DUEL M@STERS IGNITION 作:くまねこ@イグゼロP
日曜日の昼下り、パーカーを着た少女とスーツを着た男が机を挟んで手元を睨み合っていた。
「じゃあ《お目覚めメイ様》でシールドブレイク。トリガーある?」
「トリガー来い!トリガー来い!・・・ノートリじゃねぇか!」
「《メイ様》の効果でドリームメイトが7体いるからあたしの勝ち!対あり!」
「対あり。ドリメとか久しく回してないから勝手がわからんな」
どうやら決着がついたらしい。彼女らがやっているのは『デュエル・マスターズ』。20年の歴史のあるカードゲームだ。
「横の盾《スパイラル・ゲート*1》じゃん!」
「あるあるだねー・・・あっあたしのシールドなんにも埋まってなかった」
「それもあるあるだな・・・さて、次の予定は何時だったかな」
男は鞄から手帳を取り出す。そこには『16:00 イグゼロ バラエティ出演』と書いてあった。彼はアイドルのプロデューサーなのだ。
「もう3回ぐらいいけるかな。紗南、やるか?」
「もちろん!」
紗南と呼ばれた少女はデッキケースに手をかける。彼女の名は『三好紗南』。ゲームをこよなく愛する中学生であり、アイドルだ。手帳にあるイグゼロとは、彼女がメンバーを務めるユニット『イグニッションZERO』のことだ。
2戦目を終えた紗南は、背後から2つの視線を受けていることに気づく。
「光ちゃんに麗奈ちゃん」
2人は紗南と同じ『イグニッションZERO』のメンバーであり、『ヒーローヴァーサス』としても活動しているアイドルだ。小柄な方が『南条光』。特撮ヒーローに憧れている。そして茶髪の方が『小関麗奈』。世界征服を企んでいる。
「紗南、それなんだ?すごく気になる!」
きらきらと目を輝かせながら言う光。
「やってみるか?デッキなら俺の貸すぞ」
それを聞いた光は笑顔を浮かべる。
「いいのか!?ありがとうプロデューサー!麗奈はどうする?」
麗奈は、自分に振られると思っていなかったのか少しびっくりしていたが、すぐに元に戻って光に宣戦布告をする。
「せっかくだからアタシもやるわ。見てなさい光!今からアンタをコテンパンにやっつけてやるから!」
「よーし、負けないぞー!」
「2人とも気合たっぷりだねー。じゃあざっくりルール教えるね」
「覚えたか?」
「ああ、バッチリだ!」
「トーゼンよ!」
紗南の問いに自信満々に答える2人。
「それじゃあ早速やってみよう!」
「「デュエマスタート!」」
『目指せ伝説!革命の守護神』
南条光
「アタシのターン!《フェアリー・Re:ライフ》をチャージして1マナ、《冒険妖精ポレコ》を召喚!」
P「何握らせたの?」
紗南「『リース成長ノヴァ』*2」
「アタシのターン!ドロー!《「是空」の鬼 ゲドウ権現》をチャージしてターンエンドよ!」
紗南「麗奈ちゃんは?」
P「ワルくて強そうなやつって言われたから『赤黒ジャオウガ*3』渡した」
「アタシのターン!ドロー!《龍仙ロマネスク》をチャージして、《冒険妖精ポレコ》で
「
(´・ω・`)
「・・・やっぱりこっちかしら」
(`・ω・´)
「やっぱりこれ捨てて」
「あぁー!《ドギラゴン
紗南「めちゃめちゃ顔に出てたよ光ちゃん」
「うーん・・・アタシのターン、ドロー。《ナチュラル・トラップ》をチャージして2マナで呪文、《次元の霊峰》を唱えるぞ。山札を見て《蒼き団長 ドギラゴン
「・・・
「ターンエンドだ」
「首の皮一枚ってとこかしら・・・アタシのターン、ドロー。《鬼ヶ鬼 ジャオウガ》をチャージして2マナ、《
紗南「鬼札王国はピンチをひっくり返すのが得意だからね、勝負はこれから!」
「アタシのターン、ドロー!チャージはしないぞ。《ドギラゴン
「S・トリガーは無いわ」
「《ワルキューレ・ルピア》でダイレクトアタック!」
「鬼エンド*8で《百鬼の邪王門》!山札の上から4枚を墓地に置いてその中から《黒神龍装 ダフトファントマ》を出すわ。《ダフトファントマ》の能力で《ワルキューレ・ルピア》を1体破壊!」
「惜しかったなぁ、ターンエンド」
「アタシのターン、ドロー!こっから逆転勝利してやるわ!《
「S・トリガー・・・何もなかった」
「《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》で攻撃する時、手札の《バルチュリス》の効果を使うわ!T・ブレイクよ!」
紗南「これひっくり返せる?《クロック》入ってないけど」
P「無から《ダイハード》生えてこない限り多分無理」
「くっ・・・S・トリガー、《ナチュラル・トラップ》。《ダフトファントマ》をマナゾーンに置くぞ」
「攻撃の終わりに《バルチュリス》を出してそのままダイレクトアタック!」
「うわー!やられた!」
「悔しー!もう一回だ麗奈!」
「いいわ。まあまたアタシが勝つけどね!」
麗奈にリベンジを申し込む光。だが・・・
「Pさん、次の予定、何時からって言ってたっけ」
「たしか16時・・・あっ」
「Pさん!今3時45分!!」
「ヤベえ!みんな急いで準備して!」
「ええっ!?」
「そういうのは先に言いなさいよ!」
バタバタしながらスタジオに向かう4人だった。
南条が勝つつもりで書いてたら麗奈が勝っていた。なにを言っているのかわからねーと思うが俺もなにをされたのかわからなかった。
なお投稿は不定期です。