真・恋姫†無双 革命 ~曹魏の暗殺者~   作:リュオネイル

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祝! UA3000突破&お気に入り50人突破!(だいぶ遅い)
って、この番外編を編集している途中でもう突破してるから、今更って感じなんだよね~(笑) ……皆様、本当にご愛読ありがとうございます!
皆さんの温かいコメントのおかげで、モチベーションも維持し続けられてます! どうか今後とも、よろしくお願いします!

では、堅苦しい挨拶はここまでにして番外編、どうぞ! なお、ネタは二本ありますので、ご堪能ください!


番外編
番外編 其の壱 ~本編執筆中に思いついたネタをただ書くだけの話~


ネタ其の壱 『もう一人の御遣い』

 

 ――――男は、”死に場所”を求めていた。

 

「……クソっ。あ~……痛ぇ……城の天辺から落ちても、死なねぇもんだな。 なかなか……」

「もう、ご主人様ったら! 毎回お城の頂上から身投げするの、止めてって言ってるでしょ? 白蓮(ぱいれん)達もびっくりするし、お庭を直すのだって大変なんだよ?」

 

 そう、この男は彼らが住んでいる城の頂上から投身自殺を図ったのだ。 しかし、男は死ななかったのだ。

 男は倒れた状態から起き上がり、自身が作った大穴から出てきながらぼやく。 男が落ちた音を聞きつけた桃色髪の少女が男の傍により、呆れたように小言を言う。 その様はまるでいたずらを繰り返す子供を叱りつける母親のようなものだった。

 

「うるせぇ……こんなんはいつものことだろうが。 それに、庭の修繕なんざ俺が手伝えばいい話じゃねぇか」

「そういう事じゃないのに……」

「桃香お姉ちゃん、今の音ってもしかして……あぁ~、やっぱりお兄ちゃんか……」

 

 男は少女の言葉など意に介さない様子で腰に着けていた少し大きめの赤ヒョウタンの口を自身の顔に傾け、中身の酒を煽る。

 少女はそんな男にさらに呆れ、少し遠くの方からまた別の少女がやって来た。 赤い短髪に虎の髪飾りが特徴の少女だ。 少女も音につられてやって来たのか、現場を見て何かを察した様子で男を見ていた。

 

「なんだ……鈴々も来たのか。 ……てこたぁ、この流れだと愛紗まで来やがるな……面倒事になる前に、トンズラこくか」

「それ、余計に怒られる奴じゃないのだ? 鈴々も一緒に行くから、謝りに行くのだ」

 

 赤髪の少女――鈴々はこの後に起こることを予想した男がめんどくさそうに顔をしかめて逃げ出そうとするのを見て諫める。 ……ちなみに、男の背丈は10尺(約3メートル)という大男で、鈴々はその半分の5尺(約1.5メートル)位だ。 自身より倍の背丈が低い少女に諫められるこの男は一体……。

 

「ぁあ? 寝ぼけたこと抜かすんじゃねぇ鈴々。 お()ぇと違ってアイツは俺に課してくる罰が一段とキツいんだよ……。 馬鹿正直に言ったところで、あの頑固頭が簡単に許すと思うか? 思わねぇから俺ぁほとぼりが冷めるまで姿くらまそうってんだy」

「ほほぅ……それは聞き捨てならんな。 ご主人様?」

「」

 

 男は立ち上がりながら逃亡先の経路を模索し、その場を離れようとした時、男の後ろからまた別の女性の声が聞こえてきた。 桃髪の少女――桃香でもなく、鈴々でもない、凛として透き通るような美しい声色だった。 ……その声に怒気を少なからず含ませて。

 男はその声を聞くとぎくりと体を硬直させ、首をブリキの人形のようにギギギと音を立てて後ろを振り返る。 そこにいたのは腰まで伸びている黒の長髪をサイドに纏め、鍛錬の後だったのか、龍の意匠をこしらえた偃月刀を携え、額には珠のように光る汗をにじませている、生真面目風な少女だった。

 

「あ、愛紗ちゃん! もう鍛錬は終わったの?」

「いえ、今は休憩中で……大きな音が聞こえてきて、まさかと思いやって来たのですが……案の定でしたね」

 

 桃香は黒髪の少女――愛紗に気づき微笑みながら声をかけ、愛紗は桃香に表情を柔らかくし笑みを浮かべていたが、次第にその笑みに影を差し込みながら男の方に向ける。 ……彼女のことを知らない、あるいはあまり彼女とは接点のない者たちからしてみればその笑みは美しいと思うだろう。 しかし、男にとってはその笑みは違うものだと知っていた。

 

「…………」

「さて、ご主人様? 説明はこの際不要ですので、聞きませんが……この大穴、修繕してもらいますね? もちろん、()()()()

「はぁ!?」

「あぁ、それと。 まだご主人様に見て貰わないといけない書類が溜まっておりますので……修繕が終わりましたら、そちらの処理もお願いします」

「ちょ、ちょっと待て!」

「あぁそしてもう一つ。 今後一週間、ご主人様は禁酒です」

「ふざけんな愛紗テm」

「な に か ?」

「………………………なにも」

 

 愛紗の死刑宣告にも似た罰の内容に異議を唱えようと声を荒げる男。 しかし愛紗から放たれる謎の威圧感(オーラ)と刃にも似た鋭い視線に射抜かれ、尻すぼみに男は声を絞り出す。 なんとも情けない姿である。

 

「ふぅ……では桃香さま、私はこれで。 ……鈴々、午後からの警邏忘れるんじゃないぞ?」

「あ、うん。 行ってらっしゃい♪」

「分かったのだ!」

「では、これで。 ……ご主人様、いいですね?」

「……応」

 

 男の返事を聞き、愛紗は踵を返してその場を去った。 桃香も鈴々もそれに続くようにそれぞれの持ち場へと戻っていく。

 

「………………」

 

 残っているのは、自身が作った大穴と、愛紗から言い渡された罰の内容に絶望に打ちひしがれていた男の姿のみだった。

 

 ――――これは、後の世に龍の御遣いと呼ばれる男と、後に人徳の王と呼ばれる少女、その仲間たちとの物語である。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

ネタ其の弐 『戦国時代のおでん好き』

 

 ――――今宵の舞台は日ノ本、戦国時代。 群雄割拠のこの時代に、嵐を巻き起こす男が尾張におったそうな。

 

 草木も眠る丑三つ時。 一寸先も見えない深い深い森の中で、一人の村人の男が必死に走っていた。

 

「はぁっ…………はぁっ……くっ!」

 

 その男の表情から見て分かるように、男は必死になって『ナニカ』から逃げていた。 男の後ろからはガサガサッ! バキバキッ!と草木をへし折りながら男を追うように突き進む激しい音が聞こえてくる。

 

「クソ……クソッ! なんで、なんで俺がこんな……!」

 

 男はこれまでのことを脳裏に浮かべながら必死に走っていた。 この男、この日は飲み仲間と一緒に飲んでいて、飲み仲間の一人が、

 

「最近ここらで噂になってる森に入ってみよう」

 

 と笑い上戸(じょうご)に発案し、他の飲み仲間も口々に発案者の男に賛同した。 ここで、森の噂について説明しよう。

 噂の内容はこうだ。 『丑三つ時の人気のない夜に、森には人食いの化け物が現れる』というものだった。 実際、男たちの住む村の近くの森では、最近深夜に森に出かけた猟師たちが数日経っても戻ってこない事件が相次いでいた。

 最初は森に熊でも出て、不幸にも襲われて命を落としたんだろう……そう思われてたが、猟師の一人が消えた翌日、猟師の妻である女が気になってその森に入ると、そこには無残にも食い殺された男の姿があったという。

 その出来事をきっかけに、村中では森の噂があっという間に広まった。

 

『深夜になったら、あの森には絶対に近づくな』

『近づけば最後、二度と森の外に出ることは叶わない』

『人食いの化け物に食い殺されるぞ』

 

 そんな噂で持ちきりになり、村人たちの間ではそれが暗黙の了解であった。

 もちろん、冒頭の男もこの噂については知っていた。 男は真面目な男であったためにその暗黙の決まりを守っていた。

 しかし、今宵のこの男は酒を飲んでおり、そこまでの頭が回っていなかったのだ。 故に、出来上がっていた男は飲み仲間の提案にあっさりと賛同し、件の森に向かうこととなった。

 

 村近くの森は奥が深く、昼間の時でも木々の間が漆黒の闇のように真っ黒になっていて誰も近づこうとはしなかった。

 しかし、その森に入るのは酔っ払いの男数人。 男たちはおぼつかない足取りで森の中に入っていき、男たちは森の中を進んでいった。 ……森の木々から覗く、血のような真っ赤な瞳に見られているとも気付かずに。

 

 男たちに異変が起き始めたのは、森に入ってから一刻(約2時間)後のことだった。

 男の一人が酔いが回り、とうとう睡魔に負けてその場で寝てしまった。 他の男たちは「あぁ、寝ちまったか。 仕方ねぇ、帰りに起こしにいくか」と考え、寝た男を置いて先へと進む。

 それからさらに半刻(一時間)後、事件は起きた。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁあああああ!!!?」

 

 突如、森に男の断末魔のような悲鳴が木霊した。 その悲鳴に男たちは驚いて立ち止まり、辺りを見渡して悲鳴の元を探る。 しかし、一向に何も起きなかったため、男たちは安堵して息をつく。 しかし、一人の男が酔いが覚めて思考が回り、”ある事”に気づいた。

 

「なぁ、さっきの声……アイツの声じゃなかったか?」

 

 その男の発言に、他の男たちも悲鳴の声を思い出して次第に顔を青くさせていく。 男の言うアイツとは、先ほど寝落ちした男のことであり、悲鳴の声など妙に聞き慣れている感じがあったのだ。 その悲鳴の原因が男の妻の折檻による悲鳴だったというのは、ここに記載しておこう。

 もし、さっきの悲鳴があの男のものだとすれば、何かあったに違いない。 そう考えた男たちは酔いの回った千鳥足でふらつきながらも、急いで男の元へ走っていった。 そして、男たちがその場所にたどり着き、見た光景は……。

 

「」

「うじゅる…………ぐじゅっ! じゅぞぞぞっ!」

 

 男の体に一心不乱に食らい付く異形の化け物だった。 喰われている当の男の腹は大きく裂かれており、異形の爪らしき部分の大部分が血に染まっている所から爪での一撃で絶命したと思われる。 裂かれた腹からは臓物が辺りに飛び散っていて、血生臭いニオイが辺り一面に蔓延していた。

 

「うぅっ……!?」

「こ、こいつぁ……!!」

「ひぃっ……」

 

 男たちも想像を絶する光景に皆息をのんで恐怖に震えていた。 幸いにも異形は目の前の餌に夢中になっていて後ろにいる男たちには気づいていなかった。 それに気づいた男が他の男たちに身振り手振りで静かに、気づかれないようにこの場から逃げることを告げる。 男たちは首を縦に振って賛同し、化け物の方を警戒しながら、音を極力立てずに後退りする。

 

 ――――パキッ

 

「あっ!?」

「ば、馬鹿……! 声を出すんじゃ……!」

 

 しかし、不幸にも一番後ろの男の足元に枝が落ちていて、男はそれに気付かずに踏んでしまった。 さらに不幸が重なって音は異形の耳にも届き、咀嚼を止めて音のする方にゆっくりと顔を向ける。

 

「ひっ……!?」

「…………」

 

 異形の鋭い視線に射抜かれ、男たちは足がすくんでしまう。 そして異形は男たちの姿を視認すると立ち上がって喰いかけの死体をすぐ近くに捨てる。 そしてそのまま視線は男たちを捉えたまま一歩、また一歩と近づいていく。

 

「あ……あぁ……!?」

「た、助け……助けてくれぇぇぇぇえええ!!」

 

 迫りくる恐怖に耐え切れなかった男たちは、我先にと異形に背を向けて走り出した。 異形は咆哮を上げ、逃げた餌を追いかける猛獣のごとく、追跡を開始した。

 

 そして話は、冒頭に戻る――――。

 

                ~    ⌚    ~

 

「チクショウ……こんなことになってんなら、最初から止めておけば……! うわぁ!?」

 

 男は飛び出ている木の根につまづき転んでしまう。

 

 ――――ガサガサッ!

 

「っ!?」

 

 男が足の痛みに呻いている時、男の後ろの方から音が聞こえ、首だけを回して振り向くと、そこには追いかけてきた異形の姿があった。

 

「グルルル…………! ガァアァァァア……ッ!」

 

 異形は自身の餌である男の姿を確認し、地の底深くから響いてきそうな恐ろしいうなり声をあげて鋭い牙を露わにする。

 

「ぁ……ぁあ……嫌……嫌だ……止めてくれ……止めて……!」

「グルルゥ……ガァァアァアウウ!!」

「た、助けてくれぇぇぇぇぇええ!!」

 

 異形は男に止めを刺さんと男に飛び掛かり、牙をむく。 男は死への恐怖に目を瞑り、声のあらん限り来るはずのない助けの声を叫んだ。 その時だった。

 

「どぉおりゃぁぁぁぁあぁああああ!!!」

 

 ――――斬っ!

 

「ギャァァァァァ!?」

「…………へ?」

 

 突如、どこからともなく聞こえた男の声と、肉を切り裂く音、そして異形の悲鳴らしき声が響き、男はいつまでも痛みが来ないのを不思議に思い、閉じていた目を恐る恐る開ける。 そこには、本日何度目か分からないくらいの驚きの光景があった。

 男の前には、日本刀を片手に橙の着物を着て、腰にはもう一本の刀と大きい注連縄が特徴な、ガタイの良い身長7尺(約210㎝)ほどの巨漢であった。 ……何故か仕留めたイノシシを括り付けた木の棒を担いだままであったが。

 

「あ……あなたさまは……お、お侍……?」

「おい、お前」

 

 男が目の前の巨漢の姿を見て一目で侍だと分かり、声をかけるとほぼ同時に巨漢の男が遮るように男に声をかける。

 

「え、あ、はい!」

「コイツを持ってろ」

 

 そう言って巨漢の男は担いでいたイノシシを男に渡す。 渡された男は困惑しながらもイノシシを受け取り、巨漢の方へと顔を向ける。

 

「グルルゥ……!」

「…………。 ()()()()()()

 

 巨漢の方はというともう一本の刀を抜き、異形を睨みつけていた。 一方の異形は巨漢の男に斬られたのか、片方の腕が無くなっていて、夥しい血が流れていた。 食事の邪魔をされた挙句、手傷を負わせた目の前の男に異形は怒りの顔を歪め、唸り声を上げる。

 そして巨漢の男は両手の刀を振り抜き、構えを取った。 その時、振り抜いた刀は鋼の色から漆黒のような黒色に変貌していた。

 

「ッ!! グルァァアアアァ!!」

「…………」

 

 異形は巨漢の男が何かをするのを本能で察知し、残った腕を振り上げて巨漢の男に突進してきた。

 対する男は構えた姿勢のまま、微動だにもしない。 ただ視線は異形に向けられ、睨みつけているのみ。 その間にも異形は巨漢の男との距離を詰めていく

 そして、異形と巨漢の男との距離が数メートルほどになった、その時だった。

 

「……侍魅大魂(しみだいこん)!!」

 

 巨漢の男は腕を交差させ、そのまま腕を振り上げ刀をクロス字で振り抜き、異形の体を斬る。

 

「グガァァァアアァァァ!!!?」

 

 斬られた異形は苦痛の断末魔を上げ、斬られた所から黒い靄のようなものが吹き上がり、異形の体は形を崩して消えていった。

 

「ふぅ……終わった終わったぁ~」

 

 巨漢の男は刀を鞘に納めると伸びをして体をほぐしていく。 一連の流れをただ見ていた男は、助かったことに気づき、何とか立ち上がろうとするが、腰が抜けているのか、動けないでいた。 仕方なしに男は声を上げて男に礼を言う。

 

「あ、あの……ありがとうごぜぇます! 本当に助かりました!」

「ん? ……応、無事だったか」

 

 男の声に巨漢の男は振り向き、笑顔で答えた。 その笑顔を見て、男は感極まって目頭が熱くなっていくのを自覚した。

 そして巨漢の男は、男に近づいて行って腰を下ろした。 そして手を伸ばして男に渡したイノシシをむんずと掴み取って立ち上がり、そのまま踵を返して……。

 

「ほんじゃあな~」

「ゑ」

 

 そのままどこかへ行こうとしていた。 ……腰を抜かした男を放置して。

 

「いや、放置すな~~~~~~~~~~~~っ!!」

 

 男の悲鳴にも似た絶叫が、深夜の森に響き渡った。 結局、男は巨漢の男と共に森を抜け、助けられたという。 ちなみに、他に散り散りとなった飲み仲間も、運よく無事に森を抜けたという。

 

 




はい、いかがでしたでしょうk

「いや長ェわぁぁぁああ!!」

どげぶぅ!? ……お、お前は本編の弦一郎!? なぜここに!?

「うるせぇ! 作者お前! 一本目はともかく二本目の長さはなんだこれ!? 本編のそれと同じくらいになりそうだったじゃねぇか!」

い、いや……俺もそれに気づいてさ? 若干強引だけど強制的に終了させたんだって……。

「ったく……オリジナルな展開もいいが、それにこだわって投稿遅れたら読者の皆さんに申し訳ないだろうが」

全くもっておっしゃる通りで……。 そ、それでは気を取り直して! いかがでしたでしょうか! 今回のネタ、好評頂けたらもしかしたら連載するかm「おい」……はい、というのは今の本編の終わりを目途に考えます、はい……。

「ったく。 ……読者の皆様、こんな作者ですみませんが、今後ともよろしくお願いします」

こんなって……一応私、君の生みの親なんだけど……まぁいいや。 それと、今回ネタとして書いた主人公と思わしき彼らですが……なんと、ゲストとして本編に出演予定です!

「……は?」

誰が出るかは、その時になってからのお楽しみ! それではみなさん、また本編にて~♪

「おいちょっと待て作者! 俺はそんなこと聞いてn」
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