【悲報】ビビリの俺、ホラー漫画に転生してしまう   作:青ヤギ

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ヤバいわよ。


番外編⑦「○○しないと出られない部屋」アイシャ編

 

【女の子のコスプレ衣装(十着分)を動画撮影しながらエッチだと思うところを指摘しないと出られない部屋】

 

 マニアック過ぎない?

 またまたこの『○○しないと出られない部屋』に連れてこられたことに関しては、もはやツッコム気にもならないが……何かだんだんと要求の内容が特殊になってきてないかこの怪異?

 さて、肝心な今回のお相手だが……。

 

「はぁぁぁぁん! はぁぁぁぁん♡ ああああああああああああん♡」

 

 先ほどから奇声を上げながら部屋中のあっちこちを爆走している。

 

「密室! クロノ様と二人きりで密室! ああ! いまこの空間にいるのはわたくしとクロノ様だけ……はぁぁぁん♡ らめえええええ♡ 頭がフットーしちゃいそうですわああああああああああ♡」

 

 走っては時折ベッドの上に横たわって嬉しそうにゴロンゴロンしたり、飛び上がったり、体をクネクネさせながら「いやんいやん」と悶えたり……とにかく忙しない様子を見せるシスター、アイシャ・エバーグリーン。

 怖いなぁ。

 まあアイシャは異性慣れしていない女の子だし、男と二人きりの異空間に閉じ込められたら、あんな風にパニックにもなるのも仕方ないのかもな。

 街中で偶然に会っただけなのに、こんなことに巻き込まれてしまうとはアイシャも災難だ。

 

 ……しかしアイシャほどの霊能力者なら、この異空間を霊術でどうにかできるのではないか?

 最初はそう思ったのだが……。

 

『ア、アア~! オカシイワデスワネ~。怪異ノ本体ガ見ツカラナイデスワ~。コレハ看板ニ書カレタ指示ニ従ウシカナイデスワ~』

 

 すっごい棒読みでそう言ってからアイシャはソワソワし、俺を何度もチラ見しては期待の滲んだ眼差しを向け「ハァハァ」と荒く息を吐いていたかと思うと……現在あんな風に「はぁぁぁん!」と叫んで暴走状態を続けているのだ。

 すまんがアイシャ、そろそろ落ち着いてくれないかな?

 

「はぁ、はぁ……そ、卒倒してしまいそうですわ♪」

「いや、それは困る。アイシャ、イヤかもしれないがとにかく協力してくれ。あの指示に従わないとマジでここから出られないんだ」

「イ、イヤだなんてとんでもない! ここから脱出するためにも致し方ないこと! ええ! このアイシャ・エバーグリーン、いくらでも協力いたしますわ! それはもういくらでも! いくらでもおおおおおお♡」

 

 テンション高いなぁ~。まあ協力的になってくれているのはありがたいけど。

 

 しかしコスプレか。

 クローゼットには前回レンが見つけたマニアックな衣装が変わらず大量に入っている。

 ここから適当に見繕って、アイシャに着てもらう形となるだろう。

 動画撮影はとりあえずスマホで何とかなりそうだ。

 ……問題は、一着身につけてもらうたびに「エッチだと思うところを指摘しないといけない」という指示だ。

 ……え~? シスターである彼女に対して堂々とそんなハレンチなことを口で伝えないといけないの? それを十回分?

 今回はなかなかハードだな……。

 だが背に腹はかえられない。

 何とか条件を満たして早いところ、ここから出よう。

 ……正直アイシャほどの童顔爆乳美少女といつまでも二人きりでいたら、俺の理性がもつ自信がない。

 

「よ、よし、じゃあアイシャ。早速だけどそのクローゼットから何か一着衣装を選んで……」

「ああ~! お待ちくださいクロノ様! シャワーを! ()()()()()()()()()()()()()()()()()()シャワーを浴びたいですわ!」

「え? ああ、まあ、いいけど……」

 

 まあ散々走り回ったし、女の子なら汗くらい流したいだろう。

 

「ありがとうございますクロノ様! お待ちください! すみずみまで洗ってまいりますから~!」

 

 そう言ってアイシャはシャワー室に入る。

 仕方ない、アイシャが上がるまで待っているとしよう。

 

「……」

 

 シャワーの音が壁越しから聞こえてくる。

 仕切りの向こうで、いまアイシャは生まれたままの姿になって体を洗っているんだよな……。

 

「ドキドキ……」

 

 な、なんだろう? そう考えると妙にソワソワしちゃうな!?

 顔つきは幼く、背丈も小さいが、肉体はこれでもかとアダルトに発育したアイシャ。

 そんな美少女が、すぐ傍で全裸になっているかと思うと……。

 ええい、落ち着け俺! 妙なことを考えるんじゃない!

 せっかく清廉なシスターであるアイシャがこんな恥ずかしいことに協力的になっているのだから、ちゃんと紳士的な対応を取らないと……。

 

「ん?」

 

 ふと、浴場の仕切りとなっている壁に、異変が起こっていることに気づく。

 何だ?

 だんだんと壁の色が変わって……いや、うっすらと透けていくような……。

 

「ぶううううううう!?」

 

 全裸でシャワーを浴びているアイシャの姿が視界に入り込んでくる!

 なんと浴場の壁がガラスのように透明になって、中が丸見えとなってしまったのだ!

 アイシャは気づいていないのか、気持ちよさそうに魅惑的な体を洗っている。

 肝心なところは湯気で隠れていたが、凹凸の激しい艶めかしいボディラインと色白な肌は鼻血を大噴出させるには充分すぎるほどに扇情的だった。

 

「なんじゃこりゃああああ!? 完全にいかがわしいホテルのアレじゃねえかああ!?」

 

 俺の疑問に答えるようにフッと傍に看板が出現する。

 

【サービス。あっちからはただの壁にしか見えんから覗き放題やで?】

「いらんわ、そんなサービス!」

 

 やってることが完全に覗き魔だろうが!?

 い、いかん。いかんぞダイキ!

 アイシャが気づかないことをいいことに、勝手に裸体を覗き見るなど……。

 

「……チラッ。ぶはああああ!?」

 

 ダ、ダメだ。やはり俺には刺激が強すぎる。

 し、死んでしまう!

 ここから脱出する前に出血多量で死んでしまう!

 

「よし! 目隠しをしよう!」

【チッ。つまらん男や】

「ほっとけ!」

 

 タオルを目元に結んで視界を塞ぐ!

 シャワーの音が余計に生々しく聞こえてドキドキするが、アイシャのドスケベすぎるボディを直視するよりは安全だ!

 

「はぁ、はぁ……」

 

 ……しかし、凄かった。

 わかってはいたが、アイシャのやつ、スタイル良すぎだろ。

 あんな体つきで『聖女』の異名で通ってるとか、正気なの?

 名付けたやつ出てこいや。あんなの聖女じゃなくて、もう淫魔だよ。

 

「ふぅ、サッパリしましたわ♪ あら? どうされましたのクロノ様? 目隠しなどなされて」

「いや、何でもないんだ。気にしないでくれ」

 

 アイシャがシャワーから出てきたので目隠しを外す。

 

「っ!?」

 

 もともと肌つやの良いアイシャの肌が、シャワーのおかげで潤いを帯び、白い空間の効果もあって、何だか輝いて見える。

 ほんのり赤くなった頬も彼女の愛らしさを倍増させている。

 濡れた若草色の髪もツヤツヤと光っていて、とても美しかった。

 まるで一枚の絵画のようだ。

 普段の奇行のせいで忘れがちだが……やはりアイシャ・エバーグリーンは『絶世の美少女』と言っても過言ではないほどに、美しい少女なのだ。

 そんな少女にいまからコスプレをしてもらう。

 状況的に楽しむのは不謹慎だとは思うが……どこか心を弾ませてしまっている自分がいた。

 

「そ、それではクロノ様。早速着替えて参りますわ。少々お待ちください」

「お、おう。頼む」

 

 クローゼットから服を手に取ったアイシャは試着室の中に入っていった。

 スルスルと衣擦れの音がする。

 またしても妙にドキドキする待ち時間。

 この異空間に閉じ込められるのも四回目だが、この時点ですでに今までで一番いかがわしい空気が漂っている気がした。

 

「ん?」

 

 更衣室のカーテンに変化が起きる。

 何だかだんだんとシルエットらしきものが見えて……。

 

「ぶううううう!!」

 

 今度は生着替えをしているアイシャの影だけがくっきりと見えてる!

 上着を脱ぎ、ぶるんと大きく弾む乳房の輪郭も!

 スカートを降ろす仕草も!

 シルエットしか見えないぶん、いろいろ想像力を掻き立てて大変エッチだ!

 

【サービスpart2! もちろん向こうからは気づけない仕様だから存分に眺めたまえ!】

「だからいらんサービスだっちゅうのに! うわ! 揺れた! いますっげぇ揺れた! デッカァ! 横から見るとマジでデッカァ!」

 

 まだ本番手前だというのに、すでに限界で倒れてしまいそうだ……。

 くっ! もってくれよ、俺の理性!

 

 

【一着目】

 

 程なくして、アイシャが更衣室から出てきた。

 

「い、いかがでしょうかクロノ様?」

「そ、その格好は!?」

 

 アイシャが着ていたのはセーラー服だった!

 

「やはり学園に通っていない身としましては、こういう格好に憧れてしまいまして……へ、変ではないですか?」

「い、いや、よく似合ってる。似合いすぎなくらいさ」

「本当ですか!? 嬉しいです……うふふ♪」

 

 照れくさそうに頬を抑えるアイシャは、格好も相まって本当に可愛らしかった。

 なんと可憐な姿だろう。

 そして……何とエッチなんだろう!

 

 エッチだ。

 エッチすぎる!

 極普通のセーラー服なのに、アイシャという童顔爆乳美少女が身につけると、とんでもない破壊力を生み出す!

 恐らく服のサイズはアイシャの身の丈に合ったものが用意されていたのだろう。

 なるほど、小柄なアイシャにはちょうど良いサイズだったに違いない。

 だが……大きすぎるおっぱいの影響で上着が物凄く浮き上がっている!

 そう、俗に言う『乳テント』というやつである!

 

 アイシャの前に突き出るように膨らんだロケット爆乳。

 あまりにも想定外な大きさに、セーラー服の生地がミッチミチになって悲鳴を上げている。

 浮き上がった上着の生地は、お臍のところまで達することができず、アイシャのくびれたウエストが丸見えとなっている。

 それが余計に扇情的だ。

 スカートも極ミニなので、ちょっと動いただけで中が見えてしまいそうだ。

 

 ゴクリ。

 エッチなところを指摘しろだと?

 冗談じゃない。全部エッチだよ。

 これに加えて動画撮影しろってのか?

 なめとんのかゴラ。理性が決壊してお猿さんになってしまうわこんなの。

 

「そ、それでは撮影をお願いいたしますわクロノ様。えーと、何かポーズをとったほうがよろしいでしょうか?」

「あ、ああ。そうだな。じゃあ、ベッドに上がってくれ」

「はう! しょ、承知しましたわ♪」

 

 どこか色っぽい顔を浮かべて、セーラー服姿のアイシャはウキウキとベッドに座る。

 俺はスマホを動画撮影モードにして、アイシャの姿をカメラで追う。

 

「い、いかがでしょうクロノ様? アイシャ、魅力的ですか?」

「……ああ、魅力的過ぎて、どうすればいいか困っているところだ」

「はう♪ そんなぁ♪ クロノ様ったら~♪」

 

 アイシャが恥ずかしがって身を揺すると、セーラー服に包まれた爆乳がぶるんぶるんと弾む。

 若々しい美少女のおっぱい。

 見ているだけで柔らかさが伝わってきそうな特大おっぱい。

 いまにも薄い生地を突き破らん勢いに発育した爆乳おっぱい。

 

 ブチン、と自分の中で何かが切れた音がする。

 ……ああ、もうダメだ。

 許してくれルカ。俺は、もう……壊れてしまったようだ。

 

「……エロい」

「クロノ様?」

「エロ過ぎんだろ、シスターのくせに」

「はう!?」

「まったく、こんなハレンチな体して何が『聖女』だ。恥を知れ恥を」

「ク、クロノ様? ああ、そんなクロノ様がわたくしに言葉責めを……はぁん、何だかゾクゾクしてきましたわ」

 

 セーラー服姿の美少女シスターはベッドに寝転がり、艶めかしく息を吐きながら、身をくねらせる。

 そんなアイシャをカメラで撮影する。

 

「どこがエロいかって? そんなの全部に決まってるが、敢えて指摘してやろう。何だ、そのセーラー服の上からでも形がハッキリとわかるおっぱいは。そんなので共学の学園に通ってみろ。男子たちは毎日まいにち目のやり場に困って授業どころじゃなくなってしまうわ。この歩くハレンチめ」

「はううううん♡ も、申し訳ございません♡ アイシャ、ハレンチな体つきに生まれてしまって、申し訳ございませぇん♡」

「まったくだ。詫びる気持ちがあるのなら、そのバカデカイおっぱいをもっと見せつけるのだ。揺らすのだ」

「はいぃ♡ どうぞたっぷりご覧になってくだしゃいクロノ様ぁ~♡」

 

 そう言ってアイシャはトロンとした顔でベッドの上で身をくねらせ、立派なおっぱいをバルンバルンと揺らした。

 

 いったい自分は何を口にしているのか。

 自制が効かぬまま、普段なら絶対に出さない言葉がどんどん溢れてしまう。

 だが止められない。

 衝動のままに喋ってしまう。

 しかし、それでアイシャが傷ついている様子はない。

 むしろ嬉しそうだ。

 ならば問題はない。

 このままテンションに任せてどんどん行こうではないか。

 

【二着目】

 

 次にアイシャが身につけたのはブルマだった。

 短パンが体操着の基本となった現代では、もはや見れなくなった代物だ。

 

「はうう。これはさすがに恥ずかしいですわ~」

 

 ほぼショーツの面積と大差ない履き物に、アイシャは恥ずかしさから剥き出しになった足をモジモジとさせる。

 ブルマから伸びるムッチリとした太ももが何とも艶めかしい。

 

「よし、アイシャ。体操着になったのならばやるべきことは運動だ。この縄跳びを使って跳ぶのだ」

「わ、わかりましたわクロノ様♪ せーの……うんしょ! うんしょ!」

 

 指示通り、アイシャは縄跳びを使って飛び跳ねる。「あいしゃ」と書かれた名札と共に、デカすぎるおっぱいが体操着越しでむっちんぶるんと暴れ回る。

 その光景をしっかりとカメラに収める。

 

「はうん! 縄が胸に当たってしまいますわ~!」

 

 あちこちに弾むロケット型の爆乳はときどき縄と接触してしまう。

 

「んっ♪ あっ♪ ダメ♡ こんな刺激、何度も味わっていたら……変になってしまいますわ~♡」

 

 パチンパチンと胸に縄が当たるたび、アイシャはなやましい声を上げて、恍惚とした顔を浮かべていた。

 

「痛いのを気持ちよさそうに感じるとは……まったく、アイシャは変態さんだ」

「はうううううん♡ そ、そんなぁ♡ アイシャは、アイシャは敬虔なシスターですのにぃ~♡ そんなこと言わないでくださいまし~♡」

「敬虔なシスターがそんなに胸をバルンバルンと弾ませるかよ。まったく剥き出しの太ももといい、ブルマに包まれたお尻といい、どこもかしこもムチムチとしやがって」

【このエロさでシスターは無理でしょ】

「いや本当に」

「はううううん♡ クロノ様のいじわるぅ♡」

 

 コスプレ撮影はどんどんエスカレートしていく。

 

【三着目】

 

 場所を風呂場に移す。

 そのほうがカメラ映えするからだ。

 そう……スクール水着には。

 

「んっ……この水着、胸がとてもキツイですわ……はうん♡」

 

 旧式のスク水はアイシャのおっぱいを抑えつけるには実に頼りなく、いまにも横から乳肉がこぼれん勢いでギチギチとなっている。

 仕方ない。水に濡らして伸縮効果を上げるとしよう。

 シャワーを出してアイシャのスクール水着を濡らしていく。

 

「ひゃうん! あぁん♡ クロノ様ぁ♡ 冷たいですわ~♡」

 

 濡れることでテカテカと艶光るスク水。

 生地が薄い仕様なのか、うっすらとアイシャのお臍が透けて見えそうだ。

 ということは胸元も……。

 

「あん♡ ダメ♡ 見ちゃイヤですわクロノ様♡」

 

 慌てて胸元を隠すアイシャ。

 細腕の中でムチッとたわみ、溢れ出しそうな柔肉。

 水に濡れた姿も相まって、とても色っぽかった。

 

「濡れた姿、エッチ」

【同感である】

「はううううううん♡」

 

 ちょっと楽しくなってきた。

 

【四着目】

 

「ご主人様♪ プリンをお持ちしましたわ♪ おいしくな~れ♪ ふわふわキュン♡」

 

 ミニスカメイドを着たアイシャが手でハートマークを作り魔法の呪文を唱える。

 なかなかサマになっている。

 

「それではアイシャが食べさせてあげますわ♪ はい、アーン♡」

 

 アイシャはスプーンでプリンとクリームの部分を掬って、嬉しそうに差し出す。

 

「ほら、ぷるぷるでおいしそうですわよ~? たっぷり召し上がってくださいませ♪」

 

 ぷるぷるなのは君のおっぱいもだけどね。

 胸の谷間が剥き出しになった特殊デザインのメイド服。

 アイシャが前屈みになると、重力に従って縦長になったおっぱいが激しく存在を主張してくる。

 うわ、乳デッカ。乳なっが。

 

「さあ、ご主人様♡ 好きなだけ召し上がって……はああん! いけません! プリンを落としてしまいましたわ~!」

 

 うっかりスプーンからクリーム付きのプリンを落としてしまったアイシャ。

 ちょうど股間の部分にクリームとプリンが付着してしまう。

 

「も、申し訳ございませんご主人様! アイシャが責任を持って舐め取らせていただきますわ~!」

「え? いや、普通に拭くだけで充分だが……」

「そんな勿体ないことできませんわ~! すべての食べ物には感謝を込めて召し上がらなくては! ですので! いざ! あむっちゅううううう♡」

「あああああ!」

 

 アイシャは俺の股間に顔をつけ、小さな舌でクリームとプリンを舐め取っていく。

 しかも太ももの辺りに重量感のあるおっぱいが押し潰れ、彼女が身動きするたびに『むにゅんむにゅん』とした感触が広がる。

 おわっ! 柔らか! おっっっも!

 

「あむっ♡ ちゅううう♡ 甘くておいちい♡ んじゅううううう♡」

「あああ! 谷間丸見えのおっぱいもエロいけど何より舌遣いエロすぎぃ!」

【いやこのシスター、エロ過ぎやろ……】

 

 まったくもって~!

 

【五着目】

 

「ふーれ♪ ふーれ♪ ファイトッ、ですわ! クロノ様~!」

 

 チアガール姿となったアイシャがポンポンを握って元気良く跳ねる。

 ついでにおっぱいも盛大に跳ねること跳ねること。

 こんな爆乳チアガールに応援されたら選手たちは試合どころじゃなくなってしまうだろう。

 

「ふ~む、コスチューム越しに揺れるおっぱいや、剥き出しになったお臍もエッチだが……敢えてここはミニスカからチラ見えしているアンダースコートを推していこう」

【わかっとるやないか】

 

 ようやく半分。

 まだまだこれからだぁ!

 

【六着目】

 

「あちょ~! 悪人はわたくしが成敗してさしあげますわ~!」

 

 赤いチャイナドレスを身につけたアイシャが拳法の構えを取る。

 ミッチミチに詰まったおっぱいも大変よろしいが、やはりここは……。

 

「スリットから伸びる生足! エッチだね!」

【チャイナドレスはやはり足や】

 

 眼福とはまさにこのことだ。

 

【七着目】

 

「は~い、クロノ様~♡ 体温を測りますから、上着を脱いでくださいませ~♡」

 

 桃色のミニスカナース服を身につけたアイシャが、ベッドに横たわっている俺に体温計を差し出す。

 下から見える特大おっぱいや、白いストッキングもエロいが、しかし何よりも……。

 

「雰囲気そのものがエロい!」

【こんなエロナースいたら退院しとうないわ】

 

 すみずみまでお世話されたいです。

 

【八着目】

 

「ま、魔法少女アイシャ! 聖なる力で怪人を懲らしめてやりますわ~!」

 

 髪型をツーテールにして、可愛らしい服装を纏ったアイシャが恥ずかしげにステッキを振り回す。

 激しく動くたびに、ファンシーな衣装に包まれた爆乳が大迫力に弾む。

 お前のようなドスケベな魔法少女がいてたまるか。

 朝っぱらからこんな際どい格好をした魔法少女が放送されたら確実にクレーム沙汰になるわ。

 

「キュートとセクシーの調和が絶妙にエッチだ」

【これ絶対に怪人にエッチなことされる魔法少女やろ】

 

 まあ実際、原作世界で怪異にエッチなことされてますけどね、このお嬢さん。

 

【九着目】

 

「にゃ~ん♪ 猫アイシャをいっぱい可愛がってほしいですにゃん♡」

 

 猫耳! 尻尾! 毛皮付きの黒下着を身につけた猫アイシャがすりよってくる!

 

「おお、よしよし~。まったくエッチな猫さんだな~。いや、いろいろエロすぎんだろもう。ざけんなコラ。一生かわいがったろかコラ」

「はにゃ~♡ アイシャ幸せですぅ~♡ ……ああ叶うなら、このまま、ずっとこの空間でクロノ様と……」

【んー、なんか見ててだんだんと腹立ってきたなコイツら】

 

 やかましい。

 お前が指示してきたんじゃろがい。

 

 さて残すは、とうとう一着……。

 少しばかりだが名残惜しいな。

 

【十着目】

 

「よく頑張ったなアイシャ。あと一着でここから出られるぞ」

「はう……もう最後なのですね? 普段着ない衣装をたくさん着れて、少々楽しかったのですが……」

 

 うん、俺もついつい熱が入ってしまった。

 だが、いつまでもここに居るワケにはいかない。

 早いところ最後の衣装を選んでもらって、脱出しよう。

 

「あのう? クロノ様? 最後の衣装は……クロノ様が選んでくださいませんか?」

「え? 俺が?」

「はい。せっかくですので、クロノ様の好みを把握……いえいえ、ここまでお付き合いして頂いたお礼に、クロノ様のご希望をお聞きしたいと思いまして」

「そうか。と言ってもなぁ……」

 

 すでにいろいろと着てもらって堪能したからなぁ。

 今更どれがいいかと言われても……。

 

「どうか遠慮なさらずにクロノ様! クロノ様の選んだものでしたら、アイシャ何でも着てさしあげますわ! ええ、本当に何でも! な、なんでしたら全裸でも構いませんわ!」

「いやいや! 全裸はそもそもコスプレじゃないだろ!?」

【特例として許可します】

「マジで!?」

 

 もうそれはコスプレ撮影というよりはアダルト的な撮影なんですが!?

 

「はぁ、はぁ……アイシャ、クロノ様のためなら、脱ぎますわ。どうか、生まれたままのわたくしを見てくださいまし?」

 

 いまにも服を脱ぎだし、本当に全裸になろうとしているアイシャ。

 いかん。普段しないことを立て続けにやった影響できっとテンションがハイになって暴走しているんだ!

 ここは何でもいいから衣装を選ばないと、本当にアイシャのやつ全裸になりかねんぞ!

 そうなったら確実に俺たちは……。

 

 えいい! この際、何でもいい!

 全裸にならないんだったら、どんな衣装でも構わん!

 適当に手に取ったものを俺はアイシャに突き出す。

 

「アイシャ! じゃあこれを着てくれ!」

「っ!? こ、これは!? ク、クロノ様!? あ、ああああああ! そ、そんな! わたくし、心の準備がああああああ♡」

「え?」

 

 取り出した衣装を見て、アイシャは目を見開き、どこか困ったような、しかし嬉しげに体をくねらせている。

 何だ? 俺は何を手に取ってしまったんだ?

 恐る恐る、手に持った衣装を見る。

 そこには……。

 

「……ウェディングドレスだとぉ!?」

 

 しかも胸の谷間とか背中が露出するセクシーなタイプの!

 

【祝ってやるよ。盛大にな】

「違ああああう! そういう意図があるわけじゃない! おい、やめろ! 鐘を鳴らすな! ファンファーレを奏でるな! ライスシャワーを散らすな!」

「お待たせしましたクロノ様!」

「早いな着替えるの!?」

 

 目の前にはすでにウェディングドレスに身を包んだアイシャがいた。

 ご丁寧に花束も持っている。

 

「……似合い、ますか? クロノ様」

 

 上目遣いで俺の反応を窺う、花嫁姿のアイシャ。

 似合ってるだって?

 そんなの……。

 

「……綺麗だ。すごく」

 

 本当に、溜め息が出てしまいそうなほどに、アイシャは綺麗だった。

 こんなに綺麗な女の子と結婚できたら、どんなに幸せだろう。

 

【病めるときも健やかなるときもうんたらかんたら愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?】

「誓います」

 

 感涙の涙を流しながら、アイシャは誓いの言葉を口にする。

 

「……」

 

 期待の眼差しが向けられる。

 ……え? 何? まさか俺も言う流れですかこれ!?

 

【腹括れ。男やろ?】

 

 待てい! 撮影はどうなった!?

 

「お、俺は……」

 

 こんなのは所詮、ゴッコ遊びのようなもの。

 べつに誓いの言葉を口にしたって本当にアイシャと結婚するわけじゃないのだから、さっさと言ってしまえばいい。

 でも……。

 

 脳裏に浮かぶのは幼馴染である銀髪赤眼の少女の顔。

 ……ダメだ。言えない。

 たとえフリでも、言っちゃいけない気がする。

 

「……クロノ様。結構ですわ。誓いの言葉は口にせずとも」

「え?」

「アイシャが一方的に言っているだけですから。ありがとうございます、わたくしの憧れにお付き合いしていただいて」

 

 そう言ってアイシャはどこか寂しそうに笑った。

 

「やはり、わたくしのライバルは強敵ですわね。でも、いずれはわたくしが……」

 

 首をふるふると横に振って、アイシャはニコッと微笑んだ。

 

「さあ、クロノ様。最後の撮影をいたしましょう? 花嫁姿のアイシャを、どうかカメラに刻んでくださいまし?」

「……ああ、そうだな」

 

 眩いほどに美しい花嫁をカメラで撮影する。

 カメラの中のアイシャは、慈しみ深い、それこそ『聖女』の名に相応しい笑顔を浮かべていた。

 いずれ、この美しい『聖女』の笑顔を独り占めする者が現れるのだろうか?

 もしも、そんなヤツが現れるとしたら、俺はこう言ってやりたい。

 

 羨ましいぞ、この野郎。と。

 

【鏡の用意をしておけよ?】

 

 何の話だよ?

 さて……最後に締まらない言葉をアイシャに贈るとしよう。

 

 ウェディングドレスのアイシャのエッチなところ……。

 まあ、なんだ。

 やはりアイシャは何を着ても……。

 

「うん。全部、エッチだな」

【せやな】

 

 かくして、俺たちは無事に元の世界に帰還した。

 

「……はああああん♡ いやああああん♡ 素敵な……素敵な時間でしたわあああ♡ クロノ様ああああ♡ アイシャはこの日のことを一生忘れませんわあああ♡ はぁぁぁん♡ 教会に戻って早速たっぷりと反芻を……いえいえ懺悔をしなくてはあああ♡ あああん♡ 主よ! 罪深きわたくしめをどうかお許しくださいませぇぇぇ! それではクロノ様! またお会いしましょう~!」

「お、おう、気をつけて帰れよ~? ……シスターも大変だな~。少しでもエッチなこと考えたら神様に懺悔しなくちゃいけないんだから」

 

 俺だったらいったい何度、神様に懺悔する羽目になることやら。

 

 ちなみに。

 撮影した映像はバッチリとスマホの中に残っていたので、当面の間、俺はその動画を再生しまくるのだった。

 おお、神よ。罪深き我を許し給え……。

 

 

 

 





【ルカ編】に続く。

好きなキャラクターを教えてください

  • 白鐘瑠花
  • 黒野大輝
  • 赤嶺レン
  • 黄瀬スズナ
  • 藍神キリカ
  • アイシャ・エバーグリーン

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