ロックマンゼロ(偽)奮闘録   作:RE:引きこもりたい…!!

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 今回ミッションはありません。いわゆる日常回です。



レジスタンスベースを探索するぜ!

 

 処理施設を破壊してからシエルさんに少し休んでいてくれと言われたのでレジスタンスベースを探索する事にした。まだちゃんと見てなかったしね。そうと決まれば行くぜぃ!

 

「あっ、ゼロさん!お疲れ様です!」

 

 フッ…、やはり俺は有名になり過ぎたようだな。少し歩くだけで話しかけられるとは。これからはサングラスとか着けて変装すべきかな?うん、似合わんな。とりまファンサービスでちゃんと返事ぐらいはしないと。君もお疲れ様!これからも皆で頑張っていこう!じゃあまたね!

 

「ああ」

 

 おい自動変換テメェ。俺の渾身のファンサをたった一言で済ませてんじゃねぇよ。愛想が悪いって思われちゃうだろ。あっ、でも小ちゃい声で「クールでカッコいい…」って言ってくれてる!ナイス自動変換さん!(掌くるくる)

 さて、まず初めにどこに行こうか。そういえばさっきシエルさんからエスケープユニットなる物を貰ったっけ。セルヴォって人が作ってくれたとか。つまりそこに行けばおもろい発明品あり?行くっきゃねぇ。しかし問題点がある。

 

 ……技術室ってどこぞ?

 

 

 ま、まぁ探索がてら適当にエレベーターで降りていこう。今いるのが地下二階だから…、よし、とりあえず上に参りま〜す。ここに技術室があるのかな?それとも他のメンバーの人がいるのかな?

 …ハッ!?あ、あれは…、まさか……!?金髪幼女(ぬいぐるみ付き)だとぉ!!

 

「はじめまして!あなたがシエルお姉ちゃんを助けてくれたの?私の名前はアルエット!シエルお姉ちゃんがつけてくれたんだよ!」

 

 こちらを見つけるとトテトテと走り寄って来た金髪幼女事アルエット。うむ、可愛い。全く、小学生は最高だぜ!!小学生かどうか知らんけどね。

 

「このぬいぐるみはシエルお姉ちゃんが作ってくれたの!私の宝物なんだよ!」

 

 ほう?シエルさんはぬいぐるみも作れるのか。凄いなあの人。科学者でこんな女子力高い物まで作れるとか最強かよ。ちょっとほつれてるけど大事にしてるんだろうなぁこれ。

 それにしても、イレギュラーの疑いを掛けられたレプリロイド達の最後の砦にこんな可愛い子がいるなんて……、待てよ?という事はこの子もイレギュラー判定を受けたという事か?

 

 ………おのれネオ•アルカディア…!!許せん!!!!

 

 YESロリータNOタッチの信条を知らない紳士の風上にも置けないネオ•アルカディアに怒りを燃やす。

 

「そういえば私まだあなたのお名前聞いてない。あなたのお名前はなに?」

 

 おっと俺をご存知でないかい?ならば聞かせてしんぜよう!遠からん者は音にもk

 

「…ゼロだ」

 

 おい待てや自動変換テメェ。俺まだ名乗り上げの途中なんだよ。せめて最後まで言わせてくれ。

 

「これからもよろしくね、ゼロ!」

 

 ぐはぁっ!?か、可愛過ぎる…!?こんな子によろしくされたら嬉し過ぎて思わず死に戻っちゃうだろ!そしてまたアルエットちゃんに会ってよろしくされて死に戻る…あれ?無限ループ?しかしそこは根性で耐える!アルエットちゃん、これからもよろしくね!

 

「ああ…」

 

 いつもの自動変換さんがドライな対応をしつつ内心名残惜しいけどその場を後にする。英雄はクールに去るぜ…。

 

 取り敢えず地下一階に技術室は無かったので地下三階に……はトランスサーバーしかないからいいや。地下四階に参りま〜す!ここには…むっ、おじいちゃんレプリロイドを発見!ゲームとかだとこういう人にとんでもない奥義とかを教えてもらえる展開とかあるよね。よし、話しかけよう!

 

「おおっ、新入りじゃないか。先輩達に追い付くよう頑張っているかい?」

 

 ウッス!頑張ってるッス!実力でいえば(耐久以外)最強ッス!

 

「なぁ若いの…、ワシの話を聞いてくれるかい?」

 

 おおっ!まさか本当に奥義を教えてくれるのか!?喜んで聞くッス師匠!!

 

「ああ、いいだろう」

 

「そうか聞いてくれるか…。ありがたい…」

 

 さぁさぁ、早く奥義をハリーハリー!!

 

「こう見えてもワシは2枚目のレプリロイドじゃった。だから中にはワシに惚れる人間の娘もおったんじゃ」

 

 ……おや?なんかもう思ってたのと大分違う話が始まってるぞ?

 

「そう…、あれは満月の晩のことじゃった…。ワシが港の倉庫で荷物を運んでいると波の音に混じって歌声が聞こえてきたんじゃ」

 

 あっ、これ奥義を知ってる師範とかじゃねぇわ。只の話すのが好きなおじいちゃんだったわ。俺長話苦手なのに…。おのれディケイドォォォォ!!!!

 

「ふとそちらに目をやると髪の長い美しい娘が(くっそ長いので省略)

 だからワシはシエルに頼んで年寄りの姿に変えて貰った。彼女と同じ時間を分かち合えるように。彼女はもういないが二人の思い出はワシの記憶チップから消える事はない…」

 

 な、なんていい話なんだ…!!長話苦手とか言ってごめんおじいちゃん!やはりどんな人にも歴史があるんだな…。人じゃなかったわ。

 

「年寄りの長話に付き合わせて悪かったな」

 

 や、こっちも良い話を聞かせて頂きありがとうございます!師範とかじゃなくて残念とか思ったけどそんな事なかったッス!!ありがとうございました!!また何か話があったら聞かせて下さいッス!!

 

「いや、これくらい構わない」

 

「ホッホッホ…。そうかい。ならまたワシの話に付き合ってもらおうかの」

 

「機会があればな」

 

 おじいちゃんレプリロイドと別れを告げる。いや〜、本当に良い話を聞けた。さて、そろそろシエルさんの所に戻って…。って、あれ?何故ここにシエルさんがいますのん?

 

「シエル。ここで何をしている?」

 

「えっ!?あっ、ぜ、ゼロ!?」

 

 めっちゃ慌ててるの可愛い。こういう所は科学者って言っても年相応な感じだわな。

 

「……ねぇゼロ」

 

 何ですの?

 

「どうした?」

 

「貴方は何故私達を助けてくれるの?」

 

 誰かを助けるのに理由がいるかい?(ジタン風)まぁ強いて言うなら自分の心に従ったまでさ…。

 ……なんか恥ずかしくなってきた。自動変換さん、なんか良い感じに訳して下さい!!

 

「俺がそうすべきだと思ったからだ」

 

 修か!!持たざるメガネか!!俺言ったのFF!!お前言ったのワートリ!!

 

「そう…。貴方にとって私達はイレギュラーではなく、守るべき対象なのね…。ありがとう、ゼロ!」

 

 俺の返答に笑顔で感謝を述べるシエルさん。守りたい、この笑顔…。取り敢えず安心してくれたみたいでよかった。

 

 …それもそうか。よく考えれば周りの人達は皆レプリロイドで人間はシエルさん只一人。そして勝ち目なんか殆どない戦いに身を投じていた。

 そんな中ようやく見つけた希望であるゼロ。もしゼロがレジスタンスの皆をイレギュラー扱いしたなら?そんな不安も中にはあったのだろう。

 

 ……うん、正直言うと何で俺がここにいるのかとか全く分からないし、自分が何者なのかも分からないけど、やりたい事は分かった。

 

「シエル」

 

「??」

 

 俺は、

 

「安心しろ、俺がお前達を助けてやる」

 

 この何処までも優しい女の子の笑顔を守りたい。

 

「……まだミッションが残っているだろう。行くぞ」

 

「……ええ!お願い、ゼロ…!」

 

 その為に何度でも戦おう。何度でも死に戻ろう。そして、レジスタンスベースの希望の光であり続けよう。………あれ?なんか俺、厨二っぽい?まぁいいや。よし、そうと決まれば早速ミッションだ!張り切ってやってやんよ!!

 

 ………あっ、技術室に行くの忘れてた。




ありがとうございました。

 シリアスって難しい…。やっぱりギャグの方が書きやすい…。

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