無職さんのデンドロ履歴書 作:リリアーナを照れさせ隊
名前:■■■/あなた
通り名:“無職さん”、“
性別:不明
年齢:不明
メインジョブ:【
サブジョブ:なし
備考:国家無所属の遊戯派。頭のおかしい無職。模範的な常識人の平和主義者。付き合い方を間違えると、穏やかで人当たりの良い人物だと勘違いするだろう。
各地で様々なジョブに就職してはリセットを繰り返している旅人。受けた仕事は必ず成功させる。仕事狂い。ワーカーホリック。
リアルの容姿でゲームを開始してしまい顔バレ対策を入手するまで兜や覆面を常用していた。普段は適当なアバターで活動しているため素顔を知る者は少ない。
水着に並々ならぬこだわりがあるらしい?
開始国家はレジェンダリア。その後は天地→黄河→カルディナ→アルター(合間にグランバロア)と七大国家を転々としている。ドライフにもよく遊びに行く。
本名:不明
リアル:不明(人種国籍住所その他不明)
ネーミング由来:■■■
生年月日:■■■■年11月23日
身長:182cm/152cm(美少女あなた時)
体重:73kg/43kg(美少女あなた時)
趣味:仕事
特技:コミュニケーション、好感度管理
苦手なもの:兎、<超級>、卵
<エンブリオ>
【
TYPE:アームズ 到達形態:■
紋章:“翼と図書”
能力特性:就職補助
モチーフ:旧約聖書偽典『エノク書』に登場する人間に知識を授けた堕天使の一団“グリゴリ”
スキル
《就職支援》
ジョブの就職とリセットが可能。
ジョブクリスタルの登録で機能を拡張できる。
《勤労精神》
ジョブクエストの獲得経験値が増加する。
《
必殺スキル。過去に就職したジョブのステータス・就職条件を保持できる。
※ステータスはジョブに就いている間のみ有効
《スペリオル・インターン》
就職条件を達成した超級職にお試しで就職する。
使用回数はストック制で最大五回、二十四時間でストック一回分が回復する。
レベルは任意で消費した合計レベルとなり、空位・在位は問わない。
◇特典武具
【編幻似剤 ミスティコ】
【土蔵魔偶 ドグラ・マグウ】
【御伽帽子 フェアリーテール】
【復得円鬘 ロールバック】
【底撈海月 クラーゲン】
【Q極きぐるみしりーず なまけろん】
【解雇録 テラーカイブ】
◇装備
【分御髪】
妖刀四十二染の一振り。毛フェチ。
◇評判
副団長「悪い人ではない…………はずです。言葉と常識が足りないのはどうにかしてください」
妹「やさしくてつよいますたーさん!」
簀巻「イカれてんだろ。あ、これ内緒ね」
第一「仕事はできるのよ。仕事は」
第二「ラーメンおいしかったのじゃ! つぎはマシマシをたのむのじゃ!」
不屈&黒リ「変人だのう」「なぜ水着?」
熊「器物損壊で訴えるのはやめろクマー!?」
猫「んー、こういうパターンもあるかなー」
作者「一応アバター名の設定はある」
名前:バーベナ
通り名:“簀巻きの人”
性別:バーベナ 男だよッ!?
年齢:ヒミツ!
メインジョブ:【黄砂術師】
サブジョブ:【魔術師】【研師】【高位研師】【鍛治師】【司祭】
備考:王国所属の遊戯派。わからせ担当の男の娘。
せっかちな効率厨かつ努力と面倒事が大嫌い。大好きなのは自分と可愛いもの、いいように動く取り巻き。
リア友五人とデンドロを始めたが、<ゴブリン・ストリート>にPKされて全員が辞めた。それからは美貌と猫かぶりで男女問わずたらしこみ、野良パーティを転々として寄生していた。そこで無職に出会したのが彼の受難の始まりである。だいたい自業自得。
キャラメイクガチ勢。
現時点で凖<超級>クラスの戦闘力を持つが、無職には敵わず、毎回簀巻きにされて攫われている。知る人ぞ知るギデオン名物のひとつ。彼(のパンツ)を目撃すると幸運が訪れるとまことしやかに囁かれている。
本名:ネットリテラシーって知ってる?
リアル:知りたいのー? 教えなーい!
ネーミング由来:同名植物
生年月日:20■■年7月18日
身長:161cm
体重:うわぁノンデリ……
趣味:女装
特技:華道、茶道、日本舞踊
苦手なもの:祖母、無職、トマト
<エンブリオ>
【閃光粉粒 タキオン】
TYPE:チャリオッツ 到達形態:Ⅳ
紋章:“輝く光”
能力特性:加速
モチーフ:常に光速よりも速く移動する仮想的な粒子“タキオン”
備考:エアロバイクと、一粒では目視できないほど細かい粉末の<エンブリオ>。
◇特典武具
【潜鮫服 クイックサンド】
◇評判
無職「“口と性格がよろしくない点に目を瞑ればまあ悪くない。具体的には顔と体(エンブリオ)”」
副団長「少しだけ羨ましいですね。なら変わってくれ? ええと、あの人は止められないので……」
一般人「ああ、簀巻きの子」
スレ民「あー天使の」
俺様「その面、一度見てみたいものよな!」
猫「最初は女の子かと思ったよー」
作者「非常に扱いやすい。雑に」
◇◆◇
□■二〇四五年三月某日
管理AI十三号チェシャは、自分の作業場――世界の裏側とも言える上下の区別がない空間――で脱力した。
「んなぁー……」
管理AIに肉体的な疲労という概念はないが、それでも演算し思考する存在である以上、精神的に『疲れた』と感じることはあるのだろう。
深淵の成れ果てのような声を上げて、全身を伸ばすストレッチをするチェシャ。そんな彼の様子を通りすがりのハンプティダンプティが笑った。
「大変そうねチェシャ。“お仕事”が忙しいの?」
「君も知ってると思うけどー?」
「もちろん。せっかくの祝い事だもの。普段見る機会のない子を覗いてみるのも楽しいわね」
「あー、そう言えば彼(?)のチュートリアルを担当したのは君だったねハンプティ」
「そうね。言われるまで忘れていたわ」
「彼はまだ根に持ってるみたいだよー? 僕に運営宛の改善要望を渡すくらいだからー」
チェシャはとある遊戯派の<マスター>から受け取った書状を取り出した。鈍器級の文庫本と同等の厚みがある。中身には目を通さず、そっと懐に仕舞い込まれるのだが。そのまま演算領域の肥やしとして。
ハンプティが担当した中で、現実世界の容姿のままゲームを開始した二人の<マスター>が【破壊王】と【失業王】とは、なんの因果であろうか。
管理AIの業務上、効果的な手法なのかもしれないとチェシャは血迷った。……いや、その前に運営の職務怠慢が嘆かれてしまう。具体的にはどこかの無職に。
「
ギデオンの闘技場で待ち伏せするな。
運営へのお気持ち表明は受け付けません。
アバターの再作成は無理ですごめんなさい。
だから文句は担当に言ってください。
チェシャは無職の対応に疲労困憊していた。
「それにー。多分バレてるんだよねー」
「何を?」
「【猫神】なんてジョブが存在しないことー」
王国決闘ランキング二位【猫神】トム・キャットはチェシャの活動用アバターだが、その実、ジョブに就いているようにシステム上見せかけているだけの存在だ。
無職の嗅覚はお仕事に敏感だ。
トムがジョブに就いている事を怪しみ。
今日はなんと決闘まで申し込んできた。
「あの新しい特典武具がねー。彼との決闘は絶対に受けられないなー。わざと負けるわけにもいかないしー。今日はなんとか逃げ切ったけど」
「疑念を確信に変えてしまうのは危険ね。でも面白いじゃない?
「笑い事じゃないよー」
他人事のようにクスクスと笑う同僚は頼りにならない。チェシャの受難を娯楽に、愉悦に浸っている。
もし新しい同僚が増えるなら……仕事熱心でも、不真面目でもない、ちょうどいい塩梅が望ましい。
まだ遠い未来の話になるが、チェシャは切実に願った。頼むからあの遊戯派の<マスター>みたいなお仲間は勘弁してほしいなと。