【悲報】ビビリの俺、ホラー漫画に転生してしまう   作:青ヤギ

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武の神に愛されし申し子

 

 

   * * *

 

 

 突如、俺の両腕に出現した鋼鉄の篭手。

 肘前までの長さを持つ篭手は、鋭く尖った鉱石のように黒く艶光っている。

 

「これは……」

 

 見覚えがある。

 これは確かツクヨさんの霊装……。

 なぜこれが数珠から?

 原理はわからない。だが何となく察した。これはきっと、ツクヨさんが俺のために拵えてくれたものだ。

 何らかの条件を満たしたことで、こうして数珠から篭手へと姿を変えたのだろう。

 生まれて初めて身につける武装……それでありながら、驚くほどに手に馴染んでいる。

 まるでいまの俺の心に合わせるように。いまが使うときだと告げるように。

 

「は、ははは。驚きましたね。霊力を持たないあなたが、まさか霊装を出してくるだなんて」

 

 肉塊の異形、肉啜りが出現した篭手を見て、警戒を強める。

 荒い口調から再び丁寧語に切り替えたのは、余裕を取り戻すためだろうか。

 

「ですが、霊能力者でないあなたが霊装を身につけたところでどうなるというのです? ただの頑丈な武器にしかなりませんよ~?」

 

 嘲りを込めて、肉啜りが挑発してくる。

 肉啜りの言うことはもっともだ。

 俺が霊装を装備したところで、宝の持ち腐れだ。

 ヤツの言うとおり、頑丈な武器としての使い道しかないだろう。

 だが……。

 

「それで充分だろうが」

「は? ……え?」

 

 呼吸を整え、踏み込む。

 距離を一気に縮める。

 時間にしたら一瞬。

 肉啜りは、とつぜん眼前に現れた俺に戸惑っている。

 当然、その隙を見逃さない。

 

「ふぅぅぅ……」

 

 呼吸で全身の筋肉を活性化。

 火を灯すように、体の作りを戦闘に特化したものへと切り替える。

 拳を握る。

 すべての力を、右手の一点に集中させ、そして……。

 

 一気に叩き込む。

 

「ぐべらああああああ!!!」

 

 衝撃波と共に異形が彼方へと吹っ飛び、屋敷の柵に激突する。

 確かな手応え。

 やはり、この篭手は、手に馴染む。

 

「ダ、ダイキ……」

「黒野、あんた、いったい……」

 

 ルカとキリカの動揺する声が耳に届く。

 すまない。いますぐお前たちを助けてやりたいが、まずはアイツをどうにかするのが先決だ。

 

「ガッ、グギッ……ド、ドウイウコトダ? ナゼ、タダノ人間ガ、コ、コンナチカラヲ?」

 

 敵はしぶとく生きている。

 だが、いまの一撃で確信した。

 

 ……効いている。

 コイツに……()()()()()()()()()

 

「……お前、殴れるんだな?」

「ヒッ!?」

 

 一歩前へ出る。

 肉啜りが怯える素振りを見せる。

 

 ……なんだよ。俺、こんなヤツ相手に、いままで怯えていたのか?

 

「殴れるんだな? なあ、お前……殴れるんだよなア?」

「オ、オ前……何ナンダ……イッタイ何者ナンダ!?」

 

 何者だと?

 見ればわかるだろ。

 

「ただの腕っ節の強い一般人だ」

 

 そして、そんな一般人の攻撃が通じる相手……。

 俺が怪異を恐れるのは、どれだけ鍛えたところでこちらの攻撃がすり抜けてしまうからだ。

 でも……コイツには、効く。俺の拳が。いままで修得してきた技のすべてが。

 だったら……。

 

「倒す」

「エ?」

「お前は、俺の手で倒す」

 

 闘志を宿せ。

 怒りを拳に込めろ。

 過酷な修行をしてきたのは、きっとこの瞬間のため。

 守るんだ。

 俺が、皆を。

 今度は、俺の番だ。

 もう守られるだけじゃない。

 この霊装で、紫波の武術で……俺が!

 

「チョ、調子ニノルナアアア! 人間ゴトキガアアア!」

 

 異形が迫る。

 だらしなく口の開いた触手を振りかざして、俺を一気に食おうとしている。

 普段の俺ならば、腰が抜けてしまっている光景だ。

 だが……いまの俺の目には、ひどく緩慢な動きにしか見えない。

 

「遅い」

「ハ?」

 

 再び拳を握り、呼吸で全身の筋肉を活性化。

 

「フゥゥゥ……」

 

 腕全体の筋力を極限まで高め、渾身の一撃を放つ。

 

餓狼拳(がろうけん)

 

 ツクヨ師匠直伝の正拳突きが、見事に決まる。

 

「グアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 威力が込められた拳圧は、そのまま敵の肉体を貫き、風穴をあける。

 醜い色をした血飛沫が跳ね上がる。

 

「コオオオオオオ……」

 

 攻撃の手は緩めない。

 呼吸を研ぎ澄ませ、次に脚部に意識を込める。

 イメージするのは斧。

 空想の世界で、俺の左足は、いま斧のような刃物と化す。

 そのイメージを固めたまま、一気に蹴り上げる。

 

猛虎裂脚(もうこれっきゃく)

 

 空を裂く一閃。

 鋭い蹴りは、斬撃の衝撃波となって肉啜りの体に刀痕と同じ傷痕を残す。

 

「ミギャアアアアアアア!!!?」

 

 鍛え抜かれた蹴りは、刃物と同等の切れ味を誇り、異形の体すらも細断する。

 足技の達人、ミハヤ師匠から継承した取って置きの技。並みの切れ味ではない。

 

「ナメ、ルナアアアア!!!」

 

 異形が咆吼を上げて、触手の先端を鎌へと変える。

 

「キレイナ状態デ食ウツモリダッタケド……オ前ガ悪インダカラナ!? 手足ヲバラバラニシテ、大人シクサセテヤル!」

 

 音速の勢いで振り下ろされる鎌の一撃。

 ……恐れることはない。

 四人の師匠たちの過酷な修行に比べたら、こんなもの……。

 

瞬影(しゅんえい)

 

「ナッ!?」

 

 鎌の一撃が外れる。

 肉啜りの目からしたら、俺の姿が一瞬で掻き消えたように見えただろう。

 だが、こんなものは紫波家の人間にとっては基本的な動作だ。

 近接戦闘を主とする紫波の武術。

 攻撃を回避し、相手との距離を一気に詰める。

 紫波の戦法を修得したいのならば、まずこの技を身につけることが絶対条件。

 俺が最初に修得した紫波の技だ。

 

 即座に敵の背後に回り込む。

 ガラ空きの背中に向けて、拳を叩きつける。

 

「ゴアアアア!!」

 

 再び彼方へと吹っ飛ばされる肉啜り。

 

「グガ、オレガ……コンナ、人間相手ニ……」

 

 まだ死んでいない。

 軟体な体が、衝撃を和らげているようだ。

 本当に厄介なヤツだ。

 

「コ、殺シテヤル! モウ鮮度ナンテ知ッタコトカ! 細切レニ引キ裂イテ、ソレカラ貪ッテヤルヨ!」

 

 怒りに我を忘れた様子の肉啜りは、鎌の数を増やす。

 

「死ネエエエエ!!!」

 

 四方八方から繰り出される鎌に包囲される。

 なるほど、これでは躱せない。

 ならば……躱さなければいいだけ。

 幸いなことに、いまの俺には鋼鉄の篭手がある。

 

「ハアアアア……フッ!」

「ナッ!?」

 

 全方位から繰り出される乱れ斬りを、篭手で防ぎ、手刀で捌ききる。

 立て続けに飛び散る火花。

 目が眩むような視界でも、俺の意識はしかと敵の攻撃を捕らえている。

 

 目に頼るな。気配を追え。

 紫波家でも珍しい狙撃の名手、カザネ師匠の教えだ。

 

 肉啜りの攻撃は素早い。

 常人ではまず対応できない猛攻だ。

 ……しかし残念だが、これよりもずっと素早い、激しい攻撃の嵐を、俺はすでに経験している。

 

「……ぬるい。師匠たちの技に比べたらな!」

「ギッ!? ギャアアアアアア!!」

 

 手刀による斬撃で触手をすべて断ち切る。

 

「ア、アア……ナ、ナンデ……ナンデ、殺セナインダ?」

 

 丸腰になった瞬間を見逃さず、追撃を仕掛ける。

 地面に落ちているコンクリートの破片を手に取り、敵に目がけて投擲する。

 

荒鷲礫(あらわしのつぶて)

 

 轟音を鳴らす飛来物が肉啜りの眼球に食い込む。

 

「グギイイイイイイイ!?」

 

 どんなものでも武器になる。周囲にあるものはすべて使え。

 師の教えに従い、再び程良いサイズのコンクリートの破片を握り、投擲。

 

「ガッ! グッ! オオオオ!!?」

 

 眼球を潰されるたび、肉啜りは別の箇所に新たな眼球を造るが、ひとつも見逃すことなく投擲物で潰していき、敵の視界を奪う。

 勢いよく繰り出される投擲物はほぼ弾丸に等しく、敵の急所に容赦のないダメージを蓄積させていく。

 

「ウオオオオ! ソコカアアア!!」

 

 だが視界を潰されても、敵は匂いで俺を追える。

 まるで津波のような勢いで飛来してくる肉啜り。

 その巨体で俺を一気に押し潰すつもりらしい。

 

 ……無論、想定通りだ。

 足下に落ちているコンクリートの破片。

 今度は長方形になっているものを手に取る。

 それを棍棒や槍のように揮い、切っ先を敵に向けて突き出す。

 

潜鮫牙(せんこうが)

 

 迫り来る巨体を、得物で串刺しにする。

 

「グオオオオオオ!?」

 

 受けの態勢で相手の攻撃に備えつつ、強力なカウンターによる一撃を食らわせる。

 不意打ちによる奇襲を得意とする、ウズエ師匠の技だ。

 

「ア、ギ……グ……ガァ……バ、バカナ……ナゼ、人間相手ニ、ココマデ追イ詰メラレル?」

 

 肉啜りがどんな小細工をしようが無駄だ。

 貴様が物理攻撃が効く存在である以上、紫波の技ですべて対応してみせる。

 そう……もともと紫波の技は、怪異相手を想定して編み出されたものなのだから。

 

「ア、アアアアッ! チクショオオオ!!」

 

 ヤケクソ気味の叫びと共に、肉啜りの体が不気味に光り出す。

 アレは……ヤツが吸収した霊力の光!

 

「消シテヤル! ココマデ屈辱ヲ味ワワセヤガッテ! モウイラナイ! オ前ノ肉ナンテ! 殺ス殺ス殺ス! 跡形モナク! コイツデ消エ失セロオオオ!」

 

 全方位に向かって放たれる、霊力の破壊光。

 レーザー砲のような一撃は、周囲を破壊し尽くしながら、俺にも矛先を向ける。

 まずい。いくらなんでもこれは躱すしか……。

 

 ──拳を前に突き出せ。

 

 瞬間、脳内に閃きが生じる。

 俺は本能的に拳を突き出す。

 

 霊力の破壊光が右腕の篭手に直撃する。

 

「ダイキ!」

「黒野!」

 

 少女たちの悲鳴が響く。

 物理ではとても防ぎきれない一撃。

 文字通り、俺の体は蒸発するかに思えた。

 だが……。

 

 二匹の狼が吠える。

 その声を、確かに聞いた気がした。

 

 篭手に変化が生じる。

 手の甲の部分のパーツが、電子音に似た音を響かせて、上下左右に開く。

 開いた先には、白い真珠のようなものが埋め込まれていた。

 ソレが眩いを光を発す。

 すると、俺の体を消し去るはずだった霊力の破壊光が、見る見るうちに消滅していく!

 いや、これは消えているのではなく……。

 

「霊力を……喰ってる?」

 

 そう表現するしかない現象が目の前で起きる。

 凄まじい威力を誇るはずの破壊光が、鋼鉄の篭手に呑み込まれていく。

 

「ナ、ナニイィィィィィ!!!?」

 

 必殺の一撃となるはずだった肉啜りの破壊光は、しかし霊装による篭手によって防がれた。

 

「フ、フザケルナアアア!! 霊力モ無い貴様ガァ! ナゼソンナ真似ガデキルウウウ!? 何ナンダ!? ソノ霊装ハイッタイ何ナンダアアア!!?」

 

 相手の霊力を喰らう霊装。

 これはきっと、この霊装そのものに備わった能力……。

 とんでもない代物だ。

 霊力を持たない俺でも、こんな戦い方が実現できてしまうなんて……。

 

 体が燃えるように熱い。

 霊力を喰らったことによる影響なのか、それはわからない。

 だがいまの自分なら……あの技が使えるはずだ。

 

「ハアアアア……」

 

 呼吸を整える。

 どんな武道においても、呼吸という行為は重要だ。

 酸素は人間にとってのエネルギーそのもの。

 意識して呼吸法を変えることで、人体はあらゆる可能性を引き出す。

 身体能力の強化。筋肉の増強。自然治癒力を早める等々……。

 紫波家の武術も決して例外ではない。

 常人を上回る身体能力を得られたのも、すべてはこの呼吸法の恩恵だ。

 

「コオオオオオオッ……!」

 

 そして、これは紫波家秘伝の特殊な呼吸法。

 大量の酸素を一気に取り込み、肉体の能力を極限まで高める。

 全身の筋肉が律動する。

 力むたびに、足場がひび割れる。

 頭が闘争本能で染まる。

 

「オオオオオオ!」

 

 両方の掌にエネルギーを込めるイメージ。

 掌の間でエネルギーを凝縮させるイメージ。

 ツクヨ師匠直伝の奥義……すべての力を……この一撃に込める!

 

餓狼月吼波(がろうげっこうは)!」

 

 両手で突き出す掌底打ち。

 周囲に凄まじい衝撃波が巻き起こる。

 足場は地割れを起こし、逆巻く空気が爆音を響かせる。

 そんな一撃を直に浴びた肉啜りは……。

 

「グッ、ガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 原型を留められないほどに、その肉体が破裂した。

 

 

   * * *

 

 

 ルカもキリカも、言葉を失っていた。

 

「凄い……」

「あの肉啜りを……たった一人で」

 

 彼の身体能力が人間離れしているのは、少女たちも知っていた。

 だが……まさかここまで人外染みていたとは。

 いくら、あの紫波家に修行をつけてもらっていたといえども、その力は常軌を逸していた。

 

「これが……ダイキの本当の力」

 

 ダイキの敵はこれまでずっと人間相手だった。

 いくら暴漢相手といえども、命を奪うような真似は当然しない。

 だからこそダイキは常に己にセーフティーをかけなければならなかった。

 決して相手を殺めてしまわないように。

 

 だが……怪異相手ならば、そんな遠慮は必要ない。

 ダイキはここで初めて、紫波家で身につけた本来の力を発揮することができたのだ。

 しかし……その力はあまりにも理解の埒外にあるものだった。

 

「黒野……あんた、いったい何者なの?」

 

 退魔巫女として厳しい剣の修行してきたキリカの目から見ても、ダイキの身体能力は驚愕に値するものだった。

 いったい、紫波家は彼にどんな稽古をつけたというのか。

 いくら紫波家が身体能力に重点を置いた武人の集団といっても、一般人の少年をここまで育て上げるとは……。

 

 天才。

 そう形容する他ない。

 事実、紫波家の人間から見ても、黒野大輝は百年に一度の逸材だった。

 本来、ダイキの修行はもっと時間をかけるはずだった。

 早くとも十四歳になる頃を目安にすべての課程を終えるはずだった。

 しかし……あろうことか、僅か一桁の年齢で、ダイキは仮の免許皆伝を四人の師から授かった。

 

 恵まれた肉体。

 一を教えれば十を覚える要領の良さ。

 四人の師が熱を上げて少年を育て上げるのは無理からぬ話だった。

 

 一般家庭に生まれた少年が、紫波の技を会得する……。

 思えば、この時点で異常だったのだ。

 まさしく、武の神に愛されし申し子。

 

 肉啜りは、獲物にすべき対象を誤った。

 誰が想像できただろう。

 珍味として固執した少年こそが、肉啜りにとっての最大の天敵だったなどと。

 その事実を前に最も混乱しているのは、他ならぬ肉啜り自身だった。

 

(アリエナイ……アリエナイアリエナイアリエナイ!)

 

 無惨な姿になった肉啜り。

 辛うじて残った体を引きずりながら、この現実を前に錯乱する。

 

 おかしい。

 自分は狩る側だったはずだ。

 それなのに……なぜその獲物に自分が追い詰められている!?

 

(フザケルナフザケルナフザケルナ! 人間ゴトキニ! 霊能力者デモナイ人間ニ、コノオレガ!! アリエナイアリエナイアリエナイ! アッテハナラナイ!)

 

 なぜ、なぜ怪異である自分が人間相手に……。

 

「……本当に、しぶといヤツだ」

「ヒッ!?」

 

 なぜ……人間に恐怖を覚えなければならない!

 

「ク、来ルナ……来ルナァ!」

 

 死が迫ってくる。

 闘気を滲ませながら、黒い篭手を身につけた死神が、ゆっくりと近づいてくる。

 

「ヤ、ヤメテクレェ! シ、死ニタクナイ~!」

「……お前に食われた人々や動物が、みんなそう思った」

 

 少年が拳を振り上げる。

 これまで肉啜りによって食われた、すべての命を思いながら。

 

「俺たち人間だって肉は食う。生き物の本能だ。言い訳する気はない。だが……お前みたいに命を侮辱するような真似はしない!」

「ガアアアアア!!」

 

 拳を叩きつけられる。

 重い一撃によって地面が窪む。

 

「どれだけ殴ったところで、お前によって奪われた命の数には到底足りないだろうさ……だから、ここからは俺の自己満足だ。お前が跡形もなく消滅するまで、殴り続ける!」

「ヤ、ヤメロヨォ……ヤメテクレェ!」

 

 体が再生する。

 意思とは無関係に、生きたいという本能によって、勝手に体が形を取り戻そうとする。

 それは、いまの肉啜りにとって絶望以外の何物でもない。

 

 殴られ続ける?

 延々と再生を繰り返すこの体に、何度も何度も何度も、あの重い拳が?

 

「イ、イヤダァ……イヤダアアアアアア!!!」

 

 絶望に染まった異形の絶叫が、夜空に響く。

 

「……報いを受けろ! 肉啜り!」

 

 黒光りする拳の連撃。

 一方的な制裁の嵐が始まった。

 

 

 

 


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