【悲報】ビビリの俺、ホラー漫画に転生してしまう   作:青ヤギ

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新章開始して思いました。
何かが足りないよね、って。

そう。
お色気ですね。


誰のおっぱいが一番?

 

「本日はもう遅いので、皆さん泊まっていってください」

 

 スズナの提案でダイキたちはタワマンで宿泊することになった。

 スズナの今後の状態を確認するためにも、当面は傍に居たほうがいいとルカたちは判断した。

 急遽六人の客を泊めることになったが、最上階は黄瀬家の貸し切りなので部屋は余るほど用意できた。

 

「ただいま大浴場を貸し切りにしましたので、よろしければ皆さんでお使いください♪」

「「「大浴場を貸し切り、だと?」」」

 

 改めて黄瀬家の財力に驚かされる面々であった。

 

 

    * * *

 

 

 スズナは頭のキノコの影響が気になるということなので、共用浴場に入ることは遠慮した。

 スズナを除いた女性陣一行はありがたく大浴場で身を清めることにした。

 

「にゅ~極楽ごくらく~」

「すっごい広いね~! いいなぁ~私も将来はこんな大浴場のあるタワマンに暮らしたいな~」

「住人じゃないアタシたちがこんな立派な大浴場を独占しちゃうなんて、ちょっと申し訳ないわね」

「人の厚意は素直に受け取るものよ藍神キリカ。せっかくの貸し切りなのだし、遠慮無く堪能しないと」

「あ゛~ちょうどいい湯加減だわ~。あ゛あ゛~っ」

「……ミコト。おじさんみたいな声上げないでちょうだい」

 

 ローマを意識してデザインされた大浴場は、五人で使うにはあまりに贅沢な広さだった。

 素直に羽を伸ばす者もいれば、絢爛すぎる作りに落ち着かない様子を見せる者と様々だ。

 

「……ちょっとキリちゃ~ん、な~に恥ずかしがってるのさ~。女同士なんだからそんなに端っこで隠れるように入らなくてもいいじゃ~ん」

「う、うるさいわね。姉妹以外とお風呂に入るの慣れてないのよ……」

 

 赤の他人に素肌を晒すのが恥ずかしいらしいキリカは、レンたちから距離を取り、身を守るように前を腕で隠していた。

 レンはそんなキリカの態度を不満に感じた。

 

「え~? つれないこと言うなし~。ここまで一緒に死線を乗り越えてきた仲間に向かって~。ほらほら裸の付き合いしようぜ~?」

「にゃっ!? ちょっとレン! ひっつかないでよ!?」

「わ~、やっぱりキリちゃんの体、モデルさんみたいに引き締まっててかっこいいな~」

「そ、そういうレンこそ、芸能人みたいに肌が白くてスベスベじゃないの。羨ましい……」

「ま~、普段から気を遣ってるからね~。最近オススメの化粧水と乳液とか教えてあげるよ?」

「レン、是非教えて。ダイキのためにもっと綺麗になる」

 

 レンとキリカの会話に、ルカが「フンス」と気合いを入れて割り込む。

 

「か~っ。お熱いことですね~。はいはい、教えてさしあげますよ。……まあルカの場合、必要かはわからないけれどね。天然でそんなに綺麗だし」

 

 レンは羨ましげにルカの一糸纏わぬ姿を見つめる。

 シミひとつない色白の艶肌。引っ込むところは引っ込み、肉付くべき箇所にこれでもかと実った柔肉。

 改めて見ても、同性すら目を奪われるような完成された肉体美であった。

 大浴場の雰囲気も相まってか、あたかも彫刻の女神ではないかと錯覚しそうになる。

 

「というか……ルカ、また胸大きくなってない?」

「うん。ミコトの診察でも言われた。たぶんいまOカップ」

「オ、オーとな? パねぇ。ダイくんはそれを好きにできるわけか……」

「や、やだ、レン。そんなこと言わないでよ……その通りだけど♡」

「おっほん! そういう話は控えていただけるかしら!?」

 

 ルカとレンの話題が際どい流れになったところでキリカは咳払いした。

 

「あら、私は詳しく聞きたいわね。今後の参考のためにも」

 

 クスクスと艶美な笑みを浮かべて、クレハが入り込んでくる。

 そんなクレハを、ルカはキッと睨む。

 

「……今後の参考ってどういう意味さ?」

「言葉通りの意味よ? ダイキの嗜好は把握しておきたいもの。だから教えてよ? 恋人になってどんなことをしたのかしら?」

「絶対に言わないもんね。特にお前には……」

「ふ~ん、なら直接ダイキに聞いてみようかしら。私こう見えて男に合わせて染まるタイプなのよね」

「知らないよ、そんなこと」

 

 ルカとクレハの間で火花が散る。

 

「……え? クレハちゃんってダイくんのことまだ狙ってる感じ? もうルカと交際してるのに?」

「いるわよ、ああいう力ずくで気に入った異性を奪おうとする輩は。特に霊能力者の界隈ではね……」

「こ、こわ、霊能力者……」

 

 キリカの説明に、レンは震えた。

 

「ふんっ! いくらダイキを狙おうと無駄だから! だってダイキは私にゾッコンだし~? このおっぱいだって夢中で求めてくるし~?」

 

 得意げに言いながらルカはOカップまで育った胸を主張した。「どたぷるんっ♡」とお椀型の双丘が大きく揺れた。

 ルカの挑発にも、しかしクレハは余裕を崩さず、意地の悪い笑みを浮かべた。

 

「あら、英雄色を好むという言葉があるように、殿方は本来いろんな女性に手を出したがるものよ? それこそお酒を味比べするみたいにね」

「は? ダイキはそんな人じゃないから」

「でも今日、ミコトの胸に釘付けみたいだったけれど?」

「ぐっ……そ、それはダイキが生粋のおっぱい星人だから……」

「黒野、なにやってんのよアイツ……」

「ダイくん……ほっっっんとにおっぱいに目がないんだから」

 

 露骨な胸への目線に覚えのある少女たちは、恋人ができても節操のないダイキに呆れた。

 

「ふ~ん……だったら私もダイキに見初められる可能性はあるわね」

「あ゛っ?」

 

 クレハは湯船から立ち上がる。

 左手につけた革袋だけが残された裸体を、堂々と少女たちの前でさらす。

 長らく戦いに身を投じてきた者特有の鍛え抜かれた体だった。

 その一方で女性らしい体の曲線と豊満な肉付きは、オスを惹きつけるのに充分過ぎる魅力を秘めていた。

 特に前に突き出るように膨らんだ乳房……俗に言う「ロケットおっぱい」は凄まじい大きさであった。

 クレハは張りのある若々しい乳房を揺らしながら、ルカに近づいた。

 まるで、その大きさを比較するように。

 

「……115cmのPカップよ」

「え?」

「私、あなたよりバストサイズ上」

「……っ!?」

 

 悲壮感溢れるオルガンの音が鳴り響きそうな顔でルカは項垂れた。

 

「バ、バカにゃ……淫乱シスターのアイシャだけでなく、この女にまで負けるだなんて……」

「ふっ」

 

 クレハは勝ち誇ったようにロケットおっぱいを「ばるん♡」と揺らした。

 

「……お、大きさだけで勝ち負け決めるのはどうかと思うな~?」

 

 ルカとクレハのやり取りをおもしろくなさそうに見ている少女がいた。

 赤嶺レンであった。

 

「お、男の子に喜んでもらえるおっぱいってサイズだけじゃなくて、形とか感触も大事だと思うんだよね~!」

 

 クレハに挑むようにレンも湯船から立ち上がった。

 普段の努力が垣間見える、均整の取れた美しいボディラインだった。

 当人は腿の太さを気にしているが、他の部分が細い分、女性的な魅力をより際立たせている。

 

「形と感触だけなら~! この中で私が一番の自信あるよ~!?」

 

 サイズだけならこの中でレンの胸は最小である。

 もっとも周りが尋常でない大きさというだけで、世間的にはレンの胸も上澄みのサイズである。

 そして本人が主張するだけあって「ぷるん♡」と弾む釣鐘型の乳房は形も肌の艶も整った、いわゆる美乳であった。

 

「ダイくんって、ただ大きいだけで喜ぶタイプじゃないと思うよ~? 私の胸の谷間とかしょっちゅう見てくるし~?」

 

 勝ち誇るクレハを見て、レンは女として何やら譲れないものが芽生えたらしい。

 露骨に挑戦状を叩きつけてきたレンに「ふ~ん」とクレハはおもしろそうに目を光らせた。

 

「なるほど。これはキッチリ白黒つけないといけないようね……ミコト」

「あ゛~何すか~? あたし今日はもうオフなんですけど~?」

「この中で誰の胸が一番優れているか、あなたの霊術で審査してちょうだい」

「はぁ~? 何でそんな面倒なことしないといけないの~?」

「やってくれたら特別ボーナスが出るように薄(はく)さんにかけあってあげるけど?」

「んもぅ、しょうがないな~! 相棒に頼まれちゃ~やるっきゃないね~!」

 

 ローテンションから一転、ミコトはウキウキ状態で両手に霊力の光を宿した。

 

「まずは白鐘瑠花! あなたからよ! ふんむっ!」

「にょわあああ!? 何をする!? このおっぱいはダイキ専用ぞ!?」

 

 素早くルカの背後に回り込んだミコトは、その巨大な膨らみを鷲掴んだ。

 

「ふむふむ。形はいわゆるお椀型のふっくらタイプ! 指がどこまでも沈み込み、まるで蕩けるような感触……いわゆる『ふわとろおっぱい』ね! いつまでも揉んでいたくなるほど揉み心地がいいわ!」

 

 品評を終えると、ミコトはシュンッと瞬間移動のごとくクレハの背後に回り込む。

 

「次にクレハ! ん~! 相変わらず張りのある『パツパツおっぱい』ね! 柔らかさも備えつつ、押し返してくる弾力にも富んだ揉みがいのあるおっぱいだと思うわ!」

「ふふん。さすがミコト。わかっているじゃない」

 

 相棒の品評にクレハは得意げに笑う。

 ミコトは次にレンへ移動する。

 

「赤嶺レン! バストサイズは100cm寄りの99cm! もう3桁まで間近ね! 大きさはこの中じゃ控えめだけど吸い付くような乳肌! 自慢するだけある『すべすべおっぱい』ね!」

「ぴゃああああっ!? ちょっ、そんな風に揉んじゃっ……あっ♡」

 

 敏感肌なレンはミコトの見事な手つきに、つい色っぽい声を上げた。

 

「最後はあなたよ藍神キリカ!」

「ひぃぃ! 来ないで! アタシは別に参加する気はないから!」

「ここまで来たら一人だけ審査しないのはあたしのプライドが許さん!」

「何よその理屈! みぎゃあああああ!?」

「形は半円球! 102cmのKカップ! 手の中で瑞々しく弾む『ぷるぷるおっぱい』ね!」

「こ、このアタシが背後を取られるだなんて……不覚っ……」

 

 あっさりと胸を揉まれたキリカは敗北感から俯いた。

 

「さてすべてを吟味した結果、この中で一番優れたおっぱいは……」

 

 ミコトの結果を、少女たちは息を呑んで待つ。

 何やかんや、女のプライドとして気になってしょうがないのである。

 

「大きさ、張り、弾力、柔らかさ……すべてを加味して一番優れているのは……やっぱりミコトちゃんのおっぱいかな~♪ バスト120cmのQカップ ♡ 長半円下垂型の『ばいんばいんおっぱい』だもん♡ いやんいやん♡ 超絶美貌の上、超絶美乳でごめんねごめんね~……ぶりゅあああああああっあちいぃぃぃぃ!!?」

 

 ドヤ顔で爆乳を「どっぷるるるん♡」と揺らすミコトに向けて、ルカたちは熱湯シャワーをぶっかけるのだった。

 

 

    * * *

 

 

 一方、その頃。旅に出たアイシャは……。

 

「はあぁぁぁん! またバストが大きくなってますわ~! ファミレスで食べ過ぎたせいでしょうか~! 6cmも増えて121cmになってしまいましたわ~!」

 

 胸元がキツくなったので旅先の下着店でバストを測ると、また新しいブラジャーを特注しなければならなくなり、頭を抱えるのだった。

 

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