。
チャプター3 -ビーター-
第11章「イルファング・ザ・コボルトロード」
強い。
第1層のボスであり、今回のゲームで初めてのボスであるのだから当たり前だ
ベータテストの時や《情報屋》の名を持つプレイヤーからの情報を元に戦闘の準備を行い、現在戦っている途中だ。
キリト「ユージオ!スイッチ!」ガキンッ!
ユージオ「任せて!」キュィィィィン
ユージオ「はぁ!!」シュンッ!
ユージオの攻撃によりイルファング・ザ・コボルトロードのHPバーの内3%減少した
俺達が今使用した"スイッチ"はシステム外スキルと呼ばれるものだ
この世界"ソードアート・オンライン"というゲームには"ソードスキル"というものが使える
魔法のないこの世界には唯一の強攻撃手段だ
そのソードスキルを使うと"スキル硬直"というものが起こる、つまり硬直が終わるまで何も"出来ない"という事だ
それをカバーする為に生み出されたのが"スイッチ"
パーティメンバー2人以上で可能、1人はスイッチしたら後ろに下がってPOTで回復、そしてもう1人は回復してる間に攻撃をする
というものだ
他のギルドも一心不乱に戦闘している
各々誰も死なせまいと戦っている
俺だってそうだ、でも
この少年─ユージオ─だけは元の世界に戻さなければならない
そう...この世界は...
─デスゲーム──なのだから
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戦闘を開始してから15分は経っているだろう
ボスのHPが一向に減らない...というよりレベルと武具の問題だろう
俺達のレベルはこの層の安全マージンのレベルを超えている
俺が使っている武器「アニール・ブレード+4」は1層にあるクエストの報酬で、ポルンガの町で強化したものだ
ユージオが使っている武器は「ヴァラント・ウォルトス」という名前の武器だ
これもポルンガの町で強化し、+4になっている
しかし...あのギルドの装備はほぼ初期装備だ
レベルは俺達に近いようだが、明らかに危険過ぎる
あのギルドのリーダーは確か...ディアベルと言ったか
あの男の装備もほぼ初期装備、武器だけは俺と同じ「アニール・ブレード」のようだ
こんな事を考えてる内にそのリーダーの指揮が聞こえてくる
ディアベル「A隊とB隊は前衛へ!C隊とD隊はローテーションを組み直してまた前衛へ上がってくれ!」
A隊とB隊、C隊とD隊が咆哮するように声を上げる
─ちなみに俺達はE隊だ
ディアベル「E隊とF隊は周りにポップする雑魚モンスターを処理してくれ!」
...俺達は雑魚狩りかぁ...と愚痴を吐いていられる状況ではないので了承するべく声を出す
キリト「了解!行くぞユージオ!」
ユージオ「任せて!援護するよ!」
キリト「はぁぁ!!」シュンッ!
ユージオ「やぁぁ!!」シュンッ!
俺達は互いの動きを見て効率よく尚且つ攻撃しやすいようにモンスターを誘導していたりしていた
ユージオ「キリト、またくるよ...!」
キリト「くっ...!」
俺達は苦戦していた、ベータテストと違ったのだ
ベータテストの時はこんなに敵の数が多くなかった
くそ...こうなったら...
キリト「やるしかない...か...」キュィィィィン
ユージオ「え...どうしたのキリト」
キリト「範囲ソードスキルを放つ、その間にF隊を連れて前衛へ行け!」
ユージオ「そんな...無茶だよキリト!」
キリト「これしかないんだ...頼む...!」
ユージオ「...分かったよ、キリト」
ユージオは俺を心配そうに見てF隊のリーダーへ話に行った
...怒っているように見えたのは、気の所為だろう
──デスゲームが始まってから1週間が経つ、俺は始まりの街で彼...クラインを置いていった事に後悔を抱いていた。
俺はただこの世界で生き残るだけを考えていた
でも...少年...ユージオと出会ってから少し考えを改めた
少年を...ユージオを...元の世界に戻す為に
だからこそ今ここでやらなきゃ、埒が明かない。
ユージオとF隊が戻ってきた
俺のソードスキルも、これ以上は耐えられない
俺は心の中でカウントし始めた...
─3
─2
─1
─その時、後ろから聞き慣れた音が聞こえた
ユージオ「キリト!!」キュィィィィン
F隊「キリトさん!!」キュィィィィン
...なっ!?
俺はソードスキルを止めようとした
しかし、ここで止めればファンブルしてしまう
キリト「はぁぁ!!」シュンッ!
ユージオ「やぁぁ!!」シュンッ!
F隊「おりゃあ!!」シュワンッ!
全員範囲技ソードスキル(現在習得出来るソードスキルのみ)で敵を一掃...
片手剣ソードスキル"ホリゾンタル"だ
F隊に居たゴッツイ体をした男が俺に歩み寄り、話しかけてきた
エギル「俺の名はエギル、F隊のリーダーだ。この少年から事情を聞いた、協力するぜ!」
エギルと名乗るこの男には感謝しか出来ない
いつ死んでも分からないこの世界で"協力"などしても意味ないというのに...
しかし、ここで断るのは野暮ってものだろう
キリト「ありがとう、エギル...さん」
エギル「エギルでいいぜ」
キリト「...おう、ありがとうエギル」
エギル「良いってことよ」
キリト「...F隊のみんな、そしてユージオ、ありがとう」
俺が礼を言うと
みんなが真剣な顔でこちらを見ている
───よし
キリト「...行くぞ!!」
ユージオ&F隊「任せて!/おう!!」
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俺達E隊と、エギル率いるF隊が、前衛にいるA隊、B隊、C隊、D隊へと追い付いた
頑張って削っていたのか、ボスのバーが3本の内2本減っている
しかし...ボスのHPのバーが1本になるとボスは武器を投げ捨て、腰にある武器を取り出した
キリト「あれは...斧...?!」
そう、斧だ
ベータテストの時は「タルワール」だったはずなのに...
武器を変えた「イルファング・ザ・コボルトロード」が咆哮を挙げこちらへと向かってくる
その突如、右側に音が響く
見るとB隊が尻もちをついている
B隊が怖気付いた...訳ではなく、あれは弱スタンだ
これもベータテストには無かった
A隊はB隊を守るべく奮闘しているが、長くは持たないだろう
こうなったら...
キリト「やるぞ!!みんな!!」キュィィィィン
ユージオ&F隊「任せて(ろ)!」キュィィィィン
一斉にソードスキルを放つ、この状態なら全員スキル硬直で固まってしまうが、C隊のタンクが"挑発"を行っている
これならヘイトを稼がずにこちらは攻撃出来る
キリト「てりゃぁあ!!」シュンッ!
ユージオ「はぁぁ!!」シュンッ!
エギル「うおおお!!」ドンッ!
F隊「おらぁぁぁ!!!」ドンッ!
俺は跳躍単発斬りソードスキル"ソニック・リープ"を放ち、ユージオは斜め単発斬りソードスキル"スラント"を放った。
エギルは両手斧広範囲ソードスキル"ワールウィンド"を放ち、F隊も同じようなソードスキルを放った。
そして一気にボスのHPがほぼ削れ、ボスのHPは1割を切っていた
その時
ディアベル「ここは俺が行く!」
ディアベルがソードスキルを準備している
...おかしい、これは全員で突っ込むのがセオリーのはずでは...
その刹那、突如ボスが動き出し、ディアベルを襲った
───連続攻撃だった
終わるとディアベルが俺の前に倒れ、俺に遺言を遺す...
キリト「なんで...ディアベルさん...」
ディアベル「キリトさん...あなたも...ベータテスターなら分かるだろ...?」
キリト「!...LAボーナス...!」
ディアベルは弱々しく頷く
この世界、ソードアート・オンラインのボスには1番最後に攻撃し、倒した人にだけ入手出来る、LA(ラストアタック)ボーナスが手に入る
ディアベル「そう...だ...キリト...さん...頼む...ボスを...倒し...」パリーン
...そこで彼のHPが尽き、彼は帰らぬ人となった
みんなが、呆然とディアベルがいた場所を見つめている
──やらなくては
─俺が...俺達がボスを倒さなくては
キリト「...行くぞ」
ユージオ「...」コクッ
"相棒"は、無言で頷いた
そして、歩み出す
コツ、コツ...と
そして...
キリト&ユージオ「うおおおお!!!」ダッ
同時に挙げたこの声は怒りに包まれているような、でも憂いさに包まれているような、そんな声だった
ボスは俺達の動きに気付いたようにこちらへ走ってくる
俺とユージオはアイコンタクトだけで不思議と動きが分かった──気がした
キリト「うぉあああ!!」シュンッ!
ユージオ「はぁぁぁ!!」シュンッ!
ボスのHPはドンドン削れ、残り5%になっていた
その時、俺の視点の左下に片手剣熟練度50になったとお知らせが届いた
...片手剣熟練度50で使えるソードスキルは...
俺はベータテストの記憶を巡らせ振り絞り、思い出すことに成功する
キリト「ユージオ!」キュィィィィン
ユージオ「了解!キリト!スイッチ!」ガキンッ!
ユージオがボスの攻撃をソードスキルでパリィする
...今だ!!ここしかない!!
ここまで切り開いてくれたF隊や攻略組のメンバー、そしてユージオ
彼らの為にも、今この時を、この瞬間を逃す訳にはいかない...!!
キリト「うぉぉ!...うおぁぁぁぁ!!!」シュン...シュワンッ!!
大文字の「V」を描くように斬る2連撃ソードスキル─"バーチカル・アーク"─だ。
ユージオ&F隊「いっけぇぇぇ!!!」
...ソードスキルを出し終わると《スキル硬直》が俺を襲う
そしてボス...「イルファング・ザ・コボルトロード」がこちらを見ていた
まさか...足りなかったのか...?
そんな恐怖が俺を襲い、俺もユージオ達も固唾を飲んで見守っていた
その時、ボスの体が"パリーン"と割れ、その場所に
「Congratulations」と書いてあった
そして俺の画面に入手アイテムと...LAボーナス...コート・オブ・ミッドナイトを入手した
俺は安堵していると
エギル「Congratulation、おめでとう、この勝利はあんたのものだ」
と励ましの声を掛けてきた
キリト「いや...」
俺は「俺ではなく、みんなの勝利」だと言おうとしたその時
「なんでや!!!」
怒りが混じった声がボス部屋に響き渡る
「なんで...なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!!」
キリト「見殺し...?」
「そうやろ!あんた、ボスの攻撃を知ってたやろが!!」
続けてその仲間が言う
「なのに事前に教えなかった...お前...元ベータテスターだろ!!」
...不味い
...このままでは...
ユージオ「落ち着いて...!」
エギル「お、おい...」
...ユージオ...エギル...
...やるしかない
「はっはっはっはっ!!!」
奇妙な笑い声がまたボス部屋に響く
キリト「俺が、元ベータテスターだって?」
「そ、そうや!」
キリト「...ふん、俺をアイツら素人連中共と一緒にしないでもらいたいな」
「な、なんだと...?」
キリト「お前らはまだ恵まれているよ」
キリト「ベータテストの時は何も分からない素人連中共ばっかりで、まともに攻略すらも、レベリングすら出来なかった、でもお前らはまだいいんだ、そのベータテスター共から教えて貰えるのだから」
「ぐっ...!」
キリト「俺がここのボス、イルファング・ザ・コボルトロードの攻撃を知っていたのは、他の誰も到達出来なかった層まで登った。ボスのスキルを知っていたのはずっと上の層で斧を使うMOBと散々戦ったからだ。他にも色々知ってるぜ、《情報屋》なんか問題にならないくらいな」
「そ...そんなの...チートだ...チーターだろ!」
「そ、そうだ...チーターだ!」
「ベータとチーターでビーターだ!!」
...奇妙な単語《ビーター》が生まれた瞬間だ
キリト「...ビーター...いい呼び名じゃないか」
キリト「ともかく、俺をアイツら素人連中共と一緒にしないでくれ、俺はビーターだからな」
そう言って俺はメニューウィンドウを開き、装備変更を行う。先程手に入れた防具...《コート・オブ・ミッドナイト》を装備した
俺は振り向き
キリト「じゃあな、2層の転移門は俺が有効化(アクティベート)しといてやる、この上の出口から主街区まで少しフィールドを歩くから、ついてくるなら初見のMOBに殺される覚悟しとけよ」
とだけ呟いた
ユージオ「ま、待ってよキリト!」
張り詰めた空気の中で...静かに響く相棒の声が聞こえた
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ここが第2層。
俺は第2層の主街区にある転移門のアクティベートを済ませる為にフィールドを歩いている
その時後ろから声を掛けられた
「キリト!」
俺は思わず立ち止まる
俺は振り返り、その声の主の顔を見る
キリト「...ユージオか」
ユージオ「もう、1人で行くなんて酷いよ!」
キリト「...ごめんな、ユージオ」
ユージオ「...大丈夫」
キリト「...ユージオ、俺は、さっきのであのギルド連中に嫌われている」
キリト「だから、ユージオ、君も俺と一緒にいると、何が起こるか分からないぞ」
俺は『ここで引き返せ』『ついてくるな』と言っているようだった
でも
ユージオ「...そんなのいいさ、僕はキリトと一緒にいることを決めたんだから」
キリト「ユージオ...」
俺は、仲間を、相棒を、親友を、また失う所だった
──ありがとう──
心の中でそう呟いた
ユージオ「さ、行こうよ、キリト」
キリト「──あぁ!行こう、ユージオ!」
俺は...いや、俺とユージオは第2層にある主街区...《ウルバス》へと歩んで行く
─俺は決めたんだ──必ず、この少年を──
─ユージオを、元の世界に戻すと─
─だから、待っていてくれ──
─いつか戻れるその日まで───
チャプター3「ビーター」END
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おまけ -《情報屋の鼠》-
キリト「よし...」
始まりの街にいた頃、俺は毎日毎日レベリングを続けていた
そろそろレベル5になる頃だ
キリト「...そろそろ戻るか」
珍しく街に戻ろうとしていた時だった
不意に後ろから名前を呼ばれたのだ
「キー坊」
キリト「!?」カチャッ
俺は咄嗟に背中に背負う剣の柄に手を伸ばした
「おいおい、構えるなんて酷いナー」
キリト「...アルゴか」
アルゴ...《情報屋の鼠》という奇妙な肩書きを持っている
前に会った時、何故《鼠》なのかを聞いたら「その情報は10万コルで教えてやるヨ」と言われてしまったので、引き下がった
10万コル集めたら絶対買ってやるからな...!と心から誓った程だ。
アルゴ「そうそう、キー坊のオネーサンのアルゴだヨ」
キリト「...何故ここにいるんだ?」
アルゴは「無視するなんて酷いナー」と批判しながらもここにいる理由を話した
アルゴ「単純に情報集めだヨ、ボスに挑む日がもうすぐ来るんじゃ無いかと睨んでるんダ」
キリト「...そうか、なら俺に用はないな」
と言って俺は剣の柄から手を離し、始まりの街に戻ろうとした──
アルゴ「──また、キー坊の武器を買い取りたいと言ってるゾ」
アルゴがそう口を開く
キリト「...!」
キリト「またか...」
アルゴ「どうするんダ?」
キリト「...今回も断るよ」
アルゴ「分かった、知らせておくヨ」
前から何者かに俺の武器「アニール・ブレード+4」を買い取りたい と言ってくる奴がいるのだ
現在は俺の愛武器であるし、何よりこれが現在の俺の相棒だ
...一体誰なのかを聞いてみるか
おまけ -《情報屋の鼠》- END
第1層ボス《イルファング・ザ・コボルト》戦となりました。
苦手な戦闘シーンを書いてみましたが、どうでしたか?
今回のお話では、準備を整えたキリト達と攻略組がゲームクリアの為に立ち向かう物語です。
階層をクリアしたキリトはあえて攻略組を遠ざけ、《ビーター》という奇妙な単語も生まれ、それでも尚ユージオはキリトについて行くことを選んだのでした...。
次回 チャプター4 –記憶–